袋井支局 仲瀬駿介
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袋井市が性別欄廃止 7月1日から、申請書など212件
袋井市の大場規之市長は28日の定例記者会見で、7月1日から総合体育館利用許可申請書、介護保険被保険者証交付申請書といった申請書などの関連書類212件の性別欄を廃止すると発表した。 市は規則、要綱などで性別記載が必要な申請書など全340件の性別欄の見直しを行った。法令など根拠が明確な書類や、業務上必要な書類を除いて218件を削除可能とした。うちシステム改修を要する書類6件はシステム改修時に削除する予定。性別情報が必要な書類についても記載方法を工夫する。 今年2月に申請書などにおける性別記載に関する基本方針を策定した。共生社会の実現に向け、多様な性のあり方への理解促進に努めていく。
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不用品「リユース」推進 袋井市と森町、ジモティーと協定
袋井市、森町、両市町のごみ処理施設を運営する袋井市森町広域行政組合は28日、不用品取引などの地域情報サイトを運営するジモティー(東京都)と資源の再利用に関する連携協定を結んだ。同社との協定締結は県内初。7月から、ごみ処理施設に搬入された不用品を再利用する「リユース事業」を開始し、ごみの削減につなげる。 住民から回収した木製家具などの粗大ごみを対象に、再利用可能な品をサイトに出品し、無償譲渡する。リユース活動促進に向けた企画立案や広報啓発で協力することなども協定に盛り込んだ。 締結を記念して同日、「袋井森もったいない市」を中遠クリーンセンター(同市岡崎)で開いた。同センターに持ち込まれた再
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森町納涼花火大会 8月15日、4年ぶり開催
森町商工会は27日、夏の恒例行事「森町納涼花火大会」を8月15日に同町の太田川親水公園で開催すると発表した。開催は4年ぶり。感染症対策を徹底した上で実施する。 商工会の理事会で決定した。花火の規模は縮小しないが、打ち上げ時間を午後7時半~同8時半と例年より30分短縮。露店の出店はせず、飲食も自粛を要請する。 同大会は19年度が台風で、20、21年度はコロナ禍で開催を見送った。ポスターやチラシの準備などを進めているという。 鈴木康之会長は「町を元気づけたいとの思い。記憶に残る花火大会にしたい」と話した。
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香りの違い分かった! 茶特別講座で地域の魅力学ぶ 袋井・高南小
袋井市立高南小で23日、3年生を対象とした茶の特別講座が開かれた。近所の茶製造販売会社の代表を招いて、児童約60人が地域産業の魅力などに対する理解を深めた。 お茶の宝玉園(同市豊沢)の寺田直樹代表が講師を務め、茶の歴史や工程、健康効果などについて解説した。緑茶、玄米茶、紅茶といった9種類の茶を用意し、児童は製法による香りや味の違いを確認。お気に入りの茶を探した。 3年生は総合的な学習の時間で地域の魅力の発見に取り組んでいる。寺田代表が同校で同様の講座を行うのは10年目という。
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期日前投票 袋井の商業施設、割引やプレゼント【参院選しずおか】
参院選の期日前投票所を開設した袋井市上山梨のショッピングセンターパティオで23日、協賛イベントが始まった。多彩な特典を用意し、投票を呼び掛けている。26日まで。 投票所で受け取った証明書を指定の店舗で提示すると、割引や粗品プレゼントなどのサービスが受けられる。ビンゴスタンプラリーも行っていて、指定店舗で買い物してスタンプをもらい、9マスの縦横斜めのいずれか一列がそろうと、スタンプをもらった1店舗で500円券として使用できる。同所は昨年の県知事選、参院補選でも期日前投票所を開設していて、より多くの投票行動につなげようと今回初めて企画した。竹内範明社長は「投票率の向上に貢献できればとの思い。買
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中学女子トイレに生理用品を配置 森町議会 教育長答弁
森町議会6月定例会は23日、一般質問を行った。比奈地敏彦教育長は2学期から、町内2中学校の女子トイレに試験的に生理用品を配置すると報告した。利用状況やトイレへの配置の必要性を調査する。西田彰氏への答弁。 現在、町内の小中学校は保健室で生理用品を管理している。女子生徒全員を対象にアンケートも実施し、現状とニーズを把握した上で今後必要な支援や取り組みを検討する。 町教委が展開する男女共同参画社会の実現に向けた取り組みの一環。比奈地教育長は「子どもたちがさらに安心して学校生活を送れるよう努めていく」と述べた。 このほか、佐藤明孝、川岸和花子、岡戸章夫、増田恭子の4氏が登壇した。
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静岡人インタビュー「この人」 沢木勝さん(掛川市)県温室メロン品評会で最高賞を獲得
17日に開催された「第70回県温室メロン品評会」(県温室農協主催)で、クラウンメロン、磐田、静南の3支所に所属する組合員約360人の中から最高賞優等の農林水産大臣賞に選ばれた。最高賞の受賞は22年ぶり2度目という。自宅にガラス温室12棟を構え、家族4人でメロン農家を営む。クラウンメロン支所副支所長。63歳。 -受賞の感想は。 「甲乙付けがたいメロンがそろっていて、まさか優等を取れると思っていなかったので驚いた。市場の人たちに評価されたのは光栄なこと。5月の春作品評会でも優等だったので、続けて受賞できたこともうれしい。現在は息子が中心になって栽培を行っているので、彼にとっても励みになったと
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クラウンメロンマルシェ/街歩き「フェスタ」 袋井市内にぎわう
袋井市で19日、特産のクラウンメロンをPRするマルシェや、中心市街地を舞台とした街歩きイベントなどが開かれた。天候に恵まれて家族連れなどでにぎわい、関係者によると、コロナ禍以降で同市最大規模の人出があったという。 同市小山の県温室農協クラウンメロン支所では、移動販売業のリソルト(同市)が同農協などと協力し「クラウンメロンマルシェ101」を開催した。市内の飲食店など約20店舗が出店し、品評会に出されたメロンを使用したマルシェ限定の料理、スイーツを販売。メロンが当たるスタンプラリー抽選会、ハウス見学なども人気を集めた。 市は「フクロイエキマチフェスタ」と銘打ち、袋井駅周辺7会場でワークショッ
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夢や目標の大切さ語る 北京五輪代表・杉本さん 袋井南中で講演
2月の北京冬季五輪フリースタイルスキー男子モーグルに出場した袋井市出身の杉本幸祐さん(27)が10日、在籍した袋井南中(同市愛野)で講演した。総合的な学習の時間の一環。杉本さんは競技への向き合い方や経験を交え、後輩たちに夢と目標を持つことの大切さを語り掛けた。1年の夏頃まで同校に在学していた杉本さんは「挑戦すること」をテーマに講演。目標を持つことでモチベーションが上がり、達成までの道筋が見えてくるとし「現状の把握から計画、行動の確認までを繰り返すことが大切」とアドバイスを送った。 質疑応答では、生徒から五輪の舞台に立った時の気持ちを聞かれ「ずっと夢見てた場所。いつもより緊張感はあったが、わ
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記者コラム「清流」 山間地のMTBパーク
森町三倉のマウンテンバイク(MTB)専用施設「ミリオンペタルバイクパーク」を取材した。4月に開業したばかりの同所では、幅広い世代の人たちが楽しんでいる。 中山間地に設けられたコースは全て手作りで、「上級者から初心者まで誰でも楽しめる」がコンセプト。週末限定の営業でも、毎週県内外から愛好者が訪れるという。山林の有効活用に加え、MTBを通じた地域活性化も期待されている。 記者もバイクを借りて体験させてもらい、山道を走る爽快感に圧倒された。「ダイエットにも効果的ですよ」の誘いに心が揺れた。 自然豊かな山林を満喫しながら、健康づくりにもなる。週末は家族や友人とミリオンペタルバイクパークでMTBを体験
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MTB活用、山林に価値 ミリオンペタル合同会社(森町)甚沢攻代表【キーパーソン】
森町三倉の山林にマウンテンバイク(MTB)専用施設「ミリオンペタルバイクパーク」を造成した。4月から土日限定で営業を開始していて、毎週末、県内外から愛好者が訪れている。中山間地域に整備した思いや展望などを聞いた。 -パークの魅力は。 「MTB愛好歴の長い社員らが中心になって作った、こだわりの詰まったコース。子どもから上級者まで誰もが満足できるパークを目指し、異なる難易度のコースを7種類用意した。今後、初心者コースも造成する予定。パーク内の雑木林で、四季を感じられるのも魅力の一つ」 -造成の経緯は。 「家族が山林を所有していて、将来私が引き継ぐことになる。自分の代で山の価値を高め、子ど
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世界一の背負い投げ伝授 五輪3連覇野村さん、袋井で小中生指導
袋井市は4日、五輪柔道男子60キロ級で3連覇を達成した野村忠宏さん(47)を招いた小中学生向けの柔道クリニックを市総合体育館さわやかアリーナで開いた。市スポーツ協会や袋井中柔道部などから約30人が参加し、基礎や技術を学んだ。 野村さんは礼儀作法について指導した後、得意技の背負い投げを伝授した。打ち込みでは相手との距離感や足の幅、向きを意識するようにアドバイスを送った。デモンストレーションも行い、世界一の背負い投げに子どもたちは目を輝かせた。 アトランタ、シドニー、アテネの3大会で獲得した金メダルも披露した。参加した袋井東小6年の諸井灯さん(11)は「基本から分かりやすく教えてもらって勉強
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トウモロコシ盗防げ 袋井署が警戒強化 昨年は50万円被害も
森町にトウモロコシの収穫シーズンが到来し、袋井署は町内の生産者に対して防犯対策の徹底を呼び掛けている。昨年、人気品種を狙った大規模窃盗事件が発生し、農産品の盗難防止という地域の課題が浮かび上がった。「丹精込めた農作物を盗ませない」-。地域一丸で警戒態勢を強化する。 「不審な人物や車両を見かけたらすぐに通報してほしい」。29日からトウモロコシの収穫を予定している村松さとる農園(同町飯田)で27日、同署生活安全課の担当者が防犯指導を行った。同署は5月末から当面、夜間巡回や検問を展開し、町内の警戒にあたる。同農園の村松悟代表(74)は「警察の協力はとても心強い。他の農家とも連携し、気をつけたい」
