テーマ : 袴田さん「再審」 最後の砦

9月に初公判を 袴田さん再審で弁護団方針 静岡地裁に申し入れへ

 現在の静岡市清水区で1966年、みそ製造会社の専務一家4人を殺害したとして死刑が確定した元プロボクサー袴田巌さん(87)の弁護団は13日、都内で会議を開き、9月に再審の初公判を開くよう静岡地裁に申し入れる方針を決めた。
 地裁は再審公判に向けた弁護団、静岡地検との3者協議の期日を今月19日と9月12日、同27日、10月27日に設定している。弁護団としては議論も含めて「公平を期すために公開の法廷で行うべき」と判断。次回で協議を打ち切り、9月以降の協議期日を再審公判期日に変更するよう求める。弁護団によると、地検は再審公判に提出する予定の新たな証拠を開示したという。
 袴田さんの再審公判を巡り、地検は10日、袴田さんが事件の犯人だとして再審公判で有罪を立証する方針を表明した。一方、弁護団と支援団体は再審請求審で議論してきた内容の蒸し返しに過ぎないと強く反発。14日には、有罪立証を断念するよう地検に要請する。
 会議終了後、弁護団の小川秀世事務局長は「(検察の姿勢は)単なる時間の引き延ばしだ」と批判した。

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