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テーマ : 教育・子育て

浜松の不適切保育施設 発達遅れで転園要求

 保育士による不適切保育が発覚した浜松市西区の「大平台わかくさ保育園」で3年ほど前、発達の遅れがある園児の母親が園長から繰り返し転園を求められるトラブルがあったことが17日までに複数の保護者への取材で分かった。退園を余儀なくされた母親は、取材に「自分たちなりに努力したが、子どもの様子を本人の面前で繰り返し非難された。友だちとは仲が良く、担任は成長をほめてくれていたのに、園長の対応はおかしい」と強い不満を語った。
 母親によると、園児は0歳で入園し、徐々に発達の遅れが表れた。3歳クラスへの進級を控えた時期、母親は送迎で通園した際に園長から昼寝をしない、集中を欠く、といった様子を何度も注意され、人手不足などの事情を説明しながら転園を求められたという。
 母親は園児が昼寝ができるよう夜更かしさせたり療育に通ったりしたものの、進級を断念して退園した。
 市幼児教育・保育課によると、多くの園は保育士の加配補助制度や研修を通じて発達に課題がある園児の受け入れに努めている。同課の担当者は「詳しい状況が分からないが、発達の遅れを理由に転園を求める対応は通常ない」と説明した。
 この園長は12日の保護者説明会で、別の保育士による不適切保育の責任を取って退任すると表明した。

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