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朝採れ「甘々娘」雨中の収穫 森町の特産トウモロコシ
トウモロコシの生産が盛んな森町で27日、甘さが特徴の特産品種「甘々娘(かんかんむすめ)」の収穫が始まった。収穫期は7月いっぱい続く見通し。遠州森鈴木農園(同町谷中)では、採れたてのトウモロコシが直売所に並び、荒天にもかかわらず早朝から大勢の人が買い求めた。 午前4時半ごろ、町内最大規模の約16万平方メートルの農園で今年初めての収穫作業が行われた。従業員が手際よくもぎ取り、コンテナに詰めた。初日は約3万5千本を販売した。鈴木弥社長(46)によると、若干生育が遅れたものの、例年以上に糖度が高く仕上がったという。 町内では甘々娘のほかにも、甘みが特徴の「森の甘太郎」や「ゴールドラッシュ」といっ
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募集、採用のルール解説 ハローワーク磐田 地元事業所に説明会
磐田公共職業安定所(ハローワーク磐田)は23日、来春の新規学校卒業予定者の採用を計画している地元事業所を対象にした説明会を袋井市総合体育館さわやかアリーナで開いた。各事業所の人事担当者に新卒者らの募集、採用のルールなどについて解説した。 管内(磐田市、袋井市、森町)などから159事業所が参加し、ハローワーク磐田の学卒担当者が講師を務めた。昨年度の全体の採用実績を公表し、本年度の採用活動や募集のスケジュール、選考の留意点などを説明。求人票の各項目の記述方法も指導し、分かりやすく記入することを呼び掛けた。 ハローワーク磐田によると、新規学卒者のうち、管内の高校生の雇用情勢について求人件数は横
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書家川村驥山の墓前に献酒 袋井・油山寺 地元出身、生誕140年
袋井市出身の書家川村驥山(かわむらきざん、1882~1969年)の墓前に、名前を冠した地酒「驥山」を供える献酒式がこのほど、同市村松の油山寺で開かれた。コロナ禍により3年ぶりに行われ、地元関係者が今年で生誕140年の節目を迎えた郷土の偉人を顕彰した。 袋井商工会議所が驥山の生まれた5月20日に合わせて例年この時期に行っている。出席者を代表して酒をささげた水谷欣志会頭は「これからさらに『驥山』を飲んでもらえる機会が増えることを期待している。今後も先生の功績を次の世代へ伝えていく」とあいさつした。 日本酒「驥山」は、書家の第一人者として活躍した氏の功績を地域振興につなげようと、同商議所の地
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将来への希望を共有しよう 「人生会議」普及へノート 袋井市
袋井市はこのほど、人生を振り返って将来について考える同市版人生会議手帳こころのノートを制作した。市民が「自分らしく生きる」ためのツールとして活用につなげる。 生き方などを検討し、家族や友人らと共有する「アドバンス・ケア・プランニング(ACP)」の普及を目指して作った。全11ページで、人生の重大ニュースベスト5やライフスタイル、未来に向けてどんなふうに生きたいかなどを記入する。 医師、看護師らとワーキンググループを立ち上げ、1年かけて企画した。医療、介護従事者への説明会や研修会を開き、ノートを使ったACPの普及啓発方法を指導するほか、市民向け講座を通じて利用促進する。市地域包括ケア推進課
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女子ラグビーのアザレア・セブン エコパ大会意気込み、袋井市長に
14、15の2日間、袋井市愛野のエコパスタジアムで開かれる女子7人制ラグビー大会「太陽生命ウィメンズセブンズシリーズ2022 第2戦静岡エコパ大会」に出場するアザレア・セブン(同市)がこのほど、市役所に大場規之市長を訪ね、意気込みを語った。 全国から大学、社会人のトップチームが参加する最高峰のリーグ戦。年間4大会を戦い、総合順位を決める。エコパスタジアムでの開催は昨年に続き2度目で、アザレア・セブンはゲストチームとして出場する。開催地の袋井市は副賞として特産のクラウンメロンを提供する。 アシスタントコーチを兼務する横山里菜子選手と、内野琴音選手らが訪問。横山選手は「ホームでチャレンジでき
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記者コラム「清流」 笑顔広げる幸福の象徴
袋井市のキャラクター「フッピー」が挑戦したSNSでの黒板アート投稿が、連続365日を達成した。誕生10周年記念の試みで、コロナ禍でファンとの交流につなげようと企画した。 フッピーは市制施行5周年の節目に誕生した。市の鳥フクロウをモチーフとしたデザインで、頭には市の花と木(コスモス、キンモクセイ)の飾り。好物は特産のクラウンメロンと茶で、市のPR役を担う。イベントの取材などで、子どもたちに愛きょうを振りまく姿をたびたび見かけている。 フクロウは幸福の象徴としても知られる。市民を笑顔にするフッピーの姿はまさに福を呼び込む存在だ。仕事中の記者もつい気になってしまう。そんなフッピーの活躍から目が離せ
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紅葉の名所、新緑輝く 青葉モミジ見頃 法多山尊永寺/小国神社
紅葉の名所として知られる法多山尊永寺(袋井市豊沢)と小国神社(森町一宮)で、「青葉モミジ」が見頃を迎えている。紅葉シーズンとはまた違った、鮮やかな新緑の風景をひと目見ようと、静岡県内外から大勢の参拝客が訪れている。 法多山尊永寺は境内に約千本のモミジが植えられていて、参道では杉並木と一緒に楽しめる。同寺によると、特にホタル観賞公園周辺が新緑を眺めるのにおすすめという。同寺では5日まで「新緑まつり」を開催中で、家族で楽しめるイベントやワークショップなどが行われている。 小国神社では、敷地内を流れる宮川沿いの散策路で約千本のモミジが青々とした若葉を茂らせている。来訪者は川のせせらぎや鳥のさ
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⚾浜松開誠館 完封で初のシード権 春季高校野球静岡県大会3回戦
▽3回戦(掛川第2試合) 島田商 000000000―0 00100110×―3 浜松開誠館 ▽三塁打 静内(開)▽二塁打 杉本(島)▽暴投 田村2(島) ▽試合時間 1時間38分 【評】浜松開誠館の主戦山口祥が被安打3、9奪三振と好投し、島田商を完封した。 浜松開誠館は三回2死一塁、静内の適時三塁打で先制した。その後は四球や相手守備陣のミスに乗じて得点を奪い、試合を優位に進めた。 島田商は好機をつくりながらも、最後まで山口祥を打ち崩せなかった。 ■開誠館 主戦山口祥が力投 浜松開誠館の主戦山口祥が島田商打線を封じ込め、8強進出の原動力となった。 被安打3、
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三浦環・政太郎の伝記、漫画に 袋井市教委制作 小学生に配布
袋井市教育委員会はこのほど、同市ゆかりのオペラ歌手三浦環と夫・政太郎の伝記漫画を制作した。市内の小学4~6年生約2600人に配布する。 昨年没後75年を迎えた環の顕彰事業の一環。B6判の全104ページで、大正時代から戦前にかけて日本人初の国際的オペラ歌手として活躍した環と、緑茶にビタミンCが豊富に含まれていることを発見した医学者の政太郎のなれそめや結婚後の歩みを描いた。 政太郎の墓が同市国本の正観寺にあり、袋井と関わりの深い2人の功績を子どもたちに知ってもらおうと制作委員会を発足。構想や脚本には環と政太郎の縁者も関わった。 完成を記念して正観寺の近所の袋井東小で配布式が開かれ、委員会の
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袋井・諸井里山に恒例こいのぼり 子どもの成長、コロナ収束願う
袋井市諸井の諸井里山に28日、恒例のこいのぼりがお目見えした。色とりどりの73匹が里山の空を気持ちよさそうに泳いでいる。5月6日まで。 同所の維持管理を担い、自然観察会などを主催する市民団体「諸井里山の会」が里山活性化事業の一環として開始し、地元住民らの協力を得て継続している。市内外から寄贈された、家庭で揚げられなくなったこいのぼりを飾り付けた。 里山の春の風物詩として地元住民から親しまれ、毎年家族連れや幼稚園の園児らが見物に訪れている。同会の戸塚安雄会長(84)は「子どもたちの健やかな成長と、コロナ収束を祈願した。こいのぼりを見て元気になってもらえたら」と話した。
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緑鮮やか 新茶摘み 袋井高「勤労体験」
袋井市愛野の袋井高は28日、2、3年生を対象とした「茶摘み勤労体験実習」を同校南側の茶園で実施した。 約520人が学年ごとに茶園に入り、お茶の宝玉園(同市豊沢)の寺田直樹代表の指導を受けて一芯三葉から一芯四葉で摘み取った。収穫した茶葉は同社で煎茶とくき茶に加工し、全校生徒や近隣住民らに配布する。 地元産業への理解を深めてもらおうと実施していて、今年で40回目。2年の浅井元気さん(16)は「頑張って摘み取ったので、特別な味がすると思う。飲むのが楽しみ」と話した。
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新茶入りかき揚げ給食に 袋井市、地元産で食育
新茶シーズンに合わせ、袋井市は27日、袋井産の新茶を使ったかき揚げを市内の公立幼稚園とこども園、小学校の給食で提供した。子どもたちは採れたての地元特産品の味を堪能した。 市は給食で地元食材を活用した食育に取り組んでいる。同日朝に収穫したばかりの農薬無散布の一番茶を、袋井産の新タマネギやゴボウ、タケノコなどと合わせた。食材の味を生かしたシンプルな味付けで、茶の香りが他の食材を引き立たせる。 この日は袋井西幼稚園と浅羽東こども園、袋井東、袋井西、袋井北、浅羽東の4小学校で提供。袋井東小には茶葉を納品した茶農家の寺田直樹さん(55)が訪れ、茶について説明した。 6年の伊藤勇翔君(11)は「苦
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活発商談に期待 新茶初取引 掛川、菊川、袋井、森の4市町
掛川、菊川、袋井、森の4市町で21日、新茶初取引が行われた。いずれも前年より5日遅い。新茶シーズンの到来を祝って各地の市場で式典が開かれ、茶業関係者らが活発な取引へ期待を込めた。 ■最高値3万円 手合わせ音響く 掛川茶市場 掛川茶市場は掛川市のJA掛川市茶業研修センターで初取引を実施した。会場の外で式典を行い、関係者100人が出席した。2894キロが持ち込まれ、最高値は3万円だった。 式典で取引運営委員会の堀内知久委員長は「ほどよい雨で新芽は順調。おいしい掛川茶を維持して生産するために買い支えてほしい」とあいさつした。取引会場では茶商らが茶葉の外観や香りを吟味し、取引が成立すると手合
