テーマ : 袴田さん「再審」 最後の砦

再審中の袴田さん、米寿88歳に 姉ひで子さんや支援者が祝福

 現在の静岡市清水区で1966年に一家4人を殺害したとして死刑が確定し、静岡地裁でやり直しの裁判が行われている袴田巌さんが10日、88歳の誕生日を迎えた。浜松市中央区の自宅で誕生日会が開かれ、姉のひで子さん(91)や支援者が米寿を祝った。

緑色のシャツを合わせる袴田さん(中央)=10日午後、浜松市中央区
緑色のシャツを合わせる袴田さん(中央)=10日午後、浜松市中央区
姉ひで子さん(下段右)や支援者から祝福を受ける袴田さん(下段右から2番目)=10日午後、浜松市中央区
姉ひで子さん(下段右)や支援者から祝福を受ける袴田さん(下段右から2番目)=10日午後、浜松市中央区
ケーキを切る袴田さん(中央)=10日午後、浜松市中央区
ケーキを切る袴田さん(中央)=10日午後、浜松市中央区
緑色のシャツを合わせる袴田さん(中央)=10日午後、浜松市中央区
姉ひで子さん(下段右)や支援者から祝福を受ける袴田さん(下段右から2番目)=10日午後、浜松市中央区
ケーキを切る袴田さん(中央)=10日午後、浜松市中央区

 支援者からケーキをはじめ、花束や緑色のシャツ、爪切りが手渡されると、袴田さんは時折笑顔を見せたり、カメラに向かってポーズを取ったりした。「年を数えるのは23歳で終わった」と袴田さん。緑色のシャツは「毎日の生活で着ていく」と話し、誕生会が終わると早速、このシャツに着替えて日課のドライブに出発した。
 ひで子さんは「お互い良い年齢になった」とほほ笑みながら「(袴田さんが)拘置所から出て10年。5、6年前から足がよたよたして老いてきた。100歳まで元気で、長生きしてもらいたい」と願った。
 昨年10月に始まった再審公判では、長期収容の影響で意思疎通が困難な袴田さんは出廷が免除され、ひで子さんが代わりに出廷している。裁判は5月下旬に結審する見通し。

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