長泉町の記事一覧
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長泉町が保育園バスツアー 親子10組、日常生活見学
長泉町は26日、保育園選びをする保護者を対象に、町内の保育園やこども園を巡るバスツアーを開催した。親子10組が参加し、4施設を回って、将来通う園のイメージを膨らませた。 北こども園、中央保育園、竹原保育園、子育て支援センターみかんちゃんを見学した。町こども交流センターパルながいずみで子育てに関する相談対応を担う「子育てコンシェルジュ」や園長から、園での子どもの様子やイベント、施設の説明などを受けた。 これまでは休日に実施していたが、より日常生活が参加者に伝わるよう今回は平日に実施した。参加した平岡由佳さん(34)は「いろんな園を一気に見られるし、雰囲気が分かって良かった」と話した。
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職員の名札 脱フルネーム広がる 静岡県内市町3割超が名字のみに変更 トラブル防止へ見直し
職員が勤務中に着用する名札について、静岡県内市町の3割超に当たる12市町が本年度、フルネームだった表記を名字のみに変更したことが、25日までに全市町への取材で分かった。全国の自治体で職員がフルネームから住所を特定されたり、SNSで名指しの中傷をされたりするトラブルが報告されていて、名札の見直しは急速に広がっている。 今春以降変更したのは下田、伊豆の国、三島、沼津、裾野、小山、富士、御前崎、掛川、袋井、森、磐田の各市町。いずれも名字だけを漢字か平仮名、ローマ字などで表記するデザインとした。下田、伊豆の国、三島、沼津、裾野の各市は名札に顔写真を付けていたが、削除した。富士宮市は昨年8月に同様の
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長泉の90代男性 100万円詐取被害
長泉町の90代無職男性が25日までに、孫を名乗る男らに現金100万円をだまし取られたと裾野署に届けた。同署が特殊詐欺事件として調べている。 同署によると、24日午後、男性宅に孫を名乗る男から「会社の荷物を間違えて送った。お金を立て替えてくれないか」などと電話があった。男性はその後、自宅を訪れた孫の会社関係者をかたる男に現金を手渡したという。
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夏休み限定!放課後児童会 長泉町内初、小学生対象
長泉町は24日、町内初となる夏休み限定の放課後児童会を長泉小で開始した。小学生が対象で、待機児童対策や子どもの居場所づくり、保護者の働きやすい環境を整えるのが目的。8月27日まで。 25日には約15人が集まり、学校の垣根をこえてヨーヨーなどの遊びで交流する姿があった。同校5年の右島花さん(10)は「違う小学校の子と仲良くなれるし、友達と会えるから楽しい」と笑顔を見せた。 町によると、今までは夏休み期間だけの児童会利用でも、通年で申し込みをする必要があった。今回、夏休みのみの利用を希望する保護者のニーズに応えたという。また、町内ではこのほかに10カ所で放課後児童会を運営しているが、いずれも
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静岡県人口360万6469人 2万7304人減 人口動態調査
24日付で発表された総務省の人口動態調査で、住民基本台帳に基づく今年1月1日時点の静岡県の総人口は全国10位の360万6469人だった。前年から2万7304人(0・75%)減った。減少数は北海道、兵庫県に次いで3番目に大きかった。日本人の自然減(死亡-出生)が2万9100人(0・82%)と顕著に表れ、10年前と比べると3倍超に膨らんでいる。 ※画像タップで拡大してご覧になれます 総人口の内訳は、日本人が1・02%減の349万4563人、外国人が8・62%増の11万1906人。外国人は2年連続増加した。 主に転出入の差である社会増減は、1226人(0・03%)増だった。増加は
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リュウゼツラン のびのび花開く 長泉 米山梅吉記念館
長泉町の米山梅吉記念館で、数十年に1度だけ花を咲かせるとされるリュウゼツラン1株が見頃を迎えた。 見頃となっているのは米山梅吉(1868~1946年)別邸で、31年に開花したリュウゼツランの子株。98年の同館完成時に敷地内に移植された。 同館関係者によると、5月の大型連休後に茎が伸び、今月18日ごろから花が咲き始めた。高さは6・5メートルほど。鮮やかな黄色の花が咲き誇っている。 24日は近隣住民などが訪れ、花を見て楽しんだ。近くに住む浜名明美さんは「近所にあるとは思わなかった。見ることができて感激」と話した。 同館はフェイスブックで成長過程を掲載している。
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2度目の特殊詐欺防止 スルガ銀行長泉支店に感謝状 裾野署
裾野署はこのほど、特殊詐欺被害の未然防止に貢献したとして、スルガ銀行長泉支店(長泉町)の岩崎健司支店長と勝又知子マネジャーに署長感謝状を贈った。同支店が詐欺被害を防ぐのは昨年3月以来2度目。 同署によると今年6月25日、来店した60代夫婦が「税金の超過分の戻りがあると税務署から電話があり、手続きしに来た」と話したため、詐欺を疑い通報した。勝又マネジャーは「存在しないコールセンターの番号を示されすぐ気づいた。今後も違和感を持ったら警察と連携する」と話した。 同署で感謝状を渡した清水正純署長は「今年、金融機関が防いでくれた特殊詐欺は7件。防犯意識を持ち、守ってくれてありがたい」と感謝を述べた
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県立静岡がんセンター「ベスト品質賞」受賞 欧州団体から
静岡県立静岡がんセンター(長泉町)は20日までに、欧州品質研究協会(本部・スイス)のベスト品質リーダーシップ賞を受賞した。率先して品質向上に努めた団体や個人に贈られる賞で、質の高い医療提供が評価されたとみられる。 選考方法や具体的な受賞理由は明らかにされていない。上坂克彦総長は「患者さんの視点を重視する努力が評価された結果と受け止めている」とコメントした。最先端の医療の提供に加え、無料相談窓口を設けるなど患者や家族を支援する体制構築が受賞につながったと捉えている。 上坂総長は6月下旬にベルギーのブリュッセルで開かれた授賞式に臨み、トロフィーを受け取った。今回は41カ国の49者が受賞。過去
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医療現場の声製品開発に 御殿場の病院でロボット実演 山梨の企業と連携
御殿場市のフジ虎ノ門整形外科病院で18日、山梨県の企業が開発している医療用搬送ロボットの実演会が行われた。医療産業の振興を図る静岡と山梨両県の連携の一環で、支援機関のファルマバレーセンター(長泉町)などが引き合わせた。書類の運搬が実演され、病院職員が改良点や期待する活用方法を提案した。 医療分野の製品開発で、現場の意見を聞く機会は貴重だという。企業側が求め、同センターと関わりの深い同病院が協力を申し出た。 芙蓉実業(山梨県富士吉田市)が開発中の自律走行型ロボットを操作。あらかじめフロア構成を覚えさせた上、スマートフォンで目的地を設定すると、3カ所のセンサーで周囲の人などを感知し衝突を回避
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静岡県東部DIプラス水準 4~6月期 価格転嫁が浸透
シンクタンクの企業経営研究所(長泉町)がこのほど発表した静岡県東部の企業の4~6月期業況判断指数(DI)は2・1だった。製造業、非製造業とも価格転嫁が浸透し始め、前期(1~3月期)のマイナス6・0から8・1ポイント上昇し、2四半期ぶりにプラス水準に転じた。 製造業の業況DIは前期のマイナス11・1から1・3と、大幅に上昇した。不正認証問題などで停止していた輸送用機器メーカーの生産が徐々に再開され、上向く一因になった。 非製造業の業況DIも、マイナス2・5から2・5とプラス水準に転じた。観光関連は落ち込んだが、販売やサービス、建設業で改善した。 7~9月期の業況DIは10・8と、さらに上
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青少年育成や地域貢献寄与 駿東5LC、活動方針
駿東地域の五市町のライオンズクラブ(御殿場、裾野、小山、清水、長泉)の代表者がこのほど、今月始動した本年度の活動方針などを共有する会議を長泉町で開いた。青少年育成や地域貢献に寄与することを改めて示した。 各LCの代表ら13人が出席。献眼、献血活動や子供たちのスポーツ大会、環境保全活動などへの支援方針を確認した。人材確保など各LCの課題も共有した。まとめ役の高田泰久ゾーンチェアパーソン(長泉LC)は「各クラブの課題や工夫を共有し、地域奉仕活動に役立てたい」と述べた。
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鳥獣、肥料対策を 4市町に要望書 JAふじ伊豆
JAふじ伊豆は16日、裾野市と清水町に農業の政策要望書を提出した。沼津市と長泉町には8月2日に提出する。同農協なんすん地区本部管内4市町共通の新規要望として、有害鳥獣処理施設の整備と、下水汚泥の肥料への有効活用を盛り込んだ。 有害鳥獣対策は、近隣市町による広域処理施設整備の検討を求めた。肥料価格が高騰する中、下水汚泥は肥料の原料になるリンや窒素を含み、肥料利用できるとも指摘した。 共通の継続要望は地元米の給食使用など5項目。各市町へ個別要望も行う。梶毅組合長は裾野市役所に村田悠市長を訪ね、「生産者は農業を続ける岐路に立たされている」と窮状を訴え、行政支援を求めた。
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山一金属全工場 再エネに 静岡ガススキーム活用 業界で全国初
アルミのリサイクルを手がける山一金属(長泉町)が、全工場の電力を再生可能エネルギーに切り替える。全国のアルミリサイクル業で初めて、別の場所で発電された再エネ電力を購入するスキーム「オフサイトPPA(電力購入契約)」を取り入れる。静岡ガスグループと近く契約締結式を行う。2026年度を目標に自社工場の二酸化炭素(CO2)排出量を実質ゼロにして、リサイクルアルミの価値を向上させ、ブランド化を後押しする。 静岡ガスグループから同社が発電した再エネ電力の供給を受ける。太陽光発電の電力が基本。悪天候時は通常の電力を使い、その分の非化石価値を市場から購入して再エネ100%を実現する。 オフサイトPP
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がんセンター総長が罹患経験語る 「逃げずに向き合って」初期治療の重要性指摘 長泉で講座開講
静岡県立静岡がんセンター公開講座2024「知っておきたい がん医療の今」(静岡新聞社・静岡放送主催、スルガ銀行特別協賛)の初回が15日、長泉町文化センターで開かれた。上坂克彦総長が自らのがん経験を紹介し、「科学的に正しい診断と治療があって今がある。がんから逃げずに向き合うことが大切」と呼びかけた。 2016年に悪性リンパ腫を発病した上坂総長は、がんが分かった時の不安や副作用のつらさを語った。「初めの治療を間違えると取り返しがつかなくなることがある」と指摘し、発病・病名告知の段階で「正しい情報を得ることと頼れる相談相手をつくることが大事」と述べた。標準治療について「科学的根拠に基づく世界で最
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23日に浜松市中央区で無料がん相談
静岡県立静岡がんセンター(長泉町)などは23日午後1~4時、「出張がんよろず相談」を浜松市中央区の口腔保健医療センターで開く。がんに関する相談を無料で受ける。 対象は浜松市民。医師を含む2~3人のチームが対面で応じる。患者や家族の疑問や不安を聞き、問題解決を手助けする。 締め切りは17日。申し込み、問い合わせは専用ダイヤル<電055(989)5392>へ。
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革命題材 ビュフェの版画展示 長泉でパリ祭
長泉町のベルナール・ビュフェ美術館で13日、画家ベルナール・ビュフェ(1928~99年)の祖国フランスの建国記念日にちなんだイベント「パリ祭」が始まった。15日まで。 パリ祭はフランス革命の発端となった14日を建国記念日として祝う企画。革命を題材にビュフェが77年ごろに描いた版画3枚を3日間限定で展示している。 会場では、同館で開催中の「ビュフェのパリ-カフェと映画と音楽と」展(11月まで)について学芸員が解説するギャラリートーク(各日午後2時から)と、ボール紙を組み立てエッフェル塔を作る工作ワークショップ(参加料300円)も開く。
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手術前のリハビリ 効果説き行動変化促す【治し、支える 静岡がんセンター公開講座㊦】
「頑張って頑張って。もっと吸って」。理学療法士の岡山太郎さん(51)に励まされ、呼吸訓練器をくわえた患者が大きく息を吸い込んだ。肺活量を高める呼吸訓練は体力をつける運動療法と並んで、手術に臨む肺がん患者に欠かせないリハビリだ。岡山さんは「呼吸機能と体力は術後の成績に直結する。少しでも良い状態で手術台に乗ってほしい」と説く。 臓器の機能を回復する外科手術もあるが、肺がんの手術は摘出部分の大きさなどに応じ機能が低下する。せきやたんが出たり、息が切れやすくなったりする。合併症を引き起こし、呼吸機能や体力が想定以上に落ちると手術後の治療が計画的に進まなくなる場合もある。また、次に起こり得る病気に備
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【市町対抗駅伝】出場37チームへ“応援飲料” ダイドードリンコが贈呈
静岡市内で11月30日に行われる第25回県市町対抗駅伝競走大会(静岡陸上競技協会、静岡新聞社・静岡放送主催、県、県教委、県スポーツ協会共催)に協賛しているダイドードリンコは12日、出場37チームに同社のスポーツ飲料「ミウスポーツアップ」を贈呈した。 同市駿河区のグランシップで実施されたスタート位置抽選会に先立ち、贈呈式が行われた。同社の貝元太東海営業部長が、昨年町の部で優勝した長泉町の駅伝実行委員会、諏訪部豊委員長に目録を手渡した。貝部長は「代表の選手が古里への誇りと思いを乗せてたすきをつないでいく。その姿に応援している側もエネルギーをもらえる。皆さんの走りが地域活性化の原動力になるので、
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体重減少や食欲不振「悪液質」 県立静岡がんセンターが治療に力 国内唯一の臨床試験、生活の質維持へ
静岡県立静岡がんセンター(長泉町)は、がんによる悪液質(体重減少や食欲不振)の治療に力を入れている。早期発見と患者の状態に合わせた治療法の選択により、がん自体の治療に耐え、治療後の生活の質を維持できるよう支援する。世界初の治療効果の実証を目指し、他病院と共同で臨床試験にも取り組んでいる。=関連記事17面へ 複数の要因が重なって起きる悪液質は身体機能を弱め、がん治療の忍容性が低下し生存期間が短くなるとされる。がん治療を終えても車いす生活になりやすいなどの影響がある。悪液質治療を主導する内藤立暁支持療法センター長は「がんと闘うがん治療と、体を支える悪液質治療を両立して初めて治療として成り立つ」
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“広報下手”脱却 沼津市の挑戦 研修などで情報発信意識向上 ツールの積極活用
沼津市は本年度、広告やデザインの専門家を「広報アドバイザー」に委嘱し、研修会などを通じて職員の情報発信意識の向上を図る。念頭にあるのは「子育てのまち」のイメージが広く浸透する長泉町をはじめとした周辺市町。新たなSNSも活用し、“広報下手”からの脱却に向けて職員の意識改革を目指す。 「子育て施策は周辺市町とほとんど変わらない。先駆けた施策もある」。5月に開かれた記者説明会で、滝口真一市民福祉部長は施策が市民に伝わらない焦りを漏らした。市によると、市の事業がメディアで取り上げられる回数は以前より増えたが、林伸晃広報課長は「市内外からの『発信力が弱い』という評価が払拭でき
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がん経験 総長の思い 「共に闘う」大切さ実感【治し、支える 静岡がんセンター公開講座㊤】
静岡県立静岡がんセンター(長泉町)の職員約2300人を束ねる上坂克彦総長は、がん経験者でもある。突然の発症に死を意識し、抗がん剤治療の副作用に苦しみ、がんが消えた今も定期検査の結果に気をもむ。患者として苦悩に直面し、周囲で支える人たちの存在の大きさを強く感じた。「患者は決して一人ではない。家族や友人、医師や看護師と一緒に闘う」のだと。 2016年11月。診療を終えて立ち上がろうとした瞬間、左足が重く痛みを感じた。服をめくると、太ももの付け根から足の先まで赤黒くむくんでいた。下腹部のしこりに触れ、がんがあると悟った。「相当進行している」「死ぬかもしれない」-。発病は突然だと理解はしていたが、
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農業法人誘致 地の利生かし発展期待【記者コラム 湧水】
長泉町は本年度、新東名高速道長泉沼津インターチェンジ(IC)付近の3区域を独自の“農業特区”と位置づけ、農業法人の誘致に乗り出した。日当たりの良さや温度変化の少なさ、交通利便性など地の利を生かした町の農業発展を期待したい。 区域は元長窪と上長窪の大規模農地がある3区域で、いずれも10ヘクタール超。同IC付近には、JAふじ伊豆本店の移転計画も明らかになっている。町は関東と関西圏への出荷がしやすい上、南に開けた緩い傾斜面は日照も良く、農業生産への需要があると判断した。 町は3区域それぞれに野菜、花卉(かき)植物、観光農園関連の農業法人を誘致したい考え。まずは町内の農業
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静岡県版住みここちランキング 長泉町が6年連続1位
大東建託がこのほど発表した「街の住みここちランキング2024静岡県版」で、長泉町が6年連続の1位だった。行政サービスや交通利便性、防災が項目別1位を獲得し、総合力の高さを維持した。 同町は「子育てしやすい町」のイメージが定着。新東名高速道インターチェンジがあり、東海道新幹線三島駅からも近い。項目別はほかに生活利便性、静かさ・治安、にぎわいなどで上位に入り、東海エリアランキングでも総合4位になった。 県版2位は長泉町に隣接する清水町で3年連続。沼津市と三島市のベッドタウンとして宅地開発が進む。3位は静岡市葵区、4位は三島市、5位は静岡市駿河区だった。 「住みたい街」を聞くと、「特にない」
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特産長泉メロン「B品」で限定スイーツ 甘さそのまま、販売は仕入れ次第 地元ケーキ店「ハピネス」
長泉町特産の長泉メロンの振興策として、同町のケーキ屋「ハピネス」(下土狩)が5日、見た目などが出荷基準に満たない「B品」の中から、甘さが基準と同じ長泉メロンを使ったスイーツの販売を期間限定で始めた。小松大輔店長は「価格を抑えて、甘みはそのままの長泉メロンを楽しんでほしい」と消費拡大に期待する。 長泉メロンは出荷数の少なさから「幻のメロン」と呼ばれる。ミツバチで交配し、1株に1玉を残して栽培する。糖度13度以上、重量1・45キログラム以上、編み目の明瞭さなど出荷基準は高い。同店は基準に満たないB品を仕入れ、13度以上と確認した長泉メロンをスイーツに使用している。 今月末まで限定販売するの
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記者コラム「清流」 本物を食べたい
「本当のおいしさを知ってほしいんです」。生産者にそう言って勧められた長泉町ブランド認定品のブルーベリー。かむとプチッと口の中ではじけて、実がぎっしり。今まで食べたものとは明らかに違うと素人でもわかった。 朝のヨーグルトに入れるためにスーパーで購入したり、ケーキに彩りで飾られたものを食べたりしたことはある。果物の中でもサブの印象があったブルーベリー。こんなにも違うのかと驚いた。 生産者は栽培の特徴やブルーベリーも品種によって味が異なることなどを力説してくれた。「旬で新鮮な“本物”を食べてもらいたい」と何度も口にした。 同じ食べ物でも、生産者のこだわりやプライドによ
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本宿用水の歴史 資料一堂に 長泉・文化財展示館
昨年、世界かんがい施設遺産に認定された「本宿用水」(長泉町)の歴史や魅力を発信する企画展(町教育委員会主催)が8月12日まで、文化財展示館で開催されている。16世紀まで稲作ができない貧困地域だった旧本宿村が、領主天野三郎兵衛康景から用水を掘る許可を受けた証拠となる文書など貴重な資料が並ぶ。 パネルで本宿用水の成り立ちを振り返り、現在と江戸時代の用水路の図や写真を比較した。江戸時代の本宿村絵図や遺産認定時に本宿共有財産管理委員会が受けた指定書と盾も並ぶ。同館の広瀬高文さんは「指定書や領主の文書といった今と昔の本宿用水の“お墨付き”を見ることができる」と来場を呼びかけた。
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観光、サービス業 人手不足 打開策は 事業者に補助事業情報 三島信金がセミナー
三島信用金庫は2日、人手不足やエネルギー価格高騰に対応するための最新事情を紹介するセミナーを長泉町の同金庫本部で開いた。オンラインを含め、観光やサービス業に携わる約120人が参加した。 経済産業省関東経済産業局の職員が、券売機や清掃ロボットなど省力化投資を支援する補助事業を説明。省力化に伴う賃上げの割合によって補助上限額が上がる仕組みなどを紹介した。 初期投資をかけずに省エネ設備を導入するサービスや人財確保に活用可能な助成金などについても各分野の専門家が解説した。 新型コロナウイルス感染拡大が収まり旅行需要が高まる一方、人手不足やエネルギー価格の高騰で需要の取り込みを逃している現状を打開する
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連絡先誤り搬送に遅れ 長泉消防署救急隊
富士山南東消防本部は3日、未就学児の救急搬送先の医療機関を誤り、到着が約17分遅れる事案が発生したと発表した。搬送者の病状の悪化などはなかったという。 同本部によると、長泉消防署救急隊が6月30日、発熱とけいれん症状があった長泉町の男児を搬送する際、入院歴のある医療機関に搬送しようとしたが、連絡先を誤り別の医療機関に受け入れを要請した。元々搬送しようとした医療機関の到着後に誤りに気付いたという。 救急隊は3人で、30代の隊長が医療機関と連絡した。医療機関名の復唱などを怠っていたといい、同本部は再発防止策を講じる。
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防災、減災に重点と予算を 中部5県期成同盟会連 伊豆で総会
国土交通省中部地方整備局管内5県の河川関係団体でつくる「中部直轄河川治水期成同盟会連合会」(会長・柴橋正直岐阜市長)は2日、伊豆市内で総会を開き、防災・減災、国土強靱化(きょうじんか)の対策を重点的に実施し、2025年度当初予算に必要十分な予算を確保することなどを国に提言した。近年激甚化、頻発化する豪雨災害や、能登半島地震での津波被害を受け、参加した首長からは災害を未然に防ぐ予防的治水の必要性を指摘する声が相次いだ。 柴橋会長は「線状降水帯が原因の被害は毎年出ている。どの地域でいつ水害があってもおかしくない」と治水の重要性を強調した。首長の意見交換で、長泉町の池田修町長は「近年は台風などに
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古代のハス 長泉で開花 文化財展示館
長泉町の文化財展示館でオオガハスのピンク色の花が咲き始めた。同館によると、「2千年前と同じ、古代のハス」で、7月下旬ごろまで楽しめそうだ。 花は直径25センチほど。同館では15株を栽培し、例年50輪ほどを咲かせている。今年はこれまでに13輪が開花した。朝に花が開き、日差しの強まる午後にはしぼむため、午前の鑑賞を勧めている。 オオガハスの種は1951年に千葉市の落合遺跡で発見された。種は弥生時代以前のものと推定され、ハスの権威とされる植物学者の大賀一郎博士(1883~1965年)が発芽を成功させた。町制50周年と同館開館5周年記念に、同市から株を譲り受けた。
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幹部候補者らスキル磨く 企業経営研究所が講座 御殿場
一般社団法人企業経営研究所(長泉町)は1日、企業経営者や幹部候補者らを対象にした「スルガビジネススクールMBA講座2024」を御殿場市のホテルで開講した。3日まで、事例研究を中心とした講座を通じて経営の幅広い視野や意思決定能力を磨く。 同研究所の磯辺剛彦理事長をはじめ、慶応大大学院経営管理研究科の坂下玄哲教授、村上裕太郎准教授を講師に迎えた。県内を中心に金融や建設、製造など多業種の23人が参加し、会計マネジメント、戦略とイノベーション、消費者行動などについて理解を深める。 初日は、財務諸表の情報を基にした企業の戦略についての考え方を学んだ。参加者は4班に分かれ、実在する外食チェーンの情報
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【市町対抗駅伝】長泉町チーム実行委が発足 2連覇目指し団結
11月30日に静岡市で開かれる県市町対抗駅伝(静岡陸上競技協会、静岡新聞社・静岡放送主催)に出場する長泉町チームは28日、実行委員会の発足式を町文化センターで開いた。 昨年は最終区間で逆転し、2時間16分16秒で11年ぶりに町の部優勝を果たした。町スポーツ協会の諏訪部豊会長は「2連覇を目指して、選手、スタッフ一丸となり頑張ろう」とあいさつした。 チームは7月13日から、竹原グラウンドなどで合同練習を開始する。斗沢秀春監督は「昨年、町民からうれしそうに『おめでとう』と声をかけられた。またあの喜びをもたらしたい。万全の態勢を整えていく」と意気込んだ。
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静岡人インタビュー「この人」 J3沼津で通訳とコーチを務める 高井蘭童さん(長泉町)
2023年から、サッカーJ3アスルクラロ沼津で通訳兼コーチを務める。過去に鹿島アントラーズなどさまざまなクラブで通訳を務めた経験を生かし、ブラジル人選手の生活面までサポート。チームの活躍を下支えする。50歳。ブラジル出身。 -来日の経緯は。 「両親はともに日本人で、ブラジルで知り合い結婚した。同国で生まれ育ち、1989年に家族の都合で来日した。3カ月ほどでブラジルに帰ると思っていたが、延期が続いた。日本の高校には進まず、工場でパートとして働き始めた。働きながら、徐々に日本語も理解できるようになっていった」 -サッカー界に足を踏み入れたきっかけは。 「94年にブラジル人チームが来日した
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子どもが運動部を希望したら、週末に部員の送迎を求められ、担える環境になく困った…。【NEXT特捜隊】
新年度が始まって3カ月。日々、部活動に励んでいる中学生も多いのでは。読者の疑問に答える静岡新聞のNEXT特捜隊に、この春、子どもが公立中に入学したという保護者から「運動部に入ろうとしたら、週末に部員の送迎を求められ、担える環境にないので困ってしまった」との投稿が寄せられた。この問題をどう考えるか、読者や有識者に意見を聞いた。(生活報道部・西條朋子) 送迎「やむを得ず」の声も 投稿してくれたのは、静岡市内に住む40代の女性。年度当初に学校から配布された部活動の一覧には、希望する部の保護者会の仕事として「月1回程度、大会や練習試合で配車(自家用車での部員送迎)当番あり」とあった。女性は運転免
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静岡ガスと長泉町 包括連携 脱炭素など8項目 地方創生推進協定
長泉町と静岡ガス(静岡市)は26日、地方創生推進のための包括連携協定を結んだ。健康増進や環境保全などの分野で連携、協力する。 町役場で開いた締結式で松本尚武社長と池田修町長が協定書を交わした。松本社長は「協定を通じ、市民サービスの向上につなげたい」と述べ、池田町長は町産業祭で同社と取り組んだ二酸化炭素(CO2)削減量を環境価値として国が認証する「J―クレジット制度」などに触れ、さらなる協力に感謝した。 子育て支援、スポーツ振興など8項目を盛り込んだ。防災と都市ガスをテーマにした夏休みこども講座や、中小企業向けに脱炭素化の普及促進を図る研修会を開く予定。
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長泉中、30~31年度建て替え完了へ 土地取得 町が契約
長泉町は27日、小中学校の建て替えに伴い新たな土地を取得するため、芝浦機械(沼津市)と正式契約を結んだ。同日の臨時議会で関連議案を可決した。2026年度から長泉中の建て替え計画を策定し、30~31年度の完成を目指す。 取得費用は44億円。土地は長泉中西側の不二精機製造所跡地(約2万5千平方メートル)で、中心街では唯一の広大な敷地。8月下旬に正式に譲渡を受ける。長泉中の建て替え後、長泉小の計画を進める。取得した土地に長泉幼稚園と中央保育園を統合したこども園も併設する方針。 現存する建物の解体や土壌調査のスケジュールは今後詰める。芝浦機械が昨年実施した土壌調査では、地質に問題がないことを確認して
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県自治会連、町区長連絡協永年表彰をW受賞 長泉町の坂間さん 町で初
長泉町本宿の坂間福司区長(71)がこのほど、2024年度の県自治会連合会表彰と長泉町区長連絡協議会永年表彰を、町で初めて受賞した。 坂間さんは2015年に就任。いったん退いたが復帰し、通算7年間務めている。町区長連絡協議会長も、町で初めて4期にわたり担った。27日、町役場を訪れ、受賞を報告した坂間さんは「富士山が噴火した際の避難行動を検討していきたい」と話した。
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長泉町と静岡ガス 包括連携 脱炭素など8項目 地方創生推進協定
長泉町と静岡ガス(静岡市)は26日、地方創生推進のための包括連携協定を結んだ。健康増進や環境保全などの分野で連携、協力する。 町役場で開いた締結式で松本尚武社長と池田修町長が協定書を交わした。松本社長は「協定を通じ、市民サービスの向上につなげたい」と述べ、池田町長は町産業祭で同社と取り組んだ二酸化炭素(CO2)削減量を環境価値として国が認証する「J―クレジット制度」などに触れ、さらなる協力に感謝した。 子育て支援、スポーツ振興など8項目を盛り込んだ。防災と都市ガスをテーマにした夏休みこども講座や、中小企業向けに脱炭素化の普及促進を図る研修会を開く予定。
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本年度から長泉町 町立幼稚園で週2回給食提供 楽しく食育活動も
長泉町は本年度から、保護者の要望を受け、町立幼稚園などを対象に週2回の外部業者による給食提供を始めた。東幼稚園は27日、園児らが育てたジャガイモを使ったカレーパーティーを同園で開き、園児らはごろごろ入ったジャガイモを頬張り、「おいしい!」と笑顔を見せた。 全園児約30人が園内のフリースペースに集まり、職員らがカレーを配膳した。カレーを目の前にした園児らは、育てたジャガイモが入っていることを確認した後、大きな口を開けてカレーを頬張った。 使用したのは、園児らが苗植えや水やり、草取りなどを経て収穫したジャガイモ。おかわりをした畑周平ちゃん(6)は「誕生日にとったジャガイモ。育てたし、いつもよりお
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長泉特産「幻のメロン」出荷始まる 味濃く上品な甘さ JAふじ伊豆が目ぞろえ会
出荷数が少ないため「幻のメロン」と呼ばれ、中元贈答用として人気がある長泉町特産の「長泉メロン」の出荷が26日、始まった。JAふじ伊豆長泉メロン部会が同日、出来栄えを確認する目ぞろえ会を同町下土狩のJAふじ伊豆特産センターで行った。 生産者4人が持ち寄ったメロンの重量と果肉の糖度を職員が計測した。今回そろったメロンの重量は1・6~2・3キロ、糖度は13・6~15・8度と品質は例年並み。13度以上を出荷する。JAによると、ことしは昨年と同程度の3150ケース(約7千玉)の出荷を見込む。 井出優斗部会長(29)は「今年は急な大雨で水やりの管理が難しかった。出荷できる糖度や重量を確保できてほっと
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東伊豆の笠井氏 新会長に就任 県町村議会議長会
静岡県町村議会議長会は26日、会長に笠井政明氏(東伊豆町)、副会長に大石巌氏(吉田町)、監事に深沢守氏(松崎町)と下山和則氏(長泉町)が就く新役員体制を発表した。25日の総会で改選した。任期は26日から1年。
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芝浦機械、長泉の土地売却 特別利益計上へ
芝浦機械は24日の取締役会で、長泉町下土狩に所有する土地約2万5千平方メートルを譲渡すると決めた。同町に44億円で売却する。譲渡益約40億円を特別利益として2025年3月期第2四半期決算に計上予定。 譲渡するのは22年10月に吸収合併した不二精機製造所の事業所跡地。同町議会で関連議案が可決されることを条件に、譲渡契約を同日結んだ。8月下旬に引き渡す予定。
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長泉町、芝浦機械と契約へ 小中校舎建て替え用地取得
芝浦機械(沼津市)が24日の取締役会で、小中学校の建て替えに伴う新たな土地取得を目指す長泉町に、所有する土地を譲渡するとしたことを受け、町は27日の臨時会に関連議案を提出する。関連議案の可決を経て、町は計画の具体化を急ぐ。 これまでに土地取得の関連費44億円を計上した。長泉中西側の不二精機製造所跡地(約2万5千平方メートル)で、中心街では唯一の広大な敷地。今後、長泉中と長泉小を建て替える計画で、取得した土地にこども園も併設する方針。
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静岡県の人口353万2209人 6月1日推計、前月比1571人減
静岡県がこのほど公表した6月1日現在の推計人口は353万2209人で、前月から1571人減少した。5月1日時点で23カ月ぶりに前月比増となったが、再び減少に転じた。 転入数から転出数を引いた社会動態は716人増(転入1万468人、転出9752人)、出生数から死亡数を引いた自然動態は2287人減(出生1593人、死亡3880人)だった。社会動態は2カ月連続で増加した。 市町別で人口が増加したのは7市町で、伊豆市36人をはじめ、長泉町23人、裾野市20人、御殿場市18人と続いた。減少は静岡市323人、浜松市244人、磐田市129人、沼津市113人など28市町だった。 社会動態が増加したのは
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感震ブレーカー 設置費用を助成 長泉町、既存建物も対象
長泉町は、地震の際に電気による火災を防ぐ「感震ブレーカー」の設置費用助成を始める。7月から申請を受け付け、設置費用の半額(3万円上限)を支給する。町によると、新築に加え、既存の建物も対象にするのは県内でも珍しい。 能登半島地震で、地震による電気火災が多く起こったことを踏まえ、対策を強化する。感震ブレーカーは震度5強を観測すると、電気を自動で遮断する。揺れを感知するセンサーは内蔵型と後付け型の2種が対象。町によると、設置費用の相場は7万~8万円。 賃貸住宅でも所有者の許可を得ることができれば、補助対象となる。町は100件程度の申請を見込む。
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新教育長に望月氏 富士宮市議会同意
富士宮市議会6月定例会は18日開会し、23議案を上程した。7月に任期満了を迎える池谷真徳教育長(73)の後任に、二中校長の望月俊伸氏(59)を任命する人事案に同意した。望月氏の任期は同月7日から3年。 望月氏は駒沢大を卒業後、1987年度に長泉町立北中の教諭となり、富士宮市立柚野中校長などを歴任し、市教委学校教育課長を経て2023年度から二中校長を務めている。市関係者によると、二中校長の後任には市内他校の校長が充てられる見通し。 池谷氏は現在4期目で、在任12年3カ月は県内の現職で最長となっている。 本会議ではこのほか、学校施設の不備に伴う一般車両の損壊に対する損害賠償額(約7万円)の
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7議案を可決 長泉町議会
長泉町議会6月定例会は18日の最終本会議で、2024年度一般会計補正予算案、児童数に基づき教育施設の職員数を増員する条例改正案など7議案をいずれも原案通り可決した。
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「能登教訓に」災害医療報告 長泉の池田病院で講演会