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遠江総合高 希望の企業・進学先理解の説明会
遠江総合高(森町森)は20日、「遠高マッチングフェスタ」を町総合体育館で開いた。キャリア教育の一環で、3年生206人が希望する職種の企業や上級学校について理解を深めた。 県内の製造業やサービス業など50社と、大学、短大、専門学校41校が参加。個別説明の形式で行われ、生徒は希望する進路のブースを回った。企業、学校の担当者は概要説明のほか、生徒からの質問にも応じ、求める人材や勉強しておくべきことなどについてアドバイスを送った。 今駒斗和さん(18)は「進路を迷っていたので参考になった。満足のいく選択ができるように考えていきたい」と話した。 進路選択や企業選択に役立ててもらおうと開催していて
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新茶「たくさん採れた」 袋井・笠原小5、6年生が体験
袋井市立笠原小の5、6年生約50人が18日、近所の秋田製茶(同市岡崎)を訪問し、茶摘みを体験した。総合的な学習の時間の一環で、地元産業に対する理解を深めた。 児童は秋田稔社長の指導を受けて茶園に入り、一芯三葉の要領で新芽を丁寧に摘み取っていった。大型乗用摘採機を使った摘採作業のデモンストレーションや、工場見学も行われた。 同社は地元の子どもたちに茶の魅力を知ってもらおうと、新茶シーズンに合わせて受け入れている。6年の岩崎夢華さん(11)は「手作業で大変だったけど、たくさん収穫できた。どんな味がするか楽しみ」と話した。 (袋井支局・仲瀬駿介)
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古式十二段舞楽を奉納 森町・小国神社 国指定重要無形民俗文化財
小国神社(森町一宮)で16日、国指定重要無形民俗文化財の「古式十二段舞楽」が奉納された。地元の小学生や保存会のメンバーが国と地域の安寧、人々の繁栄へ願いを込め、伝統の舞を神前にささげた。 例祭行事の一つで、計12演目を奉奏した。鎧兜を身にまとった子どもたちが矛や太刀を持って勇壮に舞い、平和を祈願する「太平楽」、子孫繁栄を願って白い面を付けた演者2人が独特のテンポで舞う「色香」などを披露した。 古式十二段舞楽は同神社で社殿が造営された際、都から遣わされた天皇の使者が十二段の舞楽を奉納したことが起源とされ、1300年にわたって地域で受け継がれている。宮園小の2~6年生と、氏子有志計約60人が
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三木つばき選手に掛川市スポーツ特別賞 北京五輪スノボ女子、パラレル大回転で健闘
掛川市は15日、2月の北京冬季五輪スノーボード女子パラレル大回転に出場した三木つばき選手(18)=CATALER、市立桜が丘中出身=にスポーツ特別賞を贈った。市役所で授与式が開かれ、三木選手が出席した。 三木選手は今シーズンの終了報告も行った。五輪初出場や、3月にワールドカップ(W杯)のパラレル回転で初優勝したことなどに触れ「初めての経験が続いたシーズンだった」と振り返った。4年後のミラノ・コルティナダンペッツォ五輪での優勝を目標に掲げ「まずは来シーズン、3回以上W杯で表彰台に上り、今以上にメダル、トロフィーを持って帰れるよう頑張りたい」と意気込みを語った。 賞状と花束を手渡した久保田崇
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茶況(4月15日)茶業の繁栄を祈念 小国神社で献茶祭 森町
小国神社献茶会(松浦芳雄会長)はこのほど、遠州森の茶献茶祭を森町一宮の小国神社で執り行った。茶業関係者らが同町の茶業の繁栄を祈念した。 新茶シーズンに合わせて行っている恒例行事。茶商や生産者、太田康雄町長らが出席した。神事が行われた後、煎茶道静風流の天野智堂さん、守本湖堂さんがお点前を行い、神前に茶を供えた。 松浦会長は「いよいよ新茶シーズンが到来する。本年が森の茶にとって良い年となるよう願っている」とあいさつした。
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袋井市 子育て情報、動画で公開 予防接種や離乳食の悩み解決
袋井市は11日、0~3歳の乳幼児の保護者向け公式動画「袋井市子育て応援チャンネル」の公開を開始した。スマートフォンやパソコンなどで育児に役立つ情報を分かりやすく紹介している。 動画は予防接種や離乳食など、市民からの問い合わせの多い5項目。5分前後で予防接種の種類や回数、離乳食の始め方などを解説する。各項目の問い合わせ窓口のほか、離乳食と幼児食のレシピも掲載している。 市は定期的に子育てに関する説明会を開催しているが、コロナ禍で時間や場所を問わず確認できるようにと、同ページを開設した。今後さらに内容を拡充していく。担当する健康づくり課の保健師加藤亜澄さん(29)は「子育てで困っている方から
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茶況(4月8日)新茶シーズン前に袋井振興協 献茶式 栄西禅師ゆかりの油山寺
新茶シーズンを前に、袋井茶振興協議会(鈴木勝会長)はこのほど、袋井市村松の油山寺で献茶式を開いた。 日本に茶を伝えたとされる栄西禅師の像がまつられている同寺で、茶業の繁栄と安全な茶生産を願う恒例の行事。法要に続いて、鈴木会長と名誉会長を務める大場規之市長が袋井産茶を詰めた茶つぼを鈴木快法住職に手渡した。 JA遠州中央によると、今年の新茶の生育は例年並みで、前年より5~7日遅い。出来は良好という。同協議会は法多山尊永寺と可睡斎にも献茶した。
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記者コラム「清流」 広まれ、投稿の思い
袋井消防本部がSNSで発信した動画付きメッセージが注目を集めている。救急車の緊急走行が「なぜ遅いか」解説する内容で、救急搬送への理解を呼び掛けている。 約40秒間の動画は、緊急走行時の救急車は揺れが激しいこと、不安定な状況で処置が行われ、傷病者の症状によっては細心の注意を払って運転しなければならないことなどを紹介している。投稿直後からあっという間に広まり、ツイッターでは1万件超のいいねとリツイートを集めている。 企画した消防職員は救急車を運転する機会が多く「より安全な搬送につながれば」との思いで投稿したという。実現には一般ドライバーの協力が不可欠。この思いも、多くの人に“拡散
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袋井市スポーツツーリズム 地域一丸の機運醸成を【風紋】
袋井市は2022年度、スポーツ観戦や大会出場などでの市内来訪者の滞在費を助成する「スポーツツーリズム推進事業」を開始する。2年前に試験的に実施し、コロナ収束後の需要の高まりを見据えて再開を決めた。新規事業も着手して“スポーツ愛好者に優しい街”のイメージ定着を図る。実現には地域一丸で取り組む機運の醸成が欠かせない。 市は本年度当初予算に1200万円を計上。指定したホテルの宿泊費を金額に応じて1人当たり最大5千円まで補助する。市スポーツ政策課の担当者によると、観戦目的の旅行者まで対象を広げた宿泊支援は全国的にも珍しいという。 同市はエコパスタジアム、さわやかアリーナな
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“聖獣”白象 袋井・玄泉庵でお披露目 4月末まで名前を募集
袋井市宇刈の玄泉庵(村松賢樹住職)でこのほど、仏教で聖獣とされる白象がお披露目された。高さ1・8メートル、全長2・3メートルの張り子で、長年の安置により老朽化が進んでいた。修繕され、生まれ変わった姿で地域を見守っている。 元々は菊川市の仏教行事などで披露され、その後は40年以上、同市の寺院で保管されていた。子どもたちが寺に親しむきっかけにしようと、村松住職が引き取り、釈迦(しゃか)の生誕(4月8日)を祝う「花まつり」に合わせて公開した。 同寺は4月末まで白象の名前を募集している。村松住職は「愛着を持ってもらえるよう多くの人に参加してほしい。地域でかわいがってもらえたらうれしい」と話した。
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冬季五輪出場・モーグル杉本選手「4年後世界一に」 袋井市スポーツ栄誉賞
2月の北京冬季五輪フリースタイルスキー男子モーグルに出場した杉本幸祐選手(27)=袋井市出身=が4日、同市役所を訪問し、市が新たに創設した「市スポーツ栄誉賞表彰」の授与式に臨んだ。 杉本選手は小学生時に所属した空手道場「翔友会」と袋井南少年野球クラブの子どもたちに出迎えられて登庁。後輩たちから花束を受け取り、大会中の応援に謝意を示した。翔友会の萬代颯君(11)は「すごい先輩に会えてうれしい」と目を輝かせ、袋井南少年野球クラブ主将の久保智君(11)は「僕たちも負けないよう頑張りたい」と話した。 大場規之市長らとの懇談では、決勝2回目でストックが折れたアクシデントについて「初めて片手のストッ
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クラウンメロン創作絵本 なかばやしさん(東京)に最優秀
袋井市はこのほど、昨年実施したクラウンメロンがテーマの創作絵本の募集事業で、絵本作家なかばやしみくさん(47)=東京都=作の「おうさまのメロンはどこへいった?」を最優秀賞に選出したと発表した。絵本は全国の公立図書館と、市内の幼児教育施設に送付し、クラウンメロンのPRに活用する。 「おうさまの-」は亀の王様が突然消えた贈り物のメロンを探す物語。袋井やクラウンメロンの繁栄への願いを込めて亀を主人公とし、ストーリーの面白さだけでなく、クラウンメロンの魅力が伝わる内容を心掛けたという。 6年前に独自に絵本を描き始めたなかばやしさんにとり、デビュー作になった。審査員からは「次のページが気になる楽し
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森町・天宮神社「十二段舞楽」 児童奉納、五穀豊穣、地域安寧願う
森町天宮の天宮神社で2日、例大祭が執り行われ、国指定重要無形民俗文化財「天宮神社十二段舞楽」が奉納された。地元の小学生や氏子青年、保存会が五穀豊穣(ほうじょう)と地域の安寧を願って舞を披露した。 天下太平を祈願して子どもたちが太刀を振る「太平楽」、暴れる獅子をおとなしくさせる所作を表現し、疫病退散の祈りを込めた「獅子」などの全12演目。20~30代の若者で構成する「天社轂(てんしゃこく)団」と児童が、笛や太鼓、かねの厳かな音色に合わせて優雅に舞った。 同神社によると、舞楽は705年に社殿を整備した際、京都の舞人が記念に奉納した舞が起源とされる。感染症対策として例年より時間を短縮して実施し
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茶況(4月1日)袋井産茶こだわりスイーツ開発 ツリーベル
