テーマ : 袴田さん「再審」 最後の砦

旧天竜林高事件 2次再審請求「来月にも」 元校長、申し立て方針

 旧天竜林高(浜松市天竜区)を舞台にした大学推薦入試を巡る調査書改ざん・贈収賄事件で、加重収賄罪などで有罪判決が確定した北川好伸元校長(75)が26日、第2次再審請求を9月中にも静岡地裁浜松支部に申し立てる意向を示した。浜松市中区で開かれた支援者集会で明らかにした。

旧天竜林高事件を巡り、9月中にも第2次再審請求を申し立てる意向を示した北川好伸元校長=26日午後、浜松市中区
旧天竜林高事件を巡り、9月中にも第2次再審請求を申し立てる意向を示した北川好伸元校長=26日午後、浜松市中区

 事件を巡っては、中谷良作元天竜市長(91)=贈賄罪で罰金刑確定、再審請求中=が北川元校長に2回目の現金を渡したとされる日のアリバイが焦点になっている。北川元校長の弁護団は、アリバイに関する新たな事実を示すことなどを主張の柱にする方針。北川元校長は「少しでも早く再審を請求し、司法のひずみを正すために訴えていく」と言葉に力を込めた。
 北川元校長は2014年に1回目の再審請求を同地裁に起こした。23年3月に最高裁で棄却され、第2次再審に向けた準備を進めていた。
 集会は「浜松 袴田巌さんを救う市民の会」が開いた。旧清水市(静岡市清水区)でみそ製造会社の専務一家4人を殺害したとして、強盗殺人罪などで死刑が確定した袴田巌さん(87)の再審を巡る経過を踏まえ、再審制度の課題を考えた。元検事の市川寛弁護士が講演し、袴田さんの再審を認めた東京高裁決定に対して検察が特別抗告を断念した上で有罪立証方針を示したことへの疑問点を語った。
 (浜松総局・岩下勝哉)

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