長泉町の池田病院はこのほど、能登半島地震を教訓にした災害医療講演会を同病院で開いた。富士山南東消防本部長泉消防署の消防司令補中村哲平さんが講師を務め、現地での活動や被災後の地元病院の様子を報告した。 中村さんは緊急消防援助隊として5日間、石川県珠洲市で活動した。被災者を受け入れた同市総合病院の待合室や廊下は傷病者であふれかえり、医師や看護師が病院に寝泊まりして対応していたと説明。同病院は災害対応訓練時に想定する10倍の傷病者を受け入れ、その対応は全職員の3分の1がしたとし、「災害の訓練想定が非常に難しい。連携を強固にして南海トラフ地震に備えたい」と強調した。 池田病院は災害対応病院のため
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子育て支援施設「パルながいずみ」 利用50万人祝う
長泉町の子育て支援施設「パルながいずみ」の利用者がこのほど、50万人に達した。町が記念式典を開催し、利用者らとともに節目を祝った。 2017年4月の開館以降、年間約6万2000人の来場があり、22年には40万人を超えた。式典には池田修町長と石井宣明教育長が出席。記念の横断幕を掲げ、利用者とともに記念撮影をした。池田町長は本年度から民間に業務委託して利用時間拡大や機能拡充を進めている点に触れ、「これからも多くの人に利用してほしい」と呼びかけた。 利用者らに記念品としてせっけんと写真立てを贈った。
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長泉の魅力発信「ママラッチ」新たに4人 取り組み10周年
長泉町は17日、町内の魅力を子育て中の母親が発信する「長泉ママラッチ」の養成講座修了式を町役場で開いた。5月から記事執筆や写真撮影を学んできた4人が、新米ライターとして活動を始める。取り組みは10周年を迎え、これまでの活動をまとめた記念冊子を作成する予定。 池田修町長が取材で使う腕章を手渡し、「子育てや家庭の都合もあると思う。まずは楽しんで活動してほしい」と激励した。高橋菜穂子さん(33)は「ママの目線で、長泉の魅力を学びながら発信していきたい」と意気込んだ。 町によると、これまでに43人がママラッチとなり、SNSなどに記事を掲載している。
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閉館中のヴァンジ彫刻庭園美術館、地元住民らバラやアジサイ剪定 長泉
ながいずみ観光交流協会は16日、閉館中のヴァンジ彫刻庭園美術館(長泉町)で、植物の剪定(せんてい)体験会を開いた。2月に民間から県に譲渡された同館の利活用に向け、庭園を美しく維持するとともに、地域住民らに親しんでもらおうと、静岡県や町と協力して企画した。 町内外の約40人が、1時間ほど庭園の草取りに汗を流した。閉園前に庭園の維持管理をしていた矢野由紀子さんから手ほどきを受けて夏バラやクレマチス、アジサイの花を丁寧に切り取り、各自で持ち帰った。 同日は「父の日」で、函南町から母親と参加した加藤ひかりさん(7)は「お父さんに『いつもありがとう』と言って、花を渡したい」とはにかんだ。
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8月3日に長泉わくわく祭り くじ付きうちわ、6月17日から販売
長泉町などはこのほど、JR下土狩駅周辺で8月に開催する町最大の夏祭り「長泉わくわく祭り」のくじ付きうちわとポスターを製作した。うちわは今月17日から、町役場や町商工会、観光協会など町内12の公共施設で販売する。 うちわは7千本を製作する。1本100円。裏面に抽選番号を記載。祭りで行う抽選会で長泉ブランドに認定された特産品の詰め合わせなどが当たる。 祭りは8月3日午前10時から午後8時半まで。町産業振興課の渡辺秀さんは「町を代表する祭り。みなさんにわくわくしてほしい」と呼びかけた。
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静岡県の少子化速度1.39 全国上回る 18~22年出生率 全市町で低下
厚生労働省がまとめた2018~22年の市区町村別合計特殊出生率によると、静岡県内で最も高かったのは長泉町の1.67、最も低かったのは熱海市の1.06だった。全35市町が前回(13~17年)を下回った。県全体は1.39。前回から0.15ポイント低下し、0.10ポイント減の1.33となった全国を上回るペースで少子化が進行している実態が浮かんだ。 合計特殊出生率は女性1人が生涯に産む子どもの推定人数で、毎年の人口動態統計などを基に5年間の平均値を推定した。浜松市は今年1月の行政区再編前の区が対象。 長泉町に次いで2番目に高かったのは菊川市の1・58。浜松市東区と袋井市がともに1・56、御殿場市
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長泉町、幼稚園に存続基準 共働き世帯増による需要減に対応 3年連続下回れば統廃合も
長泉町は14日までに、共働き世帯の増加に伴う「幼稚園離れ」などで公立幼稚園の入園が減っていることを受け、「1学級あたりの入園希望者は12人以上」とする園の存続基準を設定し、3年連続でこれを下回った場合はこども園化や保育園と統廃合する新基準を導入する方針を決めた。来年度入園の希望者数から対象となる。 共働きによる保育園需要が今後も高まると想定。入園希望の基準を設け、幼稚園のあり方を模索することにした。「自宅との距離」を保護者が園を選ぶ際に重視するため、統廃合は3小学校区ごとに進める。施設の民間委託も検討する。同日までに策定した公立教育・保育園施設の再配置計画で示した。 町によると、幼稚園入園者
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手術時に誤嚥気づかず男性死亡 県立静岡がんセンター、医療事故正式発表
静岡県立静岡がんセンター(長泉町)は13日、2022年9月に県東部の70代男性患者を手術した際、男性が誤嚥(ごえん)性肺炎を起こし死亡する医療事故があったと正式に発表した。遺族側に和解金4千万円を支払うことで合意した。 同センターによると、男性は22年9月18日に腸閉塞(へいそく)で緊急入院した。同22日に手術のため麻酔を行う際、男性が嘔吐(おうと)したが、医師は肺に吐物が残っていることに気づかないまま手術した。術後、容体が悪化したことから誤嚥に気づき処置したが、翌23日に呼吸不全で死亡した。 臨時手術のため具体的な麻酔方法を事前に議論せず、麻酔科医個人の判断に委ねられたという。嘔吐のリ
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SNS詐欺被害防止で感謝状 郵便局員・菅野さんらに裾野署
詐欺被害の未然防止に貢献したとして、裾野署は11日、長泉町の長泉なめり郵便局(鈴木幸夫局長)と局員の菅野ひとみさんに署長感謝状を贈った。 4月15日、30代女性が「SNSで知り合ったマレーシアの友人に800万円を振り込みたい」と訪れ、菅野さんが対応。女性が「できるだけ早く送りたい」と言い出したため不審に感じたという。鈴木局長と話を聞き、警察に通報した。 2人は清水正純署長から感謝状を受け取った。菅野さんは「お金を守ることができてよかった」と喜び、鈴木局長は「若い女性が被害に遭いそうで驚いた。年齢など関係なく、いろいろな手法の詐欺があると認識しなければ」と気を引き締めた。
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長泉特産ブルーベリー収穫最盛期 生産者「最高の品質」
長泉町特産品のブルーベリーを生産している平野農園(元長窪)で、収穫が最盛期を迎えている。平野則之代表は「最高の品質」と出来栄えに太鼓判を押す。 収穫を迎えたのは酸味と甘みのバランスが良く、舌触りがなめらかなサザンハイブッシュ系とノーザンハイブッシュ系の10~15品種。今年は実がぎゅっと詰まった500円玉クラスの大ぶりな実もみられるという。平野代表は「ブルーベリーは種類によって味が異なる。新鮮で完熟した本物を味わってほしい」と笑顔を見せた。 同農園は食べ頃の8月中旬頃まで、時間無制限食べ放題のブルーベリー狩りを行っている。
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教育長後任に二中校長望月氏を 富士宮市が人事案
富士宮市は10日までに、任期満了に伴い7月に退任する池谷真徳教育長(73)の後任に、現二中校長の望月俊伸氏(59)を任命する人事案を固めた。18日開会の市議会6月定例会で人事案を提出し、議会の同意を求める。任期は3年。 望月氏は1987年度に長泉町立北中の教諭となり、富士宮市立柚野中校長や静岡県立富士東高校長などを歴任。市教委学校教育課長を経て2023年度から二中校長を務めている。市関係者によると、二中校長の後任には市内他校の校長が充てられる可能性が高い。 池谷氏の任期は7月6日まで。現在4期目で、在任12年3カ月は県内の現職で最長となっている。
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先輩イベント主催者から刺激 長泉で育成セミナー
長泉町は8日、イベント主催者を育成する企画セミナーを下土狩駅前コワーキングスペースで開いた。静岡県東部の15人が参加し、昨年同セミナーを受講して実際にマルシェを実施した先輩企画者から、開催に至った経緯や課題などを聞いた。 コミュニティースペース運営やイベント企画を支援する日の出企画の山田知弘代表や町職員は、参加者にイベント実施費用の一部を支援する補助金も紹介。参加者らは今後、企画書や収支表、スケジュール作成などイベント実施の際に必要な手順や調整事項を学ぶ。 サッカーのPK大会を町内で開きたいという杉山裕介さん(41)は「学んだことを行動に移して、イベントの開催につなげたい」と意欲を見せた
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【部活動改革】休日地域移行13市町試行 国の推進期間2年目 指導者確保にハードル 静岡新聞社調査
少子化による体験格差の解消や教員の働き方改革を目的に公立中学の部活動を地域団体などに委ねる「地域移行」は本年度、国が休日の移行の環境整備を促す「改革推進期間」の2年目に入った。静岡県内で、休日の地域移行を試行中の学校があるのは13市町で2023年度より10市町増えたことが、静岡新聞社が23年に続き県内全35市町に実施したアンケートで分かった。移行の目標時期を明確にして取り組みを模索する自治体がある一方、過疎化が深刻な市町は指導や運営に関わる人材確保などのハードルが高く、計画を立てにくい実情も浮かび上がった。 国の改革推進期間は25年度までの3年間。県教委はこの間に、関係者による協議会設置な
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文化芸術身近に 多彩な授業 SPAC「おやこ小学校」 開校 静岡 鬼ごっこで演劇体感
小学生の親子を対象としたアートプロジェクト「すぱっくおやこ小学校」(県主催)が8日、静岡市駿河区の静岡芸術劇場で開校した。親子で文化芸術に触れる機会を増やしてもらおうと3年目。静岡市のほか、長泉町と浜松市の3会場で7月末まで、県舞台芸術センター(SPAC)俳優や地域で活躍する専門家たちが多彩な授業を展開する。 静岡会場の1時間目は、SPAC俳優で掛川市を拠点に農業や狩猟に取り組む山崎皓司さん(41)が先生役として国語と体育を合わせた授業をした。初日は県内外から16組33人の親子が参加し、舞台で鬼に扮(ふん)した山崎さんから逃げる鬼ごっこや、サイズや重さが変わったボールを想像しながら投げ合うエ
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長年養育に尽力 里親4世帯表彰 静岡で県連合会総会
静岡県里親連合会は8日、本年度の総会と研修会を静岡市葵区の県総合社会福祉会館で開いた。長年、里親として養育に尽力した会員4世帯を表彰し、事業計画を確認した。 新たに就任した寺田あゆ子会長(長泉町)はあいさつで「社会的養護を必要とする子どもが成長し、自立するために、家庭養育という環境を提供する里親の役割は大きい」と強調した。「自立支援というテーマ一つとっても個人の力には限界がある」とも指摘し、関係機関に協力を求めた。 表彰式は代表して高津直信さん・恵子さん夫妻(伊東市)に表彰状を贈った。
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新耐震基準の木造住宅 改修費補助へ 長泉町、静岡県内初
長泉町は7日の町議会6月定例会で、新耐震基準で建てられた町内の木造住宅を対象にした耐震診断と改修工事に対する補助金制度を創設する方針を明らかにした。年度内の運用を目指し、詳細は今後詰める。新耐震基準の住宅への補助は静岡県内初となる。高田昌紀副町長が大沼正明氏(政和会)の一般質問に答えた。 町建設計画課によると、2016年の熊本地震では新基準で建築された木造住宅のうち、大破以上が2割を占めた。今年1月の能登半島地震でも、現地に派遣された職員から同様の報告があったという。高田副町長は「新耐震基準で建築された木造住宅の耐震性の向上が、町の防災対策上の重要課題。派遣職員の報告を踏まえ、できるだけ早
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静岡県内高齢化率30.7%最高を更新 4月時点、松崎など3町で50%超
静岡県は6日までに、県内の総人口に占める65歳以上の割合を示す「高齢化率」が4月1日時点で30・7%となり、過去最高を更新したと発表した。前年から0・3ポイント上昇した。西伊豆町と川根本町に加えて、新たに松崎町が50%を突破し、全35市町のうち3町で「2人に1人が高齢者」となった。 ※画像タップで拡大してご覧になれます 県福祉長寿政策課によると、県内の総人口は359万1533人で、このうち65歳以上は110万3916人だった。75歳以上の割合を示す「後期高齢化率」も0・8ポイント上昇の17・3%と過去最高。 高齢化率を市町別にみると、西伊豆町が53・2%となり10年連続で最も
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焼津の拠点結ぶ低速EV「つなモビ」 1~3月に実証実験 マイカーから「乗り換え」も
焼津市はこのほど、低速の電気自動車(EV)を用いて1~3月に市内で展開された交通サービス「つなモビ(つながるモビリティ)」の実証実験報告会を市役所で開いた。実験の運営主体となった地域創生事業会社「うさぎ企画」(長泉町)の森田創代表が、1781万円の経済波及効果と算出した事業の成果を関係者に説明した。 実証実験では、JR焼津駅南口から3キロ圏に33カ所の停留所を設け、時速20キロ未満で走るゴルフカート型の4人乗りと6人乗りのEV「グリーンスローモビリティ」でつないだ。店舗前などに置かれた停留所では店主が乗客に商品紹介をする取り組みを実施。単なる移動のみならず、交流の手段としての効果も狙った
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長泉町、雨風防ぐシェルター新設 下土狩駅前広場に 12月供用開始
長泉町は12月に供用開始を目指すJR下土狩駅前広場に、障害者や高齢者、子ども、妊婦らの優先車両乗降所と、雨風を防ぐシェルターを新設する。バリアフリー化も進め、誰でも安心して利用できるよう整備する。6日の町議会6月定例会で、冨岡亘工事管理課長が内田幸英氏(新風)の一般質問に応えた。 町は1月から改修工事を実施している。区別がなかったバスやタクシーの公共交通と、一般車両の停車位置を分け混雑緩和を図る。乗降所と車道の段差を縁石でフラット化し、車高が変わるバスに対応して乗降所の高さを調整する。駅舎の出入り口から各乗降所まで点字ブロックで結び、シェルターを配置する。 同駅は年間約43万人が利用する
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鴻江さん(浜松)最高賞 県女流美術協会展、9日まで静岡
第33回県女流美術協会展(静岡新聞社・静岡放送後援)が5日、静岡市駿河区のグランシップで始まった。最高賞の県女流美術協会賞に、鴻江愛子さん(浜松市中央区)の油彩「逢魔が時」が選ばれた。9日まで。 平面と立体の2部門に会員と一般公募の計76点が出品された。ベルナール・ビュフェ美術館(長泉町)の小針由紀隆館長が審査し、鴻江さんの受賞作を「乱れさまよう人間の魂が、抽象的フォルムに宿っているようで、不安定で混乱した世界が生まれている」と講評した。出品作全体の傾向として「現代に生きる個の表現」を挙げた。 このほかの主な入賞者は次の通り。 知事賞 池谷さち子(油彩、浜松市中央区)▽県教育長賞 酒井
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有権者数 300万人割る 6月定時登録
静岡県選挙管理委員会が4日に公表した選挙人名簿登録者数(基準日1日)は299万8154人(男147万3665人、女152万4489人)で3月1日の前回定時登録と比べ、4349人、知事選の登録時(5月8日現在)に比べて2817人減少した。300万人を割るのは2001年9月以来、約23年ぶり。 3月登録時点より増加したのは長泉町の60人のみ。 減少数が多かった市区部は静岡市清水区460人、浜松市中央区335人、沼津市308人、静岡市駿河区287人など。町部は川根本町63人、函南町59人、小山町58人など。
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脱炭素、防災強化で協定 長泉町と東電PG
長泉町と東京電力パワーグリッド静岡総支社(沼津市)はこのほど、カーボンニュートラルの実現を目的に、循環型地域社会形成に向けた連携協力協定を結んだ。脱炭素や災害に強いまちづくりを目指し、エネルギーの地産地消や再生可能エネルギー活用などを推進する。 町役場で締結式を開き、池田修町長は「持続可能な生活を送るために、有効な協定になるはず」とあいさつした。市田雅之総支社長は「協定はあくまでスタート。活動を通して町民のみなさんの安全な生活につなげたい」と話した。 同社が静岡県内自治体と協定を結ぶのは4例目。
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創業ビギナー大集合 長泉町と町商工会「マルシェ」初開催
長泉町と町商工会はこのほど、町内で5年以内に創業した事業者が集う「長泉チャレンジマルシェ」を同町のフレスポ長泉で初開催した。400人を超える家族連れらでにぎわった。 町の補助金や町商工会のセミナーを利用して創業した店舗や新規就農者など15事業所が、手作りの雑貨や新鮮な野菜、油不使用のパンなどこだわりの商品を販売した。2022年に開店した菓子店「ガトードゥママン」(上土狩)の神林敦子さん(58)と木野村菜穂子さん(53)は共に「新しい客に出会えるチャンス」と喜んだ。 2店舗で商品を購入した来場者には、オリジナルグッズを配布した。家族で訪れた長泉北小2年の和田夏芽さん(7)は「たくさんの店が
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ファルマバレーセンター設置「アイデアボックス」 導入15年で約100点誕生 医療現場の声を製品に
静岡県のファルマバレープロジェクトの中核支援機関「ファルマバレーセンター」(長泉町)が県内の病院に設置し、医療従事者のニーズを聞く「アイデアボックス」を基にした実用化が相次いでいる。アイデアボックス導入から約15年で約100点が誕生し、同プロジェクトでの新製品全体の約7割を占める。センターの技術コーディネーターは、現場の苦労や困りごとがきっかけのアイデアは「内容が具体的で製品になりやすい」と話す。 作業服製造販売の山本被服(清水町)が今年開発した患者用の術後病衣は、沼津市立病院の看護師杉山真紀さん(54)の提案が契機となった。心電図モニターなどの機器を入れるポケットを備え、前方中央と左右に
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記者コラム「清流」 自治体持続のために
人口減少対策を提言する民間組織「人口戦略会議」が発表した報告書で長泉町が県内唯一の「自立持続可能性自治体」に分類された。少子化が進む中、100年、200年先の未来まで自治体が生き残るにはどうすれば良いのだろうか。 報告書は子どもを産む中心世代となる20~30代女性の人口推移を根拠に発表された。子育て支援策に重点を置く町は、将来も若い女性が一定数いるという評価を受けたことになる。 自治体の持続には、生活のしやすさが重要だが、町内には商業施設が乏しい。選ばれた要因の一つに町幹部が「周辺市町の商業施設の存在が大きい」と話していたのが印象的だった。 自治体が生き残るためには、周辺自治体で競い合
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行政相談に貢献 17人と1団体表彰 静岡で委員全体会議
総務省静岡行政監視行政相談センターはこのほど、静岡県内の行政相談委員を集めた全体会議を静岡市駿河区のグランシップで行った。長年地域住民と行政の架け橋として尽力した行政相談委員17人と1団体を表彰した。 行政相談委員は相続などに関する住民の要望や苦情を聞き取り、関係機関につなぐボランティアで、県内各市町では127人が活動している。 表彰された委員は次の通り。 中部管区行政評価局長表彰 芹沢隆伸(裾野市)渡辺暁美(牧之原市)秋山俊満(磐田市)▽静岡行政監視行政相談センター所長感謝状 高木君人(西伊豆町)河野稔(三島市)進藤賀代子(清水町)矢ノ下幸子(同)渡辺知明(長泉町)米山民恵(小山町)
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鮎壺公園の「子ども広場」先行開放 長泉町で一部工事完了
長泉町は5月下旬から、町下土狩の「鮎壺公園」内にある「子ども広場」を先行して開放した。全面開園は来年3月を予定する。 開放した広場は公園全体1万7千平方メートルのうち、南側に位置する1500平方メートル。町内最大の滑り台複合遊具やボルダリング遊具などを設置し、柔らかいゴムチップ舗装と天然芝で遊具を囲い、子どもが安心して遊ぶことができる。 全面開園に向け、現在、交流施設と公園南側に位置する「鮎壺の滝」の展望デッキなどを新設している。 池田修町長は3日の町議会6月定例会で公園の一部開放を報告し、「順調な滑り出し。全面供用開始に向けて、安全第一で工事を進める」と話した。 (東部総局・天羽桜
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長泉町議会6月定例会が開会 補正予算案など上程
長泉町議会6月定例会は3日開会し、会期を18日までの16日間と決めた後、5億8300万円を追加する2024年度一般会計補正予算案や、児童数に基づき保育所などの職員数を増員する条例改正案など7件を上程した。 一般質問は6、7日に行い、計7人が登壇する。
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規格外ニンジン スープで主役 三島「はじかれ野菜」第2弾完成
市場に出回らない箱根西麓三島野菜を使った「はじかれ野菜スープ」のレトルトタイプ第2弾となる「三島にんじんのポタージュ」が完成した。スープを通じて三島の野菜や農業の良さを広める三島市観光協会などのプロジェクト「スープアップ!三島」の一環。10日から地元の土産物店や観光施設などで販売する。 食品卸業「東平商会」(長泉町)が、JAふじ伊豆や規格外の野菜を活用する「サルベジー」の協力を受け、三島馬鈴薯(ばれいしょ)と大根を使った第1弾に続いて開発した。強い甘さが特徴の三島にんじんの良さを凝縮した。山本雅弘社長は「形が悪かったり、取れすぎたりした野菜を有効活用することで生産者に還元したい。甘くて苦
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静岡県と連携 初のワークショップ 長泉町、閉館中ヴァンジ美術館活用
長泉町は2日、閉館中のヴァンジ彫刻庭園美術館(同町)庭園で町の特産品であるクレマチスの育て方ワークショップを開いた。2月に民間から県に譲渡された同館の利活用を目的に、県と連携した初のイベントとして企画した。 町内の20人が参加。クレマチスやバラを販売するクレマコーポレーション(同町)の渡辺貴裕さんが講師を務め、「水のやり過ぎには注意して」などと指導した。参加者はクレマチスの種類や剪定(せんてい)、植え方、つるの誘引作業を実践的に学んだ。 県は同館を東部・伊豆地域の文化観光拠点として整備し、来年度以降の運営開始を目指している。同館の利活用に向け、16日には町観光交流協会が庭園の草取りをする
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オンデマンド交通 長泉町 8月に実験 移住者のニーズ把握へ
長泉町は8月、自家用車を持たない首都圏からの移住者などを対象に移動ニーズを検証する「オンデマンド交通」の実証実験をJR下土狩駅周辺で実施する。実験期間中は運賃無料。相乗りのワゴン車を利用し、人工知能(AI)が算出した最適ルートを走行する。町が28日の定例記者会見で明らかにした。 8月1~31日、同駅からJR三島駅北口周辺約3キロメートルの地区で、公共施設、商業施設、子育て支援拠点、飲食店などに40の停留所を設けて運行する。町公式ラインの専用アプリから予約を受け付ける。予約後、10~15分ほどでの配車を見込む。乗車日の前日からの予約も受け付ける方向で調整を進める。 JR三島駅には新幹線口がある
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ヴァンジ美術館の利用策「県と連携」 知事選受け長泉町長
長泉町の池田修町長は28日の定例記者会見で閉館中の「ヴァンジ彫刻庭園美術館」に言及し、知事選で初当選した鈴木康友新知事に向けて「近隣の市町の方々が再開を楽しみにしている。予算を確保していただき、県と町で連携して利用策を考えたい」と述べた。 同美術館は2月に、県へ無償譲渡が決まっている。池田町長は「(新知事に)東部、伊豆地域に足を運んでもらい、地域の課題に目を向けてほしい」と強調した。
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3~18日に長泉町6月議会
長泉町議会は28日、議会運営委員会を開き、6月定例会の会期などを決めた。決定した主な日程、事項は次の通り。 会期 3~18日◇一般質問・登壇者 6、7日・7人◇町提出議案 一般会計補正予算案など7件
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富士山自然誌研究会 動植物や地質 専門家と調査【知りたい 深めたい 県内社会人講座】
富士山の自然環境を幅広く調査する「富士山自然誌研究会」。植生・植物や哺乳類、地質など8部門に分かれ、研究者だけでなく、一般市民も調査や研究に参加できる。そのうちの一つ、植生・植物部門が18日、ふじあざみライン周辺(小山町)で本年度1回目の野外調査会を行った。案内役は前会長で植物学者の菅原久夫さん(80)=長泉町=が務めた。 標高800メートルを超えると、常緑樹より落葉樹が優勢になるという。この日の調査は950メートル付近から開始した。カエデ類が淡い緑葉を伸ばす。「常緑樹は葉が厚く森が暗いが、落葉樹は葉が薄く、明るい森をつくる」と説明する菅原さん。会員は植物の群落環境を数値化していった。
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長泉中吹奏楽部 練習場所確保へ団体設立 部員以外も参加へ 技術向上目指す
教員の働き方改革や部活動の活動時間短縮の動きがある中、長泉町の長泉中吹奏楽部の保護者と卒業生が、練習場所の確保と技術向上を目的とした団体設立に動いている。練習場所は卒業生や保護者、他校生徒にも開放し、音楽祭を企画。学校の枠組みを超えて交流を促し、指導者確保や将来的な部活動地域移行にもつなげる方針という。 スポーツ庁が「運動部活動の在り方に関する総合的なガイドライン」を発表した2018年以降、全国の公立中では文化部を含めた部活動で週休2日制や朝練の廃止が浸透した。同校でも、部活動に取り組むのは平日の3~4日間。土日も活動できるのはいずれかの半日のみで、授業前の朝練はできず、部活終了時刻も年々
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なくなる学校。地域にできることは?⑧ 読者とラジオリスナーの意見【賛否万論】
急速に進む少子化を踏まえて「なくなる学校。地域にできることは?」と題し、学校統廃合と地域の関係を取り上げてきたシリーズも今週で最終回です。学校よりも先に、地域で雇用を生み出す戦略が必要だという投稿もありました。今回はSBSラジオのリスナーにも同様のテーマで意見を聞いてみました。新聞読者の声と合わせて紹介します。 外部の目線で活性化模索 読者 大島宏幸さん(長泉町) 61歳 まずは、地域で意見を出し合うというプロセスが大事です。学校がなくなると困りますと要望を上げるだけでなく、地域からどのように学校と連携するかの意見を出すこと。静岡市清水区両河内地区の中山治己連合自治会長のようなけん引役
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人づくり推進員 新たに4人 静岡県委嘱 地域で子育てなど助言
静岡県はこのほど、地域で子育てや家庭教育について助言する「人づくり推進員」を、4人に新たに委嘱した。県庁で森貴志副知事が委嘱状を手渡した。 市町から推薦を受けた小中学校の元校長や、民生・児童委員に委嘱した。委嘱状を受け取った推進員は「人は人と接することで喜びや学びがある」「経験を活動に生かしたい」などと1人ずつ意欲を語った。推進員は計93人になった。 16年以上にわたり推進員を担った関隆文さん(御殿場市)に知事感謝状、8年以上務めた本間不二子さん(長泉町)、長谷川美和子さん(焼津市)に部長感謝状を贈呈した。
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静岡県人口 353万3780人 5月1日推計 23カ月ぶり増
静岡県が20日に公表した5月1日現在の推計人口は353万3780人で、前月から566人増加した。就職や進学、転勤などで転入者の多い4月中の社会動態が影響した。増加は2022年6月以来、23カ月ぶり。 転入数から転出数を引いた社会動態は3017人増(転入1万8098人、転出1万5081人)。出生数から死亡数を引いた自然動態は2451人減(出生1438人、死亡3889人)だった。 市町別で人口が増加したのは静岡市の510人をはじめ、浜松市178人、沼津市170人、御殿場市143人、長泉町107人など13市町あった。減少したのは22市町。島田市の127人、磐田市85人、牧之原市の67人などが続
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プロレスマスク魅力紹介 製作者・柏木さんら80点展示 三嶋大社ギャラリー
三島市の三嶋大社宝物館ギャラリーで21日、「プロレスマスクミュージアム」が始まった。26日まで。長泉町でプロレスマスク工房を開く柏木英明さんが製作したマスクを中心に約80点を展示している。 実際に試合で使われたり、観賞用としてガラス玉やスパンコールをあしらったりした色とりどりのマスクが並ぶ。柏木さんと同じく浜松市の職人神谷淳さんに師事するきょうだい弟子約20人の作品もあり、来場者が物珍しそうに鑑賞している。 三嶋大社の境内では1963年にプロレスの試合が行われ、力道山やジャイアント馬場、アントニオ猪木が出場した。マスクの魅力を知ってもらおうと、プロレスに縁がある同所で作品展を開いた。
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長泉町商工会館 新築へ 老朽化 25年度の着工目指す
長泉町商工会は21日の通常総会で、老朽化した同町下土狩の商工会館を新築する方針を決めた。2025年度の着工を目指し、新会館の建設場所や大きさなどを24年度中に決定する。 地上2階建ての同会館は1973年度の建設から51年が経過。耐震診断では、震度6以上の地震で倒壊の可能性があると指摘されている。少ない駐車スペースも課題で、現在地は手狭なため、移転を軸に検討する。 商工会は建設委員会を立ち上げ、協議を進めてきた。新会館は災害時の事業支援を目的に耐震構造とし、駐車台数を増やす方向で調整するという。詳細が決まり次第、臨時会を開いて正式決定する。 4期目(1期3年)の再任が決まった白砂清一会長は「(
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長泉「おやこ小学校」 SPAC参加者募集 26日まで
静岡県舞台芸術センター(SPAC)は26日まで、長泉町文化センターで開催するアートプロジェクト「すぱっくおやこ小学校」の参加者を募集している。 SPAC俳優などが先生役を務め、親子が同級生となる。演劇要素を国語や算数などの学校教科に取り入れながら学ぶ体験型事業。 7月に4日間、午前と午後に分けて全8クラス開講する。対象は県東部の小学生とその保護者。各クラス9組まで。参加料は1組千円。問い合わせはSPAC窓口<電054(202)3399>へ。
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自治発展、教育振興に尽力 長泉町 功労者ら表彰
長泉町は19日、自治の発展や教育振興などに寄与した個人と企業をたたえる自治功労者表彰式をコミュニティながいずみで開き、42個人・企業を表彰した。 受賞者を代表して元教育相談員の山田隆一さん(72)が「それぞれが町のために尽力してきた。表彰は今後の励み」と感謝した。 このほかの受賞者は次の通り。 自治進展 佐々木和子▽教育振興 野秋和弘、土山法往、茅野三枝子、時枝しのぶ、下山一人、森尚美、花房由美子、内藤路子、鈴木愛子、井出雅光、山一金属▽スポーツ振興 村山卓弥、田村寿男、伊藤覚、諏訪部豊▽社会福祉増進 杉山八重子、土屋悟、平井実、長島君子、溝口武士、鳴坂勇、内田晶久、三枝幸辰、大庭丈宜、杉村
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公共交通 7市町で調査研究へ 東部議員連盟 沼津で研修会
静岡県東部7市町の議員で組織する「県東部の地域公共交通を考える議員連盟」が17日、研修会を沼津市内で開いた。議連は昨年7月に発足。乗務員不足や人口減による減便など、課題の多い公共交通を市町の枠を超えて調査研究し、行政や関係団体への働きかけや課題解決を目指す。 研修会は、同市地域公共交通協議会の会長で、福島大の吉田樹准教授が講演した。吉田准教授は「ルートを住民ニーズに合わせた結果、減便しても利用者が増えた福島県のコミュニティーバスもある」と紹介した。長泉町の担当職員はマイナンバーカードを活用したタクシー利用助成事業を紹介した。 議連は沼津、三島、裾野、御殿場、長泉、清水、函南の市町議員54人が
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知徳高生が政策提言 長泉 「公園、商業施設新設を」
長泉町の知徳高3年生は17日、フィールドワークなどを通して見つけた町の課題を解決するための政策提言発表をコミュニティながいずみで行った。高校生ならではの視点で、生活や子育てがしやすく、観光客も楽しむことができる町にするアイデアを示した。 生徒や学校関係者のほか、池田修町長や町議ら約170人が出席。商業施設誘致や子どもから高齢者までが楽しめる公園づくり、観光客を呼び込むための「鮎壺の滝」のライトアップ、特産品のPRイベントなどを提案した。 生徒らは昨年4月、町議から議会の仕組みや政策提言について学んだ後、四つのテーマ(観光、環境、教育、少子化対策)について探究活動を展開。森明陽さん(18)は「
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都内フランス大使公邸にビュフェ絵画展示 長泉の専門美術館、所蔵3点
ベルナール・ビュフェ美術館(長泉町)は17日、フランスのPRイベント「ボンジュール・フランス」の開会式典(在日フランス商工会議所主催)に合わせ、会場の在日フランス大使公邸(東京)に、同国の画家ベルナール・ビュフェ(1928~99年)の所蔵絵画3点を展示した。 大使館と同商議所の要請を受けて実現した。玄関に「静物」1枚、ステージ横に「蝶」「サン・ジャックの塔」の2枚を飾った。小針由紀隆館長は「国外人気が高かったビュフェは近年、パリでも再評価が進んでいる。今年開館50周年を迎えた日本唯一のビュフェ専門美術館を訪れてほしい」と呼びかけた。 イベントは日本国内でフランスの食や文化を1年間にわた
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火災からみんなの街守れ! 長泉町自主防連と消防団が消火訓練
長泉町自主防災会連合会はこのほど、能登半島地震を踏まえ、初めて町消防団と連携して初期消火訓練を行った。 町内3小学校の各グラウンドで行われ、計約300人が参加した。同会員は消防団員の指導を受けながら、可搬ポンプの始動から放水までの一連の動作確認やホースの延長、結合方法などを学んだ。 能登半島地震では電気配線のショートなどにより火災が発生し、石川県輪島市で約5万平方メートルが焼失した。小林一明団長は「大規模地震は外部から応援が来られない場合がある。地域間で連携し、初期消火に当たることが重要」と強調し、西原重夫会長は「実践に近い訓練で多くの課題が見つかった」とした。
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書道や写真の力作ずらり 19日まで、長泉町文化協会14団体
長泉町文化協会の加盟団体の発表が17日、展示の部を皮切りに町内で始まった。コミュニティながいずみで19日まで、14団体による書道や写真、俳句、生け花など多彩な作品が並ぶ。 芸能部門の20団体は26日午前9時45分から町文化センターで、吟詠、大正琴、フラダンスなどを披露する。18、19、26日には会場に茶席を設け、来場者にお茶と菓子を振る舞う予定。
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ゲノム検査より早く正確に 静岡県立静岡がんセンター(長泉)新システム構築 患者への報告書を半自動作成
