茶況(7月8日)最終盤の富士500円台 静岡市中 県産二茶
静岡市中の県産二茶は、富士の一部工場から荷が届いた。生産は最終盤で、500円ほどで手合わせした。
富士の生産者は「台風の影響で品は落ちてきている。最終の出荷に向けて品質管理を徹底する」と話す。
県外産は鹿児島県種子島産三茶が約3500キロ届き、400円台から300円台後半で商談成立した。鹿児島県本土物三茶の見本の持ち込みは少ない。
静岡茶市場には午前10時現在、県産二茶約55キロが届いた。
藤枝 ある生産者は「原油の高騰で摘採機の運用コストなどが上がった。ただでさえ茶価が低迷する中、厳しいシーズンだった」と話した。
島田、金谷、川根 川根地域の生産者は「単価安で採算が見込めず、二茶を生産しない農家が例年以上に多かった」と振り返る。
榛原、相良 指導機関は病害虫予防について、芽の生育状況と病害虫の発生状況をよく確認して防除を行うよう呼び掛ける。
掛川、小笠 天候が安定せず、生産者は雨の合間を縫って管理作業を行っている。
袋井、森 森町の茶業関係者は「少しでもコワ葉化が進むと価格が下がるため、多くの生産者がミル芽摘採を徹底していたことから全体的に品質は高かった」と評価する。