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静岡県議会会派構成 改選前比各1増 自民40人、ふじ18人

 静岡県議会の最大会派自民改革会議と第2会派ふじのくに県民クラブは12日、それぞれ改選後初めての議員団会議と議員総会を開き、13日に締め切りとなる会派所属議員届について自民は40人、ふじのくには18人を事務局に届け出る方針を確認した。ふじのくにが改選前の17人を上回ったことで、自民会派と公明党県議団など川勝平太知事と距離を置く勢力は、知事不信任決議案の可決に必要とされる51人の確保が現時点では難しい状況となった。

改選後の県議会会派の勢力
改選後の県議会会派の勢力

 公明党県議団は当選した5人で会派を構成する。無所属の5人は現時点で新会派結成の動きは見られない。
 自民は公認・推薦で戦った現職33人と新人5人に、支部推薦の天野多美子氏(静岡市葵区)が加わる。改選前は会派に所属していなかった自民公認の大石健司氏(牧之原市・吉田町)の入会も12日に決まり、改選前の39人を上回った。
 良知淳行代表は、定数1で野党系と一騎打ちとなった長泉町や函南町での勝利などを成果に挙げ、「改選前を上回る議員数となり、県政に是々非々で対応できる体制ができた」と総括した。「会派拡大の努力は続ける」と無所属議員の取り込みを図る意向も示した。
 ふじのくには立憲民主党公認2人を含む現職13人に、新人5人が入会する。新人は引退議員の後継で立ったいずれも無所属の鈴木唯記子氏(浜松市中区)と田中照彦氏(同)、国民民主党公認の中山真珠氏(静岡市清水区)の3人と、無所属の松井優介氏(同)、川崎和子氏(磐田市)。改選前より1増となり、2021年参院補欠選挙転出で欠員1となった議席も回復した。
 佐野愛子会長は「(定数の4分の1の)17を下回らないとの目標は達成した。会派への支持や、自民だけではいけないとの民意の結果と受け止めている」と述べた。
 各会派は今後、役員人事などに取り組む。県議会は5月中旬にも臨時会を開き、正副議長や委員会構成などを決める予定。

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