静岡県立静岡がんセンター(長泉町)は、全ての遺伝情報(ゲノム)を網羅的に調べる「全ゲノム解析」の臨床検査に役立つ新システムを構築した。同センターなどで蓄積したビッグデータを活用し、ゲノム検査を受けた患者に提供する結果報告書を半自動で作成する。重要な遺伝子変化の情報を伝える精度が高まり、医療従事者の負担軽減も見込める。 富士通Japan(東京)と共同で構築した「がんゲノム医療統合システム」は、全ゲノム解析と遺伝子変化を絞り込む「RNAシーケンシング」を併用する検査に対応する。検査で判明した患者の遺伝子変化から、がんの要因や治療と関連のある情報を抽出し、報告書の草稿を作成する。遺伝子変化とが
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「医療田園都市構想」を共有 産学官金連携強化 12市町職員ら長泉で会議
ファルマバレーセンターは15日、産学官金の連携を強化して県のファルマバレープロジェクトを推進する「富士山麓産業支援ネットワーク会議」を長泉町の同センターで開いた。住民が安心して暮らせる超高齢社会の理想郷を目指す「医療田園都市構想」の対象となる12市町の職員らが集い、内容を共有した。 構想に深く関わる県立静岡がんセンターの山口建名誉総長の講演動画を視聴し、策定の背景や12項目の行動計画を理解した。関係者間の情報共有や住民への成果発信といった課題も把握した。 ファルマバレーセンターを運営するふじのくに医療城下町推進機構の小坂寿男常務理事は、主催者代表として「市町がそれぞれの良いところを伸ばし
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ピアノとランチ楽しむ発表会 沼津、教室生が演奏
SBS学苑沼津校講師の安井由江さん(長泉町)と、沼津市内でピアノ教室を開く川北慶子さんが15日、生徒13人と食事をしながらピアノ演奏を楽しむ発表会「ピアノとランチを楽しむ会」をリストランテアウラ(同市吉田町)で開いた。 年に1度企画する。70代以上を中心とした生徒10人がクラシックや歌謡曲などを披露し、温かい拍手を送り合った。コース料理を楽しみながら親睦も深めた。
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記者コラム「清流」 家族動画 幸せ“貯金”に
随分前のことだが、子どもが生まれた時の感動は忘れられない。特に末っ子が誕生した直後の数日間、病院の個室で家族全員で寝泊まりしたのは特別な時間だった。空間は狭く物は満ち足りなくても一緒にいるだけで大きな喜びを感じた。 長泉町の産婦人科医院が、出産前後の赤ちゃんと家族の写真をまとめた動画のプレゼントを始めた。同様のサービスは赤ちゃんが生まれてからの場面が多くなりがちだが、同院は妊娠初期からの写真も積極的に取り入れる。新しい家族を迎えるうれしさを記録するため。院長は「(成長して見返すと)互いに感謝の気持ちが芽生える」と効果を語る。 記者は子どもが思春期に突入し子育ての難しさが一段と増した。クロ
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電子駆血帯が大賞 革新的医療機器 沼津・テクノサイエンス
計測機器メーカーのテクノサイエンス(沼津市)の電子駆血帯「月兎(げっと)」がこのほど、革新的な医療機器を表彰する「メドテック イノベーション大賞」で最高賞に輝いた。採血時に血管を出しやすくする装置。患者と術者双方の負担を減らし、安全に処置できるという。 スイッチを入れると、腕帯内部の空気袋が自動的に動き、血圧測定時より少ない圧力で血管を膨れさせて針を刺しやすくする。ゴムの駆血帯使用に伴う痛みや皮膚の損傷、血管が出にくいことに起因する事故を防ぐと期待される。約5年前に開発を始め、2022年10月に医療機器として届け出た。ファルマバレーセンター(長泉町)が企画段階から全面的に支援する。 4月17
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明るい職場 地域安全に 静岡南署長・羽畑和夫さん【新署長語る】
「極めて明るく、極めて風通しがよく、極めて働きやすい職場」だと署員全員が感じられるよう、私自身が努力し、体現すると署員に約束した。明るい職場でなければ、良いアイデアも生まれない。 静岡南署の勤務は初めて。県内でも一、二を争うほど忙しい署だと感じる。警察庁出向時、全国警察の業務合理化を主に担当した。署内も徹底的な合理化を進め、事件の早期解決や事件事故の被害を1件でも減らす対策を進める。 高齢者から大金をだまし取る特殊詐欺の犯人は許せない。どんどん捕まえて管内で犯行に及ぶと摘発される印象を犯人に植え付け、住民への広報で1件でも多く被害を防ぎたい。誰もが当事者になり得る交通事故は被害者、加害者
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「来季に経験生かす」 東レアローズが三島市長訪問
三島市を拠点とするバレーボールVリーグ男子1部の東レアローズの関係者が8日、市役所に豊岡武士市長を訪ね、今季の結果を報告した。リーグ戦や黒鷲旗全日本男女選抜大会で3位に入り、今季限りで勇退する篠田歩監督は「みんなの力が集まり、良い戦いができた。経験は必ず来季に生きる」と語った。 今季リーグ戦は5季ぶりにプレーオフ進出を果たし、1~6日の黒鷲旗では若手の活躍で3位に入った。退団が決まっている峯村雄大主将は「優勝を目指していたので悔しさはあるが、過去の自分たちは超えられた」と手応えを口にした。来季は新リーグ移行に伴い、メンバーの入れ替えが激しいが「東レらしさは変わらない。これからも応援してほしい
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有権者300万971人 前回選より1.9%減 静岡県選管
静岡県選挙管理委員会が8日に発表した同日現在の県内の選挙人名簿登録者数は300万971人(男147万5097人、女152万5874人)で、2021年の前回知事選と比べて5万8020人(1・9%)減少した。 市区町別で増加したのは長泉町の106人のみ。減少数が多いのは静岡市清水区の5556人、沼津市の4430人、静岡市葵区4047人、浜松市中央区4042人と続いた。 静岡市清水区については、県議補選の選挙時登録を告示前日の16日に行う。 ※画像タップで拡大してご覧になれます
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環境配慮型住宅「ZEH」マンション 建設続々 省エネ性能に魅力 表示制度開始 需要掘り起こし
省エネや高断熱などの性能で国基準を満たした環境配慮型住宅「ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)」のマンション建設が県内で広がっている。4月に建築物の省エネ性能ラベル表示制度が始まり、環境性能が住宅価値を判断する明確な基準として位置づけられた。不動産業者は省エネによる光熱費削減や快適性といったエコ住宅のメリットを発信して需要の掘り起こしに力を入れる。 静岡市駿河区八幡で3月、ZEH基準の賃貸マンションが完成した。所有する静岡不動産(同市)によると、ソーラーパネル71枚を配置した屋上から電力が各住戸に送られ、未使用分は売電されて入居者の収入となる。二重窓や高断熱素材を採用して空調効果も
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国画賞に浜松の葛西祐子さん
国画会の第98回国展で、版画部の葛西祐子さん(浜松市中央区)が最高賞の国画賞を受賞した。同部の永田寿治さん(同)が会員に推挙された。同展は13日まで東京・国立新美術館で開催され、21~26日に愛知県美術館で巡回展示する。 県内入選者は次の通り。 絵画部 萩原敏江(御殿場市)▽版画部 本多薫(浜松市中央区)本島建治(掛川市)勝亦彰夫(沼津市)篠田泰雄(静岡市葵区)▽工芸部 佐々木泰男(富士宮市)高安朱麿子(磐田市)鷲巣恭一郎(静岡市葵区)▽写真部 青野真由美(長泉町)
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高齢者支援団体に補助金 長泉町、地域活動 後押し ごみ出しや買い物、介護予防サービス
長泉町は本年度、高齢者が住み慣れた地域で安心して生活できるよう、住民主体の生活支援や介護予防などのサービスを提供する団体への補助金を新設した。高齢者を地域で支え合う体制の充実を図る。関係者は「助け合いの力で、在宅を希望する高齢者の期待に応えられることにつながる」と期待。町によると、社会福祉協議会による補助金はあるが、行政は珍しいという。 ごみ出しや買い物、掃除、話し相手といった生活支援や、介護予防体操や能力トレーニングなど通いの場の運営、買い物の移動支援をする各団体などが対象。上限は25万円で、計5団体が対象となる見込み。支援に車を使用する場合、任意保険料として4万円を上限に加算する。 長泉
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修善寺紙作り 工程学ぶ 伊豆 製紙会社新入社員が体験
長泉町に工場がある製紙会社「特種東海製紙」の新入社員7人がこのほど、伊豆市修善寺で長く伝承される和紙「修善寺紙」の作製を同市の「紙谷和紙工房」で体験した。 普段は大量生産する洋紙を手がける同社が、手間のかかる和紙づくりの工程を若手に学んでもらおうと実施した。修善寺紙の継承事業を担当する同市地域おこし協力隊の舛田拓人さんと地元有志の「修善寺紙を再現する会」のメンバーが指導した。新入社員は素材のミツマタの黒皮をはいだ後、蒸す、煮る、たたくといった作業で繊維を取り出し、最後にすいた。1日で修善寺紙作りのほぼ全工程を体験した。 新入社員の土屋祥汰さん(18)は「昔の人が大変な思いをしていたことが分か
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社説(5月1日)出生率の低下 社会構造変える施策を
厚生労働省は2018~22年の市区町村別の合計特殊出生率を発表した。女性1人が生涯に産む子どもの推定人数の5年間平均を算出し、静岡県全体は1・39、全国平均は1・33だった。 県として全国をやや上回っているとはいえ、人口維持に必要とされる水準2・07には程遠いばかりか、低下に歯止めがかからず、危機的な状況を脱する見通しは全く立たない。人口動態統計に基づく県の合計特殊出生率は15年にかけてやや上昇したものの、16年以降は下落が進み、最新の22年は1・33まで落ち込んでいる。 少子化の進行は国全体の問題として捉えることが大前提だとしても、県としてどう向き合い、対策を講じるべきかという観点が欠
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「人口戦略会議」報告書受け反応 町長「子育て施策に自負」 長泉町「自立持続可能性自治体」
民間組織の「人口戦略会議」が24日に発表した報告書で長泉町が県内で唯一の「自立持続可能性自治体」に分類されたことを受け、池田修町長は30日、取材に応じ、長年の子育て施策に対する評価のほか、利便性や周辺市町の商業施設の存在なども理由にあると語った。「日常生活圏で一体となって住みやすいエリアにしたい」と今後の地域間連携を強調した。 町は1973年、他市町に先駆けて3歳未満の子どもの医療費を助成し、段階的に対象年齢を引き上げてきた。池田町長は「約50年間取り組んできた子育て施策には自負がある」とし、子育て世代の転入が多い点などが評価につながったと推測。人口減少を食い止めるには「周辺地域がそれぞれの
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長泉町の議会だより 愛称「みらいずみ」に 5月からリニューアル
長泉町議会は5月から、年4回発行する「議会だより」をリニューアルする。新たに「みらいずみ」と愛称を決め、町民の声や写真を盛り込む。議会を身近に感じ、手に取りやすくなるよう工夫した。 予算概要や議会で審議した議案の詳細を、数値や写真を用いて分かりやすく掲載。QRコードを読み込むと、議会開会中の様子を映像で振り返ることができる。町の施策に対して、広報広聴常任委員会が町民に取材した声も入れる。 冊子の愛称は公募し、379件の応募から長泉中2年の後藤櫂(かい)さんの案を採用。後藤さんは「議会は町の未来を考える場所。リニューアルに携わることができてうれしい」とコメントした。
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山岸さん(駿河区)S級優勝 静岡で広津杯争奪将棋大会
静岡県内で将棋の普及活動に尽力した故広津久雄九段の功績を顕彰する第16回広津杯争奪将棋大会(日本将棋連盟県支部連合会など主催、静岡新聞社・静岡放送後援)が29日、静岡市葵区の県総合社会福祉会館で開かれた。有段者らが参加するS級クラスで同市駿河区の山岸亮平さんが優勝した。 S級に加え、小学生の部と実力に応じてA~C級の計五つのクラスに分かれ、計125人が腕を競った。将棋盤を挟んで互いの手を読み合い、真剣勝負を繰り広げた。S級を制した山岸さんは9月に行われる全国アマチュア名人戦に県代表として出場する。 主な結果は次の通り。 S級 ②安田義崇(静岡市駿河区)③一木尉人(同)▽A級 ①栗本弘毅
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大自在(4月28日)消滅可能性
30年以上前、記者として初めて担当した自治体が長泉町だった。記者経験は1年に満たず、行政や議会に関する知識も乏しい。行く先々でさまざまなことを一から教えてもらいながら、何とか日々の仕事をこなしたのを覚えている。 当時の町の人口は3万3千人ほどだった。静岡県の推計人口によると、今月1日現在では4万3千人余り。3割も増えたことになる。 生活・交通の利便性が高く、近年は手厚い子育て支援や独自の教育施策を講じている町としての評価が定着。「住みやすさ」に関する民間調査などでも静岡県内上位とされる。こうした状況が人口増の背景にあるのは間違いない。 その長泉町が、人口減少対策を提言する民間組織「人口
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異界・霊界と私たちの今 京都学@静岡【知りたい 深めたい 静岡県内社会人講座】
いくつになっても学びたい。少しの時間でもいいから学問に触れたい。そんな希望に応える形で、行政や教育機関の社会人向け講座、同好の士の集まりなどが県内各地で開かれている。特徴ある講座を訪ねていく。 「奇想天外!京の異界・霊界伝説~こわくてへんてこな世界」。サールナートホール(静岡市葵区)で20日に始まった本年度上半期の「京都学講座」は、雅な京都のイメージから一歩踏み込んだ、ディープな世界へ誘う。大河ドラマにも登場する陰陽道[おんみょうどう]の呪術や占術。おどろおどろしい死後の世界が描かれた絵画も気になるところ。会場は臨時席を設けるほど盛況だった。 講座を監修する福島恒徳花園大教授(日本美術史
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⚾女子野球W杯メンバー発表 静岡県勢は土屋、岩見選出
全日本女子野球連盟などは26日、第9回WBSC女子野球ワールドカップファイナルステージ(7月28日~8月4日、カナダ)に臨む侍ジャパン女子メンバーを発表した。静岡県勢は投手の土屋愉菜(環太平洋大、長泉町出身)、内野手の岩見香枝(埼玉西武ライオンズ・レディース、静清高女子硬式野球部監督)が選ばれた。
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「新規治療開発科」新設 新薬の早期臨床、安全迅速に がんセンター
静岡県立静岡がんセンター(長泉町)はこのほど、新規治療開発科を新設した。複数の診療科の医師らが関わり、固形がんの新規薬剤の早期臨床開発(人を対象に行う試験)を安全、迅速に進める。専門部署の開設は国内の医療機関では先進的。米国や中国に後れを取る日本の薬剤開発の加速に貢献したい考え。 製薬会社の依頼を受け、専用病棟で主に臨床開発の初期段階の第1相試験に当たる。薬剤の安全性などを評価する同試験は、がんの種類を絞らずに実施することが多く、複数の診療科の協力体制が欠かせない。専門部署の新設で情報集約が容易になり、職員の経験値が高まる。蓄積したノウハウは、新薬承認後の効果的な運用に役立つという。窓口を一
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貴重な「瓊花」見頃 長泉 全国に9カ所のみ
長泉町の井上靖文学館の庭で、日本の9カ所にしか存在しないとされる瓊花(けいか)が見頃を迎えている。鑑真を題材にした井上の著作「天平の甍(いらか)」にちなんで植えられ、白くかわいらしい花が来場者を魅了している。 瓊花は鑑真ゆかりの中国・揚州市の市花。鑑真が上陸した佐賀県の県立森林公園の瓊花が親株で、同館に2013年に植樹された。毎年4月下旬から5月上旬ごろ、10日間ほどしか咲かない。同館は「この機会にぜひ見に来て」と呼びかける。 開花に合わせて「瓊花まつり」を29日まで開き、来館者に絵本作家えがしらみちこさん(三島市)が絵を手がけたオリジナルのしおりをプレゼントする。
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市町村4割「消滅可能性」 人口戦略会議、30年間で若い女性半減と推計 744市町村公表、長泉町は「自立持続可能性」
民間組織「人口戦略会議」は東京都内で24日に開いたシンポジウムで、将来的に「消滅の可能性がある」と見なした744市町村の一覧を公表した。2020~50年の30年間で、子どもを産む中心世代の20~30代女性が半数以下になるとの推計が根拠。全市区町村の40%超に当たる。都道府県別では0~96%まで割合にばらつきがあった。人口減少の深刻さを示し、行政や民間の対策を促す狙いがある。 人口戦略会議のシンポジウムで講演する日本郵政の増田寛也社長=24日午後、東京都千代田区 「消滅」は人口減少が進み、自治体運営が立ちゆかなくなる状況を指す。人口戦略会議副議長の増田寛也日本郵政社長が座長を務めた「日
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新規就農者に補助金 担い手不足解消へ長泉町新設
長泉町は、農業の担い手不足解消を図ろうと新規就農者に対する育成支援補助金を新設した。100万円が上限。近年、農業従事者が減少傾向で年齢を問わず町内で就農する人材を確保する。 JAふじ伊豆なんすん地区本部(沼津市)などと連携した事業「きままに就農」の研修を受けることが条件。種植えや苗作り、出荷など生産から販売を行う実践的研修で、終了後、独立すると農業用ハウス設置や農機購入、ホームページやチラシ作成など初期投資の一部を補助する。 本格就農を目指す杉山克也さん(55)は24日、町役場を訪れ支援内容を確認。「不安もあるが、楽しみの方が大きい。町の支援はありがたい」と笑顔を見せた。
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能登の教訓生かせ 抜き打ち参集訓練 長泉町
長泉町は能登半島地震を教訓に休日の21日夕、抜き打ちの職員参集訓練を行った。対象の65%が2時間以内に集まり、災害対応初動体制を確認した。 能登半島地震と同時刻の午後4時10分に、町内で最大震度6強の揺れを観測したとの想定。訓練では全職員が参集可否状況をシステムに入力。本部室職員46人のうち、30人が2時間以内に所定場所に駆けつけた。 町によると、能登半島地震発災当初の現地職員参集率は20~62%。椎田清隆地域防災課長は発災時に個人の被災状況やインフラへの影響を考慮する必要があるとした上で「訓練の参集率は高い方だと思う。休日の状況を検証することができた」と総括した。
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「よそ者目線」で活気再び 沼津・アーケード名店街 再開発控え将来像模索 移住者主導のフェス 地元民連携
JR沼津駅の南側に位置し、日本初の防火建築・共同建築様式の商店街といわれ、今夏に再開発事業が始まる沼津市町方町の「アーケード名店街」で、将来のあり方を模索する動きが本格化している。店舗の移転や閉業に伴ってまちづくりを担う人材確保が課題となる中、名店街に移住したグラフィックデザイナー君山正好さん(51)が4月上旬、再開発の節目を記念するイベントを初開催した。「よそ者目線」に、名店街に残る地元住民も交え、名店街の将来像を探る。 「このまま歴史ある建築物を壊してほしくない」。4月上旬、「ネオ温故知新」をテーマに初開催した沼津アーケード名店街フェス。2年前、建築物を気に入り、長泉町から名店街南東側
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静岡県東部DI、マイナスに転じる 1~3月期 製造業が大幅低下
企業経営研究所(長泉町)がこのほど発表した静岡県東部にある企業の2024年1~3月期業況判断指数(DI)はマイナス6・0だった。製造業の大幅な低下で前期(23年10~12月期)から10・4ポイント悪化し、3四半期ぶりにマイナス水準に転じた。 トヨタ自動車グループの生産停止などの影響が県東部の製造業にも波及。非製造業では、物価高に伴う消費者の節約志向などが景況感の悪化につながったとみられる。 1~3月期の製造業の業況DIはマイナス11・1で、前期の10・7から大幅に低下した。非製造業の業況DIは前期の0・0からマイナス2・5に下がった。 4~6月期の業況DIは13・0と、再びプラス水準に
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小中学校建て替え構想、こども園も一体に 長泉町の企業跡地活用計画 議会臨時会で補正予算案可決
長泉町が老朽化に伴う小中学校の建て替えに中心街にある企業跡地(同町下土狩)を活用する計画で、町がこども園も一体となった事業構想を進めていることが22日、関係者への取材で分かった。子育て支援策の拡充につなげる狙い。跡地に長泉中の新校舎を移転建設し、幼稚園と保育園を再編したこども園を併設する方針を示している。 町議会は同日の臨時会で、企業跡地取得の関連費44億円を追加した特別会計補正予算案を全会一致で可決した。5月下旬までに企業と仮契約を締結し、町議会6月定例会に契約に関する議案を提出する予定。 契約が成立すると、大規模な事業展開となるため、来年度には専門部署の設置を検討している。長泉中の建
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御殿場線列車と衝突し死亡
21日午前11時50分ごろ、長泉町納米里のJR御殿場線四ツ谷踏切で、線路内に立ち入った人が下り普通列車と衝突し、死亡した。裾野署によると、衝突したのは成人男性とみられ、同署が身元の確認を急いでいる。JR東海によると、御殿場-沼津駅間の上下線で約1時間半にわたり運転を見合わせた。計11本に運休や遅れが出て、約1230人に影響が出た。乗客にけがはなかった。踏切の遮断機は正常に動いていたという。
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長泉町、小中校建て替えの土地取得で44億円計上へ 22日臨時会
長泉町は19日までに、老朽化に伴う町立小中学校の建て替え計画に中心街にある同町下土狩の企業跡地を活用するため、土地を取得する方針を決めた。22日の臨時議会で、関連経費44億円を盛り込んだ特別会計補正予算案を提出する。 土地取得を巡ってはこれまで、町議会が活用法や購入金額など妥当性を協議する調査特別委員会を開き、「取得すべき」との見解で一致。15日の臨時会で、積極的な対応を求める決議書を全会一致で可決した。これを受け、町は取得を目指し、暫定的な予算を確保する方針。 取得を目指す土地は、長泉中西側の不二精機製造所跡地(約2万5千平方メートル)で、町の中心街では唯一の広大なスペース。町は今後、
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出産前後の家族、動画に 長泉の産婦人科がサービス 産後1カ月の健診時にプレゼント
長泉町の産婦人科医院「清稜クリニック」が、出産した母親らに出産前後の赤ちゃんや家族の姿をまとめた動画のプレゼントを始めた。子どもの成長の節目や子育てに行き詰まった時などに視聴し、出産時のわくわく感や喜びを思い返して家族の愛着を深めてほしいと願う。 松山市の動画制作会社のサービスを取り入れた。母親らが選んだ赤ちゃんや家族の画像17枚と赤ちゃんへのメッセージ、産声などを動画にまとめ、産後1カ月健診時にDVDを贈る。 出産記念アルバムや動画は赤ちゃんが生まれた後の場面が多くなりがちだが、同院は「新しい家族を迎えるうれしさを記録してほしい」と、妊娠初期からの画像を残すよう勧める。 独自に活用し
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長泉中心街の校舎用地取得「積極対応を」 町議会が決議書可決 企業側との交渉金額など妥当
長泉町議会は15日、臨時会を開き、町立小中学校の校舎老朽化に伴う建て替えで町が中心街の企業跡地を取得する意向に対し、積極的な対応を求める決議書を全会一致で可決した。町財政や企業との交渉過程、土地の利活用への妥当性を考慮した。町には住民への十分な説明と財源確保も併せて求めた。 決議書は全15町議が名を連ねた調査特別委員会(委員長・植松英樹町議)でまとめた。建て替え計画や用地取得の交渉金額、不動産鑑定価格、財源、余剰地の処分などについて町側から説明を受け、全委員が「土地を取得すべき」との見解で一致した。財政状況の健全性、財源は全額起債のため世代間に公平性がある▽教育施設の建て替え計画を進める
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溶岩や噴火、実験とゲームで学習 長泉で子ども向けイベント
ながいずみ観光交流協会は13日、溶岩や噴火について学ぶイベント「長泉ジオの日」を長泉町のコミュニティながいずみで開いた。訪れた子どもたちが、実験やゲームを通して地形の成り立ちに理解を深めた。 来場者は、富士山や愛鷹山の溶岩を使い、磁石でくっつける「溶岩釣り」や積み上げて遊ぶ「タワーづくり」を楽しんだ。「富士山の溶岩はごつごつしていて丸っこい」「愛鷹山の溶岩は平たい」などと特徴を話す姿が見られた。斜面をつくった立体模型に、溶岩に見立てたチョコレートを流し、溶岩の流れ方や固まり方を観察した。 伊豆半島ユネスコ世界ジオパーク認定1周年から実施し、今回が6回目。
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新入団員に辞令 受章の報告も 長泉町消防団
長泉町と町消防団は11日、新入団員と昇格者への辞令交付式を長泉小で行った。辞令交付のほか、2022年度末で退団した元団員らに感謝状を贈呈した。 この3月に受けた日本消防協会の最高章「特別表彰まとい」の受章報告も行った。小林一明団長は「これまでの長きに渡る活動が評価された。今後も町の安全のために尽力してほしい」と団員らに呼びかけた。
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企業跡地「購入すべき」 小中校舎建て替え 長泉町議会特別委 結論
長泉町立小中学校の校舎老朽化に伴う建て替えで、町が中心街の企業跡地を取得する意向に対して妥当性を協議してきた町議会の調査特別委員会は12日までに、「土地を購入すべき」との結論を出した。関係者によると、全会一致で賛成した。町議会は15日に臨時会を開き、最終決定する。 特別委は3月29日に初会合を行い、これまでに3回開催した。町幹部から経緯と購入費用、取得のメリットなどの説明を受け、協議を進めた。特別委は全町議15人が委員となった。 町が取得を目指すのは、長泉中の西側に位置する不二精機製造所の跡地(約2万5千平方メートル)で、町の中心街では唯一の広大なスペース。建て替えを予定する長泉中、長泉小、
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登下校中の交通事故多発受け 校門前で速度取り締まり 裾野署
登下校中の児童が重傷を負う交通事故が浜松、焼津両市で発生したことを受け、裾野署と県警交通指導課は11日、下校時間帯に合わせて深良小(裾野市)と長泉小(長泉町)の通学路で車両の速度取り締まりを実施した。 深良小校門前の横断歩道付近に可搬式速度違反自動取締装置を設置。同署の常盤洋史副署長は「浜松、焼津の事故はいずれも下校中に起きた。新入学の時期に改めて注意喚起したい」と話した。
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「最高の桜並木」200本満開 小山・冨士霊園
「日本さくら名所100選」に選ばれている「冨士霊園」(小山町大御神)にここ数日、満開の桜を楽しもうと多くの人が県内外から訪れ、にぎわっている。 園内にはソメイヨシノやヤマザクラなど約3500本が植栽され、来園者を迎える。一番の見どころは、「桜中央通り」。通りの両側の約200本のソメイヨシノが約800メートルの桜並木を形成し、展望台から見下ろす景色は圧巻。同園によると、開花時期は例年並みで、見頃は今週末までの見込み。 11日に花見に訪れた長泉町の中村守さん(73)は「花見にちょうどよい。数年ぶりにきたが最高の景色だ」と桜を満喫した。 (東部総局・田中秀樹)
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医療城下町を発展、住民に成果還元へ 静岡県東部「ファルマバレー」 新局面へ手探り続く
静岡県東部で先端医療の提供と研究開発、医療健康産業の集積と振興を図る県のファルマバレープロジェクトが転換点を迎えている。これまでの将来像「医療城下町」を発展させ、「医療田園都市」「超高齢社会の理想郷」の実現を新たに打ち出した。従来の企業と患者中心から住民中心となり、市町と一体となった取り組みが求められる中、次の具体的な展開に向け手探りが続く。 「医療城下町を基盤に発展し、世界一の高付加価値産業の集積や住民の豊かな暮らしの確保を目指す」。県が昨年7月に策定した医療田園都市構想は、医療田園都市の在り方を示す。製品開発や人材育成といったプロジェクトの成果を、産業界や医療界にとどめず住民に広く還元
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“地域の目”11年 活動に幕 長泉3小学校スクールガード「どんぐりおじさん」80歳区切り 元警察官・渡辺さん
長泉町立全3小学校のスクールガードリーダーを長年務めた元警察官が3月末、活動に幕を下ろした。自らに課した使命は「地元の子どもたちの安心安全な学校を守り抜くこと」。子育て世帯が多く住む地域の安全を守り通した。 「無事に任務を終えてほっとした」。11年にわたり務めたのは、同町竹原の渡辺正幸さん(79)。秋になると子どもにどんぐりを配るため、「どんぐりおじさん」の愛称で親しまれるようになった。 子どもを守る大切さを強く感じたのは、2001年6月、大阪府池田市の大阪教育大付属池田小で発生した殺傷事件。現役の警察官として小学生の登下校時に通学路のパトロールをしたり、学校に見回りに立ち寄ったりした。
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スキル生かしシニア社員「複業」 人材難の地元中小と連携 「経営者の伴走役に」 県東部に事業所 東芝テック
複数の仕事を兼ねる「複業人材」の積極活用に向け、国の実証事業が静岡県東部で本格化している。知識と経験を有する大企業のシニア社員と、人材難に悩む地元の中小企業が連携。バブル期に大量入社したシニア社員のキャリア形成を含め、双方の課題解決への枠組み構築を目指している。 「自分の強みを棚卸しできた」。三島と伊豆の国両市に事業所を構える東芝テック(東京)の社員遠山浩二さん(63)は、全5回のリスキリング(学び直し)スクールに臨み、自身を見つめ直す契機になったと明かす。 経済産業省関東経済産業局の実証事業「地域の人事部」事務局の三島信用金庫などが昨年12月からスクールを三島市などで開講。県東部に住む
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長泉町、福祉事業所に最大100万円の支援金 食材費高騰に対応
長泉町は、高齢者や障害者などにサービスを提供する町内の福祉事業所に対し、最大100万円の支援金を交付する。食材費高騰を受けた措置。 対象は利用者に食事を提供し、介護や就労移行支援などのサービスを行う47事業所。サービスの区分や利用者数に応じて金額を設定し、支援は5万円から。支援金を希望する際は今月末までに申請する。支援を受けた場合、事業所は当面の間、利用者の食費は据え置く。 財源は国の物価高騰対応重点支援地方創生臨時交付金を充てる。本年度当初予算に関連経費1200万円を計上している。
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「サクラサク」裾野と長泉、交流10年でまつり 太鼓やダンスに5000人
裾野、長泉の両市町の住民が交流するイベント「サクラサクマツリ」(実行委主催)が7日、両市町の4会場で開かれた。10年目を迎えた今回は桜の見頃と晴天が重なり、5千人超の来場があった。地元の子どもによる太鼓やダンスの披露もあり、節目の年に花を添えた。 地域住民による出店やキッチンカーなど約30店が桜並木沿いに並び、多くの家族連れでにぎわった。メイン会場となったフカサワ駐車場(同町桜堤)では、両市町の発展や地域活性化の願いを込め、桜をイメージしたピンクのバルーンを配り、両市町の首長からのあいさつや写真撮影をするセレモニーが行われた。シンガー・ソングライターのフルヤトモヒロさんのライブもあった。
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戦後パリの風景画ずらり 長泉・ビュフェ美術館で特別展
ベルナール・ビュフェ美術館(長泉町)別館企画展示室で6日、フランスの画家ベルナール・ビュフェ(1928~99年)が過ごした第2次世界大戦後のパリをテーマにした特別展「ビュフェのパリ カフェと映画と音楽と」が始まった。11月24日まで。 ビュフェが若き画家として注目を集めた40~60年代のパリの文化を中心に取り上げた。ビュフェのほか、ユトリロ、ヴラマンクが描いたパリの風景画を展示。会場には当時の雰囲気を演出するジャズが流れ、同時期に活躍した文化人の写真や映画ポスター、雑誌など計52点が並ぶ。雨宮千嘉学芸員は「ビュフェが時代の寵児(ちょうじ)となった当時のパリのムードを感じて」と呼びかけた。
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23人新たな学び 静岡社会健康医学大学院大で入学式
静岡社会健康医学大学院大の入学式が6日、静岡市葵区の同大学院大で行われた。医師や歯科医師、保健師ら計23人が、公衆衛生学やゲノム医学など「社会健康医学」の学びをスタートさせた。 宮地良樹学長は式辞で「社会人として働きながら学習することは大きな努力が求められるが、優れた学習研究環境を提供していく。大きく羽ばたく姿を楽しみにしている」と呼びかけた。川勝平太知事は「大いに勉学に励み、本県の健康寿命延伸に資する人材に成長してほしい」と激励した。大学院大顧問を務める本庶佑京都大特別教授もビデオメッセージで祝辞を寄せた。 新入生を代表して県立静岡がんセンター(長泉町)の医師伊東歌菜さん(30)が「医
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「富士と桜」の日本画30点 浜松・平野美術館 6月2日まで
浜松市中央区元浜町の平野美術館で6日、日本画の展覧会「富士と桜」が始まった。富士山と桜をテーマに県内外の日本画家が制作した約30点が並ぶ。6月2日まで。長泉町在住の木村圭吾さんの「月下の宴」は縦2・4メートル、横1・4メートルの大作。月明かりに照らされた富士山の神々しさと裾野で幻想的に広がる桜を表現した。浜松市在住の栗原幸彦さんが明け方の富士山を描いた作品や、竹内栖鳳(1864~1942年)が大胆な省略技法で表現した絵画にも注目が集まる。 5月3~5日と月曜(祝日の場合は翌火曜)休館。入館料は大人500円など。問い合わせは平野美術館<電053(474)0811>へ。
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静岡県人口、354万1951人 3月1日推計 21カ月連続で減少
静岡県がこのほど公表した3月1日現在の推計人口は354万1951人で前月に比べて2646人減少した。推計人口の減少は21カ月連続。社会動態は5カ月連続で増加している。 ※画像タップで拡大してご覧になれます 転入数から転出数を引いた社会動態は265人増(転入9805人、転出9540人)。出生数から死亡数を引いた自然動態は2911人減(出生1463人、死亡4374人)だった。 市町別で人口が増加したのは吉田町の30人をはじめ、長泉町18人、菊川市6人など5市町。減少したのは30市町で、静岡市の540人、沼津市201人、浜松市171人、磐田市163人などだった。 社会動態が増加したのは
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ロボット掃除機 養護施設に寄贈 アフラック沼津
静岡県東部のアフラック生命保険販売代理店でつくるアフラック沼津アソシエイツ会は3日、長泉町の児童養護施設「聖心養護園」に自動ごみ捨て機能付きのロボット掃除機1台を寄贈した。 石川雅博会長が届け、吉川誠子園長は「効率良く掃除できるので助かる」と感謝した。石川会長は「職員の負担が少しでも緩和され、元気に子どもと接してもらえれば」と話した。
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「子育ての町」長泉 出生率に陰り 地価上昇で転出増、ハードとソフト両面で事業拡充
「子育ての町」のイメージを打ち出している長泉町で近年、1人の女性が生涯に産む子どもの数を示す「合計特殊出生率」と出生数が、ともに減少傾向にある。国や静岡県との比較では依然高水準だが、2023年度からハードとソフトの両面で事業を拡充し、24年度は新たな施策を採用。「長泉方式」と呼ばれる独自策を充実させる。 県によると、22年の合計特殊出生率は全国1・26に対し、県1・33。町の独自調査では、12年の1・99から減少傾向が続き、22年には1・54と歯止めがかかる兆候はみられない。出生数も21年に1998年以来の400人割れをしてからは減少の一途だ。 町は、他市町に先駆けて実施した幼児教育・保
