土採取規制条例 周辺県の水準に 静岡県副知事 厳格化の考え
熱海市伊豆山の大規模土石流災害を受け、難波喬司静岡県副知事は14日の記者会見で、被害を拡大させたとされる盛り土の規制を強化するために県土採取等規制条例を改正する方針について、周辺県の条例と同じ水準に早期に厳格化する必要があるとの考えを明らかにした。
難波副知事は「チェックシステム全体がうまく機能していなかった。行政が(違反な盛り土を)見抜けなかった」との認識を示した上で、隣接する神奈川県が同様の条例で規制を厳格化していることにも触れ「基準を神奈川県の水準まで上げないといけない。すぐにやりたい」と述べた。全国一律の基準を定めた法規制の必要性も指摘した。
県東部では、首都圏から建設残土が持ち込まれ、不適正に埋め立てられる事例が相次いでいる。