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テーマ : 森町

流鏑馬神事で繁栄祈る 湖西・女河八幡宮と二宮神社

 秋祭りのシーズンを迎えた湖西市内で15日、静岡県や市の無形民俗文化財に指定されている流鏑馬(やぶさめ)の神事が、女河八幡宮(同市新所)と二宮神社(同市新居町中之郷)の2カ所で営まれた。地域住民が太鼓を打ち鳴らして神社に集まり、神事を通じて地域の繁栄や無病息災を祈った。

女児3人が馬に乗って参拝する「巫女卜」の神事=湖西市新所の女河八幡宮
女児3人が馬に乗って参拝する「巫女卜」の神事=湖西市新所の女河八幡宮
馬上から的を射落とす大西さん=湖西市新居町中之郷の二宮神社前
馬上から的を射落とす大西さん=湖西市新居町中之郷の二宮神社前
男児3人が境内を馬で駆ける「十列児」の神事=湖西市新所の女河八幡宮
男児3人が境内を馬で駆ける「十列児」の神事=湖西市新所の女河八幡宮
女児3人が馬に乗って参拝する「巫女卜」の神事=湖西市新所の女河八幡宮
馬上から的を射落とす大西さん=湖西市新居町中之郷の二宮神社前
男児3人が境内を馬で駆ける「十列児」の神事=湖西市新所の女河八幡宮

 県の文化財に指定された女河八幡宮では、巫女(みこ)役の女児が神社を参拝する「巫女卜(みこのうら)」や、男児3人が馬で境内を駆ける「十列児(じゅうれんじ)」など、流鏑馬と共に古来から伝わる神事を順に執り行った。巫女卜には年長から小3の女児3人が選ばれ、華やかな着物を身に着けて馬に乗った。十列児には東小6年生の男児3人が参加し、水干姿で馬に乗り境内を疾走した。周辺の各地区から大太鼓を乗せた屋台が集まり、太鼓や神楽の奉納も行われた。
 二宮神社の流鏑馬では、1週間前に地域の男性有志からくじ引きで選ばれた同市新居町出身の会社員大西雄大さん(26)=森町=が、射手となる「馬乗り様」を務めた。大西さんは神社近くの浜名湖で身を清めた後に馬に乗り、境内で3本、神社前の参道で13本の弓を引いた。同神社の流鏑馬は、1570年の「姉川の戦い」で勲功を挙げた村人が、馬と弓を奉納したことが起源と伝わる。沿道では多くの住民が大西さんを見守り、的を射抜くと大きな歓声を上げた。
 (湖西支局・杉崎素子)

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