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静岡人インタビュー「この人」 残ガスを生かし、災害対策コインランドリーを展開する 白砂伸之さん(長泉町)
災害発生時に洗濯乾燥機をはじめ、電気、ガスなどのライフラインを地域住民に無料開放する「災害対策コインランドリー」を長泉町内に展開する。LPガス容器をくず化する際に生じる残ガスの活用のため、クロワッサン専門店も運営。ガス容器の再検査事業を行う大静高圧(同町)社長。47歳。 ―なぜ災害対策用なのか。 「災害用のコインランドリーに注目したのは、災害時、被災者の洗濯需要が高いと感じたから。2011年の東日本大震災を機に検討を始めた。LPガスは災害時エネルギー供給の『最後のとりで』と言われており、コインランドリーとかけ合わせられないかと思った」 ―具体的な機能は。 「コインランドリー名は『Fu
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子育て拠点の新シンボル「ふれあい」像 彫刻家・堤さん制作 長泉
長泉町の子育て支援拠点「パルながいずみ」にこのほど、同町在住の彫刻家堤直美さんが制作した「ふれあい」像が設置された。関係者が同所で除幕式を行い、新たなシンボル誕生を歓迎した。 多くの子どもたちが見守る中、約80センチのモニュメントを披露。堤さんは動物と人の共生をテーマに制作したとして、「子どもの交流やふれあいが増えることを願った。ここはにぎやかだし、ふれあい像も喜ぶはず」と笑顔を見せた。 池田修町長は「一番子どもが集まる施設。スポットになればうれしい」と声を弾ませた。
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ホテル「長泉ガーデン」 新運営会社、4月20日再開へ
施設を所有する企業の破産に関連し、1月に閉業した長泉町東野のホテル「長泉ガーデン」が4月20日、「シーナリー・リゾート駿河」として再オープンする。青森市でビジネスホテルを運営する「ヴァーミリオン」(首藤尚之最高経営責任者=CEO)が破産管財人の下、再建をスタートさせる。 ホテルは2008年に開業。後に沼津市のあわしまマリンパークと同じオーナー企業のグループとなり、21年に所有会社が破産。その後、運営会社から破産管財人に建物が明け渡された。 1日は関係者内覧会が開かれた。会員制リゾートホテルだった施設を生かした全室スイートルームが特徴で、1人朝食付き1泊1万5千~1万7千円を想定。首藤C
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あわしまマリンパークの再開 債権者側「破産申し立ても選択肢」
2月に閉館した沼津市の水族館「あわしまマリンパーク」のオーナー関連企業の債権者代理人が1日、長泉町内で記者会見し、水族館再開には、運営会社「淡島マリンパーク」が抱える訴訟や多額の債務を法的に処理する必要があるとの考えを示した。その上で「債権者からの破産申し立ても一つの選択肢」と述べた。 同館のオーナー関連企業「AWH(旧淡島ホテル)」の一部債権者の会の代理人を務める原和良弁護士は、水族館運営会社がAWHの破産管財人との間で水族館の施設所有権を巡り訴訟となっている上、未償還の社債や、最終的に未確定分も含め、債務は少なくとも2億円以上あると指摘。「事実を知れば、引き継ぐ企業は出てこないのでは」
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記者コラム「清流」 すてきな取り組み
長泉町にコインランドリーに併設するクロワッサン専門店がある。いつも車で通る道沿いの店。前々から気になっていた。 「町内でおすすめの取材先ありますか」。何げない商工会職員との会話。紹介されたのがその店だった。LPガス容器をくず化する時に生じる残ガスで焼き上げる珍しい取り組みをしていた。 営業開始から2時間ほどたってから、取材で店内に入った。ふわっとバターのいい香り。こだわりが詰まったクロワッサンは、地域住民に人気で既に完売のものもあった。 コインランドリーも残ガスで稼働し、災害時、電気などのライフラインを住民に無料提供するという。無駄なく残ガスを活用したいという社長の思いと、地域住民にと
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1、2歳児預かり保育開始 長泉町の子育て拠点 開館日数、時間を拡大
長泉町の子育て支援拠点「パルながいずみ」が1日、1、2歳児の預かり保育事業を始めた。開館日や時間も拡大。町によると、年間を通じた公共施設での同事業の実施は県内初。 増え続ける保育需要に対応する。多目的室が保育室に生まれ変わり、初日は子どもが空間に慣れるよう短時間の試験運用を実施した。2歳児の息子を迎えに来た高野奈津美さん(33)は「仕事のために利用を決めた。長時間預かってくれるので、仕事がしやすくなると思う」と話した。 施設は今月から、休所日を毎週火曜から毎月第1火曜に変更。利用時間は午前7時15分~午後6時15分に改め、これまでより3時間超延長する。
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大きな声出してみよう! 長泉町でフェス、大声大会や演奏会も
長泉町文化センターベルフォーレは31日、声がテーマの音楽イベント「ベルフォーレボイスフェス」を同センターで開いた。 知徳、沼津商高の各吹奏楽部、U-15伊豆中学生選抜吹奏楽団が出演し、ポップスや童謡などの歌と演奏でホールを盛り上げた。観客も歌って踊り楽しんだ。ホールの外では大声コンテスト、プロ奏者のミニコンサート、ラテン音楽のダンスエクササイズ、大道芸、絵本の読み聞かせなど、3世代で楽しめるイベントでにぎわった。 町や経済・文化芸術団体、学校などが協力する「ベルフォーレ未来プロジェクト」の一環。コロナ禍を経て、みんなで声を出して楽しめる町民参加型イベントとして企画した。
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静岡がんセンター病棟にオンライン学習室 若者世代交流の場に 元患者の女性、改修費全額寄付
長泉町の静岡県立静岡がんセンターは29日までに、小児・AYA世代(15~39歳)の患者が学習や仕事に集中し、交流するための部屋「AYAルーム」を整備した。オンライン授業での単位取得を視野に入れた対応。患者だった県東部の70代女性が改修費を全額寄付し、実現した。 多くの小児・AYA世代が入院する6東病棟のデイルームの一部を改修した。部屋の愛称は「サークル」。森をイメージした8・3平方メートルの室内には、モニター1台、車椅子で利用できる昇降式デスク2台、ホワイトボード、ソファを設置した。寄付した女性は「屋外の気分を味わえるように」とマリーゴールド柄の壁紙を選んだという。 女性は部屋の完成を前
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社説(3月30日)東部3市の再開発 全域活性化へ連携図れ
静岡県東部の主要3市(富士、沼津、三島)の中心市街地で2024年度、複合ビルを建設する再開発事業が本格的に始動する。富士、三島は30年までに完了する予定。新たな貨物ターミナルと車両基地の整備に伴う鉄道高架化を進める沼津では、40年前後の完工を見通す。 東部・伊豆は少子高齢化と人口減、中心市街地の衰退など共通する課題を抱え、基幹産業である観光も先行き不透明だ。そうした中で、図らずも人口10万人を超す主要3市の中心市街地再開発が同時期に本格化する。3市はこれを好機ととらえ、観光振興や定住促進で連携して東部・伊豆全体の活性化に寄与する方策を考え、推進してほしい。 再開発をてこに地元の活性化を第
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長泉町3小中学校 建て替えへ初会合 調査特別委
長泉町の3町立小中学校の校舎老朽化による建て替えで、町が中心街の企業跡地を取得する意向に対し、妥当性を協議する町議会調査特別委員会(委員長・植松英樹町議)は29日、非公開で初会合を開いた。 出席議員らによると、副町長と関係部課長を招き、これまでの経緯と購入費用、取得のメリットなどについて説明を受けたという。4月中旬をめどに議会として報告書をまとめる方針。 町が取得を目指すのは、長泉中の西側に位置する不二精機製造所の跡地(約2万5千平方メートル)で、町の中心街で唯一の広大な用地。議会の全3会派が「教育施設整備のために利活用を」との趣旨の要望を町に提出していた。不二精機製造所は2022年、芝
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富士山混雑対策 静岡と山梨、違い浮き彫り 識者ら「方向性の統一を」 適正利用協議会
国や静岡、山梨の両県と地元自治体、関係団体で構成する富士山適正利用推進協議会は、富士山の混雑や弾丸登山対策として新たに取り組む入山規制などのオーバーツーリズム対策パッケージ(施策集)をまとめた。28日に長泉町で開かれた会合で了承された。課題解決のため2029年までの6シーズンに集中的に施策展開する。 富士山は23年夏の登山者数が新型コロナウイルス禍前の水準に回復したが、一部で混雑や迷惑行為が問題視された。こうした状況が登山者の満足度を下げ、自然環境を損なう恐れがあるとして、構成団体の施策を体系化した。 4ルート共通の課題として、特定の日時やルート混雑の偏在▽弾丸登山など危険な登山▽ルール
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「外来ザリガニを餌にサーモン養殖」最優秀 日大三島高生に100万円 高校生の夢実現させる大会
アルミリサイクルを手がける山一金属(長泉町)は27日、高校生の夢を実現させるプレゼンテーション大会を町文化センターで開いた。日大三島高2年の畑岸孝伸さんと高井憂波さん、成田拓真さんのチームが最優秀賞に輝き、同社から100万円が贈られた。「ザリガニとサーモンで環境を循環させたい」との夢の実現へ始動する。 畑岸さんらは稲の根を食べ、在来種を絶滅危機に追いやるザリガニの存在に問題意識を持ち、減少法を提案。赤い甲殻に含まれるアスタキサンチンという色素が養殖サーモンの赤い身色を作ることに着目し、「ザリガニを全国から集めて餌にすることで、サーモンの養殖に生かせる」と発表した。3人は今後、同社にインタ
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サクふわ本場クロワッサン LPガス残ガスで焼き上げ 長泉の業者
LPガス容器をくず化する際に生じる残ガスでクロワッサンを焼く専門店が長泉町にある。LPガス容器くず化処理業大静テクノ(長泉町)の白砂伸之社長(47)が「地元のために残ガスを有効活用したい」と2020年夏に開店した。「やるからには本場と同じものを」とこだわり、町内外に根強いファンを持つ。 店舗名は「27LAYERS(レイヤーズ)」。レイヤーズは「層」を意味し、生地は27層にこだわる。冷凍保存をせず、毎朝営業日に焼き上げるのも店のポリシーだ。残ガスを利用して高熱で焼き上げ、外はサクッと、中はふわっとした食感が特徴。電気代を削減できる分、国産の発酵バターや県内産の抹茶を使用するなど材料費にコスト
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【静岡県内公示地価・東部】沼津 住宅地売買価格横ばい/熱海 商業地伸び率県内最高
沼津市 住宅地は1・1%下がった。総じて需要が乏しい一方、土地造成費用などが高騰し、売買価格は横ばいで推移している。交通や生活利便性の高い沼津駅周辺は富裕層や高収入世帯の購入意欲が強い。供給は限られ、従来より2割以上高い売買事例もある。市東部は長泉町や三島市の代替地として一定の需要が続く。大岡は10万~12万円で取引される。西部や南部は値頃感から買いが入る。 商業地も1・1%下落した。沼津駅周辺は人通りの少なさが敬遠され店舗用地としての需要は低調だが、賃貸を含む住居用地として求める動きがある。 三島市 市全体で0・2%の上昇。三島駅南口再開発への期待感から駅周辺の住宅地の引き合いは依然
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長泉北中吹奏楽部 息の合った音色 聴衆魅了
長泉町立北中吹奏楽部は、演奏会(静岡新聞社・静岡放送後援)を同町文化センターベルフォーレで開いた。生徒らが保護者や卒業生らの前で息の合った音色を響かせ、聴衆から大きな拍手が送られた。 35部員が赤色のちょうネクタイを付け、アニメ「名探偵コナン」や「スター・ウォーズ」「ジブリメドレー」など計13曲を披露し、会場を盛り上げた。2年生の埜瀬稜也部長(14)は「観客が楽しめるよう人気曲を入れた」と工夫を話した。 長泉中吹奏楽部も28日午後3時半から、同所で演奏会を開く。
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バレーボール全国へ 健闘誓う 長泉の少年団
長泉町のつばさバレーボール少年団が、昨年11月に行われた第52回県小学生バレーボール大会兼県スポーツ少年団バレーボール交流大会で優勝し、28日に始まる全国大会に出場する。さらなる躍進に向けて、チームは意気込んでいる。 全国大会は31日まで宮城県で開かれる。同少年団が出場する女子の部には48チームが出場し、4ブロックに分かれて各ブロックで優勝チームを決める。 同少年団の選手12人がこのほど町役場を訪れた。小林正人監督は「スパイク力のある選手がそろい、攻撃力が強み」と語り、「ブロック優勝を目指す」と力を込めた。
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特別交付税 静岡県、市町分とも減額 23年度 災害関連経費減
静岡県は22日、災害などの特別な財政支出に対して国が地方自治体に交付する2023年度の特別交付税と震災復興特別交付税の本県決定額を公表した。総額は県分が前年度比2・9%減の26億2556万円、市町分が同7・8%減の167億6665万円。県内中西部を襲った台風15号災害に見舞われた22年度に比べ、災害関連経費が減少したことが影響し、県と17市町が前年度を下回る交付額となった。 県分の内訳は、特別交付税が前年度比2・9%減の26億971万円、震災復興特別交付税が同0・1%増の1584万円。 市町分は、特別交付税が前年度比7・8%減の167億6633万円、震災復興特別交付税が同36・3%減の3
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長泉町議会、表決を「見える化」 手話言語条例案で電子採決システム使用
長泉町議会3月定例会は25日の最終本会議で、手話言語条例案の表決に電子採決システムを使用した。表決を可視化して耳の不自由な人らにも議場の進行を理解してもらうのが狙い。町議会事務局によると、システム導入は県内初とみられる。 同システムは議場に設置したモニターと、町ホームページで配信する議会生中継に「賛成」「反対」の議員数と名前を表示する。システム導入は1日の本会議に議員発議で提出され、可決していた。同条例案は全会一致で可決した。 議場で見守った身体障害者福祉会ろうあ部の大川みゆき部長は「情報が画面にぱっと表示されて、分かりやすかった」と喜んだ。 町議会は昨年6月定例会から、音声認識表示シ
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町三役報酬引き上げ 条例改正案など可決 長泉町議会
長泉町議会3月定例会は25日の最終本会議で、手話言語条例案や、町三役と町議の報酬引き上げに関する条例改正案など34件をいずれも原案通り可決して閉会した。 手話言語条例の制定は県内で14市町目。これまでに町内の手話言語サークルや身体障害者福祉会などが町に対し、制定の要望書を提出していた。 町三役と町議の報酬引き上げは1997年以来27年ぶり。町は昨年、特別職報酬等審議会から行財政運営状況や一般職給与改定を踏まえ、月額報酬を引き上げるよう答申を受けていた。町長と副町長、教育長が約2・5%、町議が約8・5%それぞれ月額報酬を引き上げる。
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長泉町の3小中学校建て替え 企業跡地取得へ調整 町議会が調査特別委
長泉町が3町立小中学校の校舎老朽化による建て替えに伴い、中心街にある企業跡地の土地取得へ調整を進めていることが、25日までの関係者への取材で分かった。町議会は活用法や購入金額など土地取得の妥当性を協議するため、同日の3月定例会最終本会議で調査特別委員会の設置を決めた。町からの説明を踏まえ、6月定例会までに議会としての報告書をまとめ、公表する方針。 町が取得を目指すのは、長泉中の西側に位置する不二精機製造所の跡地(約2万5千平方メートル)。跡地は町中心街で唯一の広大な用地で、町はこれまでに町議会の全3会派から「教育施設整備のために利活用を」との趣旨の要望をそれぞれ受けている。不二精機製造所は
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サークル活動 小中生が成果発表 長泉でフェス
長泉町の小中学生がサークル活動の成果発表をする「はぴはぴサークルフェスティバル」(町少年少女サークル実行委主催)がこのほど、コミュニティながいずみで開かれた。全16サークルが発表のほか、体験や展示も行った。 大正琴やなぎなた、ハーモニカなど5サークルがステージで演奏や演武を披露。囲碁や茶道、ダンスの体験コーナーや手作り絵本などの展示もあり、多くの子ども連れが訪れた。青木広委員長は「子どもが学校で挑戦できないことに興味を持ち、参加してくれるとうれしい」と話した。
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ごみ処理の広域化に温度差 静岡県東部5市町協議 10月に方向性
静岡県のマスタープランで示された東部5市町(三島、裾野、熱海、長泉、函南)で、ごみ焼却施設の広域化に向けた議論が進められている。2024年度から5市町による実現可能性調査を始め、10月末をめどに一定の方向性が示される見通しだ。ただ、各市町で実情は異なり、温度差も浮かび上がっている。 5市町は23年度から検討を進めてきた。水面下では広域化した場合の新しい処理施設の建設候補地も挙がっているが、裾野市と長泉町は5市町の枠組みによる協議と並行して、それぞれ独自の事業戦略を検討する方針を明らかにしている。 広域化の方針がまとまった場合も候補地や事業方式の選定、負担割合、住民理解など解決すべき課題は
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地元の特産品に舌鼓 長泉でフェス
長泉町はこのほど、町のブランドシンボル「ちょうどいいがいちばんいい」を身近に感じてもらうイベント「ちょうどいいFESTA」を同町の割狐塚稲荷神社で開いた。静岡博報堂が企画、運営した。 町特産の四ツ溝柿のシロップをサイダーに混ぜた炭酸ジュースや、あしたか牛を使った料理を提供する店など11店舗が並んだ。多くの親子連れなどが訪れ、地元の食材を味わいながらイベントを楽しんだ。 家族で訪れた同町の鳴海千裕さんは「めったにない機会。おいしい特産品を知ることができて良かった」と話した。
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静岡県推計人口 354万4597人 2月1日推計 20カ月連続減少
静岡県がこのほど公表した2月1日現在の推計人口は354万4597人で、前月から3553人減少した。推計人口の減少は20カ月連続。社会動態は転入がわずかに上回り、4カ月連続で増加した。 転入数から転出数を引いた社会動態は46人増(転入9690人、転出9644人)だった。出生数から死亡数を引いた自然動態は3599人減(出生1581人、死亡5180人)だった。 市町別でみると、人口が増加したのは清水町26人、菊川市3人、長泉町2人の3市町。減少したのは32市町あり、浜松市614人、静岡市589人、沼津市281人、藤枝市213人など。 社会動態が増加したのは、最多の富士市129人をはじめ、静岡
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長泉町、新マンホール披露 下水道整備開始35年記念 最優秀・秋山さんのデザイン採用
長泉町は18日、下水道整備開始から35年を記念した新デザインのマンホールをお披露目した。「あなたのイメージする長泉町」をテーマに募集したデザインの中から、最優秀に選ばれた秋山友紀さん(24)=同町下土狩=の案を採用した。 新デザインは富士山のほか、町章の鼓、大いちょう通りのイチョウの木、鮎壺の滝、町の木と花のモッコクとサツキの6種類を着物柄にアレンジした。調和がとれるよう六角形に配置。4月以降、歩道で実施する下水道工事の際に設置される。 町役場で開かれた表彰式で秋山さんは「長泉のイメージが他市町の人に伝わればと思いデザインした。自分の絵が入ったマンホールの実物を見て感動した」と喜んだ。秋
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「声」テーマに多彩な体験 31日、長泉で町民参加型イベント
長泉町文化センターベルフォーレは31日午後1時から、町民参加型イベント「ベルフォーレボイスフェス」を開く。参加無料。 「声」がテーマ。メインは中高生の吹奏楽部の演奏に合わせて歌うコンサート(午後3時開演)。大声コンテストやボイスエクササイズ、自分の声で話すAIなど「声」にちなんださまざまな体験もできる。 昨年から始まった同センターと各団体(行政、商工、企業、文化芸術、学校など)の連携イベントで、春と夏に開く。 問い合わせは同センター<電055(989)0001>へ。
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福岡でウズラ卵窒息事故 静岡県内、提供中止や注意喚起
福岡県の小学1年生の児童が給食を喉に詰まらせて死亡した事故を受け、静岡県内の学校給食でも、原因になったとみられるウズラの卵の使用を控えるなどの影響が広がっている。 文部科学省は2月末、指導手引書を改めて確認し、事故防止を徹底するよう都道府県教育委員会などに通知。これを受けて県教委も市町教委に文書で指導を求めた。 静岡市や長泉町などは当面の間、公立小中学校でウズラの卵の提供を休止した。静岡市はカットしていないミニトマトの提供も取りやめた。いずれの自治体も状況を見ながら対応を検討していくという。 浜松市や沼津市は、食材を適当な大きさに切ってよくかんで食べることや早食いをしないといったポイン
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静岡県西部初のバカロレア認定 聖隷クリストファー小・こども園(浜松市中央区)
浜松市中央区の聖隷クリストファー小と聖隷クリストファー大付属クリストファーこども園が今春、世界的な教育プログラム「国際バカロレア(IB)」の認定施設となった。静岡県西部では初。両施設は、IBの初等教育プログラム(PYP)を実施する。 同小では学習指導要領の教科の授業に、「私たちは誰なのか」「世界はどのような仕組みになっているのか」「この地球を共有するということ」といったPYPの定める教科横断的なテーマを組み込む。PYPには授業の使用言語の規定はないが、同小では外国語、図工、音楽など学年に応じて複数の授業を英語で行う。 両小・園は2022年にIB候補となり、これまでも探究型の教育を展開して
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課長級5人異動 長泉町
長泉町は15日、4月1日付の人事異動を内示した。対象者は47人で、規模は例年並み。課長級の異動は5人。2024年度はこども家庭センターをこども未来課と健康増進課に新設するほか、定年延長を導入し、総務部長と都市環境部長が特例任用で残留する。 【課長級】住民窓口課長(教育推進課長)日比崇二▽上下水道課長(生涯学習課長)大古田英之▽会計課長(住民窓口課長)小山政由▽教育推進課長(行政課主幹)加藤和則▽生涯学習課長(福祉保険課主幹)小野秀則 【園長級】中央保育園長(中央保育園主幹)藤田直子▽長泉幼稚園長(東幼稚園長)中村かつら▽東幼稚園長(中央保育園長)高山恵美子 【退職】鈴木政弘(上下水道課長)=
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キャンピングカー専門店がオープン 三島ダイハツ、裾野に
三島ダイハツ(長泉町、内村靖社長)は15日、キャンピングカー専門店「キャンピングカーガーデン」を裾野市佐野にオープンした。富士ヒノキを多用したショールームと展示場、自社オリジナル車両「クオッカ」の製造工房を備える。 レジャー用に加えて災害時の避難場所にもなるキャンピングカー人気を受け、本社併設店舗の一角で展開していたキャンピングカー部門を独立。主に国内13メーカー(自社含む)の車両を販売する。 敷地面積は約1860平方メートル。店内でカフェを営業する予定。内村社長は「気軽に立ち寄れる場所にしたい」と話す。車中泊用の駐車スペース3台分を設けた。
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裾野市人事 市長戦略部部参事 土屋氏が昇格
裾野市は15日、4月1日付の人事異動を内示した。配置換えを含め部長級の異動はなく、市長戦略部部参事に土屋雅敬市長戦略部次長が昇格する。 対象者は130人。大規模な組織改編に踏み切った前年度より45人少なくなった。2024年度の機構改革として情報発信課内にふるさと納税強化対策室を設ける。 主な異動は次の通り。 【部参事級】市長戦略部部参事(市長戦略部次長)戦略統括監兼戦略推進課長兼裾野市土地開発公社事務局長土屋雅敬 【次長級】次長総務部検査監(建設部次長兼みどりと公園課長)中野智文▽健康推進課長兼福祉保健会館長(総合福祉課長)健康福祉部次長勝俣善久▽鈴木図書館長(教育総務課長兼学校給食
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長泉町消防団 町長に最高章報告 「町民の安全守るため精進」
長泉町消防団がこのほど、日本消防協会の最高章「特別表彰まとい」を受章した。県内で8団目。小林一明団長が14日、町役場を訪れ、池田修町長に報告した。 全国約2200の消防団から、日本消防協会表彰旗と消防庁長官旗の受賞、都道府県消防操法大会優勝の3条件を満たす10団体に毎年授与される。同消防団は2017年の県消防操法大会で優勝し、受章条件を満たした。 昨年12月に亡くなった加藤学前団長(09~21年歴任)への死亡叙勲伝達式も行った。小林団長は「受章は加藤前団長の念願だった。町民の安全を守るため今後も精進したい」と述べた。
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認定看護師へ決意新たに がんセンター 教育課程修了57人
静岡県立静岡がんセンター(長泉町)は15日、認定看護師教育課程の修了式を同町で開いた。全国の医療機関から集い講義や実習を重ねた修了生が決意を新たにした。 緩和ケアや乳がん看護など5分野の修了生57人が出席、各分野の代表者が上坂克彦総長から修了証書を受け取った。旭川厚生病院(北海道)所属の菅原真子さん(29)が「日本のがん医療の一翼を担う者として質の向上に貢献する」と誓った。上坂総長は「医師に提案できる看護師になって。多職種チーム医療を発展させてほしい」と呼びかけた。 認定看護師は日本看護協会が定める制度で、特定の看護分野に熟練した技術や知識を持つ。修了生は10月に認定審査試験に臨む。
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交通環境改善向け問題点、対策審議 JAF静岡支部
日本自動車連盟(JAF)静岡支部は14日、交通環境の改善に向けた交通安全実行委員会(長野誠委員長)の常任委員会を静岡市駿河区の同支部で開催した。常任委員5人が出席し、提案があった4カ所での信号機や横断歩道の設置について必要な対策を審議した。 約1年半で計6件の車両同士の事故が発生している長泉町下長窪の国道246号の陣場交差点には、矢印信号の追加に関する提案があった。同支部は、同所が坂頂上付近に交差点が位置するため、右折時に対向車線の車両を互いに直前まで確認しにくい問題点があると説明。常任委員で意見を交わし、改善要望する方針を確認した。 このほか、JAF会員から「車から横断者が見えにくい」との
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子どもの運動機会創出へ サッカー、アメフト教室 長泉・知徳高1年生が企画
知徳高(長泉町)は10日、子どもたちの運動機会の創出と競技普及を図ろうと、町内の小中学生を対象にサッカーとアメリカンフットボールの体験教室を同町の竹原グラウンドで開いた。同校の1年生11人が企画し、一緒にスポーツを楽しんだ。 12人の小中学生が参加した。サッカーはミニゲームやPK対決で競技を楽しめるように工夫。アメフトはタックルがなく、代わりに腰に付けたフラッグを取るフラッグフットボールを取り入れた。 サッカーを担当した岩崎駿侑さん(16)は「どう進行したら子どもたちが楽しむことができるか考え、とにかくみんなで盛り上げることを意識した」と振り返った。 体験教室は同校が本年度から1年生を
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医師の残業年960時間規制、9割「不可能」 全国57特定機能病院調査/静岡がんセンターは「上限内可能」
大学病院などの勤務医の残業時間に罰則付きの上限を設ける医師の働き方改革が4月から始まるのを前に、高度医療を担う特定機能病院を対象に共同通信が調査した結果、回答した57病院の9割が「時間内に収めることは不可能」とし、上限を2倍近く引き上げる特例を申請すると答えたことが9日、分かった。改革自体には肯定的な意見が半数を超え、人工呼吸器離脱などの一部業務を看護師らに移管するタスクシフトや複数主治医制を導入する動きもあった。 上限を引き上げる特例は救急医や研修医ら一部医師に適用される。将来的に廃止される見通しだが当面は続くため、改革で過重労働がどこまで解消できるかは不透明だ。長時間労働は女性医師のキ
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専門学校生ら 分譲地間取り検討 沼津の建築会社 インターン
建築会社のイーホーム(沼津市)は8日、1日インターンシップを初めて実施した。分譲地の間取りを考えるフィールドワークなどを行い、建築業界への興味を誘った。 建築を学ぶ専門学校生ら3人が参加し、同社が販売する長泉町本宿の分譲地に足を運んだ。土地の形や道路の接し方を確認した上で、子どもが2人になる30代夫婦に最適な間取りや駐車場の配置を考えた。意見を交わしながらプランの質を高め、販売戦略も検討した。 専門学校の建築科に通う学生(19)は「授業で空想の土地に図面を書くことはあるが、決められた条件の中でプランを考えるのは難しい」と話した。 同社によると、建築業界は人手不足に加え高齢化が進んでいる。県東
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地元企業への雇用促進へ 長泉で4年ぶり合同就職説明会
長泉町は7日、就職希望者への情報提供と町内企業の雇用促進のため、4年ぶりとなる合同就職説明会をコミュニティながいずみで開いた。 就職活動中の学生や再就職を考える子育て中の母親ら約80人が来場した。町内に事業所を持つ15社がブースを構え、求める人物像や雇用環境などを説明した。大学1年の巽千春さん(19)は「将来の選択肢が広がった」とし、子ども連れで訪れた森島真由さん(38)は「再就職のために来た。子どもがいても働きやすそうな企業があった」と喜んだ。
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馬ブロンズ像 友好の証し 長泉 静岡がんセンターに設置 モンゴル・セレンゲ県と本県
モンゴル北部のセレンゲ県知事が本県を昨年訪問したのを機に、両県は友好交流の証しとなるモンゴル馬のブロンズ像を制作した。像は長泉町の静岡がんセンターに設置。3月に開かれた「静岡がん会議」出席のために来日した同国の医師らを前に、川勝平太知事が初めて披露した。 両県は2016年に農業分野の交流促進を目的とした覚書を締結した。川勝知事がセレンゲ県を訪れた17年には、同県から雄のモンゴル馬の寄贈を受けた。当時2歳だった馬は川勝知事が「プリンス・セレンゲ・フジ」号と命名。輸送はできず、現在も同県で飼育されている。 昨年のナツァガドルジ・ラフガドルジ知事の来日で、この馬のレプリカとなるブロンズ像を制作しよ
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個別最適な学びへ 宿題や家庭学習どう取り組ませる?⑤ しずしんニュースキュレーターと読者の意見【賛否万論】
前回の賛否万論では、理想的な放課後の学びについて、「個々にカスタマイズした宿題は非現実的だが、運用を工夫する柔軟性は必要」「学力向上に加え、『非認知能力』の養成も大事」「子どもにどのような学力を求め、夢の実現を後押しできるか、親の度量が問われている」などの意見が寄せられました。多様な価値観が入り交じる現代。宿題や家庭学習が果たすさまざまな役割を多方面から考察することが「個別最適な学び」を理解する端緒になるのでは、と感じました。今回もキュレーターと読者の声を紹介します。 日本のあらゆる学び デザインし直すべき キュレーター 松浦静治さん(島田市) 任意団体Study Li
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ヴァンジ美術館で文化芸術イベント 新年度、開催へ
長泉町は2024年度、閉館したヴァンジ彫刻庭園美術館(同町)で文化や教育関連のモデルイベントを開くと明らかにした。町議会3月定例会一般質問で植松英樹氏(政和会)に答えた。 県は譲渡された美術館を文化面における東部・伊豆地域の特色をつなぐ活動拠点と位置づけ、文化芸術に触れる機会の創出を図る。官民連携のネットワークを立ち上げ活用法を模索している。 町は県と協議の上、隣接するクレマチスの丘の有効活用に向けた事業を行うという。開催時期や詳細は今後調整する。 池田修町長は「新たな県文化施設で、町民の文化意識レベルを引き上げ、満足度を高められるよう積極的に協力したい」とした。
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中学部活地域移行 指導員など導入へ 長泉町、議会答弁
長泉町は7日の町議会3月定例会で、中学校部活動の地域移行について、2024年度から顧問の教員がいなくても単独で指導ができる「部活動指導員」と、旗振り役となる「部活動地域移行コーディネーター」を導入すると明らかにした。長野晋治氏(新風)の一般質問に答えた。 教育推進課によると、指導員は町内2中学校に各4人を配置。種目は今後詰める。現行の地域クラブには中学生の受け入れ拡大を要請するという。コーディネーターは元中学校教員を町役場に1人置く。地域クラブや中学校などと連携し、保護者負担額の検討、情報発信、指導員の状況確認、研修などを行う予定という。日比崇二課長は「モデルとなる部活動の条件を整え、課題
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長泉町 スポーツの機会創出へ 10月に健康イベント開催
長泉町は2024年度から、10月の第1日曜に健康づくりイベント「ながいずみカラダフェスタ」を開く。区民対抗のスポーツフェスティバルに代わる自由参加型の催しで、年代や障害の有無にかかわらず、多くの町民がスポーツを楽しむ機会と位置づける。 6日の町議会3月定例会で、露木伸彦住民福祉部長が石川美穂氏(新緑)の一般質問に応えた。 イベントでは、アーバンスポーツの認知度向上のため、スケートボードや自転車のBMX、モルックとボッチャなどのニュースポーツの体験コーナーを設ける。最新技術を活用した体力や動体視力の測定、食育メニュー試食など参加者が自身の体の状態を知る内容も検討する。露木部長は「町民のニーズや
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「ベルナール・ビュフェ 偉才の行方」 ベルナール・ビュフェ美術館(長泉) ㊦時代からの解放 進化目指した孤独な格闘
ベルナール・ビュフェ美術館(長泉町)で開催中の開館50周年記念展「ベルナール・ビュフェ 偉才の行方」の出品作を2回の特集で紹介し、ビュフェへの評価の変化と時代背景、再評価の機運が高まる今を読み解く。2月27日公開の「上」に続く「下」のテーマは「時代から解放されたビュフェ」。時代性に左右された作品発表時の扱いから離れ、後世の今ビュフェを見る意味とは。静岡県立美術館学芸部長や静岡文化芸術大学教授を歴任し、西洋美術史を研究してきたベルナール・ビュフェ美術館の小針由紀隆館長が解説した。 →2月27日公開記事「㊤時代と共に」はこちら。 「ニューヨーク:マンハッタン」1958年 1
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最適なごみ処理体制 長泉町が独自に調査 24年度
長泉町は2024年度、周辺5市町との広域連携を含めて検討されているごみ処理施設について、最適なごみ処理体制を探るため町独自に調査することが分かった。5日、町議会の会派「新緑」(井出春彦代表)から寄せられた行政要望への回答で示された。 県策定の一般廃棄物処理広域化マスタープランで設定された5市町(三島、裾野、熱海、長泉、函南)による「ごみ処理広域化等連絡会」の可能性調査と並行して行う。現焼却場の建物など健全化度の把握や、5市町の枠組みにとらわれないあり方に向けた基礎調査も行う。 9月末をめどにまとめる予定。町は「今後、最良な体制を探りあり方を検討していく」とした。
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企業提供の菓子 困窮世帯へ配布 長泉町、フードバンクに
