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【袴田さん釈放10年】日弁連、再審法改正訴え 静岡市で街頭活動

 袴田さんの釈放10年に合わせ、日弁連の再審法改正実現本部は27日、再審公判が開かれた静岡市葵区の静岡地裁の前や青葉シンボルロードで再審法改正の必要性を訴える街頭活動を展開した。静岡地裁の裁判長として袴田さんの再審開始と死刑・拘置の執行停止を決めた村山浩昭弁護士も参加。「再審運動の象徴が袴田事件であり、袴田巌さんであり、ひで子さん。静岡から法改正(の必要性を)を発信するのは当然」と指摘した。

再審法改正を通行人に訴える村山浩昭弁護士=27日午後0時半ごろ、静岡市葵区の青葉シンボルロード
再審法改正を通行人に訴える村山浩昭弁護士=27日午後0時半ごろ、静岡市葵区の青葉シンボルロード
再審法改正を訴えるパンフレットを通行人に配る村山浩昭弁護士(左)=27日午後0時半ごろ、静岡市葵区の青葉シンボルロード
再審法改正を訴えるパンフレットを通行人に配る村山浩昭弁護士(左)=27日午後0時半ごろ、静岡市葵区の青葉シンボルロード
再審法改正を通行人に訴える村山浩昭弁護士=27日午後0時半ごろ、静岡市葵区の青葉シンボルロード
再審法改正を訴えるパンフレットを通行人に配る村山浩昭弁護士(左)=27日午後0時半ごろ、静岡市葵区の青葉シンボルロード

 村山さんは実現本部の一員。県弁護士会や支援団体とともに街頭に立ち、問題点をまとめたパンフレット入りの特製バッグを通行人に配った。村山さんは「初めての経験だが、法改正に向けて必要なことはなんでもやる」と決意を込めた。
 再審公判が進む今だからこそ、改正運動に取り組む必要があるという。村山さんは「袴田事件の再審で市民が関心を抱いている今、法改正を進めないと、また議論が1、2世代と先延ばしになって救済されない人たちが出てきてしまう。制度を今変えることは『時代の責任』と呼んでいる」と説明。この10年を振り返り「こんなに時間がかかると思わなかった。法制度に問題があると言わざるを得ない。果たして意味のある10年だったのか」と語った。

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