流出医療資材を回収 掛川、地元有志ら作業に汗
掛川市の山間部で保管されていた大量の医療資材が昨秋の台風15号で流出した問題で、地元事業者や市民有志が11日、同市の田代川流域で流出物の回収作業に当たった。約30人が医療用シートやチューブなど約1400キロを拾い集めた。
市の委託で2月から取り組んでいる事業者の作業に、近隣の明ケ島キャンプ場の愛好団体「炭焼の杜災害復興委員会」の有志や地元区長会役員らが加わった。市環境政策課によると、流出物が流木に絡まったり河床に埋まったりしているため、回収は手作業に頼らざるを得ない部分が多いという。
撤去した流出物は現場付近の市有地に仮置きし、県の調査結果を踏まえて処分する。3月末の回収完了を目指している。
医療資材は使用期限が切れた新品で、市内の70代男性が浴槽の湯を沸かすための燃料として調達し、保管していた。台風の影響で同市と森町の広範囲に流出した。