長泉町はこのほど、明治ホールディングスから提供を受けた菓子を、困窮する子育て世帯を中心に食料支援する団体「フードバンクてとて」に届けた。37のひとり親世帯や新型コロナウイルスや物価高騰などで家計が急変した世帯に配布する。町福祉会館で、池田修町長が同団体の金井淳子代表らにチョコやグミなど6種類の菓子各120個を贈った。金井代表は「家計が厳しい状況では食費を切り詰めるため、特にお菓子を我慢する家庭が多い印象」と説明し、「子どもにお菓子を配ることで笑顔が生まれる」と感謝した。
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「未来人」が長泉町取材 若者目線で魅力発信
長泉町の新幹線通学支援補助を利用する「未来人」の大学2年生は8日から、町の魅力をリレー形式で町の情報発信サイト「未来人の扉」への投稿を始める。若者目線で同世代に町の良さを発信する。 約30人の未来人はこれまで、有効なウェブ記事の発信の仕方を学ぶ講座を受講。その後、町内の人気店や神社の紹介、医者の数の多さと子育てしやすい町といわれる理由など、自身で考えたテーマを取材した。 町のロゴマークができたいきさつを発信する杉本美優さん(20)は「住民で投票をして決まったことは取材を通して知ることができた。同世代が町のことを知るきっかけになればうれしい」と笑顔を見せた。
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空き家撤去の土地 一定期間、固定資産税を減免 宅地確保狙い 長泉町
長泉町は4日までに、空き家を撤去した土地の固定資産税を一定期間減免する方針を固めた。一定の条件をクリアした空き家への減免措置は静岡県内自治体で例があるが、町内全ての空き家を対象にするのは珍しい。県内外から引き合いのある市街地の宅地を確保するのが狙い。 空き家を撤去すると住宅用地特例を受けられず、固定資産税は増額になる。町によると、除去が1~3月の場合はその翌々年度から、4~12月の場合は翌年度から撤去前の税額を3年度分維持する。 同町は子育てのしやすさと、交通利便性が高いことで子育て世帯に人気だが、宅地に適した土地が少なく、町外への人口流出を食い止めるのが急務。特に、町南部はJR三島駅に
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イベント企画、露店運営に挑戦 長泉町受講生 実践でノウハウ学ぶ
長泉町で本年度開かれた創業支援とイベント企画の講座の参加者らが2日、町内で初めてのイベント「スローライフマルシェ」を企画し、露店運営に挑戦した。経験者に教わりながら臨み、ノウハウを将来の創業に生かす。 コミュニティながいずみ内の屋上芝生広場と駅前広場に、飲食や雑貨など35店舗が出店した。このうち、下土狩駅前コワーキングスペースが開いた創業支援講座「自分のお店のつくり方」の受講者で構成する4団体は、沖縄料理や革細工などの露店運営に挑んだ。 町主催のセミナー「『ちょうどいい』イベントのつくり方」を受けた3人は、県東部の企画団体のアドバイスを受けながら、集客や全体の運営に取り組んだ。 下土狩
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命の尊さ伝える 17日、長泉で講演会 元中学教諭の腰塚さん講師
命の尊さや生きることの素晴らしさを伝える講演会「命の授業」(実行委主催)が17日午後2時半から、長泉町のコミュニティながいずみで開かれる。参加無料。 スキー事故による全身まひから社会復帰した元中学教諭の腰塚勇人さんが講師。周りに支えられて生きていることなどを体験を基に伝える。 小学4年以上が対象で定員200人。先着順。参加申し込みは専用QRコードからかファクスで受け付ける。問い合わせは宇佐美祐三委員長<電090(4440)1163>へ。
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⚽サッカー熱戦 児童生き生き 長泉で石井龍二杯
長泉町サッカー協会は3日、「石井龍二カップ争奪第38回サッカーフェスティバル長泉」(静岡新聞社・静岡放送後援)を同町の竹原グラウンドで開催した。 男子は同町を拠点にする12歳以下の4チームが出場。女子は県内外から5チームが参加し、12歳以下の部と10歳以下の部に分かれた。それぞれ総当たり戦を行った。選手は果敢にドリブルで攻め込んだり、シュートを放ったりしてサッカーを楽しんだ。 同町出身の実業家石井龍二さんの名前を冠した大会。2月下旬に中学生の部を行った。 優勝チームは次の通り。 男子 長泉アミーゴス▽女子12歳以下 FukuroiFCU12▽女子10歳以下 長泉なでしこFCU10
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ニュージーランド、食で感じて味わって 長泉の飲食店、姉妹都市PR
長泉町国際交流協会は24日まで、姉妹都市があるニュージーランドのPRイベント「KiaOra!(キアオラ)ながいずみ」を展開している。町内外19の飲食店がスタンプラリー形式のイベントと食を通じて魅力を発信している。 スタンプを7個集めると同国産の蜂蜜が当たる抽選に参加できる。各店はキウイパフェやフィッシュ&チップス、チーズケーキなど多彩なメニューを提供する。同町のクロワッサン専門店「27LAYERS」は同国産蜂蜜とキウイジャムを使用して「ハニーマスタードローストチキン」と「クロッフィンキウイ」を考案した。白砂伸之社長(47)は「クロワッサンの生地に合うように作った。ニュージーランドを感じてく
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高齢者のがん医療説明 長泉、5年ぶり対面「会議」
静岡県立静岡がんセンターなどは2日、「静岡がん会議」を長泉町の同センター研究所で開いた。国内のがん患者増加や高齢化を踏まえ、「超高齢社会に備えて~高齢者がん医療とケア・地域のあり方」をテーマに10人が講演した。5年ぶりに対面で実施し、モンゴルや中国からも医療関係者計11人が来日した。 同センター胃外科の寺島雅典副院長は、併存疾病や服薬、臓器機能低下などに対し高齢者の特徴を踏まえた治療が必要と説明。呼吸器内科の内藤立暁内科医長は、がんになっても要介護にならないために、栄養と運動を維持し、運動や楽しみを持つべきと指摘した。 このほか、厚生労働省がん・疾病対策課の担当者は認知症や介護の予防、医
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聴覚障害児の療育体制 構築 音声言語の習得支援 全国初 27年度までに 静岡県議会定例会
静岡県議会2月定例会は1日、自民改革会議の加藤祐喜氏(長泉町)、鳥沢由克氏(裾野市)、飯田末夫氏(旧浜松市南区)が一般質問を行った。森貴志副知事は聴覚障害児の音声言語習得を支援するため、2027年度までに全国初となる療育体制の構築を目指すと表明した。先進国オーストラリアの療育手法を取り入れ、聴覚訓練や聴力評価、カウンセリングを実施する療育センターを設ける。鳥沢氏への答弁。 県立総合病院(静岡市葵区)の「きこえとことばのセンター」に聴覚検査などに必要な機器を整備し、25年度から3年間、人工内耳を装用した県内の乳幼児を毎年10人程度受け入れる。オーストラリアの療育機関「シェパードセンター」の協
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長泉町長施政方針「ステップの年に」 町議会開会
長泉町議会3月定例会は1日開会し、会期を25日までの25日間と決めた後、171億円を計上した2024年度一般会計当初予算案など34件を上程した。池田修町長は施政方針で、県内で最も減少幅が少ないものの、町の将来推計人口が減少傾向にあることに危機感を示し、「第5次総合計画前期基本計画を『形』にし、輝き続けるまちづくりに向けたステップの年にしていきたい」と決意した。 池田町長は重点施策として、住民主体の生活支援サービスや介護予防への補助金創設▽保護者の働きやすい環境確保に向けた夏季休業期間の放課後児童会新設▽農業法人誘致の促進―などを挙げた。 上程議案のうち、人権擁護委員人事案に同意し、低所得
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直木賞作家・万城目学さんの自筆原稿を展示 長泉・井上靖文学館
直木賞に選ばれた作家万城目学さんの自筆原稿が12日まで、長泉町井上靖文学館に展示されている。万城目さんがデビューする前、井上作品に影響を受けて小説を書いたエピソードを紹介する。 万城目さんの2作目は、井上氏の「天平の甍(いらか)」の作風に影響を受けた奈良時代の仏師を描いた歴史小説。現実世界に非日常的な内容を取り入れる「万城目ワールド」の作風で知られるが、自筆原稿には「当時は硬派な歴史小説家になりたいと考えていた」とつづっている。展示では万城目さんが歴史小説家から今の作風になった経緯、井上作品との関わりがわかる資料を展示する。 万城目さんは京都で高校生の青春を描いた「八月の御所グラウンド」
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障害者施設でネット安全教室 長泉 利用者被害受け
長泉町の障害者福祉施設「ほほえみ&みのり工房」は29日、利用者の多くがネット犯罪被害にあったことを受け、県警サイバー犯罪対策課と裾野署の職員を講師に招いて、ネット安全教室を開いた。利用者ら30人がインターネット上の犯罪やトラブルの防止対策について学んだ。 同課の河内洋一郎警部補らが講師を務め、ネット上に個人が分かる情報や写真を載せないように注意喚起した。知らない人もSNSを見ている可能性があることなどを紹介し、「デマを流すと、加害者になる可能性がある」と指摘した。 利用者は○×クイズを通じて、ワンクリック詐欺やフィッシングなどの具体例を考え、ネットの危険性を確認した。利用者男性(58)は「S
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長泉「桃沢わさび」味わって 17日までスタンプラリー
長泉町は17日まで、町北部で栽培される特産品の「桃沢わさび」の魅力をPRするスタンプラリー形式のイベントを行っている。町内の9店舗がワサビを使った創作メニューを提供し、認知度向上と地産地消の推進を後押しする。 4店舗以上で商品を購入すると、ワサビが当たる抽選に参加できる企画。このほど町役場で行われたメニューのお披露目会では、キッシュやいなりずし、あしたか牛などとコラボし、ワサビの風味を生かした多彩な品々を各店舗の関係者が説明した。 ミルキーフランスをアレンジして「ミルキーわさび」を開発したパン屋「YUZUKA」の永田平正昭さんは「中に入っているクリームの10%がワサビ。甘辛くて食べやすいはず
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世界ジオ記念で「文豪カフェ」10日、伊豆
美しい伊豆創造センターは3月10日午前10時15分から、伊豆半島ユネスコ世界ジオパーク認定記念イベント「ジオ文豪カフェ」を伊豆市修善寺の「ITJ BASE」で開く。 文壇と自然科学の視点から、有識者が対談する。長泉町出身の詩人水沢なおさん、伊豆半島ジオパーク専任研究員の佐々木恵子さんが意見を交わす。進行役には静岡大地域創造教育センターの山本隆太准教授を招く。 先着20人で、事前の申し込みが必要。詳しくは伊豆半島ジオパークのホームページ、問い合わせは同センター<電0558(72)0520>へ。
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「ベルナール・ビュフェ 偉才の行方」 ベルナール・ビュフェ美術館(長泉) ㊤時代と共に
「ピカソに比肩しうる画家」とまで評されたフランス人画家ベルナール・ビュフェ(1928~99年)は、大衆的な人気とは逆に、パリ美術界では2016年まで回顧展が開かれないなど、長く排除の対象とされてきた。ベルナール・ビュフェ美術館(長泉町)で開催中の開館50周年記念展「ベルナール・ビュフェ 偉才の行方」の出品作を上下2回の特集で紹介し、ビュフェへの評価の変動と時代背景、再評価の機運が高まる今を読み解く。「上」のテーマは「時代と共にあったビュフェ」。 戦後パリ 共感呼んだ喪失感 フランスの首都パリは1940年6月、ドイツ軍に占領された。パリを行進するドイツ軍部隊 ビュフェが美術界に激賞ととも
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災害、脱炭素 対策に課題 長泉工業団地協同組合(長泉町)/伊藤雅之理事長【キーパーソン・最前線】
金属製品や食料品メーカーなど14社の異業種が集まるのが特徴的な長泉町の工業団地。2022年から理事長を務める。社会的に注目が高まっている災害対策や脱炭素に向けた工業団地の対応を検討する。 ―県東部の潜在力をどう捉えるか。 「新幹線の駅があり、都心との人的交流がある。新東名高速道、東名高速道などインフラにもアドバンテージがある。今年はトヨタ自動車が裾野市に建設する次世代技術の実証都市『ウーブン・シティ』への注目度が一層高まるはず。波及効果は未知数だが、一つのモデルケースにはなるだろう」 ―防災への対応は。 「能登半島地震は木造の古い建物が倒壊している印象だった。工業団地は造設した土地で
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新年度予算案 長泉町
市町名(議会会期)①一般会計規模②前年度比伸び率③主要事業(事業費)の順 ◇長泉町(3月1日~25日)①171億円②3・6%増③生活支援や介護予防サービスに取り組む住民団体への補助金を創設(100万円)▽町道の無電柱化推進(8000万円)▽農業法人誘致へ可能性調査(300万円)▽待機児童減少に向け保育室開設(7600万円)▽長泉町立北小体育館に空調設置(6000万円) ※高齢者の健康づくりに関する新規事業や、子育てと教育支援の拡充、施設管理改修費の増大とソフト、ハード両面への投資型予算で、過去最大となった。
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長泉町予算案 ソフト、ハード面 幅広く 24年度 一般会計171億円 過去最大
長泉町は26日、2024年度の当初予算案を発表した。一般会計は23年度当初比3・6%増の171億円で、3年連続過去最大。高齢者の健康づくりに関する新規事業や、子育てと教育支援の拡充、施設管理改修費など、ソフト、ハード両面への投資型予算編成となった。 池田修町長は記者会見で、第5次総合計画前期(21~25年度)の総仕上げを意識して編成したと強調。「障害者や高齢者に対する支援、宅地を増やすための減税事業、農業への投資、公園の整備など幅広く取り組む」と説明した。 主要事業は、健康づくりとして生活支援や介護予防サービスに取り組む住民団体への補助金を創設する。都市整備では、町道の無電柱化を進めるほか、
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教育研究奨励賞 優秀者らを表彰 長泉町教育委員会
長泉町教育委員会はこのほど、小中学校と幼稚園教職員、保育士、保育教諭を対象にした教育研究奨励賞の表彰式を町役場で開いた。 主体性を引き出す保育や教育指導要領に関する研究など、優秀賞4点と優良賞10点を選んだ。石井宣明教育長が受賞者に表彰状を手渡した。 代表して優秀賞を受賞した北こども園の白井亜実保育教諭が「2歳児の言葉を引き出す保育」をテーマにした論文を発表。「お仕事ごっこ」を通して、スーパーのレジ打ちのまねをしたり、実際に消防署に行ってホースを見たり、触れたりする活動を通し、「心が動く体験をすることで、言葉が出てきた」とまとめた。 このほかの受賞者は次の通り。 優秀賞 下山智士(南
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女性だけでなく、男性も生きづらさを感じています 「男だから」にストレス 静岡新聞社アンケート【NEXT特捜隊】
近年、ジェンダー(社会的性差)平等への意識が高まったことで、「男性の生きづらさ」にも目が向けられている。静岡新聞社のNEXT特捜隊に「女性だけでなく、男性の生きづらさについても取り上げてほしい」との投稿があり、ウェブアンケートを実施した。長時間労働と家事・育児の両立に悩む声や、学校に男子更衣室がないことへの不満などが寄せられた。(生活報道部・大滝麻衣) 【▶静岡新聞社NEXT特捜隊 LINE友達になる】 2~5日に行ったアンケートには、静岡県内を中心に13~80歳の計66人が回答した。職場や家庭、学校で「男性だから」という固定観念を理由とした生きづらさや悩み、ストレスが「よくあ
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SPIを導入 内定時期前倒し 24年度、長泉町職員採用
長泉町は2024年度の職員採用試験から、民間企業の採用試験で使用されている総合適性検査「SPI3」を導入し、内定時期を2カ月前倒しする。受験応募者の減少に伴う対応で、3月18日午後2時から町防災センターで説明会を開く。 従来の教養試験と専門試験(保育士、保健師、建築職など)を廃止し、SPI3に統一する。内定時期も10月から8月に変更する。説明会では試験の見直し内容、役場の仕事、町が求める人物像などを紹介する。 定員は40人で保護者各1人まで。参加希望者は26日から3月8日までに、町ホームページの専用フォームから申し込む。問い合わせは町行政課<電055(989)5500>へ。
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3月1日から定例会 長泉町議会
長泉町議会は22日、議会運営委員会を開き、3月定例会の会期などを決めた。決定した主な日程、事項は次の通り。 会期 1~25日◇町長施政方針 1日◇一般質問・登壇者 6、7日・8人◇当局提出議案 手話言語条例の制定、町三役と町議の報酬引き上げに関する条例の改正案など34件◇常任委員会 11~14日、21日
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空き物件で事業開始へ 支援プログラムの成果披露 三島
三島市街地の空き物件で事業開始を目指す人を後押しするプログラム「みしますきー」の最終発表会がこのほど、同市の加和太建設クロスミシマで開かれた。参加者7人がプログラムを通じて磨き上げた自身のビジネスプランや地域にもたらす効果などを披露した。 最優秀賞は、まつげパーマやネイルケアを性別に関係なく受け入れる完全個室サロンを提案した長泉町の大間遥雅さん(30)が受賞した。大間さんは、男性の美意識が高まる一方、男性を受け入れない女性専用サロンが多い状況を疑問視。戸籍上の性に違和感を持つ人から相談を受けた経験もあり、周囲の目を気にせず自分の理想を追い求めるサロンの開業を目指している。 プログラムは、交流
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長泉の新学校生活 スムーズに 元校長や園長派遣 現場に助言 町独自、幼小連携 評価で表彰
長泉町は、小学校や中学校に入学後の児童生徒が学校生活を円滑に送る環境を整備するため、経験豊富な元教員をアドバイザーとして町立の幼稚園や小中学校などの現場に派遣し、接続する両者の連携を図る町独自の取り組みを進めている。このうち、幼小連携の取り組みは本年度、県幼児教育センターの「幼児教育グッドデザインアワード」に選ばれた。 2020年から段階的に始まった取り組みは、元学校長や園長をアドバイザーに採用。現在は3人が、町内の幼稚園やこども園、小中学校を巡回し、教職員に助言している。アワードは教育、保育に確実に指導助言ができる体制づくりや教員間の連携が評価された。 今月中旬、アドバイザーの一人で幼小連
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長泉南小・神田君 作文で静岡県優秀賞 社会を明るくする運動
長泉南小6年の神田敦彦君(12)が、2023年度の第73回社会を明るくする運動作文コンテストの小学生の部で静岡県優秀賞を受けた。このほど、長泉町役場で表彰伝達式が行われた。 神田君は社会を明るくできる行動を考え、ランニングパトロールに参加。駐輪場で自転車の鍵が差さったままになっていないか確認したり、地域の人にあいさつをしたりした。登校時にいつも旗振りをして見守る地域の人の存在にも触れ、「相手を気づかう気持ちがあれば犯罪も防げるし、みんなが優しい気持ちになる」とつづり、「あいさつだけでなく感謝の言葉も伝えたい」と結んだ。 神田君は表彰状を受け取り、「長泉をもっと良くするために、引っ張ってい
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「罹災証明発行 マニュアルを」 能登地震 長泉町派遣職員が報告
長泉町は20日、能登半島地震で被災した石川県穴水町で、罹災(りさい)証明発行業務と避難所運営支援に当たった派遣職員2人の報告会を町役場で開いた。 罹災証明の発行業務に従事したのは建設計画課の柏木信郁主事(32)。町で災害が起こった時に備え、派遣職員らが円滑に発行業務に当たれるようマニュアル整備の必要性を強調した。木造で瓦屋根の家屋の多くが全壊または半壊以上に認定されたといい「全壊という文字を見て涙ぐんでいる人が印象的だった」と振り返った。 産業振興課の長倉周平主事(27)は避難所で入退所手続きや物資搬入などを担当した。「無償でけが人を手当てするため」と避難者の住所を聞きだそうとする人もい
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街の課題 改善点を発表 知徳高生、長泉町職員に
長泉町の知徳高はこのほど、町職員の支援を受けながら地域貢献活動に挑戦する「Happy!プロジェクト」の報告会を同校で開いた。総合的な探究の授業の一環で初めて実施した。 町内の困り事を発見し、改善策を計画、実行するプロジェクト。普通科と創造デザイン科の1年生約200人は昨秋、職員から町の課題に関する講話を受けた後、班ごとにテーマを設けてボランティアに臨んだ。 報告会では代表生徒が運動教室の開催、介護施設での交流などを通じて発見した課題や改善点を発表した。同町の浅倉充企画財政課長は「生徒から相談を受けた際に積極性が伝わった。活動で得た気付きを大事にしてほしい」と講評した。プロジェクトは来年度も実
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長泉町、新東名IC付近に農業法人誘致へ 3区域を独自の“農業特区”に 24年度予算案
長泉町は2024年度、新東名高速道長泉沼津インターチェンジ(IC)付近の3区域を独自の“農業特区”と位置づけ、農業法人の誘致に乗り出す方針を固めた。農業に特化したエリアに大型法人などを呼び込むことで、地元農業の成長と担い手不足による耕作放棄地の解消を図る。一般会計当初予算案に関連経費300万円を盛り込む。19日までの関係者への取材で分かった。 対象とする区域は元長窪と上長窪の大規模農地がある3区域で、いずれも10ヘクタール超。同ICに近く関東と関西圏への出荷がしやすい上、南に開けた緩い傾斜面は日照も良く、農業生産への需要があると判断。関係者によると、3区域それぞれに
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小澤征爾さんとの交流紹介 長泉・井上靖文学館 原稿や写真で振り返る
世界的な指揮者の小澤征爾さんが今月上旬に88歳で亡くなったことを受け、長泉町の井上靖文学館は作家・井上靖(1907~91年)と小澤さんの交流を紹介するコーナーを設けた。小澤さんが「心の支え」として大切にした井上との思い出を記した原稿や、2人の生前の交流を振り返る資料が並ぶ。3月12日まで。 同文学館によると、井上は新聞記者時代、1960年のローマ五輪取材で初めてヨーロッパを訪れた。その案内役が前年の国際指揮者コンクールで優勝したものの仕事に結びつかず、日本に帰国しようか悩んでいた小澤さんだった。井上は「文学者は外国の人に自分の作品を読んでもらうのは難しいが、音楽なら理解してくれる」と励まし
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人口減や人手不足… オール駿豆で課題解決 商工懇話会が議論開始
静岡県東部・伊豆の経済団体で構成する駿豆地区商工振興懇話会(会長・紅野正裕沼津商工会議所会頭)は、共通する地域課題の解決へ本格始動する。県、各市町と連携し、今後の進め方を議論するほか、改めて各地の課題の洗い出しを図る。紅野会長が16日に沼津市内で開いた定例会で明らかにした。 地域経済を揺るがす人口減や中小・零細企業の人手不足、脱炭素実現といった喫緊の課題に直面し、防災やBCP(事業継続計画)対策など早急に着手する必要がある取り組みも多いと判断。単独ではなく、広く連携することが不可欠とした。各団体のイベント紹介と開催地の行政トップの講話に時間を割いてきた定例会は、今後は具体的な議論の機会と
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長泉の幼稚園でも―幼年消防クラブ 修了式
長泉町のエンゼル幼稚園(野秋和弘園長)は16日、幼年消防クラブの修了式を開いた。修了証を受け取った園児らは「小学生になっても火遊びはしません」と声を合わせて誓った。 富士山南東消防本部長泉消防署の下山和典署長が「1年間、火の用心を町のみんなに呼びかけてくれてありがとう」と伝え、野秋園長と年長児約100人に修了証を手渡した。年長児らは、活動に使用した旗や法被を年中児に引き継いだ。 幼年消防クラブは同園が1989年から始めた取り組みで、園児らは1年間かけて防火活動や消防署での放水体験などをする。
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水質、日当たり良し 長泉町北部に花き栽培者 静岡県内外から集まる 口コミ広がりも
長泉町北部に近年、静岡県内外から観賞用の花や観葉植物を出荷する花き栽培者が集まり、生産や販売を手がけている。水質や日当たりの良さ、温度変化の少なさに加え、新東名高速道長泉沼津インターチェンジ(IC)が近く、出荷に適する場所として口コミで広がった。栽培者は「植物を育てるにはもってこいの場所」と口をそろえる。 富士山南部の愛鷹山系の水は、アルカリ性の軟水が特徴。千葉県から同町に昨年移住し、熱帯のシダを生産・販売する飯田史よさん(40)は、植物の管理のしやすさが同町を選ぶ決め手になったという。「ここの農業用水は葉に白い水あかが出ない。スペースに余裕があり日の向きに合わせてハウスを建てられたから、
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最高賞の知事賞に阿部さん、松下さん 静岡県民写真展・撮影大会作品
静岡県写真協会はこのほど、県民写真展と撮影大会作品コンテスト(ともに静岡新聞社・静岡放送後援)の入賞者を決めた。写真展は阿部浩典さん(富士宮市)の「春夜の華」が、コンテストは松下英志さん(島田市)の「浴衣美人」がそれぞれ最高賞の知事賞に輝いた。 258人から1515点の応募があった。阿部さんは手筒花火を披露する女性の精悍(せいかん)な顔つきを捉え、松下さんは浴衣を着た女性を背景とともに統一感あるシックな色調で表現し、評価を受けた。 写真展とコンテストで入賞・入選した作品は3月6~10日に静岡市役所市民ギャラリーで展示する。 そのほかの入賞者は次の通り。 【県民写真展特別賞】掛沢孝彦(
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寿太郎みかんと沼津茶、小学校に JAふじ伊豆贈呈
JAふじ伊豆は食農教育の一環として、管内の4市町(沼津市、裾野市、清水町、長泉町)の小学校に、地元特産品の西浦みかん寿太郎と沼津茶を贈呈する。順次、JA役員らが各市町などを訪れ、農業への思いとともに地域を支える特産品を届ける。 8日には佐野良一郎理事らが沼津市役所を訪問し、奥村篤教育長に目録を手渡した。奥村教育長は「とても感謝している。子どもたちには、地元の自然の恵みや農家の愛情を感じてもらいたい」と話した。 4市町の児童と教職員計約1万4500人に向けて、西浦みかん寿太郎計約1850キロと、1袋当たり8グラム入りの沼津茶計約1万5600袋を贈る予定。
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要支援者の避難考える 自主防、民生委員 連携探る 長泉町で会議
能登半島地震の被害状況を踏まえて長泉町は8日夜、障害者や高齢者など自ら避難することが困難な「避難行動要支援者」の支援を考える自主防災会と民生委員の合同会議を町防災センターで開いた。安全に避難させるために互いの連携に加え、支援者から了承を得た場合は近隣住民内でも情報共有をする重要性を確認した。 会議では、町担当者が能登半島地震の死者数の86%が建物倒壊などによる圧迫死で、そのうち70%が高齢者と説明。町内の要支援者は290人(1日現在)で、自主防災会の対策本部に民生委員が加わり、各班から上がってくる要支援者の避難状況を集約する方法や個人情報の公開の線引きについて議論した。住民基本台帳に班の区
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沼津で探究・表現活動の成果、3月発表 ぬまりびと
探究・表現活動に熱中する個人が成果を発表する「ぬまりびと博覧会」が3月9、10の両日、沼津市で開かれる。出展者の中には、主催者が「そこに熱中するのか」と驚くほどニッチな分野で活動する人も。主催者は「知的な驚きにあふれ、異文化に触れる機会になる」と来場を呼びかける。 魚の骨「鯛(たい)の鯛」の標本を集める人、プロレスラー風のマスクを着けて動画投稿する人、沼津の土産品を制作する人ら、一つのことに没頭する「ぬまりびと」延べ50組が県内外から集う。パネルや写真集、論文などで活動を紹介し、書籍やアート作品を販売する。 歴史関連事業を展開する軽野造船所の岩崎敦史さん(46)=長泉町=らが企画した。イ
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長泉町に50万円寄付 井上靖記念文化財団
作家・井上靖(1907~91年)の業績を後世に伝える一般財団法人「井上靖記念文化財団」(東京)はこのほど、長泉町に50万円を寄付した。町井上靖文学館の開館50周年記念事業に充てる。 町役場で開いた寄贈式で、井上の孫に当たる浦城義明理事長(57)が池田修町長に目録を手渡した。浦城理事長は「節目の年にさまざまな企画をしてくれたことに感謝している。今後も祖父の井上文学を守っていきたい」と話した。 同文学館は1973年に開館した。50年を記念して井上の企画展やブロンズ像の設置、人気小説家万城目学さんを招いた講演会など周年事業を開催している。
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行方不明男性発見 青木さんに感謝状 裾野署
裾野署はこのほど、長泉町内で行方不明になっていた男性(79)を発見したとして、同町元長窪、自営業青木正隆さん(56)に署長感謝状を贈った。 同署によると、1月8日夜、自宅を出たまま帰宅しない男性の目撃情報を求める同報無線が流れ、近隣住民が捜索に当たった。青木さんは雑木林の中を探し、奥にある水路の横で横たわっている男性を発見。男性は動けない状態だったが、意識はあったという。 清水正純署長から感謝状を受け取った青木さんは、「寒い日だったので、早く見つけられてよかった」と話した。
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金融教育推進へ 証券会社と協定 長泉町
長泉町とアイザワ証券(東京)はこのほど、SDGs推進と地域活性化に関する包括連携協定を結んだ。産業振興と経済活性化、町民の資産運用、教育・人材育成などの分野で協力する。 町役場で開いた締結式で、池田修町長と藍沢卓弥社長が協定書を交わした。同社が証券会社としての知見を生かし、小中高生の金融教育、ビジネスマッチング、創業、高齢者の終活や相続問題などを支援するという。 池田町長は「豊富なノウハウを町内で発揮してほしい」と期待した。藍沢社長は「金融教育のきっかけを作って、地域で教え合う輪が広がっていければ」と応えた。
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自動運転バスの実証実験相次ぐ 静岡県内公道6カ所、全国3位 運転手不足解消に期待
静岡県内で自動運転バスの実証実験が相次いでいる。県や静岡、浜松市などが計6カ所で公道走行を実施し、共同通信の調査では愛知、栃木両県に次いで3番目に多かった。県によると、このほかにも複数の自治体が関心を示し、運行エリアがさらに広がる可能性がある。残業規制強化で運転手不足が深刻化する「2024年問題」が懸念される中、人口減や高齢化が進む地方の移動手段として期待が高まっている。 23年度に静岡、浜松、沼津、掛川市、松崎町のほか、三島市と長泉町にまたがるエリアで実証実験が行われた。いずれも一部の操作をシステムが担う「レベル2」だが、特定条件下で運転手がいなくても走行可能な「レベル4」の実現を視野
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国際交流団体表彰 教育研究へ助成も 長泉の企業経営研究所
スルガ銀行系シンクタンクの企業経営研究所(長泉町)はこのほど、外国人の教育研究に関する助成金授与と国際交流功労賞の表彰式を同町で開いた。 本年度は富士市教育委員会の外国語指導助手(ALT)で、スポーツを通じた外国人の地域社会参画について研究するダビド・モンテロ・ゴンザレスさん(45)に助成金を交付した。 表彰は外国人のための無料健康相談と検診会実行委員会(静岡市)、外国人向けの交流イベントを開催する「にほん語かいわ会」(伊豆の国市)、日系ブラジル人の母親グループ「プロジェクトセメンチニャ」(浜松市)、日本人と外国人の小学生が参加するキャンプを運営する「県立大公認クラブリトルワールドキャンプ実
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スギ 日本文化支え 共に生きた樹(菅原久夫/富士山自然誌研究会長、長泉町)【しずおかに生きる植物 冬⑤】
真っすぐ幹を伸ばし、天を突く。スギは日本最長寿の樹である。崇高さを漂わせ、ご神木として神社には欠かせない。 スギはわが国固有の種。鹿児島県屋久島から青森県まで分布する。私たちの祖先が日本列島に移り住んだ時、スギはすでに自生していた。鉄器がない時代から柔らかく素直な樹性は生活に欠かせなかった。 稲作が始まると、集落はスギに依存していった。登呂遺跡(静岡市駿河区)では住居、高床式倉庫、水田の土留めに杉板が使われた。登呂周辺にもスギは自生していた。本県はスギの生育適地でもある。 スギはヒノキ科で、仲間の多くは環太平洋に遺存種として隔離分布している。よく見かけるメタセコイアは公園、校庭、街路
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新春賀詞交歓会 地域経済振興誓う 長泉町商工会など
長泉町商工会と沼津法人会長泉支部、長泉青色申告会はこのほど、新春賀詞交歓会を三島市の東レ総合研修センターで開いた。地元の経済関係者らが地域経済活性化に向けて、気持ちを新たにした。 同商工会の白砂清一会長は「小規模事業所の事業継続実現に向けて取り組んでいる。成長できる年になることを願う」とあいさつした。池田修町長が町政報告を行い、財務省四国財務局の児玉光載局長は「長泉町の持続可能なさらなる発展を願って」と題して講演した。
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長泉町と日販 協定締結 本のまちづくり、全国初
長泉町と出版取次大手の日本出版販売(日販)は1日、本を柱としたまちづくりに関する包括連携協定を全国で初めて締結した。まずは来年完成予定の中心街にある「鮎壺公園」の交流施設で、子育て世代を中心にした交流を通じて地域活性化を目指す。 町役場で開いた締結式で、奥村景二社長と池田修町長が締結書を交わした。同社の富樫建専務は本を柱にした社会実験から協定締結に至った経緯や、本を生かした空間作りなどを紹介。「本には暮らしに必要な衣食住、遊び、芸術など多彩な情報があふれている。それを本だけでなく、いろんな形で提供できる会社でありたい」と説明した。同施設の具体的な活用方法は今後詰めるが、ウェルピアながいずみや
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静岡がんセンター 従業員の体験受け入れ 患者の声 製薬に生かせ 副作用対策推進も期待
静岡県立静岡がんセンター(長泉町)は医薬品を研究開発する企業の従業員を対象に、医療現場体験プログラムの提供を始めた。抗がん剤治療の現場などに受け入れる。患者の様子を知ってもらうことで、効果的な創薬や副作用対策につなげたい考え。共同での製品開発を視野に入れ、企業との相互理解を深める。 第1弾として中外製薬の社員5人が2日まで、治療や手術、外来診療現場に立ち会っている。普段は病院を通じて知る患者の声や薬の評価を直接聞き、医師らが薬の情報をどのように伝えているか把握している。 医師らの問い合わせに対応する部署で勤務する斉藤周平さん(41)は、希望に合わせて病室の環境を変えるなど、患者視点を重視する
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高校受験 応援グッズ贈る 長泉町
長泉町は31日、高校入試を控える町内の2中学校の3年生計約460人に応援グッズを贈った。 長泉中の贈呈式で池田修町長は「これまでの頑張りを信じて、みんなで喜べるように頑張ってほしい」とエールを送った。合格を祈願して五角形のイラストなどをデザインした付箋を手渡した。3年の関戸晴紀さんは「受験勉強もラストスパート。町の人の厚意に応えられるように全力で頑張りたい」と話した。
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ボランティア用の資機材保管で覚書 長泉の5団体締結
