テーマ : 袴田さん「再審」 最後の砦

袴田事件「結論は再審無罪しかない」 浜松で支援集会

 旧清水市(現静岡市清水区)で1966年、みそ製造会社の専務一家4人を殺害したとして死刑が確定し、裁判のやり直し(再審)が認められた袴田巌さん(87)の早期無罪判決を求める支援集会が27日、浜松市中区で開かれた。弁護団の間光洋弁護士が再審公判の要点や課題を整理し、「結論は再審無罪判決しかない。速やかな公判を求める」と訴えた。
 間弁護士は、再審を認めた3月の東京高裁決定を「検察官の主張を排斥した完全勝利と言えるもの」と評価。今後の再審公判の課題として、袴田さんの出廷の是非や審議する証拠の範囲を挙げた。その上で「最短では9~10月ごろに公判開始、年内の判決を目指したい」と見通した。
 旧天竜林高(浜松市天竜区)を舞台にした大学推せん入試をめぐる調査書改ざん・贈収賄事件で、3月に最高裁で再審請求が棄却された北川好伸元校長も登壇。第2次再審申し立ての意向を示し、「このままぬれぎぬを着せられて朽ち果てるわけにはいかない。どうか私の横に立ち、一緒に歩んでほしい」と訴えた。
 集会は「浜松 袴田巌さんを救う市民の会」が主催し、約40人が参加した。

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