テーマ : 袴田さん「再審」 最後の砦

傍聴者監視 中止を静岡地裁に求める 袴田さん弁護団

 静岡地裁で昨年10月から行われている袴田巌さん(87)の裁判のやり直し(再審)で、傍聴者の常時監視や手荷物を強制的に預けることは「過剰で不必要な制限」だとして、袴田さんの弁護団は26日、同地裁の国井恒志裁判長に中止を申し入れた。
 袴田さんの再審公判では、警備員が傍聴席の四隅で傍聴者の方を向いて着席している。傍聴者は筆記用具を除いて携帯電話やスマートウオッチなどの持ち込みは禁止され、金属探知機を使用した所持品検査も行われている。申し入れ書では携帯電話がポケットに入っているのを忘れてボディーチェックを受けた人が傍聴できなくなる事例もあったと指摘し、「あまりにも行き過ぎた対応」と主張。県庁で会見した弁護団の小川秀世事務局長は「法廷警察権の行使としても著しく不当」と述べた。
 書面では傍聴席の抽選に外れた人に速やかな帰宅を促す掲示の中止も求めた。同様の申し入れは袴田さんの支援団体も行っている。

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