長泉町の5団体(町社会福祉協議会、社会福祉法人「聖家族の園」、災害ボランティアネットワーク長泉、下長窪区、町民生委員児童委員協議会)が29日、防災倉庫の管理や運用に関する覚書を締結した。倉庫内には災害発生時にボランティアが使用する資機材を配備し、協力して活用訓練や点検などを担う。 赤い羽根共同募金の助成事業。防災倉庫は「聖家族の園」が運営する地域づくりセンター「モク・オハナ」(下長窪)に設置した。土砂などを運ぶ一輪車や停電時に使用できる発電機などを用意し、町内や近隣市町で災害が発生した際に活用する。 同センターで開かれた締結式に代表者が集まった。町社協の芹沢和代会長は「能登半島の地震も含め、
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おいしいブルーベリー作ろう 長泉の農園 剪定講習会
ブルーベリー生産を手がける平野農園(長泉町)は28日、おいしい実を付けるための剪定(せんてい)講習会を同農園で開いた。 県内外の22人のブルーベリー農家が参加した。日本ブルーベリー協会が認定する栽培士の小尾能敏さん(73)が講師となり、種類に合わせて、養分バランスが良くなったり、木が広がらないようにしたり、新芽が生えやすくなったりする剪定法を伝えた。 小尾さんは「剪定の仕方はおいしい実ができるかどうかの鍵。種類に合った方法を知ってほしい」と話した。同農園の平野則之代表は「おいしい実をより多くの人に食べてもらえるように学んだことを実践したい」と声を弾ませた。
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アオキ 英国に送られた雌雄異株【しずおかに生きる植物 冬④】
光沢のある深緑の葉と真っ赤に熟した実が特徴のアオキ。枝まで青い常緑の低木だ。学名は「アウクバ ヤポニカ」。「青木葉」の和名がそのまま学名になっている。 雌雄異株[いしゅ]で、花期は3~5月。雄花、雌花とも1センチほどのコーヒー色の4弁花を咲かせる。果実は長楕円[だえん]形、長さ2センチほどで果期が12月から翌年5月ごろまでと長いため、冬から春にかけて花と果実が同時に見られる。 アオキの仲間は日本から中国、ヒマラヤ山脈の中腹に至る照葉樹林域に10~15種が分布する。わが国にはアオキ1種が自生し、社寺林など自然林内はもちろん、雑木林、庭先でも見かけるなじみ深い低木である。北海道西南部から本州
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書道教室生の力作展示 書きぞめ三島・伊豆地区展
書きぞめ三島・伊豆地区展(県書道連盟主催)が27日、三島市民生涯学習センターで始まった=写真=。28日まで、地区の書道教室に通う幼年から一般まで1286人の作品を紹介する。 主な表彰者は次の通り。 知事賞 宮口桜歌(長泉北小)小沢香歩(長泉南小)山口菜織(日大三島高)▽県議会議長賞 鳥越千晴(長泉小)辻野貴大(函南東中)瀬尾幸子(長泉町)▽県教育長賞 越川陽葵(三島山田小)大本樹(長泉小)芹沢愛彩(清水中)▽県文化協会長賞 井上博雅(長泉小)窪田愛理(函南中)露木晴菜(伊豆中央高)
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幼稚園で導入 エンゼル幼稚園(長泉町)【国際バカロレアとは? 静岡県内の認定校、全部取材しました④】
国際的な教育プログラム「国際バカロレア(IB)」。学校での導入が多い静岡県内で、幼稚園として認定されている長泉町のエンゼル幼稚園で活動内容を取材した。(取材は2024年1月) どんな仕組み 2020年にIBのPYP(Primary Years Programme)認定園となった。幼稚園教育要領改訂(18年4月施行)の審議が進む中、AIの進化などを踏まえて園内の教育課程を再検討し、世界的に認められる教育法の導入を決めた。 PYPは決められた活動はないため、IBの理念に沿って活動を生み出す必要がある。同園ではIBの理念に則して、幼稚園教育要領を実践する。四つのユニットからな
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地域経済発展 35商工会誓う 静岡で新春祝賀会
静岡県商工会連合会はこのほど、新春祝賀会を静岡市葵区で開いた。県内35商工会の会長ら約90人が出席し、物価高騰や人手不足などの課題が山積する中でも、地域経済の発展に尽力することを誓った。 前沢侑会長は「浜名湖花博の開催や、県内初となるプロ野球球団の始動は、地域と中小・小規模事業者にとって大きなチャンス。連合会と各商工会が一体となって支援していく」とあいさつした。経営改善普及事業の功労者らへの表彰も行った。 表彰を受けた主な個人は次の通り。 【県知事表彰】産業振興功労表彰 白砂清一(長泉町)河原崎健司(御前崎市) 【関東経済産業局長表彰】女性部功労者 梶山浩美(長泉町)
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連合と労福協の行政要望に回答 長泉町
長泉町は26日、連合静岡沼駿三田地域協議会と三島地区労働者福祉協議会から寄せられた行政への要望に回答した。 要望は雇用、労働、産業経済、社会保障など町政全般にわたる32項目。移住・定住施策の強化については、空き家の減少と新たな宅地利用の促進を図るため、来年度から非居住住宅の除去にかかわる土地の固定資産税免税制度の創設を検討していることを明かした。生活困窮者への支援は今年4月から、介護、障害、子育てなどの相談支援を一体として実施する重層的支援態勢を整備する方針を示した。
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子ども食堂に米500キロを贈呈 小山、ネッツトヨタ
ネッツトヨタ静岡(梨本幸博社長)は26日、三島市と長泉町、小山町、静岡市清水区で子ども食堂などを展開する「おたまちゃん食堂」(押田智子代表理事)に米500キロを贈呈した。 同社の社会貢献活動「ボクマチガーディアンズ」の一環。グループ会社であるウエインズトヨタ神奈川が神奈川県小田原市で地域住民と一緒に生産している「めだか米」を贈った。 小山町の町総合文化会館前で贈呈式が開かれ、ネッツトヨタ静岡の弘中貴幸取締役から米を受け取った押田代表理事は「子ども食堂を利用する子どもや親が増えている中、米は大変ありがたい」と感謝した。
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不登校でも「学校」に行かせるべき?⑧ 読者の意見【賛否万論】
今回も不登校の受け皿をテーマに読者の意見を紹介します。「不登校」や「適応指導教室」という呼び方自体がネガティブで違和感があるという指摘や、学校側が子どもを登校させたがるという声も寄せられています。情報交換の場を求める投稿もありました。「学校」以外の受け皿に対する社会の理解は広がっている印象を受けますが、さまざまな課題が残されているようです。 ■不登校の名称、若者が決めたら 読者 大島宏幸さん(長泉町)60歳 ひきこもり支援、不登校の子どもの居場所としてのフリースクールの必要性は理解できる。しかし、教育面を考えると学校長の裁量で出席扱いにすることに疑問がある。義務教育の学習時間が不
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静岡県立がんセンター患者死亡 県と担当医に5600万円の賠償命令 地裁
2018年に富士宮市の医師の男性=当時(63)=が食道がんで死亡したのは静岡県立静岡がんセンター(長泉町)の過失が原因だとして男性の遺族が県と担当医に損害賠償を求めた訴訟の判決で、静岡地裁(菊池絵理裁判長)は25日、県と担当医に約5600万円の支払いを命じた。 判決によると、男性は17年11月に同センターを受診した。担当医は食道がんの存在を示唆する所見を見落とし、12月に口腔底がんの除去手術を行った。男性が18年3月に別の医療機関を受診したところ、食道がんの進行が発覚し、その後口腔底がんの再発も明らかになった。男性は同年10月に死亡した。県側は所見を見落とした過失と、過失によって男性が死亡
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長泉・桃沢野外活動センター 体を温めて冬キャン楽しむ【キャンプ場だより】
いよいよ本格的な外遊びシーズンです。冬キャンといってもストーブがあればなんのその。虫もいなければ、夜空の星の美しさを1年で最も楽しむことができるなど、魅力がたくさんあります。 キャンプ飯もバーベキューだけではありません。冬場はダッチオーブンで作るおでんや各種鍋料理、参鶏[サムゲ]湯[タン]など体が温まるメニューがいろいろあります。 お薦めなのがサウナ。じっくり温まった後は全身から湯気を立たせながら、ひんやり外気浴でクールダウン。ホットワインやウイスキー入りの紅茶などでもう一度体を温めてというように、冬ならではの整い方が楽しめます。 日が暮れるのが早いこの季節は、静かにたき火を囲むのにも
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JAなんすん27日 4店舗で大感謝祭 リニューアル2周年
JAふじ伊豆なんすん地区本部(沼津市)は27日午前9時から午後5時まで、リニューアルオープン2周年を記念した大感謝祭を直営するファーマーズ4店舗で開く。 1500円以上の購入者を対象にプチベールやあしたか牛、裾野産イチゴなどの特産品が当たる抽選会を実施。お茶の詰め放題、地元人気店の菓子や弁当販売なども行う。 開催するのは同市の金岡産直市とKAU~ら、裾野市のすそのふれあい市、長泉町の長泉産直市。
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静岡県人口354万8150人 1月1日推計、前月比2460人減
静岡県がこのほど公表した2024年1月1日現在の推計人口は354万8150人で、前月より2460人減少した。推計人口の減少は19カ月連続。社会動態は、3カ月連続で転入数が転出数を上回る社会増だった。 ※画像タップで拡大してご覧になれます 転入数から転出数を引いた社会動態は6人増(転入9565人、転出9559人)、出生数から死亡数を引いた自然動態は2466人減(出生1620人、死亡4086人)だった。 市町別に見ると、推計人口が増加したのは、吉田町の29人をはじめ、熱海市13人、長泉町9人など計5市町。減少したのは30市町で、最多の静岡市が547人。浜松市493人、藤枝市13
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時論(1月23日)人生を変えた井上靖のことば
17日発表の第170回直木賞に選ばれた万城目学さんの「八月の御所グラウンド」には、第2次大戦前の草薙球場(静岡市駿河区)が出てくる。時間や場所は明示されないが、日米野球で沢村栄治投手がベーブ・ルースらを相手に1失点で抑えたゲーム、といえば一つしかない。1934年11月20日。球場に2人の像が残る「あの」試合だ。 昨夏の第169回直木賞では、島田市生まれの永井紗耶子さんの「木挽町のあだ討ち」が選出された。41年ぶりの“県勢”受賞は、本紙の2023年十大ニュースに選ばれた。 第170回の候補6人に本県出身者はいなかったが、万城目さんは“準県勢”
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ヒブワクチン 接種間隔誤る 長泉町
長泉町は22日、インフルエンザ菌b型(ヒブ)ワクチンの予防接種で、間隔を誤って接種したと発表した。町によると、昨年11月21日、町が委託する裾野市内の医療機関で1歳の男児1人が定められた間隔より3日早く4回目の接種を受けた。健康状態に問題はないという。医療機関が提出した予診票から判明した。町は医療機関に確認の徹底を呼びかけた。
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本から始まる交流拠点創出促進 長泉町、出版取次大手・日販と協定へ
出版取次大手の日本出版販売(日販)が、本を柱にしたまちづくりを長泉町で展開する。人と文化の交流拠点を創出し、町内に多い子育て世代を中心に、世代間の交流を通じて地域の活性化を目指す。同社は近く、町と包括連携協定を結ぶ。21日までの関係者への取材で分かった。 全国の書店数が年々減少傾向にあるなど出版業界の変革期の中、同社として初めてとなる自治体との協定締結で、地方での商機発掘を図る。人口増が続く同町での取り組みをモデルケースに、将来的には本を生かしたまちづくりを全国に広める考えだ。 同社と町は昨年9月、同町のJR下土狩駅前広場を対象に、本によるにぎわい創出のための社会実験を行った。同社の子
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チャノキ 中国から伝来、文化醸成も【しずおかに生きる植物 冬③】
日々お茶を楽しむことは私たちの生活に欠かせない。ここ静岡の地にとって富士山を借景に茶畑の連なる風景は、古里の風景そのものである。しかし、実はわが国にチャノキの自生は無く、栄西禅師が中国から1191年に茶を持ち帰り、寺院に植えたのが始まりとされる。そして一般庶民にも茶を飲む慣習が広がるきっかけとなったという。 チャノキは中国南西部、ラオス、ミャンマー北部で自生が確認されている。その薬用から近隣地域に栽培が広がり、東は日本へ、西はヒマラヤの麓ダージリンやアッサムへ、さらにスリランカへ広がった。これらの地域は温暖で降水量に恵まれた照葉樹林域である。 わが国では不発酵の緑茶として、中国では半発酵
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笑顔で頬張り「再開うれしい」 長泉、学校給食センター復旧工事完了
長泉町学校給食センター内の電柱が物損事故で倒され停電していた問題で復旧工事が完了し、同町教育委員会は19日、町立小中学校全5校で給食の提供を再開した。児童・生徒は年明け以降初の給食を味わった。 南小6年の真野帆加さん(12)は久しぶりに給食を味わい、「再開してうれしい」と笑顔を見せた。担任の浜村征雄教諭(33)は「中止を残念がる子もいた。給食は食育につながるので、復旧してよかった」と安心した様子だった。 クレーン付きトラックによる物損事故は5日に発生した。停電で調理や洗浄ができず、約4300食分の給食が用意できない状態が続いていた。町教委は18日まで、おかずを持参するよう保護者に依頼して
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ギコギコ♪のこぎりで切ったよ 長泉の園児 間伐作業見学
長泉町のこのはな保育園の園児が19日、町有林でヒノキの間伐作業を見学した。伐採した木をのこぎりで切る体験もした。 町有林の有効活用と森林環境教育を目的とした町の間伐体験プログラムの一環。年長児16人は、愛鷹山森林組合の職員から適切な間伐が豊かな森づくりにつながることを学んだ後、職員が約20メートル、樹齢約60年の木を伐採する様子を間近で見学した。 園児はのこぎりで切った木の切れ端を手にし、「いい匂いがする」などと歓声を上げた。山田絵那ちゃんは「力がいったけど、うまくのこぎりで木を切れた」と笑顔で話した。
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能登地震 支援呼びかけ 三島駅で知徳高生 一日も早く元の生活に
知徳高(長泉町)の1年生が19日、三島市のJR三島駅南口周辺で能登半島地震の義援金を呼びかけた。 1年生の総合的な探究の時間で、生徒自ら企画して地域貢献を行う「Happy!プロジェクト」の一環。少しでも被災者の役に立ちたいと募金活動を企画した。代表生徒8人が、三島ロータリークラブ(RC)の会員とともに協力を呼びかけた。シリロ・メグミさん(16)は「悲しい顔は見たくない。一日でも早く元の生活に戻ってほしい」と話した。 浄財は三島RCを通じて被災地の復興支援に役立てる。
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不登校でも「学校」に行かせるべき?⑦ しずしんニュースキュレーターと読者の意見【賛否万論】
不登校やその受け皿になっているフリースクール、私立通信制高校をテーマとして取り上げ、「学校」に行かせるべきか、行かせなくてもいいのかを考えてきました。学校教育の本来の役割や意義が浮き彫りになっています。今回も引き続き、キュレーターや読者の意見を紹介します。障害のある子のいる保護者からも投稿が寄せられていて、不登校問題の多様な背景が垣間見えています。 友人との時間 損失どう補うか キュレーター 高木有加さん(長泉町) 1男1女の母。ママ防災塾マモルマムズ代表。レンタルスペース「ママとこどものヒミツキチmorisbase」の管理人。ミッションは「孤独な子育て、ダメ、ぜった
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世界かんがい遺産 知事に報告 北山用水(富士宮) 本宿用水(長泉)の関係者
昨年11月に「世界かんがい施設遺産」に登録された富士宮市の北山用水、長泉町の本宿用水を管理する団体の関係者がこのほど、県庁を訪れ、川勝平太知事に登録を報告した。 富士宮市北山用水運営協力委員会の石川雅洋会長は、用水と徳川家康との縁などを紹介し「今後も歴史ある北山用水を守り、後世に伝えていく」と述べた。本宿共有財産管理委員会の大川義清委員長は「400年にわたって水田、防火、生活用水として利用されてきた」と述べ、観光資源としての活用にも意欲を見せた。 川勝知事は「地域の数十世代にわたる努力のたまもの。県も一緒に守っていきたい」と語った。 同遺産は、建設から100年以上が経過し、歴史的価値の
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帯状疱疹予防接種 長泉町 半額助成へ
長泉町は来年度から、50歳以上の町民を対象に帯状疱疹(ほうしん)ワクチン予防接種費用の半額を助成する。来年度一般会計当初予算案に関連経費として1200万円を計上する見込み。18日までの町への取材で分かった。 生ワクチンは8千円のうち4千円を1回まで、不活性化ワクチンは2万円のうち1万円を2回まで助成する予定。4月1日から実施する方向で調整している。 町健康増進課によると、町民から接種助成に関する問い合わせがコロナ禍から増加し、昨年には沼津医師会から助成実現への要望書提出があったという。助成制度は島田市や西伊豆町など少なくとも県内7市町が設けている。 帯状疱疹は加齢などによる免疫力の低下が原因
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三島で移動スーパー稼働 日替わり5コース MV東海が運行
マックスバリュ東海(浜松市中央区)の移動スーパーが18日、三島市で稼働し始めた。同市の錦田、北上、中郷地区と、長泉町の南部地区をエリアとして設定した5コースを月~金曜まで日替わりで運行する。 三島谷田店を拠点に、生鮮食品や総菜、日用品など約500品目を販売する。1日14~16カ所を回り、1カ所に約20分滞在する。商品1点につき税込み11円の手数料が必要。電子マネーやクレジットカードも利用できる。地域の要望を踏まえ、販売品目やコース、販売場所の改善も検討する。 同社の移動スーパーは県内で12自治体目。停車場所は自治会が市を通じて希望し、計75カ所を設定した。 地域コミュニティーの場となることへ
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高齢者がん医療 3月長泉で会議
静岡県立静岡がんセンターなどは3月2日午前10時半から午後4時25分まで、「静岡がん会議」を長泉町の同センター研究所しおさいホールで開く。聴講無料。 テーマは「超高齢社会に備えて~高齢者がん医療とケア・地域のあり方」。高齢者に対する最新のがん治療やケアについて、同センターの医師らが講演する。ファルマバレープロジェクトが進める医療田園都市構想実現のための地域の在り方や、高齢者の日常生活に役立つ技術も紹介する。 定員150人(先着順)。同センターホームページから申し込む。問い合わせは同会議事務局<電055(989)5222>へ。
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憲法県民意識調査 キラリと光る自由意見【記者コラム 黒潮】
「小学生の頃、こんなに素晴らしい憲法のある国に生まれたんだ!と感動しました。大人になっても、その気持ちは変わりません」(袋井市・50代男性) 何とも胸のすくようなコメント。これは昨年末に静岡新聞社が実施した、日本国憲法に関する県民意識調査の自由意見の一つだ。全回答者617人の1割に当たる73人が任意の回答欄に思いをつづってくれた。集計担当者の特権でありがたく読ませてもらった。熱い訴えも冷静な視点もさまざまで、引き込まれる思いだった。 73人のうち26人が改憲や見直しの必要性を指摘した。「戦後、さまざまな制度やシステムが変化する中で憲法だけは不可侵的に扱われてきたのではないか」(静岡市・4
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水利の歴史たどり後世へ 長泉で本宿用水ウオーク
長泉町とながいずみ観光交流協会は14日、昨年「世界かんがい施設遺産」に登録された本宿用水を歩いて巡るウオーキングイベントを町内で開いた。 地元住民ら約30人が参加した。鮎壺広場をスタートし、取水口、隧道(ずいどう)の入り口など約4キロを歩いた。隧道の出口となっている協和キリン(同町下土狩)の敷地にも特別に入り、現役の用水として活用されている現状を学んだ。 同協会の牛島康祐事務局長は「用水路は本宿の農民が作り、守ってきた。多くの人に知ってもらい、後世に残したい」と話した。
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自動運転バス、区間延伸検討へ 三島、裾野、長泉、清水 2市2町首長が座談会
三島、裾野、長泉、清水の2市2町でつくる「富士山南東スマートフロンティア推進協議会」は15日、三島市の日大国際関係学部三島駅北口校舎で首長座談会を開いた。昨年12月に実施した自動運転バスの実証実験を踏まえて今後の展望について意見を交わし、来年度は区間の延伸を検討する方針で一致した。 実証実験は国土交通省の補助金採択を受け、JR三島駅北口(三島市)と下土狩駅(長泉町)を結ぶ区間で4日間実施した。関義弘清水町長は「動きがスムーズで大変驚いた。実用化につながる期待感があった」と振り返り、村田悠裾野市長は「どのような人が利用するかを考える段階に移った」と指摘した。 司会を務めた同大理工学部の藤井敬宏
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イチゴ摘み、食に理解 伊豆の国 親子がスクール
JAふじ伊豆なんすん地区本部は13日、子どもたちに農業体験を通じて食の大切さを知ってもらう「あぐりスクール」を伊豆の国市内で開催した。 県東部の小学3~6年生とその保護者約110人が参加した。同市の「久保田いちご狩り園」で、赤く育った市特産のイチゴを丁寧に摘み取ったり、その場で味わったりしてイチゴ狩りを楽しんだ。長泉町立南小4年の津賀惺吾君(9)は「すごく甘くておいしかった」と喜んだ。 参加者は同市の「農の駅グリーンプラザ伊豆の国」に移動し、産直市を見学した。特産品の買い物も行った。
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スイセン 海辺で野生化、春告げる(菅原久夫/富士山自然誌研究会長、長泉町)
冬のさなか、小さな真っ白な小皿の上に黄色のカップを乗せたようなかれんな花を咲かせ、ほのかに爽やかな香りを放つスイセン。越前、土佐、伊豆、房総などの海辺で野生化した。下田市須崎の爪木崎は訪れたい大群生地である。 スイセンはヒガンバナ科。花は外側にがくが3枚、内側には花弁が3枚あり、がくと花弁はよく似ているため花被片と呼ぶ。雄しべが6本、子房が3室。単子葉植物の多くは、3を基本とする花の構造で、「3数性」と呼ばれる。 スイセン属の学名はナルキッスス。ギリシャ語で「まひさせる」を意味する。ギリシャ神話に登場する美少年ナルキッソスは泉に映る自分の姿に恋いこがれ、やがて死んでしまう。そのほとりには
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静岡県人口355万610人 12月1日推計 18カ月連続減
静岡県がこのほど公表した2023年12月1日現在の推計人口は355万610人で、前月より1811人減少した。推計人口の減少は18カ月連続。社会動態は2カ月連続で増加した。 転入数から転出数を引いた社会動態は636人増(転入1万69人、転出9433人)、出生数から死亡数を引いた自然動態は2447人減(出生1626人、死亡4073人)だった。 市町別で人口が増加したのは袋井市62人をはじめ、吉田町20人、長泉町12人、小山町2人の4市町。減少したのは31市町で最多の静岡市が463人、次いで浜松市205人、沼津市140人、牧之原市134人などとなった。 社会動態は25市町で増加した。浜松市2
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電柱倒れ停電 長泉給食センター 来週末めどに再開へ
長泉町教委は10日、物損事故で電柱が倒され、停電している同町学校給食センターについて、電力復旧のめどが立ったとして来週末をめどに給食を再開する方向で調整に入った。関係者への取材で分かった。 同センターと町教委は19日からの再開を目指し、復旧工事を進めている。当初給食を予定していた11、12の両日は、発注済みの米飯と牛乳のみを提供し、おかずなどを持参するよう保護者に伝えている。週明け18日まで、同様の対応を考えているという。 町教委によると、9日夜に破損部分の高圧ケーブルなど資材調達のめどが立ち、15日までの電力、通信機器の復旧を目指す。機器の動作確認、食器の洗浄、センター内の消毒など衛生面を
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治療に伴う外見変化に特化 相談窓口を開設 静岡がんセンター
静岡県立静岡がんセンター(長泉町)はこのほど、がんやがんの治療によって起きる外見の変化(アピアランス)に特化した相談窓口をセンター内に開設した。症状や生活環境など相談者の状況に応じた対処法を探り、必要に応じて専門職種の看護師らにつなぐ。 がんやがんの治療に伴う外見の変化は脱毛、皮膚や爪の変化、手術痕、人工肛門などがある。同センターの担当者は「外見の変化による心理的、社会的負担は大きい。患者が自分らしく社会とつながりを持ちながら生活できるよう支援する」と話す。 同センターに通院する患者が対象。診察で相談しきれない時や、不安を解消しきれない時の利用を想定する。看護師や医療ソーシャルワーカーら
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長泉に電子図書館、24年度開設へ 子育て世代ニーズ合わせ児童書中心
長泉町が県内の町として初となる電子図書館を2024年度に開設することが9日までに、同町への取材で分かった。第1段階として、町が重視する子育て世帯が利用する分野に的を絞り、児童図書を中心に選書。場所や時間を問わずに本の検索や貸し出し、返却が可能になる。図書館の利便性向上と新たな利用者の開拓も視野に入れていて、町は近く正式発表する。 非来館式で、23年8月に開いた町民図書館のホームページ内に開設する方向。利用者は自身のスマートフォンやタブレット端末を活用することで常時接続できる。町は20代後半から40代前半をターゲットに想定し、「育児が忙しい」「図書館へ行くのが困難」という町内の子育て世代のニ
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電柱倒れ給食センター停電 産廃業者事故 長泉の小中5校に提供できず
長泉町学校給食センター内の電柱が物損事故で倒され、停電により調理や洗浄ができない状態となっていることが9日、関係者への取材で明らかになった。給食開始予定の11日までの復旧は間に合わず、再開のめども立っていない。センターは、毎日必要な町立小中学校全5校の約4300食分は当面用意できないとして、対応を検討している。 破損したのは電線と電柱の高圧ケーブルなど。町教委によると、電力会社は能登半島地震の被災地復旧を優先しているとして、調達時期は見通せない。11、12の両日は発注済みの米飯と牛乳のみを提供。保護者にはおかずと米飯用の容器と箸を持参するよう伝えた。 事故は5日午後3時45分ごろに発生。
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静岡県東部DI 5年ぶりの2期連続プラス 10~12月期
スルガ銀行系シンクタンクの企業経営研究所(長泉町)が5日発表した県東部にある企業の2023年10~12月期業況判断指数(DI)は4・4で、前期(7~9月期)の7・2に続いてプラス水準だった。2四半期連続でプラスになったのは、コロナ前の18年10~12月期以来5年ぶり。 生産や人流が回復するとともに、原材料・燃料費高騰分の価格転嫁が徐々に浸透。夏の観光シーズンを迎えた前期と比べると、2・8ポイント下落したが、同研究所は「引き続き堅調な状態にある」と分析する。24年1~3月期も4・4と、プラス水準を維持する予想になっている。 10~12月期の製造業の業況DIは10・7で、前期より8・6ポイン
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クワトロガールズ 全国V フットサルフェスタU-12 「100%の力 発揮できた」
静岡県東部の小学生で構成する女子サッカーチーム「クワトロガールズFC」が、12月に兵庫県で開かれた全国大会「フットサルフェスタ2023」(同実行委主催)のU-12ガールズ部門で優勝した。 同部門には、関東、東海、関西の予選で優勝した3チームが出場し、総当たりで勝ち点を競った。チームは東海予選を4戦全勝で勝ち上がった。 全国大会では福井丸岡ラック(福井県)に3-0、尾久六FC(東京都)に6-0と圧勝し、昨年に続く2度目の出場で初の栄冠を手にした。チーム最多の2戦4ゴールでけん引した沼津市立片浜小6年の望月真鈴主将(12)は、100%力を発揮できたといい、「6年生全員でまとまって試合を進める
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災害時、発電燃料シェアへ 静岡県東部企業や病院協力 BCP支援業者が実験、26年開始目標
大規模災害に伴う長期停電に備え、非常用発電のエネルギー備蓄を企業間で補い合うための取り組みが静岡県内で始まった。11月、県東部の企業や病院の協力を得て、横浜市の民間企業が実証実験を実施した。燃料を共同管理することで保管場所の確保と運用コスト削減につなげ、災害時に最寄りの備蓄拠点から配送する試み。備蓄シェアリングサービス「BCPチャージ」として2026年の事業開始を目指す。 防災・BCP(事業継続計画)対策支援を専門とするレジリエンスラボ(横浜市)が企画・運営する。同社によると、大規模災害が発生すると、1週間程度の長期停電が同時発生するため、BCPでは企業、自治体、病院などに外部からの供給
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小原自動車(沼津)創業100年 変革期、技術追求続く
沼津市と長泉町に自動車整備工場を構える小原自動車工業(同市)は今年、創立100周年を迎えた。近隣の同業では珍しいという。自動車業界が100年に1度と言われる変革期にある中、3代目の小原嘉弘会長は「最新の車を扱えるよう技術を磨き続けたい」と決意を新たにしている。 沼津市の工場は乗用車、長泉町では大型トラックや特殊車両までの点検と修理を手がける。役員と従業員は32人。2022年度は7800台超の点検と修理に当たった。販売も行う。 小原会長の祖父の創業者幸太郎は東京・有楽町に自動車整備工場を開いたが、1923(大正12)年の関東大震災で閉業。沼津に帰郷し、同年に自動車整備業を始めた。当時の車は国内
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迎春準備で住民ら持ち寄った竹や松で手作り門松 長泉町役場
長泉町の学校ボランティアらが26日、手作りの門松を町役場正面玄関に設置した。年始の来庁者を迎春ムードで出迎える。 地域住民や団体が学校と連携する「地域学校協働本部」の地域コーディネーターも協力した。自宅の畑から持ち寄った竹や松、ササを切って磨いたり、結ったりして高さ約1・5メートルの門松二つを完成させた。 毎年、南小に手作りの門松を飾っているボランティアに町が製作を依頼した。同小の地域コーディネーター渡辺靖子さん(65)は「多くの人に見てもらえるとうれしい」と話した。
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非課税世帯に給付 補正予算専決処分 長泉町 物価高対策
長泉町は26日までに、燃料や食料品などの物価高対策として、非課税の低所得世帯に7万円を支給するため、2億500万円を追加する本年度一般会計補正予算案を専決処分した。政府が11月に決めたデフレ完全脱却のための経済対策に対応するため、国の交付金を活用する。 対象は住民税非課税世帯の世帯主と、今年1月から来年3月までの間に家計が急変した世帯主の計約2900世帯を見込む。1月下旬に対象者を抽出し、2月下旬に振り込む予定。川口正晴総務部長は申請方法は調整中とした上で、「(町からの)プッシュ型でなるべく町民の負担がないようにしたい」と話した。
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フードバンクに米と大和芋寄贈 三島RC
三島ロータリークラブ(RC、杉村伸二郎会長)は25日、生活困窮世帯やひとり親世帯の支援団体「フードバンクてとて」(長泉町)に米90キロと町特産の大和芋8キロを寄贈した。町役場で開いた贈呈式で、杉村会長が同団体の金井淳子会長(47)に手渡した=写真=。 同団体は貧困家庭へ弁当を配布して支援をしている。金井会長は「食事のサポートに米は欠かせない。芋も日持ちするし、ありがたい」と感謝した。杉村会長は「子どもが新年を楽しく迎える一助になれば」と話した。
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東部移住推進へ連携確認 10市町首長と川勝知事 沼津でサミット
静岡県東部6市4町の首長と川勝平太知事が意見交換する「東部地域サミット」が25日、沼津市で開かれた。各市町で増えている県東部への移住定住の推進や、医療田園都市構想で連携していくことを確認した。 首都圏からの移住先として関心が集まる沼津市の頼重秀一市長と富士市の小長井義正市長は、それぞれの推進施策を紹介し、地域の特性を生かしつつ情報発信などを広域で取り組む必要性を呼びかけた。裾野市の村田悠市長は首都圏への人口流出を抑制するためには働く場が必要とし、企業立地に向けた規制緩和を訴えた。 御殿場市の勝又正美市長と長泉町の池田修町長は、県の医療田園都市構想に触れ、県の積極的な協力姿勢や各市町で進め
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三島の障害者施設にお菓子 MYグループ社長、サンタ姿で贈る
静岡県内外で小売業などを展開するMYグループ(三島市梅名)は22日、同市北田町の障害者福祉施設「アルシオン」に菓子の詰め合わせを贈った。サンタクロース姿の須田哲司社長らが訪れ、大きな袋に入ったプレゼントを利用者に手渡した。 菓子は、同施設を含むNPO法人にじのかけ橋が運営する3施設の利用者約100人分を用意。寄付金2万円とともに届けた。 同社は1976年から障害者と交流するチャリティー餅つき大会を開催してきたが、新型コロナウイルスの影響で中止を余儀なくされた。2022年度から菓子や寄付金を届ける活動を始め、本年度は同市と長泉町の10施設に寄贈した。 (三島支局・岡田拓也)
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闘病の子どもを笑顔に 三島の望月さん、藤枝の八木さん がんセンターへ贈り物
藤枝市の八木洋さん(83)と三島市の望月智江さん(70)が今年も県立静岡がんセンター(長泉町)に入院する子どもたちにクリスマスプレゼントを贈った。21日、同センターに届けた。 子どもたちの要望を聞き、ゲームソフトや漫画本、カレンダーなどを用意した。同センターの小児科開設を働きかけた2人は「言いっぱなしではなく(開設後も)何か貢献したい」(八木さん)と、毎年プレゼントを贈っている。 過去に贈ったおもちゃで遊ぶ子どもたちの写真を見た望月さんは「最高の贈り物(をもらった)」と目頭を熱くした。
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手術支援ロボ自動化探る 県立静岡がんセンター 世界初の臨床研究
静岡県立静岡がんセンター(長泉町)は21日、国産初の手術支援ロボット「hinotori(ヒノトリ)」の部分的な自動化(手術の自律化)の可能性を探る臨床研究を始めると発表した。世界初という。メーカー「メディカロイド」など3者で実施する。 大腸外科をはじめ複数の領域で、手術中の内視鏡画像データとロボットの操作記録を解析し、自動化の可能な範囲を検討する。研究結果をロボットの機能開発に生かす。将来的には医師の手技の支援や遠隔手術の実用化につながると期待されるという。 同センターの塩見明生・大腸外科部長は「人の目に見えないものをテクノロジーで可視化し、人の手でできない部分をロボットの手が実現すれば
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闘病中の子どもにプレゼント がんセンターに「守る会静岡支部」
がんの子どもを守る会静岡支部は20日、県立静岡がんセンター(長泉町)に入院する子どもたちにクリスマスプレゼントを贈った。 ミニカーや脳を鍛えるパズルをはじめ、幅広い年齢の子どもが楽しめるプレゼントを用意した。子どもたちから要望があった漫画本やゲームソフト、手作りアクセサリー用のパーツも含めた。プレゼントを届けた谷井晃子代表幹事は「家に帰れない分、病院で少しでも和やかに楽しく過ごしてほしい」と話した。 同会は1968年設立の全国組織。静岡支部は小児がんに関する講演会開催や2月15日の国際小児がんデーに合わせた募金活動を行っている。
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⚽清水エスパルスGK梅田 母校・長泉南小の児童と交流「なりたいものへ行動を」
