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テーマ : 森町

西遠圏の移動実態調査、交通計画を策定へ 静岡県、浜松市

 公共交通や道路網の将来計画を作るため、静岡県や浜松市が県西部7市町の住民を対象にした大規模な移動実態調査に乗り出す。無作為に選んだ約2万世帯に特定の日の外出先や目的、交通手段などを尋ね、分析する。新型コロナウイルス感染拡大やインターネットの普及など社会情勢の変化が人の移動に及ぼす影響についても調べる。

移動実態を把握する「パーソントリップ調査」で使用する調査票
移動実態を把握する「パーソントリップ調査」で使用する調査票

 居住者の1日の動きを調べる「パーソントリップ調査」を9~11月に実施する。対象は西遠都市圏(浜松、磐田、掛川、袋井、湖西、菊川の各市と森町)。約2万世帯を抽出し、あらかじめ指定した平日と休日の各1日の移動状況についてウェブか調査票への記入で回答してもらう。2023年度末に分析結果を示し、24年度末に都市交通マスタープランを策定する。
 西遠都市圏で同様の調査を実施するのは07年度以来15年ぶり。新東名高速道の開通や東日本大震災に伴う企業の内陸部への移転などで変化した交通環境や人の流れを把握し、効果的な交通ネットワークの構築につなげる。
 コロナ禍で働き方や生活様式が大きく変わる中、テレワークやネットショッピングの頻度についても回答を求める。運転免許証の返納意向やカーシェアリングの利用状況に関する質問項目も設けた。調査結果は関係自治体や公共交通事業者と共有する。
 県都市計画課の担当者は「調査結果は交通計画や都市計画にとどまらず、防災や福祉など幅広い施策に生かすことができる」と指摘する。オープンデータとして公開することも視野に入れているという。

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