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特集 : 袴田巌さん

「着衣は捏造証拠」 差し戻し審 袴田弁護団 実験踏まえ改めて主張

 旧清水市(静岡市清水区)で1966年、みそ製造会社の専務一家4人が殺害された事件で再審を請求している袴田巌さん(85)の差し戻し即時抗告審で、東京高裁と東京高検、弁護団の第2回三者協議が21日、高裁で開かれた。弁護団は、事件から1年2カ月後にみそタンクで見つかった血染めの「犯行着衣」を巡り、実験結果を踏まえて「1年2カ月もみそに漬かれば(血痕は)赤みが消えて黒色化することが明らか」と主張し、捏造(ねつぞう)証拠だと改めて訴えた。
 弁護団は同日、事件発生直後にみそタンクを捜索した元警察官の証人尋問を請求した。この元警察官は以前、静岡新聞社の取材に「棒で内部を確認したが、何もなかった」と証言している。協議終了後に記者会見した弁護団の小川秀世事務局長は「(事件直後に犯行着衣がタンクに入っていなかったことの)より強力な証明力となる」と狙いを述べた。
 弁護団の新たなみそ漬け実験報告書によると、血痕を赤みそに漬けると4時間程度で、色の薄い白みそでも4週間で黒に変色した。血痕に赤みが残る「犯行着衣」について、小川事務局長は「みそに漬かっていた期間が短期間だったことが明らか。『赤みが残る』と検察が反論することは困難だ」と指摘した。
 一方、高検側は7月末までに、血痕が黒色化する要因の一つとして弁護団が挙げていた「メイラード反応」に関する反論の意見書を提出する。今後、専門家2人の証人尋問を請求する方針も示した。
 次回は8月30日。
 (社会部・佐藤章弘)

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