サッカーJ2清水エスパルスのGK梅田透吾選手(23)=長泉町出身=が18日、母校の長泉町立南小を訪れた。プロになるまでの経緯や今後の目標を語り、「なりたいものや、やりたいことがあったら行動して」と6年生約130人に伝えた。 梅田選手は中学生の頃、清水エスパルスのスクールに入り、プロを身近に感じてサッカー選手になることを意識し始めたという。児童に夢があるか質問し、「周りが上手だと自分もやらないと、と思うから環境は大切」とアドバイスした。 梅田選手は昨年3月の右膝のけがが影響し、今季は一度も試合に出ずにシーズンを終えた。「来季はまず試合に出て、地元の人たちにプレーしている姿を見てもらいたい」
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似合う色で定年後もイキイキと 長泉で男性向けファッション講座 健康的に見える色をアドバイス
会社員時代はスーツを着ていたが、定年後は何を着たらいいか分からない。クローゼットの中は暗い色の服ばかり-。そんな高齢男性の悩みを解決しようと16日、自分に似合う色「パーソナルカラー」を知る講座が長泉町で開かれた。60、70代の男性参加者が自身が健康的に見える色を調べ、ファッションの参考にした。 「顔に艶があるので、はっきりとした色が似合います。逆に、シックな色だとぼんやりとした印象になってしまいます」「明るい青を選ぶと目力が強くなり瞳が輝きますね」。県内各地で色の講座を開くカラーコーディネーター小島真代さんが講師を務め、参加者一人一人にアドバイスした。首元にさまざまな色の布を次々に当て、健
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農産物や軽食販売 長泉で軽トラ市
長泉町の桃沢郷まつり実行委員会は17日、「ももざわ軽トラ市」を同町の元長窪広場周辺で開いた。町内外から16台の軽トラックやキッチンカーが集った。 町北部の活性化を目指した同まつりの一環。町内で収穫された農産物や木工品などを軽トラックの荷台に載せて販売したほか、キッチンカーではクレープやスープなどを提供した。フィンランド発祥のスポーツ「モルック」の体験会も開かれ、親子連れが楽しんだ。
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年末の交通安全運動スタート 静岡県東部各地で
年末の交通安全県民運動が15日始まり、県東部では子どもたちによる催しや企業による安全運転宣言書の提出があった。 運行管理宣言書 沼津署に提出 中部交通共済協組支部 中部交通共済協同組合沼津支部(長泉町)は、加盟事業所の従業員ら1132人(46社)が署名した安全運行管理宣言書を沼津署に提出した。同支部によると、企業の代表者や運行管理者も含めた宣言書提出は珍しいという。 宣言書を提出する三井役員(右)=沼津署 同署で開いた提出式で、同支部の三井剛士役員は来春から運転手の残業規制で輸送能力の低下が懸念される「2024年問題」に触れ、「健康管理や運転時間を順守して『絶対に事故を起こさない』
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ハンドベル 音色にうっとり 沼津特支で演奏会
沼津市の沼津特別支援学校で15日、長泉町を拠点に活動するハンドベルサークル「ベルママン」(芹沢和代代表)の演奏会が初めて開かれた。地域との連携を深めて生徒の社会性を育み、共生社会につなげたいと企画した。 クリスマスソングの「ジングルベル」や同校の校歌を奏でた。小中学生約130人が、ベルの美しい音色とハーモニーを楽しんだ。足踏みや手拍子のボディーパーカッションで共演する曲もあり、音楽を通じて交流を深めた。ベルママンとつながりのある伊豆の国市の放課後等デイサービス「みらい音楽館」の子どもたちも来校し、息の合った演奏を披露した。 中学3年の女子生徒(14)は「とてもきれいな音だった。楽しかった」と
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神の君・家康を祭る「東照宮」 ご利益、時代とともに変遷 平和、長寿、学問、出世、良縁… 業績や故事で幅広く
徳川家康の神廟[しんびょう]を有する国宝久能山東照宮(静岡市駿河区)、漆の装飾が絢爛[けんらん]豪華な世界遺産日光東照宮(栃木県日光市)。家康を神として祭る二つの「東照宮」は特に有名だが、全国東照宮連合会によると、歴史上存在した東照宮の数は700以上とも言われ、県内には全国最多の63社があったという。死後、家康はどんな神になったのか。現存する県内の東照宮を巡り探った。 実はここも 元和2(1616)年4月17日、江戸幕府初代将軍徳川家康は、駿府城(現在の静岡市葵区)で亡くなった。元和3(17)年、朝廷は「東照大権現」の神号(神としての名前)を宣下し、家康は文字通り「神の君」になった。江戸時
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ヴァンジ美術館 1月末譲渡へ 委員会関連議案「可決すべき」
静岡県議会文化観光委員会は14日、2021年10月に運営法人から県が無償譲渡の申し出を受けた旧ヴァンジ彫刻庭園美術館(長泉町、閉館)について、跡地の取得を前提に関連経費を計上した23年度一般会計補正予算案を全会一致で「可決すべき」と決めた。同美術館は24年1月末に県に無償譲渡される見通しになった。 県は同美術館跡地の利活用計画の策定や、施設維持管理の費用1100万円を補正予算案に盛り込んだ。県側は委員会で、24年度に施設改修や施設活用のモデル事業を実施後、25年度以降に施設の本格運営を開始する予定を示した。 横山雅機スポーツ・文化観光部理事は「民間活力導入など事業手法によっては(運営開始
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優勝の長泉町にペナント 11年ぶり9度目【市町対抗駅伝】
第24回県市町対抗駅伝競走大会(静岡陸上競技協会、静岡新聞社・静岡放送主催)で、町の部優勝を果たした長泉町チームに14日、優勝ペナントが届いた。 町役場で開いた贈呈式で、池田修町長が同協会の川口雅司理事長からペナントを受け取った。池田町長は「(最終区で逆転して)待ちに待った形でゴールを迎えたことを、昨日のように覚えている。来年に向けて町が勢いづいた」と喜び、優勝旗に取り付けた。町スポーツ協会の諏訪部豊会長らも同席し、「チームのベストタイムで、市を入れた全体でも7位」と振り返り、選手をたたえた。 長泉町チームは2時間16分16秒で、11年ぶり9度目の頂点に立った。
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特別交付税12月分 静岡県1.7%増 市町分は2.2%増
静岡県は12日、県と県内市町に14日に交付される2023年度特別交付税の12月交付額を公表した。県分は前年比1・7%増の15億400万円、市町分は同2・2%増の45億7200万円で、台風2号災害などの災害復旧関連の増額が影響した。 県によると、県分はことし6月の台風で県内広域で被害が発生したことに伴う増額と、県立総合病院の救命救急センター運営費分が普通交付税に移管されたことによる減額で、「例年分」は前年比100万円減となった。東日本大震災分は、対象となる県単独の緊急防災・減災事業が増加し、2500万円増額した。 市町分では、津波対策などに取り組む湖西市が前年の8・9倍の4337万円。台風
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チャットGPT 保護者対象に講座 長泉
長泉町文化センターなどはこのほど、子育て中の保護者を対象にしたチャットGPT体験講座を同センターで開いた。教育現場でICTの活用が進む中、AI(人工知能)の利便性を知ってもらうのが狙い。 オンラインスクールを運営する「QILOT(キュイロット)」の萩原達也さんが講師を務め、生成AIの活用方法を伝えた後、保護者らと実際にチャットGPTを使って、旅行の計画を立てたり、物語を作ったりした。萩原さんは「(AIと)うまく付き合っていく方法を考えるきっかけになれば」と話した。
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SDGs取り組み浸透 東部市町で官民 富士は国から表彰
静岡県東部の市町で官民によるSDGs(持続可能な開発目標)への取り組みが加速している。富士市は地元金融機関などと各自の役割分担を示したプラットフォームを形成、沼津市と長泉町は推進企業・団体の活動の進捗(しんちょく)を発信する「見える化」を採用。富士市は先月、内閣府から県内で唯一表彰されるなど活動が評価されつつある。 同市は昨年、「SDGs共想・共創プラットフォーム」を発足。推進企業の登録、マッチングや金融支援など取り組み段階に応じたサポート体制と役割の明確化、富士信用金庫をはじめ金融や教育機関、商工団体など21社・団体による「応援団」構築といった独自の試みを進める。昨年度始動した「SNSによ
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長泉の世界かんがい施設遺産 本宿用水の歴史 パネルで回顧
江戸時代初期に完成した長泉町の本宿用水が「世界かんがい施設遺産」に登録されたことを受け、ながいずみ観光交流協会は27日まで、本宿用水のパネル展を同町のコミュニティながいずみで開催している。用水を管理する共有財産管理委員会が登録のためにまとめた資料や、建設時の写真など貴重な資料が並ぶ。 16世紀まで本宿村は稲作ができない貧困地域で、村は領主の天野三郎兵衛康景から用水を掘る許可を受け、1603年に完成させた。パネル展では同遺産登録を受けた日本各地の施設や町内の用水の写真、江戸時代初期の本宿村の地図、黄瀬川と本宿の地表の高低差を示したグラフなどを紹介する。同協会の佐久間千佳さん(34)は「当時の工
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沼津特別支援学校、ハンドベル団体と共演 15日演奏会、地域と親睦
沼津市の沼津特別支援学校で15日、地域との連携を深めようと、長泉町を拠点に活動するハンドベルサークル「ベルママン」(芹沢和代代表)を招いた演奏会が初開催される。地域住民らとの交流を通じて児童生徒の社会性を高めるとともに、共生社会をつくる一歩につなげる。 同校の校歌やクリスマスにちなんだ7曲を演奏し、小中学生約130人が聴講する予定。児童生徒が手拍子などのボディーパーカッションでベルママンと共演する曲もあり、それぞれで練習に励んでいる。 芹沢代表が同校の学校運営協議会に委員として参加していることがきっかけ。コロナ禍で地域とのつながりが持ちにくくなっていたため、演奏会を通じた交流を提案したと
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知徳高生が園児とスポーツ アレンジ競技で交流会
長泉町の知徳高スポーツ健康コースの3年生が今月から、園児にスポーツの魅力を伝える交流会を始めた。来月中旬にかけて、生徒が先生役を務め、陸上や野球、アメリカンフットボールなど多彩なスポーツを子ども向けにアレンジして一緒に楽しむ。 13日には、東、長泉の2幼稚園の園児約30人を同校に招いた。生徒らは園児と「ハイハイ競争」などを交えて準備運動。その後、体育座りや寝転んだ状態から走り出す陸上の「変形ダッシュ」や柔らかいボールを打つ野球に取り組んだ。 東幼稚園の鳴海玲衣ちゃん(5)は「お兄さんの顔が優しかった。もう一回、野球をしたい」と笑顔を見せた。同校の杉山元太さん(18)は「目線を合わせて、声
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静岡県内66施設で学級、学年、学校閉鎖 インフルエンザ
静岡県は12日、県内の高校、小中学校、幼稚園、特別支援学校66施設でインフルエンザに感染したとみられる患者が計1285人確認され、学級閉鎖、学年閉鎖、学校閉鎖を行ったと発表した。浜松市北区の中学校は患者数が81人となり、学校閉鎖した。 市区町別の施設数と患者数は次の通り。 伊東市1施設17人、沼津市1施設21人、三島市3施設31人、裾野市2施設40人、伊豆市1施設7人、伊豆の国市2施設42人、清水町1施設12人、長泉町1施設13人、富士市5施設117人、富士宮市2施設66人、静岡市清水区2施設22人、同市葵区5施設148人、同市駿河区1施設11人、島田市1施設29人、焼津市3施設35人、
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16議案を可決 長泉町議会閉会
長泉町議会11月定例会は12日、最終本会議を開き、2023年度一般会計補正予算案や町こども交流センター「パルながいずみ」の子育て支援拡充に伴う条例改正案など15議案をいずれも原案通り可決した。町議の報酬を引き上げる条例案も人事院勧告に基づいて議員発議し、可決して、閉会した。
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絵画展 入賞150人表彰 長泉・ビュフェ美術館
長泉町のベルナール・ビュフェ美術館は10日、県内の幼児から中学生までを対象にした第43回絵画展(静岡新聞社・静岡放送後援)の表彰式を同町で開いた。応募1555人から選んだ入賞者約150人を表彰した。 六つの部門ごとに表彰した。受賞者は一人ずつ同館の石田伸吾常務理事から表彰状を受け取った。表彰中、それぞれの受賞作品がスクリーンに映し出された。 作品のテーマは「夏休みの思い出」。入賞・入選作品は来年2月3日から3月3日まで、同館で開く「ちいさなアーティスト展」で展示する。 最高賞「金賞」受賞者は次の通り。 前田遼己(しらゆり幼稚園年長)石井大夢(富岳保育園年長)石田統理(御殿場東小2年)武井佳音
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「駅前リビング」来場3倍 長泉町の社会実験、検証結果 滞留性向上、継続望む声も
長泉町は9日までに、にぎわい創出のためのJR下土狩駅前広場で本を柱にした社会実験「駅前リビング」の検証結果を公表した。実験中、広場に訪れた人は通常時の約3倍増となり、快適性や滞留性も高める効果があった。 実験は町などが9月1~10日に実施。出版取次大手の日本出版販売(日販)の子会社「ひらく」が手がける書店「文喫」によるプロデュースで、約100冊の本を広場に並べたほか、高さや大きさの違う椅子を置き、ボードゲームやバドミントンなどができる遊び場も設けた。 実験前の1日平均44人だった来場者は、実験期間中は130人に増加。10日間では推計1300人だった。特に子育てをする30~40代が過半数
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油不要で使える鉄板 松和製作所(長泉町)【静岡ものづくり最前線】
金型部品製造で使用する加工技術を活用し、油をひかなくても食材がくっつかない鉄板を開発した。表面を覆うフッ素樹脂加工と違い、表面に細かな凹凸をつけてサメ肌状にし、食材の貼りつきを防いだ。 新型コロナウイルスの影響で、大手メーカーの製造が停止。受注が落ち込む中、松田和彦社長が趣味のバーベキューで使う鉄板づくりに挑戦した。金型の内側にしわ模様の凹凸をつけ、鋳造した製品の貼りつきを防ぐ方法をヒントに試作。鉄板でも貼りつき防止に効果があると確かめた。 加工には、複雑な形の製品を製造する際、高電流を流したグラファイトで鉄の表面を溶かしながら加工する技術を使用。表面がザラザラになる特性を生かした。試行
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市町対抗駅伝 中継のたすきつなぐ 岡村久則アナ【SBSマイクリレー】
今月2日、絶好のロードレース日和の中で県市町対抗駅伝が行われました。白熱した展開となった今年は、市の部は御殿場市が、町の部は長泉町が優勝を果たしました。選手が故郷への思いを乗せてたすきをつなぐこの駅伝の模様を、当日はSBSテレビ・ラジオ・WEBの生中継でお送りしました。 この県内全市町が参加する駅伝中継はSBSの年間のスポーツ中継で最大規模のもので、今年の中継に関わったスタッフ数は150人以上。そのうち熱戦を言葉で届けるSBSアナウンサーは12人。さらに浜松市出身のTBS高柳光希アナウンサーも参加してくれました。 いつもはそれぞれの担当番組で活躍をするアナウンサーが、この駅伝では共同作業
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記者コラム「清流」 ビュフェ・リバイバル
近年、フランスの画家ベルナール・ビュフェ(1928~99年)の再評価が進んでいる。11月25日に開館50周年を迎えた長泉町のベルナール・ビュフェ美術館で開幕した「偉才の行方」展も、リバイバルを意識した構成になっている。 例えば、娼婦をモデルに黒く鋭い輪郭線で描いたとされる「狂女」は、派手な化粧と青白い顔で、やせこけている。以前は「なぜグロテスクに誇張するのか」と疑問だったが、自らの美容整形の過程を発信する若い女性の投稿がSNSで流れてくるようになった今見直すと、感覚的に理解できるようになっていた。 ビュフェは、ピエロやサーカスも数多く描いたが、どこか哀愁を漂わせていた。SNSで自虐とユー
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子育てパパ、料理に挑戦 クックパッド社員が講師 長泉で教室
長泉町は2日、子育て中の父親を対象にした料理教室「パパごはんクッキング」を同町のウェルピアながいずみで開いた。料理レシピ検索サイト「クックパッド」社員の横尾祐介さん(43)が講師を務め、こつや楽しみ方を伝えた。 町内在住の8人が参加した。横尾さんは「同時並行で料理をする時に、切る、焼く、味を仕上げるなど工程ごとに分解し、まとめると焦らずに仕上げられる」と紹介。町特産のあしたか牛や長泉白ねぎ、四ツ溝柿、桃沢わさびを使って調理し、参加者は2人一組になって主菜、副菜、汁物の3品を手際良く完成させた。 パパ友達と参加したという後藤龍蔵さん(47)は「料理ができないので、やってみようと思った。母親
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川柳のテーマは「アスルクラロ」 沼津で表彰式 最優秀5作品発表
サッカーJ3アスルクラロ沼津にちなんだ「アスルクラロ川柳」(アスルクラロ沼津、第一生命沼津支社共催、静岡新聞社・静岡放送後援)の表彰式が2日、沼津市の愛鷹広域公園多目的競技場で開かれた。 7月30日から10月1日まで募集し、191句の応募があった。入選した20句のうち、5部門で最優秀作品を選んだ。 最優秀の受賞者と句は次の通り。 静岡新聞社・静岡放送賞 山本とく江(沼津市)勝った日は会話が多し老夫婦▽第一生命賞 増尾有司(富士宮市)愛鷹のフィールド揺らす青い波▽アスルクラロ賞 岡部景三(富士市)口ずさむ鼻歌までもが応援歌▽臼井国際産業賞 鈴木虎徹(長泉町)しょうらいはアスルクラロでとくてんお
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県東部、若手育て復権 御殿場市と長泉町Ⅴ【市町対抗駅伝】
声援が戻ってきた駿河路で古里を代表するランナーが疾走した。2日に静岡市内で行われた第24回県市町対抗駅伝競走大会(静岡陸上競技協会、静岡新聞社・静岡放送主催、県、県教委、県スポーツ協会共催)は新型コロナウイルス禍による沿道応援の自粛要請などがない4年ぶりの通常開催。市の部を4年ぶりに制した御殿場市、町の部で11年ぶりに頂点に立った長泉町は、ともに地道に選手を育てて王座に返り咲いた。 御殿場市 「小学生から発掘」チームに好循環 地域一丸で育ててきたジュニア世代が、御殿場市に4年ぶりの栄冠をもたらした。滝口兼光監督(70)が就任して6年。「前回の優勝は前任監督の力。小学生の発掘から始めた」と手塩
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大自在(12月3日)市町対抗駅伝
ようやく本来の駅伝らしい風景が戻ってきた。きのう静岡市内で開かれた県市町対抗駅伝。スタート地点の県庁周辺やゴールが設けられた草薙陸上競技場への入場制限、沿道応援の自粛要請などがなくなり、4年ぶりの通常開催となった。 市街地を駆け抜ける選手たちに、各市町の応援団やコース沿いの住民らが盛んに声援を送り、太鼓やラッパを使ったにぎやかな応援も繰り広げられた。新型コロナウイルス禍の収束で感染拡大前の生活が戻りつつあることを改めて実感した。 大会は市の部で4連覇を目指した浜松市北部に、御殿場市が逆転で競り勝ち、栄冠を手にした。こちらも4年ぶり。町の部は長泉町が11年ぶりの優勝を果たした。「市町代表」
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長泉町、後半勝負実る 11区の小名、43秒縮めて「たすき」【市町対抗駅伝】
後半勝負で優勝を決める―。長泉町が理想に掲げたレース展開は残り2区間で現実のものとなった。11年ぶりの栄冠へ原動力となったのは長野の名門・佐久長聖高で主力を張る11区小名祐。前を走る清水町との差を大幅に縮め、アンカー小林(滝ケ原自衛隊)へつないだ。「5連覇した時は必ず核となる選手がいた。当時のように今年は小名が中心になってくれた」と斗沢監督。長い低迷期の悔しさを晴らす鮮やかな逆転劇だった。 2連覇を見据え前半に有力選手をそろえた清水町に、序盤は独走を許した。思うように差が埋まらず、最大1分48秒差と苦戦した。1分25秒差で姉、小名陽(静岡大)からたすきを受けた小名祐は「後半にしっかり上げら
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優勝の御殿場市 若者躍動、笑顔の凱旋【市町対抗駅伝】
静岡市で2日に開かれた第24回市町対抗駅伝(静岡陸上競技協会、静岡新聞社・静岡放送主催)は優勝した御殿場市と長泉町を筆頭に、東部勢の健闘が目立った。ふるさとの期待を背にたすきをつなぎ、市の部の富士、裾野、沼津と、町の部の清水、函南、小山、河津がそれぞれ入賞した。伊豆市は選手の故障で途中棄権した。 市の部で4年ぶり5度目の優勝を果たした御殿場市チームの報告会が2日夕、JR御殿場駅富士山口広場で開かれた。凱旋(がいせん)した選手たちを市民らが大きな拍手で迎え、美しく輝くイルミネーションが喜びの報告に華を添えた。 メダルを掛けた“えんじ色軍団”の姿に歓声が上がった。6区
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長泉町 諦めない気持ちで輝く 「総合力の結集」声援に感謝【市町対抗駅伝】
町の部で11年ぶり9回目の頂点に立った長泉町チームは2日、優勝旗を掲げて同町に凱旋(がいせん)した。報告会が開かれたウェルピアながいずみでは家族や関係者らが出迎え、「おめでとう」と声をかけ、選手とともに喜びを分かち合った。 前回は3位入賞を逃し、4位に終わった。今大会はその悔しさを晴らそうと一丸となって挑み、1区から先行した前回優勝の清水町を終盤で逆転した。選手らは走りを振り返り、大会ホームページに一番多く寄せられた町選手への応援の言葉や、沿道の声援が力になったと感謝した。 最終区で逆転した小林翔大主将(24)=滝ケ原自衛隊=は「全員で諦めずに前を追ったから抜くことができた」と感謝した。
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三遊亭朝橘さん 記念の落語披露 焼津RC 3000回目の例会
焼津ロータリークラブ(焼津市)はこのほど、3千回目の例会を市内のホテルで開いた。記念講演で落語家の三遊亭朝橘さんが日本のロータリークラブの創設者米山梅吉を題材にした落語を披露した。 例会には第2620地区の中村皇積ガバナーや深沢英雄会長らが出席した。3千回を記念して米山梅吉を顕彰する米山梅吉記念館(長泉町)への寄付金を中村ガバナーに託した。 同クラブは1960年に創立し、日本で389番目のロータリークラブとして承認された。
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静岡県市町対抗駅伝 展望 精鋭ぞろい 競り合い必至 町の部/清水に吉田、長泉がV争いか
静岡市内で2日に行われる第24回静岡県市町対抗駅伝競走大会(静岡陸上競技協会、静岡新聞社・静岡放送主催、県、県教委、県スポーツ協会共催)の各市町のオーダーが1日、発表された。同市葵区で監督会議が行われ、出席した35市町37チームの代表者が当日のレースの注意点などを確認した。 町の部は連覇を狙う清水町が中心。昨年準優勝の吉田町、地力のある長泉町が優勝争いに絡みそう。昨年3位の函南町や7年ぶりの頂点を目指す小山町も上位をうかがう。 昨年、大会記録を塗り替えた清水町は今年は先行逃げ切り型。県高校新人3000メートル1位で、昨年の都大路も経験した1区世古(日大三島高)が流れをつくりたい。県中学女
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三島駅⇄下土狩(長泉)駅 自動運転バス 実証実験 自治体またぎ検証へ
JR三島駅北口(三島市)と下土狩駅(長泉町)を結ぶ市道・町道「下土狩文教線」で1日、自動運転バスの実証実験が始まった。両市町と裾野市、清水町でつくる富士山南東スマートフロンティア推進協議会が4日まで実施し、自動運転の実装に向けた検証を進める。複数自治体にまたがるルートは全国的にも珍しいという。 乗務員が運転席に座り、状況に応じて手動運転に切り替える「レベル2」を採用。実証区間は約1・5キロで、最高時速35キロで走行する。安全確保のため、日本大学三島駅北口校舎(三島市)に設置した装置で遠隔監視する。車内には、自動運転で活用するカメラの映像や事前走行期間に生成した立体地図などを表示した。
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「するがの極」脱穀に挑戦 長泉小で特別授業
長泉町立長泉小の5年生が1日、県東部のブランド米「するがの極」について学ぶ特別授業を受けた。町内の生産者に栽培手順を聞いた。脱穀や精米に挑戦し、地元産のお米に親しみを深めた。 茶わんの下に挟んだ稲を引っ張って脱穀した。すり鉢に入れた玄米を野球ボールですりつぶして白米にした。今井翔太君は「だんだん白くなるのが面白い」と話した。 するがの極を4年前から生産する加藤祥行さん(50)は、種もみをまく前の田んぼの環境づくりが重要と伝えた。JAふじ伊豆の担当者は、粘りが強くもちもちしていると特徴を紹介した。 授業は総合学習の一環。生産者が学校に出向くのは珍しいという。
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記者コラム「清流」 紙の魅力 再認識しよう
特種東海製紙が主催したペーパーアートの全国公募展。最終審査には全応募作402点の中から1次審査を通過した187点のまさに百花繚乱(りょうらん)の作品が並び、多種多様の紙を使った出来栄えに「これはすごい」と感嘆した。 紙幣、切符、書類、本、そして新聞。デジタル化の進展で、日常生活の中で紙と触れ合う機会は減っている。存在感が薄れつつある中、出品者の「紙は素材の中でも安価で雑に扱う人がいる。しかし、紙を生産する過程では、さまざまな努力と技術とエネルギーが使われている」とのコメントが鋭く胸に突き刺さった。 長泉町本宿の特種東海製紙Pamで12月7日から2月29日まで、入賞作品展が入場無料で開かれ
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瑛美さん(沼津)特別賞 紙わざ大賞
特種東海製紙はこのほど、ペーパーアートの全国公募展「紙わざ大賞」の最終審査会を長泉町で開いた。主要賞は7点。県内からは、沼津市のアーティスト名「瑛美」さんが特別賞の特種東海製紙賞に選ばれた。 2021年の第30回を一つの区切りとして22年は中断したが、「紙の可能性をさらに突き詰めよう」(松田裕司社長)と、2年ぶりに開催した。高校生からプロの作家、96歳の高齢者まで38都道府県から402点の応募があった。このうち、1次審査を通過した187点を東京芸術大の日比野克彦学長らが審査した。紙わざ大賞は高梨賢人さん(東京)に決まった。 和紙、折り紙、新聞紙、段ボール、領収書、紙ストローといった多種多
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長泉町のデジタル商品券 町民52%が申請
長泉町は30日の町議会11月定例会で、県内初の全町民を対象にしたデジタル商品券配布は69歳以下の申請率が約52%(30日現在)で、交通系ICカードを配布する70歳以上は99・7%と町民のデジタル化とキャッシュレス化推進に一定の効果があると明らかにした。浅倉充企画財政課長が、安田三津子氏(政和会)の一般質問に答えた。 企画財政課によると、デジタル商品券の配布は、公式LINEやイベント内で申請支援のブースを設けるなどして周知をした上で、申請率向上のため27日に未申請者に対し、案内通知を発送した。浅倉課長は「申請から配布まで全てオンラインで行う全国でも数少ない事例で、社会実験的要素を含む」と述べ、
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来年度町政に要望書 長泉町議会・政和会
長泉町議会の会派「政和会」(大沼正明代表)は29日、2024年度の町政に関する要望書を町役場で池田修町長に提出した。 要望は、健康づくり、保健・医療、高齢者福祉、子育てなど計41項目。重点項目には、ヤングケアラー支援の具体化▽新規企業誘致の推進▽北部地域幹線道路(町道873号線)の着実な整備推進▽クレマチスの丘「ヴァンジ彫刻庭園美術館」への対応-などを挙げた。
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公園にウッドチップ 長泉のヤンセンファーマ富士工場
長泉町の医薬品製造販売ヤンセンファーマ富士工場はこのほど、町職員と協力して同町の水と緑の杜公園の散策路にウッドチップを敷いた。同社社員や家族ら35人が竹ぼうきなどでならして整備した。 町によると、同社から社会貢献ボランティアの申し出があったという。同社の稲葉かすみさん(35)は「社員同士の交流が生まれ、団結力が高まる。社にとっても活動がいい方向につながるはず」と話した。
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武道ツアー 中国業者に提案 三島市観光協
三島市観光協会はこのほど、剣道体験などを盛り込んだ中国の旅行業者向け視察ツアーを同市や長泉町で行い、武道を生かした外国人向け観光ツアー「武道ツーリズム」の実現に向け、可能性を模索した。 中国の旅行会社5社の従業員が参加した。長泉町の武道場では、三島剣道連盟に所属する道場の指導者から竹刀の持ち方や振り方などを教わった。居合道や剣道の演武も見学した。 範士八段で同連盟の宮原昇治名誉会長が、剣道の文化や精神面の魅力についても解説した。勝利主義を優先しないため五輪種目を目指さないとし、厳しい稽古を通して強靱(きょうじん)な精神力を習得することが大切と伝えた。参加者からは、企業の幹部や経営者向けの研修
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中小デジタル化支援 長泉のコンサル会社 静岡県内初DX学校開校
ITコンサルタント業のティープラスワン(長泉町、相沢隆志代表社員)は28日、中小企業のデジタル化を支援するため、「DX学校沼津校」を開校した。IT人材の育成やデジタルトランスフォーメーション(DX)を後押しする。 東京のITコンサルタント会社が開発したカリキュラムを活用する「DX学校」の静岡県内初のフランチャイズ校。IT導入を主導するIT導入士の養成、DX計画立案、マーケティングの3講座があり、主にオンラインで学習する。IT導入診断士の相沢さんが講師を務め、講座とは別に伴走支援も手がける。 相沢さんは大手証券会社や地方銀行でIT関連業務に従事し、多くの中小企業がデジタル化に苦戦していると
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静岡県内40施設で学級・学年閉鎖 インフルエンザ
静岡県は28日、県内の高校、小中学校、幼稚園40施設でインフルエンザに感染したとみられる患者が計570人確認され、学年閉鎖、学級閉鎖を行ったと発表した。 市区町別の施設数と患者数は次の通り。 裾野市2施設43人、長泉町2施設22人、沼津市2施設24人、三島市4施設57人、伊豆の国市1施設8人、御殿場市1施設14人、富士宮市2施設25人、富士市1施設12人、静岡市葵区1施設26人、同市清水区2施設18人、磐田市3施設30人、掛川市4施設59人、森町2施設22人、浜松市西区1施設10人、同市北区3施設37人、同市中区5施設48人、同市東区1施設50人、同市浜北区2施設59人、同市天竜区1施設
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レックス金谷工場 牧之原へ 特種東海製紙グループ 廃棄物燃料増産向け移転
特種東海製紙は27日までに、グループ会社「レックス」(島田市)の金谷工場(同市)を牧之原市に移転する方針を決めた。新工場は2025年度の稼働を予定し、廃棄物を原料にする固形燃料「RPF」の生産能力を増強する。 関係者によると、新工場は牧之原市内の工業団地に入り、敷地面積は約2万3千平方メートル規模になるとみられる。金谷工場は02年の開設で老朽化が進み、手狭になったことなどから移転を決めた。工場の勤務態勢を2交代から3交代に変え、24時間稼働にする。 RPFは化石燃料に代わる次世代の燃料として注目され、レックスは金谷を含む県内3工場で製造している。特種東海製紙グループは特殊紙や機能紙を生産する
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15議案を上程 長泉町議会開会
長泉町議会11月定例会は27日開会し、会期を12月12日までの16日間と決めた後、約2億6777万円を追加する2023年度一般会計補正予算案やこども交流センターの子育て支援事業拡充に伴う条例改正案など15議案を上程した。 一般質問は30日と12月1日に行い、合わせて6人が登壇する。
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長泉町産業祭 特産品に長蛇の列
長泉町産業祭(運営委員会主催)が26日、同町納米里のウェルピアながいずみで開かれた。町内の農工商業にかかわる約70ブースが出展し、特産品の販売や製品紹介を行った。 出展の規模をコロナ禍前に戻し、朝から各ブースに長蛇の列ができた。品評会で受賞した農産物の展示やプレゼント、子ども向けのミニ四駆製作教室が人気を博した。新幹線通学する学生による町のプロジェクト「未来人」と長泉ブランド認定事業者が共同企画したコラボ商品の販売もあった。 卓越した技能を持つ人や後継者育成に貢献した町内の人をたたえる技能功労者表彰もあった。池田修町長が理容師の古地教子さんと電気工事士の長嶋豊さんに賞状を手渡した。
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優れた絵馬デザイン、高校生を表彰 韮山城まつりプレイベント
伊豆の国市民有志でつくる「韮山城 早雲公を顕彰する会」はこのほど、「韮山城まつり」のプレイベントを同市の韮山高志龍講堂などで開いた。同高、伊豆中央高(同市)、知徳高(長泉町)の美術部員がデザインした「韮山城絵馬」や、着物などの生地を使って同会員らが制作したかぶとのストラップを販売した。 絵馬は各校から計39作品のデザインが寄せられ、最優秀賞と特別賞の受賞者に表彰状が贈られた。各校へ感謝状も授与した。「韮山城跡の魅力」と題した静岡古城研究会の望月保宏会長の講演や、伊豆の国歴史ガイドと一緒に韮山城跡を巡る現地見学会も行われた。市内外から約120人が来場した。韮山城まつりは来年の開催を予定してい
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長泉町のビュフェ美術館 50年記念展「偉才の行方」 バイオリンの音色で開幕飾る
長泉町のベルナール・ビュフェ美術館で25日、開館50周年記念展「ベルナール・ビュフェ 偉才の行方」(同美術館、静岡新聞社・静岡放送主催、スルガ銀行特別協賛)が開幕した。フランス人画家ベルナール・ビュフェによる1940年代から最晩年までの作品77点を展示している。2024年11月24日まで。 初日は三島市出身のバイオリニスト牧野順也さんが、来館者が集まる作品の前で演奏し、開幕を飾った。 来年1月20日には同館の小針由紀隆館長が三島市民生涯学習センターで関連の講演会を開く。没後に再び脚光を浴び始めるなど激変したビュフェの評価と、フランス美術界について解説する。申し込み、問い合わせは同館ホーム
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マオリの住居再現 長泉でNZフェス
長泉町の商業施設ウェルディ長泉で26日まで、ニュージーランドにちなんだイベント「キアオラフェス」が開かれている。ニュージーランドの蜂蜜や、チョコレート、クッキーなどを販売。先住民マオリの住居を再現した家も設置している=写真=。 町は1988年にニュージーランドのワンガヌイ市と姉妹都市提携を結んだ。
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旬の四ツ溝柿ロールケーキに 長泉で限定販売
今が旬の長泉町特産品を使った「四ツ溝柿ロールケーキ」が12月下旬ごろまで期間限定で販売される。製造を手がける町ブランド認定店のケーキ屋「ハピネス」(下土狩)の小松大輔店長(48)は「洋菓子に柿は珍しいはず。生クリームとの相性や柿の香りを楽しんでほしい」と話す。26日の町産業祭でも販売予定。 ロールケーキには食感を残すため、厚く切った生の四ツ溝柿を使用。しっとりするシュー生地で柿と生クリームを包んだ。小松店長が「地元のおいしいものを使いたい」との思いから製造を開始。昨年、町のブランド品としての認定を受けた。 小松店長は「今の時期しか食べられないので、一度味わってみて」と話した。
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ビュフェ美術館(長泉)50周年祝う 「偉才の行方」展開会 親族迎え式典盛大
