テーマ : 袴田さん「再審」 最後の砦

犯罪報道のあり方講演 袴田さん支援団体が浜松で勉強会

 1966年に現在の静岡市清水区でみそ製造会社の専務一家4人が殺害された事件で死刑が確定し、再審公判中の袴田巌さん(87)=浜松市中区=の支援団体は16日、市民向けの勉強会を同区で開いた。フリージャーナリストの浅野健一さん(75)が犯罪報道のあり方について講演した=写真=。

犯罪報道のあり方について講演する浅野さん=16日午後、浜松市中区の浜松復興記念館
犯罪報道のあり方について講演する浅野さん=16日午後、浜松市中区の浜松復興記念館

 共同通信記者、同志社大大学院教授などを務め、約40年にわたって袴田さんを支援している浅野さんは捜査段階での犯人視報道について「新聞各紙が袴田さんを犯人と決めつけて報じた。また、再審初公判の報道ではそうした姿勢への言及がなされなかった」と指摘。その上で「再審をきっかけに逮捕記事を検証し、犯罪報道の大転換を進めるべきだ」と訴えた。
 勉強会の冒頭、袴田さんの姉ひで子さん(90)は再審について「来年3~4月には結審になると思う」との見通しを示し「無実は間違いないことなので、頑張っていく」と力を込めた。

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