小国神社奉献米 丁寧に刈り取り 森町・内山さんの水田
森町の小国神社に奉献する米の収穫祭「宮代神饌田抜穂祭(みやしろしんせんでん・ぬきほさい)」が1日、同町一宮の内山博文さん(80)の水田で行われた。毎年10月1日に実施する秋の風物詩。
同神社の神職が神事を執り行い、黄金色の田を大麻や切麻(きりぬさ)ではらい清めた。その後、白丁装束に身を包んだ内山さんが、イセヒカリの初穂を「忌鎌(いみがま)」を使って丁寧に刈り取った。地元住民や太田康雄町長、議員らも参列した。
地域に残る伝統文化の復興と継承を目的に2007年から実施。内山さんの田では8年近く続くという。
今年の稲穂は5月に実施した「御田植祭」で地元中学生らが手植え。内山さんが管理し、順調に生育した。内山さんは「暑さの厳しい夏だったが、中学生が植えてくれた苗なので責任を持って最後まで育てきりたいという思いだった」と振り返った。