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テーマ : 森町

母の日 新茶で憩いの時間 静岡県内業者、工夫凝らし商品開発

 5月14日の母の日を控え、新茶のギフト販売が佳境を迎えている。香りや味わいが深まった一番茶を仕上げる時期と母の日は重なるため、県内茶業者はアイデアや工夫を凝らして厳選した商品を売り出す。

小山園茶舗が販売する新茶とカステラの詰め合わせ。毎年購入する顧客も多い=3日午前、静岡市葵区
小山園茶舗が販売する新茶とカステラの詰め合わせ。毎年購入する顧客も多い=3日午前、静岡市葵区

 老舗の小山園茶舗(静岡市葵区)は、川根や牧之原などの一番茶をブレンドした商品「若葉」と、県内産玉露を使ったカステラのセットを提案する。常連客やSNSで興味を持った購買層による予約注文数が昨年比で約1割増えたという。15年ほど前に始めた母の日ギフトの累計販売数は1万2千個。成岡敬悟専務は「家族でお茶を楽しむ時間の魅力を感じるきっかけになれば」と期待する。
 創業約150年の本目浅吉商店(同区)は新茶とカーネーションの生花の詰め合わせを売り出す。百貨店などで予約販売を進めている。本目哲也専務は「今年の母の日は昨年より6日遅い。顧客に余裕を持って選んでもらえる」と話す。
 近年は歳暮や中元を贈る習慣が薄れる一方、誕生日や記念日などに近しい人へ贈る「カジュアルギフト」需要は堅調を維持する。縁起物で健康的な飲み物の新茶を母の日商材と位置付け、消費者にPRする茶業者が増えている。
 「ギフト商品は顧客が求める価格帯もさまざま」と語るのは鈴木長十商店(森町)の鈴木洋太郎専務。県内茶農家が生産する希少な茶と、抹茶やほうじ茶入りのチョコレートを風呂敷で包み、アートフラワーを添える。詰め合わせる茶の点数を変え、価格が異なる3種類の商品を用意したところ、幅広い顧客層から受注しているという。

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