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テーマ : 森町

静岡人インタビュー「この人」 「県畜産共進会」肉牛の部で最優秀賞に輝いた 岩瀬早人さん(袋井市)

 12月開催の「静岡県畜産共進会」肉牛の部(交雑種部門)で2年連続の最優秀賞に輝いた岩瀬牧場(袋井市湊)で、若手生産者として父と共に「遠州袋井牛」を育てる。本年度は遠州袋井牛普及推進協議会の副会長も務め、遠州袋井牛の知名度向上、販路拡大にも尽力する。30歳。

岩瀬早人さん
岩瀬早人さん

 ―受賞の喜びとその要因は。
 「牛の世話は毎日なので、大変なこともあった。その苦労が評価されたことはうれしい。肉の状態は解体しないと分からない部分も多く、いい肉になるかは不確定な要素も多いが、今回は和牛の美津金幸(みつかねゆき)という血統を仕入れられたことがよかったと思う。理想とされる体形に育っているかを見極めて出品することも重要」
 ―毎日の世話はどのように。
 「岩瀬牧場では常に約470頭を育てている。2週間に一度、生後2カ月前後の子牛を10頭ほど仕入れ、約2年で出荷できる大きさとなる。遠州袋井牛は黒毛和牛とホルスタインを掛け合わせた交雑牛。袋井市や森町のわらを中心に与え、一般的な和牛と比べると脂が抑えられたヘルシーで良質な肉へと育てる」
 ―遠州袋井牛普及推進協議会の役割とは。
 「旧浅羽町内には若い生産者が3人いたので、若い世代で何かできないかと2021年に設立した。遠州袋井牛のブランド化に向けて取り組み、22年4月に実現。ふるさと納税返礼品にも登録された。現在も交流サイト(SNS)などで知名度向上を図っている」
 ―生産者としての願いは。
 「自分と同じ世代の生産者が増えてくれると頼りになる。仕事として動物の世話に思い切り向き合え、達成感もある。20代の方々が興味を持ってくれたらうれしい」
 (袋井支局・北井寛人)

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