ビュフェの特徴、変遷を知る 11月まで、長泉の美術館で企画展
フランスの画家、ベルナール・ビュフェ(1928~99年)の画風や特徴の変遷を見つめる企画展「ビュフェ・スタイルとは何か?」が11月7日まで、長泉町のベルナール・ビュフェ美術館で開かれている。
黒く鋭い線、灰色と栗色の暗い色使い、やせ細った人物、人がいない町など、ビュフェが弱冠20歳にして確立した特徴や作風、技法ごとに作品を分類した。ひっかいた傷のような線からくっきりとした輪郭線への変化など、初期から晩年までの130作品を通して変遷をたどりつつ、貫かれたビュフェの「スタイル」を紹介している。
学芸員の雨宮千嘉さんは「フランスで社会現象化するほどの人気を集めた一方で非難も浴びたのは、彼のスタイルが唯一無二だったから。ビュフェ本人に会うつもりで楽しんでほしい」と呼びかけた。