テーマ : 袴田さん「再審」 最後の砦

袴田さん支援団体 浜松で勉強会 再審法改正 必要性訴え

 現在の静岡市清水区で1966年、みそ製造会社の専務一家4人を殺害したとして死刑が確定し、無実を訴え続けて今春、裁判のやり直しが決まった元プロボクサー袴田巌さん(87)の支援団体は19日、市民向けの勉強会を浜松市中区で開いた。弁護団の田中薫さんが18日で袴田さんの逮捕から57年を迎えたことに触れ、「再審までこれだけ時間がかかったことは申し訳なく思う」と述べ、再審法改正の必要性を訴えた。

市民向けに行われた袴田事件の勉強会=19日午後、浜松市中区
市民向けに行われた袴田事件の勉強会=19日午後、浜松市中区

 第1次再審請求の申し立て時から弁護団の一員として活動する田中さんは、証拠となるはずの凶器や犯行時刻などの矛盾を示し、「(警察が)筋書きに沿った証拠づくりを進めていた」と指摘した。
 現在は再審公判に向けて静岡地裁や静岡地検、弁護団による3者協議を進めているとし、「袴田さんの無実を証明し、喜び合える日が1日でも早く訪れるよう努力する」と強調した。

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