袋井市山名町のスイーツ店「ツリーベル」(鈴木真信代表)は、袋井産茶を使った菓子の商品開発に取り組んでいる。 市内の製茶会社から仕入れた抹茶をふんだんに使用したフィナンシェ、マドレーヌ、マカロンを販売している。茶の優しい味わいや香りを引き立たせるよう心がけ、女性を中心に人気という。 同市出身の鈴木代表が地産地消にこだわった。今後も茶を使った商品を開発する方針で「当店のお菓子をきっかけに袋井の茶の魅力を知ってもらえたら」と話す。
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袋井市「スポーツ栄誉賞表彰」創設 第1号は五輪出場のモーグル杉本選手
袋井市は28日、国際スポーツ大会などに出場した同市ゆかりの個人、団体を表彰する「市スポーツ栄誉賞表彰」を新たに創設し、第1号として、2月に北京五輪フリースタイルスキー男子モーグルに出場した杉本幸祐選手(27)=同市出身=を表彰すると発表した。 対象は市内在住のアスリートや同市を本拠地とする団体など。五輪・パラリンピック、サッカーワールドカップなどを国際的な大会と定義し、副市長や教育長、幹部職員らによる選考を踏まえて市長が決定する。 地域のスポーツ振興や、選手・団体の競技意欲を喚起し、さらなる飛躍につなげる狙いで、杉本選手の活躍を受けて創設した。スポーツ政策課課長補佐の大村美穂さん(51)
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ふくろい遠州の花火 PRへ動画制作、木乃華サクヤ起用
ふくろい遠州の花火実行委員会は、袋井市が誇る国内有数の花火大会「全国花火名人選抜競技大会 ふくろい遠州の花火」のPR動画を制作した。静岡新聞社・静岡放送公認バーチャルユーチューバー「木乃華(このはな)サクヤ」を起用し、ネット上での発信力強化につなげる。 「花火の一問一答編」「花火の歴史編」「花火への想い編」の全3回で、創世期の実行委員長や市民らへのインタビュー、過去の大会プログラム、ポスターの紹介などを通じて関係者の思いや歴史、魅力などを伝える。 コロナ禍で花火大会が2年連続中止になったことを受けての代替企画の一環。実行委員長を務める袋井商工会議所の水谷欣志会頭は「制作陣や出演者の思い
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茶況(3月25日)「白葉茶つきしろ」全国準V 袋井・安間製茶
安間製茶(袋井市豊沢)の看板商品「白葉茶つきしろ」がこのほど、全国の特産品が集結する「にっぽんの宝物JAPANグランプリ2021-2022」最強素材部門で準グランプリに輝いた。 白葉茶つきしろは安間製茶が独自に研究、商品化した茶で、アミノ酸が従来の3倍含まれているのが特徴。同グランプリは初出品で、県大会の食品加工部門ではグランプリに輝き、商品としての完成度などが評価されたという。安間孝介代表は「静岡のお茶が全国で評価されたことはうれしい。商品力やプレゼン力に磨きをかけ、次回はグランプリが取れるように準備したい」と意気込んだ。
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自転車で観光振興検討 静岡県西部6市町、袋井でワークショップ
静岡県西部地域局はこのほど、中東遠地域でのサイクルツーリズムによる地域振興策などを検討するワークショップを袋井市の袋井土木事務所で開いた。6市町(磐田、掛川、袋井、御前崎、菊川、森)の職員らが、サイクルツーリズムの概要や、各自治体での現状などについて理解を深めた。 6市町や県の担当者ら約30人が出席。事前に実施したアンケートの結果を報告し、各市町の観光施設などに誘引する仕組みや、官民連携の体制づくりを求める意見などが上がった。県西部でサイクルツーリズム事業に取り組む民間団体の代表者らを招いた勉強会や意見交換も行われた。 本県を通る太平洋岸自転車道が2021年にナショナルサイクルルートに指
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女子7人制ラグビー大会 アザレア・セブン(袋井市拠点)優勝 エコパで熱戦
女子7人制ラグビー大会「鈴与・セントパトリックグリーンカップ2022」(県ラグビーフットボール協会、アザレア・スポーツクラブ主催)が19、20の両日、袋井市愛野のエコパスタジアムで開かれた。静岡県内外の3チームが参加し、同市を拠点に活動するアザレア・セブンが優勝を果たした。 このほか日本経済大(福岡県)、ブレイブルーヴ(東京都)が出場。1試合7分ハーフで実施し、初日は総当たりの予選、2日目は順位決定戦が行われた。アザレア・セブンは決勝戦でブレイブルーヴとの点の取り合いを制し、初の頂点に立った。力強いプレーが会場を沸かせた。 2019年ラグビーワールドカップの日本対アイルランド戦を契機に、
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袋井市「ごみ30運動」 8年で30%減目指す 市民の能動的実践必要【解説・主張しずおか】
袋井市は4月から、8年間で家庭系可燃ごみの排出量を30%減らす「ふくろいごみ30(さんまる)運動」を開始する。2024年度までに15%削減の中間目標を設定し、市民や事業所に分別、リサイクルなどの徹底を求める。ごみ処理量の限界が近づく中、減量化を市民運動として定着させる狙いで、目標達成には市民の理解が欠かせない。 「あらゆる場面で協力をお願いし、一丸で取り組みたい」。2日の市議会2月定例会。大場規之市長がごみの減量へ決意表明した。市は22年度一般会計当初予算案に雑紙、草木、古布の回収事業費3200万円を計上。ごみの排出量を減らすための環境を整える。 ごみの減量は脱炭素化などの課題解決を目的
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茶況(3月18日)小学6年生に地元産茶贈る 袋井茶振興協
袋井茶振興協議会(鈴木勝会長)はこのほど、袋井市内の小学6年生約千人に「東海道どまん中ふくろい茶」をプレゼントした。 同協議会は例年、3~6年の児童が茶の知識を競う「T-1グランプリ」を開催してきた。コロナ禍により2年連続で中止となり、代わりに袋井茶の魅力を知ってもらおうと配布した。 鈴木会長は「さまざまなイベントが中止になり、思うような活動はできていないが、少しでも袋井のお茶のことを知ってもらえたら」と話した。
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園舎に「さようなら」 袋井南幼稚園/高南幼稚園で閉園式
統合、民営化に伴い2021年度末で閉園する袋井市の袋井南幼稚園と高南幼稚園で15日、閉園式が行われた。園児、職員らが思い出の詰まった園舎との別れを惜しんだ。 袋井南幼稚園では、年長の35人が式典に出席した。年中、年少児はモニター越しに式を見守り、保護者へ向けてライブ配信も行った。代表園児が記念品を受け取った後、スライドショーで歴史を振り返り、園歌を斉唱。「南幼稚園ありがとう、さようなら」と声をそろえた。 袋井南幼稚園は1969年、高南幼稚園は77年の創立で、それぞれ2935人、2085人が卒園した。両園は4月から袋井南保育所とともに、社会福祉法人天竜厚生会(浜松市天竜区)が運営する幼保連
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救急車、なぜゆっくり走行? 処置中、揺れに配慮「理解を」 袋井消防のツイッター投稿に反響
「緊急走行中の救急車が遅くてイライラ… そんな経験はありませんか?」―。袋井消防本部がツイッターなど会員制交流サイト(SNS)で発信したメッセージが話題を呼んでいる。一般のドライバーに救急搬送への理解、協力を呼び掛ける内容で、ネット上であっという間に広がった。思いがけない反響の大きさに担当者は驚きながらも「消防業務への理解を深めるきっかけになれば」と願う。 注目されているのは、緊急走行なのに「なぜ遅いか」を説明した2月27日の投稿。緊急走行時の救急車の車内では不安定な状況で処置が行われ、傷病者の症状によっては揺れに細心の注意を払って運転しなければならないことを動画付きで紹介し
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茶況(3月11日)日本茶カフェ 袋井にオープン 赤堀商店経営
日本茶カフェ「まるよ茶屋 可睡の杜」がこのほど、袋井市可睡の杜にオープンした。茶と組み合わせたスイーツや料理を提供していて、女性を中心に人気を集めている。 茶の製造販売を手掛ける「赤堀商店」(御前崎市)が経営するカフェで、同市の本店に続いて2店舗目。茶飯のおにぎりを味わえるおむすびセットや、つゆひかりを使ったプリンなど、県内産茶を使用したメニューを豊富に取りそろえている。 赤堀商店は茶になじみの薄い若者世代などに魅力を知ってもらおうとカフェ経営を展開している。店内では自社製品も販売している。
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森町 観光拠点化、誘客促進 「小京都」のまち整備へ【22年度予算案/遠州7市町⑦完】
森町は「遠州の小京都」をキーワードに、中心市街地の歴史的、文化的価値が高い街並みを生かしたまちづくりを推進する。全国京都会議から“小京都”の認定を受けている同町は、2022年度当初予算案に1800万円を計上した。リノベーション事業などハード面の整備に着手し、観光拠点化を目指す。 同町城下の秋葉街道沿いに老朽化が進む木造2階建ての家屋がある。台湾の茶業発展に貢献した技師藤江勝太郎(1865~1943年)の生家。町は今月中に、貴重な歴史資源である家屋を取得する。その後は改修した上で店や資料館などとしての利活用を検討していく。将来的には森、天宮、城下に点在する古民家や蔵も
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茶況(3月4日)袋井南部生産者 可睡斎で販売会
袋井市南部地域の生産者でつくる豊沢・三沢茶研究会(荻原克夫会長)は6日まで、同市の可睡斎で販売会を開いている。 豊沢、三沢両地区で生産された茶のPRを目的に15年以上続けている。土日限定で、会員が持ち寄った一番茶を使ったティーバッグを販売する。感染症対策を徹底しながら試飲会も実施している。 同会は研修会や互評会など、生産技術の向上、販売促進に向けた活動に取り組んでいる。荻原会長は「お客さんの反応が良かった。コロナ禍でも対策を講じた上でこうした機会を積極的に設け、茶業を盛り上げたい」と話した。
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袋井市 ブランド化目指し整備 「同笠」にぎわい創出へ【22年度予算案/遠州7市町②】
「太平洋をのぞむ景観や白砂青松の海岸線を活力に」。袋井市は同笠(どうり)海岸を拠点とするにぎわいの創出へ、環境整備に着手する。周辺地域で盛んな屋外レジャーを活用し、官民一体でブランド化を目指す。 5キロにわたって広がる浅羽海岸。特に中心部は「同笠」の愛称で地元住民らから親しまれている。1970年代のサーフィンブームを契機に全国からサーファーが集うようになり、釣り人の間ではキス、ヒラメの釣り場として人気が高い。コロナ禍により屋外活動を楽しむ人が増え、ビーチの保全に取り組む同笠サーフィンクラブの木下光之さん(45)によると、週末は付近の駐車場が満車になるという。 市は海岸整備設計などに225
