テーマ : 袴田さん「再審」 最後の砦

袴田さん再審公判 「一番広い法廷で」 情報公開研究会が要望

 現在の静岡市清水区で1966年、みそ製造会社の専務一家4人を殺害したとして死刑が確定した袴田巌さん(87)のやり直しの裁判(再審)に向け、大学教員や弁護士らでつくる「司法情報公開研究会」は13日、傍聴機会の十分な確保を求める要望書を静岡地裁に提出した。
 同会は袴田さんの再審公判が静岡地裁で2番目に広い傍聴席48席の法廷で開かれる可能性が高いとみて、より傍聴席の多い一番広い法廷の使用を要望した。また、2001年に大阪教育大付属池田小(大阪府)で起きた児童殺傷事件の判決公判で一部の遺族のために別室にテレビモニターが用意された例を踏まえ、同じように法廷以外の場所でも再審公判を傍聴できるようにすることを求めた。
 提出後に県庁で開いた記者会見で、同会共同代表のジャーナリスト江川紹子さんは「傍聴機会の確保は国民の司法に対する関心や理解を高める」と主張。共同代表の福島至龍谷大名誉教授は、死刑や再審など法制度のあり方も含めて「社会的注目度が高い事件」と強調した。
 傍聴機会の確保については、袴田さんの支援団体も静岡地裁に傍聴席の拡大を複数回要請している。

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