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テーマ : 森町

男性の家事育児は3時間未満 女性の4分の1 22年度県男女共同参画白書

 静岡県がこのほど公表した2022年度の「県男女共同参画白書」で、初めて項目に盛り込まれた「週平均1日当たりの男性の家事・育児時間」は2時間50分で、女性の約4分の1にとどまった。県担当者は「固定的な性別役割意識に反対する人は増えているが、行動変容に結びついていない」と分析する。県は25年度までの目標値を3時間30分と定めて施策を展開する。

男女別の家事・育児関連時間(2021年度調査)
男女別の家事・育児関連時間(2021年度調査)
静岡県内の課長相当職以上の管理職への女性の登用状況
静岡県内の課長相当職以上の管理職への女性の登用状況
男女別の家事・育児関連時間(2021年度調査)
静岡県内の課長相当職以上の管理職への女性の登用状況


 同白書は、01年に始まった県男女共同参画推進計画に基づく施策の実施状況や市町の現況、全国比較などを毎年公表している。
 家事・育児関連時間は、隔年実施している男女共同参画に関する県民意識調査で、21年度に初めて設問に加わった。国による全国データはあったが、女性の社会進出を阻む家事と仕事の二重負担の状況を把握するため県独自で調査した。
 男性の家事時間は週平均1日当たり55分、育児時間が1時間55分だったのに対し、女性は家事が4時間36分、育児が7時間29分の計12時間5分で、男性と9時間15分の差があった。男性が女性の4分の1となった結果は、国調査とほぼ同様だった。
 夫は外で働き、妻は家庭を守るというような男女の役割を固定的に考えることをどう思うか尋ねた設問では、「反対」と答えた人が前回19年調査比9・8ポイント上昇の73・1%となった。ただ、「家庭生活における男女の平等感」を問う質問には、「男性が優遇されている」との回答は、男性が44・7%、女性が63・7%で、男女で19ポイントの差があった。県担当者は「意識は変わっているが現実が追いついていない。家事・育児の男女の差を狭めることが大事」と話した。
 同白書は22年4月1日時点の各分野での女性登用状況も示した。県内自治体に勤める地方公務員の課長相当職以上の管理職は14・8%(市15・2%、町10・4%)。県は11・9%だった。最高は菊川市の34・1%。町部でも差は大きく、吉田町30・0%、河津町21・4%となった一方で、東伊豆町と松崎町は0%だった。
 自治会長の女性比率は2・4%(市2・5%、町0・9%)。町は長泉4・8%、森町1・4%で、残る10町は0%だった。

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