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森町22年度予算案 子育て、企業誘致を推進 一般会計87億円
森町は25日、2022年度当初予算案を発表した。一般会計は前年度当初比11・5%増の87億7600万円。「次代を展開するチャレンジ予算」を掲げ、過去最大の予算規模。地域課題の解決に向け、子育て支援や企業誘致などを推進する。 待機児童の解消へ保育所などの整備補助として1億2200万円を計上。民間事業者による保育園整備を促す。「子ども家庭総合支援拠点」を新設(360万円)し、全ての子どもと家庭に切れ目のない支援を提供する。 企業誘致の推進対策では、中川下工業専用地域と森掛川インターチェンジ周辺地区開発可能性調査費(2400万円)を盛り込み、工業専用地域の拡大利用や工業団地整備を検討。1700
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茶況(2月25日)廃棄茶葉を使用「ほうじ紅茶」発売 袋井の西村農園
袋井市大谷の西村農園はこのほど、廃棄茶葉を使った「ほうじ紅茶」の販売を開始した。年明けの発売から女性を中心に好評を得ている。 紅茶を焙煎(ばいせん)し、優しい甘みは残しながら、香りを引き立たせた。緑茶に比べてカフェインが少ないため、妊婦にもお薦めという。 同農園ではフードロスの観点から、廃棄していた紅茶の出物部分の利活用を検討していた。開発を主導した西村晃さん(28)は「工場のあり方や茶園のあり方を見直す中で(ほうじ紅茶を)思いついた。味も香りも申し分ない商品に仕上がった」と話した。
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イチゴ栽培設備拡充 袋井・やまも製茶 複合経営先進事例目指す
袋井市豊沢のやまも製茶は本年度、低コスト耐候性ハウスなどのイチゴ栽培設備を拡充した。茶業に加えてイチゴの生産にも力を入れ、茶生産者による大規模複合経営の先進事例を目指す。 同社は3年前にイチゴ栽培を開始し、昨年5月から8カ月かけて本圃(ぽ)ハウスと育苗ハウス、集出荷施設の計5棟の整備を進めてきた。ハウスには複合環境制御装置を導入。暖房機、潅水装置などを一括で自動管理し、生育に適した環境の維持を可能にした。年間30トン以上の収穫を見込んでいる。 市農政課によると、市内の茶工場は10年前と比べて20軒以上減少している。複合的な事業を展開する茶生産者が増えることで茶業の維持につながることを期待
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茶況(2月18日)袋井「門前うまいもん市」 3月6日まで可睡斎
袋井市内の茶生産者らが直接販売を行う「門前うまいもん市in可睡斎」が3月6日まで、同市久能の可睡斎で開かれている。 同寺で開催中の「可睡斎ひなまつり」の会期に合わせて毎年実施していて、6年目。9事業者が土日祝日に日替わりで出店し、深蒸し煎茶やほうじ茶などの製品のほか、野菜の販売も行っている。 市内農家らで構成する市農業振興会が、地元農産物のPRや消費者ニーズの把握などを目的に主催している。
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袋井高生が議員に提言 地域の魅力や課題まとめる
袋井高(袋井市愛野)の2年生が17日、地域の魅力や課題についてまとめた提言を市議会議員らに発表した。総合的な探究の時間の一環で、環境や教育、医療などのテーマごとに意見を述べた。 生徒はフィールドワークや個別調査などを通じて準備を進めてきた。この日は市議20人を招き、公共交通機関の増便、地元産品を活用した町おこしなどのアイデアを提案した。発表を受け、市議が提言に対してアドバイスを送り、同市における関連施策も紹介した。 同校は地域への理解を深め、地元で活躍する人材の育成を目的に3年前から同様の取り組みを実施している。本年度は初めて実地調査も行った。 戸塚哲夫議長は「しっかり分析していて、議
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袋井市宣言「官民一体で脱炭素実現」 五つの企業、団体と連携
袋井市は、2050年までに二酸化炭素(CO2)の排出を実質ゼロにする「ゼロカーボンシティ」の実現に向け、官民一体で取り組むことを宣言した。その一環として、鈴与商事(静岡市清水区)など五つの企業、団体で構成する共同企業体(JV)と包括連携協定を締結した。 協定期間は37年3月末までの15年間で、市内公共施設の電力について、再生可能エネルギー由来の電力への移行を進める。小中学校やコミュニティセンターなどの施設には太陽光パネルを設置し、消費電力の一部をまかなう。学校、中小企業などを対象とした環境教育も推進する。 市役所でこのほど締結式が行われた。大場規之市長は「協定を機にさらなる発展が図られる
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北京冬季五輪・男子モーグル9位 杉本幸祐(袋井出身)に地元から賛辞「最高の滑り」「ありがとう」
5日行われた北京冬季五輪フリースタイルスキー男子モーグル決勝に杉本幸祐(27)=袋井市出身=が出場した。日本勢トップで決勝2回目に進んだが、途中でストックが折れるアクシデントがあり9位。惜しくも決勝3回目には進めなかった。個人種目では同市出身者として初めて挑んだ決勝。雪の積もらない地域から始まった挑戦に、少年時代を知る地元住民は「最高の滑り」「感動をありがとう」と賛辞を贈った。 杉本が6年間通った同市の空手道場「翔友会」。この日は翌日に昇段試験を控え、二十数人の門下生たちが鍛錬に励んでいた。合間にインターネットで観戦し、杉本の活躍を見つめた。直前の練習で負傷したと聞いていたという桜井照夫代
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東海ミニバス 健闘誓う 袋井2チーム、市長ら訪問
岐阜県で26、27の2日間開催される「第43回東海U12バスケットボール大会」へ出場する袋井市のミニバスケットボールクラブ2チームが3日午後、市役所に大場規之市長と鈴木一吉教育長を訪ね、東海大会での健闘を誓った。 訪問したのは女子の袋井ミニバスケットボールクラブと、男子の浅羽ミニバスケットボールクラブ。袋井クラブはスピードを生かした突破力で県大会準優勝を果たし、浅羽クラブは持ち味のシュート力を武器に同大会で5位入賞した。 両チームとも東海大会は初出場で、市内の男女2チームが同時出場するのも史上初という。袋井クラブの大場有夏キャプテン(12)は「自分たちらしいプレーを徹底し、笑顔で終われる
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豚熱防疫活動に貢献 袋井建設業協会に市が感謝状
昨年末、県内で初めて豚熱の防疫活動が行われた袋井市内で同活動に貢献したとして、市は中東遠地域の建設会社55社でつくる袋井建設業協会(鈴木和男会長)に感謝状を贈呈した。 宮城県丸森町の農場で12月25日、豚熱の発生が確認された。これに伴い、同市での感染は確認されなかったが、予防措置として市内農場で防疫を実施した。協会は県の要請を受け埋却作業に従事。17社36人が携わった。 市役所でこのほど贈呈式が行われ、鈴木会長ら役員4人が出席。大場規之市長は「迅速かつ適切に作業を進めていただいた。日頃から培われている対応力のおかげ」とたたえ、感謝状を手渡した。 現場で指揮した秋山萬之介環境・災害対応委
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森町・小国神社で2年ぶり豆まき 年男役に演歌歌手松原さん
小国神社(森町一宮)で3日、恒例の節分祭が執り行われた。袋井市出身の演歌歌手松原健之さんと元宝塚歌劇団の女優天玲美音さんが一般奉仕者とともに年男、年女役を務めた。今回は2年ぶりに舞殿での豆まき神事も行われ、1年の開運厄除と新型コロナ収束へ願いを込めた。 色とりどりの直垂(ひたたれ)姿の奉仕者約50人が、拝殿での神事に臨んだ。柳と梅の木で作ったむちで柱を打ちつけて邪気を払う「鬼追(やら)い」や、「福笑い神事」などが行われた。福笑い神事では松原さんと天玲さん、打田文博宮司がコロナ禍に考慮して声量を落としながら「わっはっは」と声を上げて福を呼び込んだ。 神事後、奉仕者は舞殿へと上がり、参拝者に
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姉妹都市の味、アップルパイに 袋井の社会福祉法人が限定販売
社会福祉法人明和会ワークスつばさが運営する「メイちゃんのパン屋さん」(袋井市泉町)は、同市の姉妹都市・長野県塩尻市のリンゴを使用したアップルパイを2月末まで限定販売している。 大きめに切ったリンゴを手作りのパイで包んで焼き上げ、サクサクとした食感が特徴。砂糖の量を少なめにし、リンゴの甘みを生かした。甘い物が苦手でも食べやすく、幅広い層から好評という。 明和会は毎年、袋井市を通じて塩尻市からリンゴを購入していて、昨年12月からリンゴを使った新商品の開発に取り組んできた。製造部門の石切山実砂希さん(34)は「誰もが食べやすいように作った。アップルパイを通じて店のことも知ってほしい」と話した。
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手水舎建て替え完了 森町・山名神社 水口「蟷螂」をモチーフ
森町の山名神社で行われていた手水舎の建て替え工事が完了した。竣工祭がこのほど行われ、国指定重要無形民俗文化財の同神社天王祭舞楽の一つ「蟷螂(とうろう)」をモチーフとした水口がお披露目された。 旧手水舎は嘉永7(1854)年の建築。老朽化が目立ち倒壊の恐れもあったため、昨年9月に着工した。虹梁(こうりょう)のケヤキ材をそのまま使用するなど、旧手水舎の古い材料も生かした。 「蟷螂」は全国でも珍しいカマキリが題材となった舞。神社の象徴の一つであり、世の中の厄災を断ち切ってほしいとの願いを込めて水口のデザインにカマキリを採用した。村松佳典宮司(52)は「昔の材料も使ってすばらしい手水舎が完成した
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就職情報サイト開設 袋井市、学生と市内企業つなぐ
袋井市は28日、同市で就職を希望する学生と市内企業をつなげる就職情報サイト「ふくろいdeあつまろう」を開設した。地元企業の魅力を発信し、人材不足の解消を目指す。 登録などの必要はなく、手軽に希望条件など、価値観に合わせた企業検索が可能。先輩社員のコメントなど社内の雰囲気を感じられるコンテンツも用意した。登録企業は現在17社で、今後も随時募集していく。県内外の大学約200校と県西部の高校に周知する。 大場規之市長は同日開かれた定例会見で「地域の活力を維持するため、袋井市内で仕事に就いてもらいたい。若者の定住促進にもつながれば」と期待した。 URLは<https://fukuroi-de.
