茶況(6月15日)一茶仕入れ在庫12・1%増 県茶業青年団、調査
静岡県茶業青年団がこのほどまとめた一茶の仕入れ在庫状況調査によると、今期の荒茶総仕入れ量は前年比12・1%増、平均単価は11・9%安の2236円だった。
仕入れた荒茶の価格別比率は1999~1500円と1499~1000円がそれぞれ22・1%と最も高く、2499~2000円の15・4%が続いた。
団員からは「安価な一茶を多く仕入れることができた。二茶で在庫調整する」(金谷)「ミル芽の良品が少なかった」(川根)などの意見があった。調査は5月に行い、団員ら37人が回答した。
藤枝 二茶シーズンと梅雨が重なったため、生産者は今後の天候を考慮しながら摘採計画を立てている。
島田、金谷、川根 金谷、川根両地域の二茶取引は休み。農家は製茶機械を水洗いするなどして、雨後の生産準備を進めた。
榛原、相良 市内の生産者は二茶について「台切りを行う面積を増やしたことに加え、一定の需要があるミル芽の摘採に徹したことで減産になる見通し」と話した。
掛川、小笠 掛川のある生産者は二茶について「気温が上がらず芽伸びは良くないが、芽が小さい分、柔らかくて一茶並みの良品ができた」と話す。
袋井、森 森町南部地域の生産者は「今のところ順調に摘採できているが、今後の天候が心配。雨が続けば価格の低下が懸念され、このまま生産を終える工場が出てくる可能性もある」と話す。