テーマ : 袴田さん「再審」 最後の砦

袴田さん「どこまでも勝つ闘い」 浜松市の集会であいさつ

 1966年に静岡県清水市(現静岡市)でみそ製造会社の専務一家4人が殺害された事件で死刑が確定し、再審公判中の袴田巌さん(87)が25日、地元の浜松市で開かれた死刑廃止を求める集会に現れ「自分の闘いは、どこまでも勝つための闘いだ」とあいさつした。支援者が26日、明らかにした。

浜松市で開かれた死刑廃止を求める集会を訪れ、あいさつする袴田巌さん。右は姉ひで子さん=25日(支援者の山崎俊樹さん提供)
浜松市で開かれた死刑廃止を求める集会を訪れ、あいさつする袴田巌さん。右は姉ひで子さん=25日(支援者の山崎俊樹さん提供)

 10月に再審公判が始まって以降、袴田さんが公の場で話すのは初めて。
 支援者の猪野待子さんによると、袴田さんは集会の30分前に会場に到着。両手でマイクを握り、30人ほどの参加者に「負けて勝つということではなく、勝って勝つ。どこまでも勝つということを基本として闘いを進んでいます」と語った。
 拘禁症状が残り意思疎通が難しい袴田さんは当初、集会に出席する予定がなかったが、出かけようとした姉ひで子さん(90)を見て、自らも身支度。ひで子さんらと共に出席したという。
 集会にはひで子さんのほか、弁護団の小川秀世事務局長らが講演。袴田さんの近況や再審公判の経過を説明した。

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