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茶況(1月28日)伝統製法「寒茶」学ぶ 袋井
晩茶研究会と松下コレクションを活(い)かす会はこのほど、体験イベント「ふくろい大寒の寒茶づくり」を袋井市の茶ピアで開いた。茶業関係者や一般の20人が参加し、伝統的な茶の製法を学んだ。 寒茶は日本茶では珍しい冬場に作られ、ほのかな甘みが特徴。参加者は枝ごと刈り取った茶葉をおけに詰めて蒸し、天日干しするまでの一連の工程を体験した。寒茶を使った茶がゆの試食や、市内茶業関係者による販売会なども行われた。 古くから全国各地で行われている寒茶の製法を知ることで、茶への親しみを持ってもらおうと開催した。
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浜松学芸高生が森町訪問 遠江一宮駅など撮影 PR動画で最優秀報告
昨年11月の「高校生CMコンテスト2021」で、森町の遠江一宮駅を舞台に撮影したPR動画で映像部門グランプリに輝いた浜松学芸高(浜松市中区)地域創造コースの生徒がこのほど、町役場を訪問し、太田康雄町長に受賞報告した。 訪れたのは2年の横村美優さん、セライヤ桜さん、山本果奈さん、戸塚巧真さん、畠山倖知さん。同コースの生徒は天竜浜名湖鉄道の駅のポスターを制作するPR活動に取り組んでいる。昨年度から動画制作にも挑戦し、活動の一環として同コンテストに参加した。 5人は浜松市在住の作家いぬじゅんさんの協力を得て「中高生には共感を、大人にはどこか懐かしさを感じる青春」をテーマに制作。大学生が久しぶり
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記者コラム「清流」 故郷の思い乗せ世界へ
ようやく…といった心境だろうか。袋井市出身の杉本幸祐選手が北京冬季五輪のモーグル競技で代表入りを果たした。それ以前の同市出身者の五輪出場は1960年ローマ大会までさかのぼる。歴史を刻んだ新星の登場に地元も沸いている。 競技に専念するため、中1で家族とともに長野県へと移住したが、故郷への変わらない思いを語る杉本選手。「市民の皆様へ、精いっぱいの恩返しの滑りをしたい」とのコメントが力強い。 小学生からの夢という五輪出場はソチ、平昌(ピョンチャン)と2大会連続で出場を逃した末につかみ取った。「酸いも甘いも経験して、今が一番いい時期」と語る、円熟した技術を武器に世界に挑む姿は市民の
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茶況(1月21日)品評会入賞を報告 袋井の生産者ら、市長訪問
本年度、各種茶品評会などで入賞した袋井市内の茶生産者らがこのほど、市役所を訪れ、大場規之市長に報告した。 訪問したのは東海道どまん中袋井茶大賞を同時受賞した「にしたな」の森下隼取締役と「松井製茶・松光園」の松井淳代表ら。それぞれ受賞の感想や生産面での工夫点を述べ、同市の茶産業について意見を交わした。 大場市長は「皆さんの思いと技術が結果につながった。今後とも行政としてできる限りの応援をさせていただく」とたたえた。 同席した他品評会などの入賞者は次の通り。 安間孝介(安間製茶)、寺田直樹(お茶の宝玉園)、西村哲(西村農園)
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北京五輪・杉本選手の特別展 ウェアやスキー板展示 袋井市役所
来月開幕する北京五輪の日本代表に選出されたフリースタイルスキー・モーグルの杉本幸祐選手(27)=袋井市出身=の偉業をたたえる特別展示が21日、市役所で始まった。同市初の冬季オリンピアンを周知し、市民の応援機運を盛り上げる。2月20日まで。 1階ロビーに杉本選手がワールドカップで着用したウエアやスキー板など、本人から提供された道具、紹介記事など約10点を展示。プロフィルと練習の様子を撮影した動画も放映していて、多くの来庁者が足を止めて眺めている。 代表入りを記念し、市は市役所やさわやかアリーナ、杉本選手の母校・袋井南小などに横断幕を設置した。今後SNSなどを通じて出場日時などもPRする予定
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一年の平穏無事を祈願 新春伝統の「御弓始祭」 森町・小国神社
森町の小国神社で17日、新春の伝統神事「御弓始祭(おゆみはじめさい)」が執り行われた。参拝者が見守る中、一年の平穏無事とコロナ禍の収束へ願いを込め、射手が矢を放った。 神事に先駆けて拝殿で行われた祭典には、県内の弓道愛好者ら約20人が参列した。弓矢に福が授けられた後、境内に設けられた射場で烏帽子(えぼし)や直垂(ひたたれ)を身にまとった「地射手(ぢいて)」が、約30メートル先の的めがけて矢を打ち込んだ。見事に命中すると、参拝者から拍手が起こった。 同神社によると、御弓始祭は疫病の神を鎮める神事で、江戸時代以前から行われていたとされる。使用した矢は災厄除けの縁起物として知られるという。
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日替わりで大道芸パフォーマンス 袋井市の法多山尊永寺【動画】
袋井市の法多山尊永寺で、新春恒例の大道芸パフォーマンスショーが開かれている。1月末までの土日祝日に、全国で活躍する大道芸人が日替わりでパフォーマンスし、参拝客を楽しませている。 大道芸の魅力を広めようと、三遠地方を中心に活動する快斗さん(29)が仲間に呼び掛けて開催し、今年で8回目。水晶を使ったジャグリングや、筒に乗せた板の上でバランスを取るローラーバランス芸、手品などを披露している。
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64歳「お茶屋のじいじ」 スノボ大会出場、若者にお茶PR
「若い世代にお茶のすばらしさを知ってほしい」-。茶業振興につなげようと、還暦を過ぎてスノーボードの競技大会に出場している茶農家が袋井市にいる。石川製茶2代目代表の石川隆夫さん(64)。年の離れたスノーボーダーたちとのレースに挑みながら、茶の魅力を発信している。 スノーボードを始めたのは36歳の時。雪の上を滑る爽快感や上達する過程にのめり込んだ。以来、生業の傍ら年間30日以上ゲレンデに通う。7~10月がシーズンのサマーゲレンデでの大会を主戦場とし、国内トップレベルのジュニア選手ともしのぎを削る。 「今も元気に滑っていられるのはお茶のおかげ」と考えた石川さんはスノーボードをPRに活用すること
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eスポーツ白熱 袋井で「フェスティバル」初開催
袋井市の袋井新産業会館キラットで18日、同市初のeスポーツイベント「袋井eスポーツフェスティバル」が開幕した。19日まで、プロチームのエキシビションマッチなどが行われる。初日から県内外のeスポーツファンらでにぎわった。 eスポーツで袋井を盛り上げようと、同市を拠点に活動するプロeスポーツチームQuintette(クインテット)が企画した。エキシビションマッチはトーナメント方式で実施。国内トップの4チームがシューティングゲーム「レインボーシックスシージ」で対戦した。華麗なテクニックの数々が会場を沸かせた。対戦の様子はユーチューブでも配信され、2千人以上が視聴した。 2日目は決勝戦と3位決定
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茶況(12月17日)にしたなと松井さん大賞 「東海道どまん中袋井茶大賞」
袋井市内の茶生産者を対象にした「第28回東海道どまん中袋井茶大賞」(実行委、袋井地区農協茶業委員会主催)の第2次審査会がこのほど、同市の茶ピアで開かれた。大賞は、にしたな(三川地区)と松井淳さん(同)が同時受賞した。 市内企業の従業員12人が審査員を務め、10月の1次審査を通過した10点の外観や香気、滋味などを確認し、3点に投票した。にしたなと松井さんは21ポイントで並んだ。準大賞には安間孝介さん(袋井南)が選ばれた。
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袋商ショップ 商高生、販売ノウハウ学ぶ 12日まで 袋井
袋井商業高(袋井市)で11日、全校を挙げて取り組む販売実習「第19回袋商ショップ」が始まった。感染症予防を徹底しながら、生徒約430人が“おもてなしの心”で来場者を出迎えている。12日まで。 実践を通じて経営や販売のノウハウを学ぶ恒例行事。生徒を中心に協力業者との打ち合わせ、ビジネスマナーの習得など1年かけて準備を進めてきた。 校内にはクラスごとに13店舗が並び、地元企業など32社から仕入れた農産品や海産物、喫茶用品、自動車、県内外の物産品などを取り扱っている。 販売のほか、茶道部主催のお茶会、同校や袋井特別支援学校の生徒が制作した作品の展示も行っている。新型コ
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東南海地震の教訓学ぶ 袋井西小、体験者招き「防災の日」
袋井市の袋井西小で7日、1944年12月7日に発生した東南海地震を在校生として体験した地域住民ら6人を招いた体験講話「西小防災の日」が開かれた。5年生79人が当時の教訓などを学んだ。 同地震は遠州地方に甚大な被害をもたらし、同校児童20人が犠牲になった。1組には鈴木勝男さん(85)、藤城一英さん(83)が来訪。鈴木さんは「あの頃は地震なんて言葉を知らず、アメリカが攻めてきたのかと思った」と述懐し、藤城さんは「大勢の人が建物の下敷きになったが、机の下にいた人は助かっていた」と語り掛けた。 沢岡陽生君(11)は「同じ学校に通っていた同じくらいの年齢の子たちが20人も亡くなり、地震の怖さを感じ
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【茶況】(2021年12月3日)=袋井茶振興協が感謝祭
