御殿場・夏刈南部工業団地 平和食品工業(東京都世田谷区)が進出
御殿場市などが造成した夏刈南部工業団地(同市保土沢)に、食品製造業の平和食品工業(東京都世田谷区)が進出することが決まった。同社と市は20日、土地売買や引き渡しに関する覚書を締結した。
約2万300平方メートルの区画に延べ床面積6150平方メートルの工場を建築し、ラーメンスープやカレーなどのレトルト食品を製造する計画。2026年の操業開始予定。
同社は業務用ラーメンスープのメーカーとして知られる。市販用商品の生産強化に向けて新たな事業用地を求め、県東京事務所から同工場団地を紹介された。富士山麓の水資源、大消費地に近い立地、優れた交通網を評価して進出を決めた。
森村荘太郎社長は覚書の締結式で「水がとてもきれいで環境も優れている」と述べた。勝又正美市長は「水を生かせる食品製造業の進出はありがたい」と歓迎した。
同工業団地は全2区画。もう1区画では北海建設工業所が今秋に操業開始した。