植物染め着物 帯地など並ぶ 沼津で染織家鈴木さん
函南町の染織家鈴木紀代子さん(74)の染織展「ふり返って」がこのほど、沼津市のモンミュゼ沼津で始まった。11月17日まで。
浜松市出身の鈴木さんは30代から本格的に染織を始め、埼玉県や森町などに工房を構えて活動してきた。ここ数年は染織から離れ、「最後の個展」と語る今回は着物や帯地など約20点の他、小物や使ってきた機織り機などを出品している。藍や桜、ヨモギなどの植物で染めた糸で織った紬や麻の着物が並んでいる。格子の縞(しま)や矢羽根の柄が印象的な作品や、絵がすりを入れた繊細な作品も飾られている。
10月15日午後2時からは、着物研究家のシーラ・クリフさんらを招いたトークイベント「きもの好きのきもの談義」を開く。問い合わせは同館<電055(952)8711>へ。