袋井茶振興協議会はこのほど、「ふくろい茶感謝祭」を袋井市村松の油山寺で開いた。市内の茶業関係者15人が参列し、今年一年の茶業の無事に感謝した。 中国から日本に茶を伝えたとされる栄西禅師の像の前で報恩式が執り行われ、参列者を代表して鈴木勝会長らが茶つぼと茶箱を奉納した。 新型コロナ感染防止のため、昨年に続いて手もみ茶の実演や物販などのPR活動は中止した。
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小中学校のICT機器活用 袋井市、全国平均上回る 教育長報告
袋井市の鈴木一吉教育長は1日の市議会11月定例会一般質問で、市内小中学校の情報通信技術(ICT)の活用状況について、本年度の全国学力・学習状況調査で「小学5年や中学1、2年の時に受けた授業でICT機器を週1回以上使用した」との回答が小学校は66%、中学校が75%といずれも全国平均を上回ったと報告した。山田貴子氏(自民公明クラブ)への答弁。 同市はタブレット端末や学習支援アプリなどを使った授業の実践、効果の検証を目的にICTを活用した教育研究を推進。昨年12月までに児童生徒1人1台のタブレットの整備を完了した。 現在、全小中学校でほぼ毎日タブレットを使った授業を実施し、家庭学習の手段として
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全事業見直し、刷新 袋井市長、22年度予算編成で方針
袋井市の大場規之市長は30日、2022年度の予算編成について「全ての事業をゼロベースで見直し、取り巻く環境や市民ニーズの変化を予測して事業の刷新を図る」との方針を示した。市議会11月定例会で、高木清隆氏(自民公明クラブ)の代表質問に答えた。 長期的視点へのシフトによる効率性の向上、職員のコスト意識の徹底などを予算要求の留意点に挙げて各部局に一般財源の予算要求枠を設定。事業の取捨選択、事業スキームの簡素化を進めていると報告した。 予算編成において地域産業の振興と脱炭素の推進、DX推進と官民共創によるスマート自治体の推進といった重点項目を掲げ、具現化に向けて既存事業所の経営革新や企業誘致、創
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茶況(11月19日)大阪茶品評会で最高賞 森町の太田茶店
森町の太田茶店(太田貴久社長)が、9月に開かれた「第50回大阪優良茶品評会」の金印の部で最高の農林水産大臣賞を獲得した。 1キロあたり4500円の部門で、全国の産地茶商から出品があった。同社の普通煎茶は滋味や香りなど総合的な評価が高かった。1キロあたり2500円のなにわ緑印の部でも8位入賞を果たした。 太田社長がこのほど町役場を訪れ、太田康雄町長に受賞を報告。太田社長は「切磋琢磨(せっさたくま)してきた農家の皆さんのおかげ。毎年最高賞を持って帰れるように頑張りたい」と話した。
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母校で読み聞かせ 袋井・浅羽中生 後輩、恩師と交流深める
袋井の浅羽中1年生が17日、同校区の笠原、浅羽南、浅羽北、浅羽東の4小学校で読み聞かせを行った。総合的な学習の時間の取り組みで、2014年から続いている。 生徒はそれぞれ卒業した小学校などへ出向き、グループごとに絵本や紙芝居を読み聞かせた。浅羽南小には約40人が訪問。練習してきた表現力豊かな読み方で児童を引き込んだ。クイズやゲームの時間なども設け、交流を深めた。 同校や校区内の幼稚園、小学校などで構成する浅羽学園における一貫教育の活動の一つ。小池裕子さん(13)は「久しぶりに後輩たちや先生と会えて楽しかった。(読み聞かせは)緊張したけど、ゆっくりと登場人物の気持ちを表現する読み方を心がけ
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児童らレンズの原理学ぶ 静岡理工科大学生、袋井で理科実験講座
静岡県内で小中学生向けの理科実験講座を開催している静岡理工科大(袋井市豊沢)の学生団体「お理工塾応援隊」はこのほど、「コミセンDEお理工塾」を同市の袋井北コミュニティセンターで開いた。 同施設が主催する少年学級の活動の一環。市内の小学4年生17人が参加し、学生がレンズの原理を解説した。虫眼鏡、洗濯挟みなど身近な道具を使った簡易的な望遠鏡を作り、レンズを通した物の見え方も学んだ。 子どもたちに理科実験の楽しさを知ってもらおうと10年ほど前から開催している。鈴木蒼祐君(10)は「こんなに簡単に望遠鏡が作れると思わなかった。もっといろんな物を見てみたい」と話した。
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小国神社 45年ぶり遷座祭 ご神体、仮殿から本殿へ
小国神社(森町一宮)本殿で今年1月に着工した「お屋根替え」が、このほど終了した。これに伴い、施工中は仮殿に遷座していた大己貴命(おおなむちのみこと)のご神体を本殿に移す「本殿遷座祭」が10日夜、同神社で執り行われた。同神社での遷座祭斎行は45年ぶり。祭神が1年越しに元の“住まい”へと戻った。 お屋根替えは約50年に一度行われ、今回は2020年から始まった。本殿をはじめとする社殿群の屋根を解体し、ふき替え工事を進めている。工事完了は23年を予定しているという。 遷座祭には神社関係者、奉賛者ら約160人が参列し、地域住民も見物に訪れた。盾や矛を手にした神職の行列に続き
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茶況(11月12日)森の茶仕上品評会 2部門に58点 総合優勝は鈴木長十商店
「森の茶仕上品評会」(森町茶商組合など主催、静岡新聞社・静岡放送後援)がこのほど、町茶業センターで開かれた。価格別で審査し、鈴木長十商店が総合優勝を果たした。 「森の誉」「森の香」の2部門で行われ、同組合に所属する製茶問屋から計58点の出品があった。県内茶業関係者が審査員を務め、外観、香気、水色、滋味の4項目で採点した。総合2位の優秀賞は松浦製茶が受賞した。 各部門の入賞者は次の通り。 【森の誉】優等 鈴木長十商店▽1等1席 松浦製茶▽同2席 同▽2等1席 同▽同2席 鈴木長十商店▽同3席 おさだ製茶 【森の香】優等 鈴木長十商店▽1等1席 おさだ製茶▽同2席 同▽2等1席 鈴木長十
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記者コラム「清流」 祖母の無念に思う
衆院選後、父と話をした。話題は地元の投票率。福井県おおい町は今回、同県最高の71%だった。多くの市町が50%台の中、政治への関心の高さを誇らしく思った。 一方で気になる話を聞いた。祖母が投票に行かなかったという。足が悪くなり投票所まで行くことが困難になったそうだ。政治を自分事と捉え、毎回投票を欠かさなかった祖母にとっては無念だったに違いない。 今回の衆院選で本県は過去最低の54・81%だった。有権者への啓発は永遠の課題。ただ、祖母のように投票に行きたくても行けない人もいる。全国的にはバス運行などの支援を行う自治体が増えているという。誰もが投票へ行けるサポートが広がれば。投票率向上へ、でき
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特産「次郎柿」皇室献上 森町職員が箱詰め作業
皇室に献上する森町特産の「次郎柿」の箱詰め作業が4日、同町の町民生活センターで行われた。献上は108回目。町職員が160個を厳選し、丁寧にきり箱へ詰めた。 町内18農家が収穫した計660個の色つややサイズなどを確認。天皇、皇后両陛下と上皇ご夫妻、秋篠宮ご夫妻への献上用に40個ずつ4箱に梱包(こんぽう)した。例年は太田康雄町長らが宮内庁などに届けているが、コロナ禍のため昨年同様に宅配便で送る。 今年は落葉病の影響で収穫量は少ないものの、平年より甘みが乗っていて、やや大きめ。5代にわたって次郎柿を献上している太田知宏さん(27)=同町森=は「今年は特にご公務が多かったと思う。柿を召し上がって
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記者コラム「清流」 来年こそは
袋井市の一大イベントといえば「ふくろい遠州の花火」だ。国内屈指の花火大会は初対面の取材相手からも誇らしげに薦められる。自身も開催を心待ちにしていた。 着任して早2年。花火大会はいまだお目にかかれていない。2年連続の中止に市民や関係者の無念はどれほどだっただろう。そんな中、少しでも元気を届けたいと実行委は先日、市内でサプライズ花火を打ち上げた。10分間にわたって夜空を彩った花火は市民の心に刻まれたはず。 演出は完璧で、翌日は街の話題になった。一方で悔やまれるのが写真のでき。必死にシャッターを切ったがまともに撮れたのは数枚だけ。来年こそは満足いく写真を-。腕を磨いて3年ぶりの開催に備えようと
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袋井市議と市民 オンライン座談会 子育てなどテーマに意見交換
袋井市議会議員と子育て世代の市民の座談会「議員さんと語ろう!」が24日、オンラインで行われた。20~50代の13人が「袋井市の子育て環境の向上」などのテーマで市議有志14人と意見交換した。 市議側が議会の役割や取り組みを紹介した後、グループごとにコロナ禍の子育ての現状と出生数の減少、ごみ処理問題について議論した。参加者からはコロナ禍で子育てする中、誰に頼っていいか分からないとして地域コミュニティーの関係構築が課題と指摘する声や、ごみの減量を可視化すべきといった意見が上がった。 市議会への関心を高め、直接提言する場を設けようと、子育て支援活動を推進する市民団体「ふくろい子育てネットワークみ
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茶況(10月22日)「乳酸菌栽培茶」好評 ヤマイシ石川製茶
乳酸菌を散布した茶園で生産するヤマイシ石川製茶(袋井市)の「乳酸菌栽培茶」が、好評を得ている。全国的にも珍しい取り組みで、販路拡大を進めている。 地元産の玄米を発酵させた自作の乳酸菌を使用。翌年の一茶に向けて散布を行い、茶樹の成長を促す。うまみ成分が多く、渋みの少ない茶になり、品評会でも高い評価を受けているという。 特徴的な茶を作ろうと2012年から試験を開始し、14年に商品化した。石川喜雄代表は「口当たりがまろやかで茶になじみのない人にも飲みやすい」と話す。直販のほか、インターネット販売も行っている。
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高品質メロン 100年から次へ 静岡県温室農協代表理事・組合長/曽根昇氏【本音インタビュー】
管内で生産されるアローマ、クラウンは約100年の歴史を誇り、指導機関として全国屈指のブランドメロンに成長させた。一方でコロナ禍に伴う消費の減少など、取り巻く環境は厳しさを増す。今後の展望を聞いた。 -100年もの歴史を築いたクラウン、アローマへの思いは。 「より良い品質のメロンを栽培しようと、先人たちは創意工夫を凝らして生産技術を磨いた。そして歴代の生産者がその技術を継承してきた。市場関係者を含め、これまで温室メロンに関わった人たちの努力のたまものだと思う。私自身も長い歴史の中で組合長として携われることにやりがいを感じている半面、後世に温室メロンを引き継いでいくという重大な責任に身が引
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森町産の梨活用 クラフトビール開発 1600本限定販売
森町や町民有志らでつくる「森町ツーリズム研究会 森町でつながる推進部会」はこのほど、同町産の梨を使ったクラフトビール「森町生まれ梨麦酒ペアビア」を開発した。10月1日から1600本限定で販売開始する。 同部会は地域活性化策として、傷が付くなどして商品にならない果物を活用したクラフトビール作りに取り組んでいる。同町中川の野末農園から仕入れた「豊水」を掛川市の醸造所で加工。さわやかな風味と香りが特徴という。県立農林環境専門職大学(磐田市)の学生もボトルデザインや収穫作業に携わった。 同町のアクティ森で30日、完成発表会が開かれ、野末農園の野末直嗣代表ら関係者が出席。同部会の吉筋恵治会長は「地
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稲刈り取りに児童が汗【動画】
森町立宮園小の5年生約50人が、同町草ケ谷の田んぼで稲刈りを体験した。黄金色に実った稲穂を鎌で刈り取っていった。 同校の恒例行事。5月には田植えにも挑戦した。田んぼの所有者の米農家小沢良吉さん(71)から鎌の入れ方などの指導を受け、収穫作業に取り組んだ。後日小沢さんが精米し、各家庭に贈るという。 塩野楓さん(11)は「小さかった稲が大きく成長していて驚いた。ざくざく切れて楽しかった」と話した。
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外国人住みやすく 袋井市が「税金の手引き」作成、中国語を追加
袋井市は同市在住の外国人に向け、外国語の「税金の手引き」の作成を進めている。これまで英語、ポルトガル語、ベトナム語を作り、中国語版も新たに追加した。市ホームページで閲覧できるほか、袋井国際交流協会や市役所窓口などに設置し、税制度の理解促進につなげる。 税の仕組みや納税方法、外国人から多く寄せられる質問への回答などをまとめた。市が作成したオリエンテーション動画につながるQRコードも添付している。 同市は人口の5%以上を外国人が占めていて、外国人を対象とした納税に関する啓発が課題となっていた。手引は要望に応じて各種団体に配布するほか、納税教室などでの利活用も進める。 税務課専門官の嶋津雅さ
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コロナ廃業、脱退20件 袋井商議所と浅羽町商工会 2020年度
袋井市議会9月定例会は8日、一般質問を行った。大場規之市長は2020年度の袋井商工会議所、浅羽町商工会における、コロナ禍の影響を受けた廃業による脱退件数が計20件だったと報告した。大場正昭氏(緑風会)への答弁。 新型コロナを理由とする廃業による脱退は全体の25%。業種別では飲食業が9件、建設業が6件、サービス業が3件。市内の観光交流客数について、20年度は約240万人で、19年度から約50%の減少だった。 大場市長は「観光産業や飲食業を中心に来店客が減少している。事業活動、個人消費へのさらなる影響は避けられない」と指摘。商工団体との情報交換を通じ、効果的な支援を検討するとした。 このほ
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女性騎手 神尾さん(裾野出身)デビュー 川崎競馬、18年ぶり
川崎競馬(川崎市)から今年、裾野市出身の神尾香澄騎手(19)がデビューを果たした。同競馬では18年ぶりに誕生した女性騎手。「レースになれば性別は関係ない。負けたくない」と言い切り、男社会の中で奮闘を続けている。 7月下旬、川崎競馬場で行われた第10レース。神尾さんはこの日、通算5勝目を挙げた。デビュー当初から騎乗し、初勝利を含む2勝を挙げる“相棒”と果敢に先行し、逃げ切り勝ちを決めた。 川崎競馬は全国に15ある地方競馬で、大井(東京都)、船橋(千葉県)、浦和(さいたま市)とともに「南関競馬」と親しまれている。4月のデビュー以来、南関競馬を主戦場とする神尾さんは、5
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茶況(8月27日) 「茶の振興」取り組み提案 静岡理工科大で発表会
静岡理工科大(袋井市豊沢)が開講した地域学講座「お茶の振興」の発表会がこのほど、同大で開かれた。学生21人が茶産業の振興に向けた取り組みを発表した。 グループ別に市場拡大、ブランド化などのテーマで発表。オンラインで大場規之市長や茶業関係者らが聴講する中、海外で消費が伸びている抹茶の輸出展開、「袋井=お茶」の浸透へ他の特産品と組み合わせるなどのアイデアを提案した。 市と同大が共同で開講した。学生は4日間で、生産現場の見学やグループワークなどに取り組み、茶産業に対する理解を深めた。
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木村君(浅羽南小6年)自転車で全国V 攻めの走り、判断力奏功 トライアル競技 袋井市長に報告
6月に長野県佐久市で開催された「第10回全日本トライアル選手権大会」の自転車競技に出場し、11~12歳の部で優勝を果たした浅羽南小6年の木村倭君(12)が19日、袋井市役所を訪れ、大場規之市長に報告した。 トライアルは障害物が設けられたコースでの走行技術を競う。倭君はトライアル競技で活躍する父・大輔さん(38)らの影響で小学2年から本格的に競技に取り組んだ。大輔さんの職場のコースで練習を重ねた。大会の出場経験はあるものの、全国大会は初出場。積極的な攻めの走りと冷静な判断力で頂点に立った。 倭君は大会を振り返って「緊張せずに楽しく走れた」と話し、「これからも良い成績を残し、将来はオートバイ
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茶況(8月20日) アイルランド五輪チームに茶贈呈 袋井で事前合宿
袋井市はこのほど、約1カ月間にわたって同市を拠点に東京五輪の事前合宿を行ったアイルランドチームに対し、ティーバッグ茶を贈った。 チームからの要望を受け、特産の袋井茶のPRも兼ねて100袋用意した。西村農園(同市大谷)が今年の一茶で製造した品で、一部の選手、スタッフには既に渡していて、残りは空輸する。 市担当者は「袋井がお茶の産地であることをアイルランドの方々に知ってもらいたい」と話した。
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メロン生産、記者が体験 一玉一玉丁寧に「信頼、裏切らない」【クラウンメロン100年①】
袋井市見取の「中條メロン園」。代表は県温室農業協同組合クラウンメロン支所の支所長も務める中條文義さん(63)。10棟のガラス温室で栽培するメロンの年間出荷数は約2500箱を数え、市内では規模の大きな農園の一つ。パート従業員を含めて5人が日々、作業に取り組んでいる現場を6月下旬、取材した。 まぶしい―。ガラス温室に入った第一印象だ。メロンの生育には日光が不可欠で、光をより多く取り入れるために南側の屋根が広い構造になっている。メロンは温暖な気候を好むため、温室内では冬はボイラー、夏は冷房が稼働する。一定の温度に保つことで一年中メロンを作ることを可能にしている。その分、温室の維持費・燃料費は年間
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袋井エコパスタジアム 百田夏菜子さん、中山雅史さん、荒川静香さん 著名人が花【五輪聖火リレー】
人気アイドルグループ「ももいろクローバーZ」の百田夏菜子さん(26)=浜松市出身=とサッカー元日本代表の中山雅史さん(53)=藤枝市出身=、2006年トリノ冬季五輪フィギュアスケート女子金メダリスト荒川静香さん(39)は袋井市のエコパスタジアムで聖火リレーに臨んだ。3人はスタンドで見守る観客の拍手に応えながら、笑顔で聖火をつないだ。 百田さんは同スタジアムが会場となった2019年ラグビーワールドカップで、本県の開催都市特別サポーターを務めた。ラストランナーの大役に「ここまでつないできたたくさんの思いを感じた」とし、「アスリートの皆さんへのエールの気持ちで走った」と述べた。 現役時代にプレ