25日に開館50周年を迎える長泉町のベルナール・ビュフェ美術館は24日、50周年記念式典と記念展「ベルナール・ビュフェ 偉才の行方」(同美術館、静岡新聞社・静岡放送主催、スルガ銀行特別協賛)の開会式を同美術館で行った。画家ベルナール・ビュフェ(1928~99年)の祖国フランスから親族を迎え、節目を盛大に祝った。 式典にはベルナールのめいのブランシュさんと孫のティモテさん、在日大使館のシャルランリ・ブロソー文化参事官らフランス関係者のほか、地元首長や議員、企業関係者約60人が参加した。ブランシュさんは「再訪できて感慨深い。開館式で植えられたクスノキは、日仏友好の象徴であり、ベルナールと(同
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見えづらい標識、ふたのない水路… まちの危険 細かく点検 長泉町民ら 屋内外でワーク
長泉町はこのほど、本宿区の町民と協力して地域課題の改善策を検討するワークショップを同町の本宿公民館で開いた。職員と町民が事前に地域を歩いて見つけた危険箇所を洗い出し、ハードとソフトの両面から、住みやすい地域にするための解決方法を話し合った。 2016年度から始まった町の生活空間満足度向上事業「まちなかカイゼンBefore&After」の一環で、本年度は本宿区で実施。ワークショップは職員と町民約30人が参加した。10月下旬に日中と夜間、町民と職員で区内を巡り、昼夜での危険の違いを点検。洗い出した52カ所の地図と写真を基に議論した。住宅の木でカーブミラーが見えない、右折禁止の交差点を無視する車が
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「世界かんがい施設遺産」登録 本宿用水見学 歴史学ぶ 長泉
長泉町の本宿用水を管理する共有財産管理委員会はこのほど、「世界かんがい施設遺産」の登録を受けた同用水の見学会を現地で開いた。参加者らは施設の歴史を聞き、完成によって土地が水田地帯となり農村発展と貧困解消につながったことを学んだ。 町内外から子ども連れなど35人が参加。本宿公民館をスタートして、鮎壺の滝上流の用水水門付近まで歩いた。ガイドから16世紀までの本宿村は稲作ができない地域で、1601年に村の農民が嘆願して用水工事に着手、03年に完成したことや当時最先端の水利土木技術の「甲州流水利法」を駆使したことなどを学んだ。 詳しく知りたいと参加したという進士幸子さん(76)=同町本宿=は「地域の
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長泉の80代男性 120万円詐取被害
長泉町の80代無職男性が23日までに、義理の息子を名乗る男らに現金120万円をだまし取られたと裾野署に届け出た。同署は特殊詐欺事件として調べている。 同署によると、22日午後1時ごろ、男性宅に義理の息子を名乗る男から「書類とキャッシュカードを入れた封筒を取引先ではない間違ったところに送った」などと電話があった。男性はその後、町内の店舗駐車場で、会社上司の娘を名乗る女に120万円を手渡したという。
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絵本、紙芝居を読み聞かせ 幅広い世代に本の魅力発信 長泉町民図書館「読書フェア」
長泉町民図書館などは23日、読書フェアをコミュニティながいずみで開いた。例年から規模を拡大し、読み聞かせに加え、ワークショップや出店が集まった。 多くの子ども連れが集まり、町内5団体による絵本と紙芝居の読み聞かせや、パネルシアターを楽しんだ。今回は新たに、パンやコーヒー、本などの販売、絵本作家による版画ワークショップや国際協力機構(JICA)の仕事紹介も加えた。長泉幼稚園の中村桜翔君(6)は「シアターが楽しかった」と笑顔を見せた。
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静岡県内72施設で学級・学年閉鎖 インフルエンザ
静岡県は22日、県内の高校、小中学校、幼稚園、保育所、こども園計72施設でインフルエンザに感染したとみられる患者が計1354人確認され、学級閉鎖、学年閉鎖を行ったと発表した。 市区町別の施設数と患者数は次の通り。 伊東市3施設26人、函南町1施設34人、沼津市3施設90人、三島市2施設27人、伊豆の国市1施設14人、清水町1施設8人、長泉町2施設31人、御殿場市7施設97人、富士市3施設43人、富士宮市2施設147人、静岡市駿河区2施設20人、同市葵区7施設128人、同市清水区4施設61人、焼津市4施設94人、牧之原市3施設49人、島田市2施設20人、藤枝市7施設88人、掛川市6施設67
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小説家 万城目さん講演 創作秘話や静岡県内生活振り返る 長泉町
長泉町井上靖文学館はこのほど、人気作家の万城目学さんを招き、開館50周年記念講演会を町文化センターで開いた。万城目さんは影響を受けた井上の作品や自身のこだわりなどをユニークに語り、会場を「万城目ワールド」に包み込んだ。 万城目さんは以前、三島市の化学繊維メーカーに勤務しながら「硬派な歴史小説家を目指していた」と県内で過ごした日々を振り返った。三島時代に執筆に着手した作品は、井上の「天平の甍(いらか)」の作風に影響を受け、天平時代の仏師の物語を歴史文学賞に応募。同時に作風の全く違う「鴨川ホルモー」を新人文学賞に応募して受賞、作家デビューにつながったと明かした。「もしも結果が逆だったら、井上靖
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四ツ溝柿「いただきます」 長泉4小中校の給食に登場
長泉町特産の四ツ溝柿が22日、町内の4小中学校の給食に登場した。地元農家が収穫した870個をカットし、3480人分を提供した。 月1回、町内産の食材を学校給食に活用する日を設ける町の取り組みの一環。長泉中では生徒がデザートとして味わった。2年渡辺岳登さん(14)は「甘くておいしい。地元にこういう特産があってうれしい」と笑顔でほおばった。 JAふじ伊豆によると、今年は10日ほど収穫が遅れたが、例年並みの甘さと収穫量を見込む。
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27日から定例会 長泉町議会
長泉町議会は21日、議会運営委員会を開き、11月定例会の会期などを決めた。決定した主な日程、事項は次の通り。 会期 27日~12月12日◇一般質問・登壇者 11月30日と12月1日、6人◇当局提出議案 町こども交流センターの子育て支援事業拡充に伴う条例改正案など15件◇常任委員会 5、8日
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子育て支援拠点 機能拡充 長泉町 1、2歳児 預かり保育も
長泉町は21日の定例記者会見で、来年4月から子育て支援拠点「パルながいずみ」の機能を拡充すると発表した。未就学児までの短時間の一時保育に加え、新たに1、2歳児が一定期間継続して利用できる定期利用型保育事業を始める。町によると、公共施設内で年間を通じて定期利用型保育を実施するのは県内初という。 1、2歳児の保育室を新設。休所日を毎週火曜から毎月第1火曜に変更し、開館日を年間約40日増やす。利用時間は午前7時15分~午後6時15分に改め、これまでより3時間15分延長する。一時保育事業の受け入れ時間も拡大する。 町によると、保育園の申し込み数は増加傾向にあり、「特定の施設だけを希望」「保護者が求職
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ヴァンジ美術館、静岡県が跡地取得へ 12月補正に関連経費計上へ最終調整
静岡県が無償譲渡の申し出を受けている「ヴァンジ彫刻庭園美術館」(長泉町、閉館)について、静岡県は県議会12月定例会に提出する2023年度12月補正予算案に、跡地の取得を前提とした関連経費を計上する方向で最終調整していることが20日までの関係者への取材で分かった。 同美術館を巡っては県東部の行政関係者や民間が県による支援や利活用を求める中、県議会各会派からは美術館の取得や運営に対し「不採算施設を県有化する先例となる」などの懸念が示され、これまで議論に約2年を費やした。補正予算案が12月定例会に提出された場合、県議会の判断が注目される。 12月補正予算案には23年度分の維持管理費や利活用
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静岡県内20施設で学級・学年閉鎖 インフルエンザ
静岡県は20日、県内の高校、小中学校計20施設でインフルエンザに感染したとみられる患者が計220人確認され、学級閉鎖、学年閉鎖を行ったと発表した。 市区町別の施設数と患者数は次の通り。 沼津市1施設10人、三島市1施設11人、清水町1施設14人、長泉町2施設22人、富士宮市2施設24人、富士市1施設10人、静岡市葵区3施設41人、同市駿河区2施設24人、藤枝市1施設10人、磐田市2施設10人、浜松市中区2施設19人、同市南区1施設10人、同市北区1施設15人
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「最後まで踏ん張れる走りを」 長泉チームが壮行会【市町対抗駅伝】
12月2日の県市町対抗駅伝(静岡陸上競技協会、静岡新聞社・静岡放送主催)に向け、長泉町チームは19日、同町文化センターで壮行会を開いた。町の部3位入賞を目標に掲げ、一致団結して大会に挑む。 斗沢秀春監督(63)は池田修町長らから激励を受けた後、「いいメンバーがそろった。タイムも順位も狙えるはず」と意気込んだ。小林翔大主将(24)=陸上自衛隊滝ケ原駐屯地=は「みんなできつい練習を積み重ねてきた。最後まで踏ん張れる走りをしたい」と決意を述べた。その他の登録選手は次の通り。 安藤大晴(長泉南小6)、渡辺一晴(同)、常岡頬太(長泉北小6)、鈴木なな(同)、平野智優(長泉南小6)、大沼慶汰(長泉中
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長泉・ビュフェ美術館50年記念展 偉才の生涯を回顧 25日から
長泉町のベルナール・ビュフェ美術館で25日、開館50周年記念展「ベルナール・ビュフェ 偉才の行方」(同館、静岡新聞社・静岡放送主催、スルガ銀行特別協賛)が開幕する。18日、同館で作品の設営が行われた。 20世紀後半を代表するフランス人画家ベルナール・ビュフェ(1928年~99年)の40年代から最晩年までの作品を総覧しながら、偉才を再考する展示。室内や静物を中心に描いた初期作品から、サーカス、闘牛、愛する人たちなど全8章に分けて77点を紹介する。 18日は、学芸員がビュフェが来日した際に見た光景を描いた作品を飾るエリアの配置を考えた。学芸員の井島真知さんは「偉才として若くしてデビューしたビ
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中小人材確保へ 最新動向を紹介 長泉町、セミナー
長泉町はこのほど、県中小企業団体中央会の協力で、中小企業対象の人材確保セミナーを町文化センターベルフォーレで開いた。静岡キャリア形成支援協同組合(浜松市)の南谷幸子代表が講師を務めた。 コロナが収束した現在の採用現場は、徐々に売り手市場に移行している。南谷代表は採用方法の種類や若手転職者の求人検索の流れを紹介。人材を確保するためには、「『仕事も生活も充実できる』など若手から求められる労働環境や業務体制を理解し、企業として支援する必要がある」と強調した。
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スマホ・ネットの家庭内ルールどうしてる?⑥しずしんニュースキュレーターと読者の意見【賛否万論】
スマートフォンやネットの家庭内ルールを巡る「賛否万論」。前回まで、保護者による管理「ペアレンタルコントロール」の必要性に加え、子ども自身が利用の長所と短所を学ぶことや親子間の会話の重要性などについてさまざまな意見が寄せられました。家庭内の方針に委ねられる場面が多い分野ですが、ネットに起因する犯罪被害を防ぎ、コミュニケーション手段としてより有用に活用するため、ネットリテラシー教育の大切さは高まっています。今回もしずしんキュレーターと読者の声を紹介します。 どう使うか、全ては心根次第 キュレーター 寺子屋たっちゃんさん(静岡市) 私学教育に携わり50年超の人情家。「人は多
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インフルエンザ 静岡県内24施設で学級・学年閉鎖
静岡県は16日、県内の高校、小学校、幼稚園24施設でインフルエンザに感染したとみられる患者が計232人確認され、学級閉鎖、学年閉鎖を行ったと発表した。 市区町別の施設数と患者数は次の通り。 河津町1施設10人、熱海市1施設8人、伊豆の国市1施設9人、沼津市1施設12人、長泉町1施設9人、御殿場市1施設8人、小山町1施設7人、富士宮市2施設15人、静岡市葵区3施設30人、同市清水区2施設24人、牧之原市1施設11人、磐田市2施設20人、掛川市1施設4人、袋井市2施設22人、森町2施設24人、浜松市中区1施設11人、同市南区1施設8人
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がんセンターに車椅子を寄贈 生保協会県協会沼津
生命保険協会県協会沼津地区は15日、県立静岡がんセンター(長泉町)に車椅子10台と付属品を寄贈した。会員6社の従業員からの寄付金で購入した。 松尾洋会長(明治安田生命保険沼津支社長)ががんセンターを訪ね、小野裕之病院長に目録を手渡した。「従業員の善意が詰まっている。少しでもお役に立てば」と話した。同センターが開院した2002年から、福祉用品や医療器具の寄贈を毎年続ける。 同協会沼津地区はこのほか、長泉町社会福祉協議会を通じて同町の児童発達支援センター「ススミダス」に子ども用のテーブルと椅子などを贈った。
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企業の株価見通し 長泉の知徳高生徒が分析発表
知徳高(長泉町)は15日、アイザワ証券(東京)と連携した金融授業を実施した。情報ビジネス科ビジネスコースの2年生が、県内上場企業の今後の株価見通しをプレゼンテーションした。 証券会社の社員が顧客から個別銘柄の先行きを問われた場面を想定し、1人ずつ発表した。株価収益率(PER)や株価純資産倍率(PBR)、株価チャートを示し「成長が期待できる」「長期投資に向いている」などと評価した。同業他社との比較や足元の事業環境を踏まえた分析結果を披露する生徒もいた。 アイザワ証券社員が審査し、スズキについて発表した平尾大和さん(17)を最優秀に選んだ。インド市場の動向を含め多角的に分析していた点を評価し
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インフルエンザ 静岡県内29施設で学級・学年閉鎖
静岡県は15日、県内の高校、小中学校、幼稚園29施設でインフルエンザに感染したとみられる患者が計592人確認され、学級閉鎖、学年閉鎖を行ったと発表した。 市区町別の施設数と患者数は次の通り。 伊東市1施設41人、沼津市2施設163人、裾野市1施設8人、長泉町1施設11人、御殿場市6施設76人、静岡市清水区4施設51人、同市葵区4施設106人、同市駿河区1施設31人、焼津市1施設8人、島田市2施設24人、藤枝市4施設59人、浜松市中区1施設8人、同市南区1施設6人
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東大OB集い 沼津で地方創生学ぶ
静岡県東部の東京大卒業生でつくる「東静銀杏(いちょう)会」(松岡宏会長)はこのほど、地方創生事業を手がける「うさぎ企画」(長泉町)代表で同大卒業生の森田創さん(49)を招いた卓話会を沼津市内で開いた。会員13人が地方創生や公共交通の現状について理解を深めた。 元東急社員の森田さんは、社員時代に伊豆地域で携わった2次交通統合サービス「MaaS(マース)」の取り組みや、起業後に始めた県内企業と首都圏などの複業人材とのマッチング事業について解説した。 今後の地方創生で必要なことは「量ではなく質」とし、「観光客が1万人来るよりも、地域活性化に貢献する100人が来た方が地元のためになる」と強調した
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「韮山城まつり」に向け特製絵馬や見学会 11月18日プレイベント
伊豆の国市民有志によって結成された「韮山城 早雲公を顕彰する会」は18日午後1時から、「韮山城まつり」のプレイベントを同市の韮山高志龍講堂などで開く。 同高、伊豆中央高(同市)、知徳高(長泉町)の美術部員がデザインしたオリジナル絵馬や、着物などの生地を使ったかぶとのストラップを販売する。静岡古城研究会の望月保宏会長による講演会や、伊豆の国歴史ガイドと一緒に韮山城跡を巡り、構造と歴史を勉強する現地見学会も行う。 定員は300人で参加無料。現地見学会は当日会場で定員60人まで申し込みを受け付ける。詳細は市ホームページ、問い合わせは市文化財課<電055(948)1428>へ。
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古写真と比較し三島散策 知徳高生がまちの変遷学ぶ
三島市の三島商工会議所は14日、市内で撮影された古写真と現在の街並みを比較しながら市街地を巡り、地元の歴史や文化を学ぶ講座を開いた。知徳高(長泉町)普通科観光文化コースの3年生約30人が参加し、三島のまちの変遷について理解を深めた。 同商工会議所まちづくり委員会のジオプロジェクトの一環。将来のまちづくりを担う若者に昔の三島の様子を語り継ぎ、郷土愛を育もうと初めて実施した。 生徒たちは、水辺や大通り、鉄道など5組に分かれて散策に出発。同商工会議所が所有する昭和初期から昭和末期の古写真について事前学習した知識を踏まえ、プロジェクトメンバーらから変遷の様子を聞き取った。 楽寿園を選んだチーム
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静岡市に45%集中 建設発生土の県内民間処理施設 増設や偏在解消へ県模索
静岡県内で民間が運営する建設発生土処理施設のうち、45%が静岡市に集中していることが、14日までの県への取材で分かった。県は土砂を再利用するまで仮置きするストックヤードを長泉町、静岡市、浜松市に1カ所ずつ整備し、年内に運用を始める予定だが、建設土木業界からは処理施設の増設や地域偏在の解消を求める声が高まっている。県は建設発生土の有効利用を促進しつつ、地域事情に応じた課題解決策を模索する。 県内の民間処理施設は2022年4月時点で76カ所あった。土砂受け入れ時の規制を強化する県盛り土規制条例施行を境に一時減少したものの、条例上の許可手続きが進み、23年10月時点で73カ所まで回復した。このう
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静岡県内35施設で学級・学年閉鎖 インフルエンザ
静岡県は14日、県内の高校、小中学校、幼稚園、こども園35施設でインフルエンザに感染したとみられる患者が計463人確認され、学級閉鎖、学年閉鎖を行ったと発表した。市区町別の施設数と患者数は次の通り。 沼津市4施設94人、裾野市3施設27人、長泉町1施設10人、三島市1施設14人、伊豆市1施設8人、函南町1施設12人、小山町1施設13人、富士市1施設26人、富士宮市1施設7人、静岡市葵区2施設39人、同市駿河区1施設11人、同市清水区1施設18人、牧之原市1施設2人、菊川市1施設8人、湖西市1施設13人、浜松市中区8施設84人、同市東区2施設23人、同市西区2施設20人、同市南区1施設12人
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子どもの虐待、現状知って 学校関係者らに向け講演会 長泉町
長泉町は14日、今月の「オレンジリボン・児童虐待防止推進キャンペーン」に合わせた講演会を同町在宅福祉総合センターいずみの郷で開いた。 社会福祉法人子どもの虐待防止センター(東京都)理事長の松田博雄さん(74)が講師を務め、幼稚園や学校関係者ら約60人が出席した。松田さんは虐待の種類、しつけと体罰の違い、全国の児童相談所へ相談件数が年々増えている現状などを説明。支援のために「子どもや親が『何か変』と感じたら通告して」と話し、「虐待防止のために地域のネットワークを大切に」と強調した。 参加した60代女性は「虐待を防止するために母親が『助けて』といえる場が必要だと感じた」と話した。
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雇用安定など長泉町に要望 連合静岡沼駿三田地域協議会など
連合静岡沼駿三田地域協議会(杉本敏彦議長)と三島地区労働者福祉協議会(野寺高雪会長)は13日、長泉町の池田修町長に行政要望書を提出した。 連合は、多様な雇用・就労形態で働く労働者の雇用安定、貧困・自殺・児童虐待防止、教育環境の整備拡充、行財政運営の推進などを求めた。同協議会は、既存企業支援と新規企業誘致による雇用創出、保育園待機児童解消といった子育て支援、消費者被害防止など12項目を要望した。 杉本議長と野寺会長らが町役場を訪れ、池田町長にそれぞれ手渡した。
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長泉ブランド 新たに4品目追加 生産者「多くの人、知って」
長泉町商工会は13日、町特産品として認定する「長泉ブランド」に新たに3食品と1製品の計4品目を追加した。町防災センターで認定式を開き、芹沢良一副会長が生産者に認定証を手渡した。生産者らは「認定をきっかけにより多くの人に知ってもらいたい」と笑顔を見せた。 認定を受けた食品は麦の黒い線を切り、ぼそぼそ感をなくした永倉精麦(東野)の「国産もち麦(米粒麦)」、横山精肉店(下長窪)の人気商品「炭火焼あしたか牛ローストビーフ」とスパイスのきいた「あしたか牛100%ブラートヴルスト」。製品はエイ・エフ・エム・ジャパン(同)のゴルフゴールカップ用底上げ木製品「knock on wood」。 認定式では生
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最優秀に富士SR牧場 長泉であしたか牛共進会
JAふじ伊豆あしたか牛推進協議会はこのほど、畜産技術の向上を目的とした共進会を長泉町で開いた。富士サンライズ牧場(同町)が最優秀賞と優良賞をダブル受賞した。 飼料や燃料費高騰が続く中、愛鷹山麓の生産者が丹精を込めて飼育した12頭を出品した。県経済連小笠食肉センター(菊川市)の関係者が肉質や色合いなどを審査。適度に脂を含み、身の引き締まった高品質の枝肉が多く集まったという。優秀賞には加藤徳夫さん(同町)の雌牛を選んだ。 同センターに出荷された枝肉を画像で確認しながら、リモート開催の競りを行い、入賞した生産者と購買者を表彰した。 あしたか牛は県東部のブランド牛で、豊かな風味と柔らかい肉質が特徴。
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町3役 報酬引き上げ答申 長泉町特別職報酬等審議会 財政状況踏まえ、町議も
長泉町特別職報酬等審議会(会長・中山勝企業経営研究所常務理事)は10日、月額報酬について、町長と副町長、教育長は約2・5%、町議は約8・5%、引き上げるよう池田修町長に答申した。引き上げが妥当とする理由について中山会長は「行財政運営状況や一般職の給与改定を踏まえた。議員のなり手不足解消にもなるはず」と述べた。改定されれば1997年以来、27年ぶりとなる。 審議会は町長の諮問を受け、8月から計3回開催。町の財政状況や県内各市町の特別職の報酬など計12の検討項目を基に精査した。 中山会長が同日、町役場を訪れ、高田昌紀副町長に答申書を手渡した。中山会長は「長期間にわたり、審議がされていなかった」と
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ブライダル事業の理解深める 知徳高生が三島で模擬結婚式 プロの技、間近で観察
観光やサービス接遇について学ぶ知徳高(長泉町)普通科観光文化コースの3年生29人が8日、三島市のみしまプラザホテルで模擬結婚式に臨んだ。生徒が実際に新郎新婦役を演じ、ブライダルやホテルの仕事について理解を深めた。 模擬人前結婚式では、ドレスに身を包んだ新婦役の梅原彩琴さんが父親役の渡辺紀之校長とともにバージンロードを歩き、新郎役の本多叶弥さんとともに壇上へ。誓いの言葉を読み上げた後、指輪を交換し、結婚証明書にサインした。式後には階段でフラワーシャワーの祝福も受けた。 美容関連の仕事を目指す梅原さんは「緊張したけれど、スタッフが優しく話しかけてくれて楽しかった」と笑顔を見せ、本多さんも「
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11月11日は「箸の日」 町有林間伐材でマイ箸 長泉町が園児に贈呈
長泉町は「箸の日」(11日)を前に10日、町有林の間伐材を使った名前入りの箸を、あまねこども園と町立東幼稚園の年中クラスに贈った。池田修町長から箸を受け取った園児らは「頑張って、嫌いな食べ物も食べる」と意気込んだ。 東幼稚園で行った贈呈式では、池田町長が間伐を行う道具や目的をわかりやすく解説した後、園児一人一人に手渡した。園児らはお礼に感謝の気持ちを込めて歌をプレゼント。畑周平君(5)は「すぐ使いたい。すっぱいものとか嫌いな食べ物をこれで食べたい」と笑顔を見せた。 町有林のヒノキ間伐材の有効活用策として、箸を使い始める時期の園児らに贈る「はじめてのマイ箸」プロジェクトの一環。昨年度のな
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スマホ・ネットの家庭内ルール どうしてる?⑤ キュレーター/読者の意見【賛否万論】
スマートフォンやネットの家庭内ルールについて、前回までに寄せられた投稿には、「親もけじめをつけた使い方を」「使用による怖さを伝え、子の自制を促す」といった保護者への注意喚起を呼びかける声の一方、「もはや体の一部。徹底的に使ったら」や「今の時代、スマホやネットが使えない方が問題」と活用することに対するメリットに注目する意見もありました。今回も引き続きキュレーターと読者の意見を紹介します。 衝突恐れず 子どもと対峙 キュレーター 松浦静治さん(島田市) 任意団体Study Like Playing代表。20年間の小中学校教員生活の後、早期退職して地域で子どもを育む活動を実
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3世代でパークゴルフ 長泉・普及イベント
長泉町はこのほど、桃沢地区に全面オープンしたパークゴルフ場の初心者向け普及イベントを同ゴルフ場で開いた。3世代での参加もあり、世代を超えてパークゴルフを楽しんだ。 町民ら約65人が参加。町パークゴルフ協会会員からルールや打ち方のコツを教わりながら、4人一組で全18ホールを回った。家族で参加し、初めてゴルフをしたという長泉小4年の檀上千晴ちゃん(9)は「うまくボールが飛んだ時はうれしかった。またやってみたい」と声を弾ませた。
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特産品「四ツ溝柿」の収穫最盛期 援農ボランティアらと収穫 長泉
長泉町の特産品で、愛鷹山麓が原産といわれる「四ツ溝柿」の収穫が最盛期を迎えている。 下山柿園(同町)では8日、繁忙期の農作業を手伝う援農ボランティアらも加わって収穫作業に励んだ。鮮やかなオレンジ色に染まり、表面がつるつるとしたきれいな柿を次々と切り取った。 同園の下山実さん(43)は「夏の厳しい暑さの影響を受けたが、味はしっかりしている。柿の中で一番おいしいと思う。ぜひ食べてほしい」と話した。収穫は11月末まで続く見込み。 四ツ溝柿は先がとがったハート形で、四方に浅い溝が入っている。柔らかい食感とまろやかな甘みが特徴。高級品として、贈答用にも人気を集めている。
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26日、長泉で産業祭 ポスターとプログラム完成
長泉町の「産業祭」(運営委主催)が26日午前10時から午後2時まで、町健康公園で開かれる。特産品プレゼント大会、未来人と長泉ブランド認定事業所コラボ商品の販売のほか、約80の飲食物販の出店や約10の工業展が並ぶ。 産業祭は昨年、規模を縮小して3年ぶりに開催。今年はコロナ禍前の規模に戻す。PR用のポスターとプログラムがこのほど完成した。町担当者は「4年ぶりに完全復活する。町の一大イベントなので、ぜひ足を運んで」と話した。
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北山用水と本宿用水「世界かんがい遺産」 登録の影に住民の力 富士宮と長泉の団体、継承に決意新た
「世界かんがい施設遺産」に登録が決まった富士宮市の北山用水と長泉町の本宿用水。登録に至るまでには地元住民の地道な取り組みがあった。登録証が6日、維持管理する地元団体の元に届いた。会員らは保全に汗を流した先人たちの功労に思いをはせ、地域の宝を後世に継承する決意を新たにした。 北山用水は、地元住民5人でつくる運営協力委員会が月に数回、水路にたまったごみを撤去し生活用水の通水を維持する。大雨で増水の危険が高まるときの水門調整も任され、地域を水害から守ってきた。2021年からは地元の北山小に出向いて児童に北山用水の歴史と価値を教えている。 石川雅洋会長(73)は冷たい水に入って取水口に堆積した土
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長泉の旬、コース料理に 限定レストラン90人堪能 山田シェフ腕振るう
長泉町産の食材を使った限定レストラン「桃沢newバルバコア」(桃沢郷まつり実行委員会主催)がこのほど、同町の桃沢野外活動センターで開かれた。料理は都内で創作料理店を経営する山田チカラシェフ(静岡市駿河区出身)が手がけた。町内外から約90人が来場し、緑に囲まれた自然の中で食事を堪能した。 来場者は地元産キクラゲのアヒージョや、特産品でブランド牛の「あしたか牛」を用いたキーマカレーやバーガー、今が旬の四ツ溝柿のローストなど、子ども用と大人用の2コースの料理を堪能し、顔をほころばせた。家族で参加した富田和彦さん(52)は「キクラゲは肉厚で、歯ごたえもあっておいしかった」と声を弾ませた。 山田シ
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わたしを変えた井上靖のことば 長泉の文学館 50周年企画展 著名人らの生原稿で紹介
長泉町井上靖文学館は来年3月中旬まで、開館50周年を記念したメイン企画展「わたしを変えた井上靖のことば」を同館で開いている。人気小説家万城目学さんやサッカー日本代表の元監督岡田武史さん、世界的指揮者小澤征爾さんら多彩なジャンルの著名人による井上靖との関連を記した生原稿を展示する。 披露するのは計14人による原稿。井上が作家デビュー前に、美術記者として美術とのゆかりが深かったころに交流のあった日本画の巨匠平山郁夫ら画家など7人のものや、2010年の同館企画展に寄稿された作家椎名誠さんら4人の原稿、今回の企画展のために寄稿した万城目さんのほか、直木賞作家今村翔吾さん、三島市在住の生物学者小林武彦
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作家の万城目学さん 11月18日に講演会 長泉町・井上靖文学館 開館50周年記念
長泉町井上靖文学館は18日午後2時から、人気小説家万城目学さんを招いて開館50周年記念講演会を町文化センターベルフォーレで開く。参加無料。 万城目さんは2006年、「鴨川ホルモー」でデビューし、「プリンセス・トヨトミ」などの著作で知られる。現実世界に非日常的な内容を取り入れる作風「万城目ワールド」にちなみ、「井上靖ワールドときどき長泉町などについて語る」と題し、井上靖の作品や長泉町について講演する。 定員500人で先着順。参加申し込みは町ホームページのQRコードからか、メールまたはファクスで受け付ける。問い合わせは同館<電055(986)1771>へ。
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風味豊かな大和芋 収穫始まる 裾野や長泉
裾野市や長泉町の特産品として知られる山芋「大和芋」の収穫が始まった。強い粘りと豊かな風味が特徴で、収穫は11月下旬まで続く見込み。 同市公文名の生産者、井草信子さん(86)は4日も早朝から畑に入り、一本ずつ丁寧に掘り出し、表面に生える「毛」をむしり取って出荷に備えた。今年は暑い夏に水分をたっぷりと与え、状態は良好という。 井草さんが栽培する山芋は太く、見た目から「デブ芋」とも呼ばれる。粘土質で水分を含むイモ作りに適した土壌で育てる。井草さんは「とろろ汁や刺し身と一緒に食べるのがおすすめ。栄養価も高いのでぜひ食べてほしい」と話した。
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制服セーター、生徒がデザイン 長泉町の知徳高 90周年記念で
知徳高(長泉町)が創立90周年を記念し、生徒がデザインした新セーターを制作した。来年度から制服として着用する。デザインが採用された生徒らは「形になってうれしい。来年からみんなが着るなんて想像できない」と喜んだ。 同校は昨夏、全校生徒から新セーターのデザイン案を募集した。教員で10案に絞った後、セーターの試作品を制作。今年5月ごろまでの間に生徒や教員で投票を行った結果、2年の小山実憂さん(17)と専門学校1年の大隅舞さん(18)=当時3年生=のデザイン案が人気で、二つの案を組み合わせることとなった。10月中旬、創立90周年の記念式典で初めて生徒に公表された。 新セーターは長袖とベストで、淡
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静岡県内36施設 インフルエンザで学級・学年閉鎖
静岡県は30日、県内の高校、小中学校、幼稚園36施設でインフルエンザに感染したとみられる患者が計372人確認され、学年閉鎖、学級閉鎖を行ったと発表した。 市区町別の施設数と患者数は次の通り。 南伊豆町2施設11人、伊東市1施設6人、伊豆の国市1施設9人、沼津市1施設6人、長泉町1施設6人、富士市1施設12人、静岡市清水区2施設30人、同市葵区1施設13人、同市駿河区1施設13人、焼津市2施設18人、島田市1施設9人、牧之原市1施設10人、掛川市3施設34人、磐田市10施設83人、浜松市西区1施設10人、同市北区1施設38人、同市中区2施設20人、同市東区2施設24人、同市浜北区2施設20
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三島の60代男性 電子マネー利用権80万円分詐取被害
三島市の60代男性が30日、パソコンの修理代名目で電子マネー利用権80万円分をだまし取られたと三島署に届け出た。同署は特殊詐欺事件として調べている。 同署によると、男性は20日、自宅のパソコンに表示された警告画面の番号に電話し、マイクロソフト社の社員をかたる男から「パソコンがウイルスに感染している。修理代金を支払ってほしい」などと言われた。同日から21日にかけ、同市と長泉町のコンビニエンスストア2カ所で電子マネーカードを計5回購入し、番号を相手に伝えたという。
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アサギマダラ乱舞 伊豆・修善寺虹の郷 数年ぶり飛来
伊豆市の観光施設「修善寺虹の郷」に旅するチョウとして知られるアサギマダラが飛来し、来園者を楽しませている。 アサギマダラは、園内のイギリス村からカナダ村に向かう遊歩道沿いに新たに植栽したフジバカマの蜜を求めて飛び交っている。施設関係者によると、園内で本格的な飛来を確認できたのは数年ぶりで、多い日で20匹ほどが集まっているという。 秋の自然を楽しみに訪れたという長泉町の渡辺美佐子さん(63)は30日、「ずっと気になっていたチョウを見ることができて感激。模様が不思議なくらい美しい」と話した。 (東部総局・田中秀樹)
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昭和遊びの楽しさ 想像以上! 長泉LCイベント
長泉ライオンズクラブ(LC)は28日、昭和遊び体験イベント「ライオンキッズデー」を長泉町のウェルピアながいずみで開いた。多くの親子が訪れ、めんこやコマ回しなどを一緒に楽しんだ。 まちづくり団体「ナガプロ」、ボーイスカウト長泉第2団などが協力。けん玉や型抜き、竹とんぼなど全10種類の体験コーナーを設け、来場者には駄菓子を配った。 全コーナーを回ったという長泉小5年の遠藤一之介君(11)は「昔遊びは思っていたより楽しい」と笑顔を見せた。同LCの山田啓介会長(74)は「みんな親子で来てくれる。来年も開催したい」と話した。
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イチョウ 世界で愛された「生きた化石」【しずおかに生きる植物 秋⑤】
公園、寺院、街路樹で色づくイチョウの黄葉は、秋の深まりを感じさせる。静岡県内でも、三島駅北口や県立大(静岡市駿河区)の中に広がる黄金色の景観は、見事である。 イチョウはソテツと共に、地球上で最古の種子植物。そして巨木で長寿の裸子植物であり、生きた化石とも呼ばれる。葉は独特な扇形。被子植物の桜や柿の葉と比べると随分と異なる。イチョウの仲間は、2億年ほど前の中生代ジュラ紀に出現し、かつて恐竜と共存していたと化石は告げている。 今日見るイチョウは、6500万年前の隕石[いんせき]衝突とその後の寒冷化で絶滅したとされていた。ところが中国の山地で自生が確認され、それがわが国に伝えられた。オランダ東
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福祉功労者を表彰 静岡で県大会
静岡県や県教育委員会、県社会福祉協議会などでつくる「ふじのくに健康福祉キャンペーン推進協議会」はこのほど、静岡市駿河区のグランシップで本年度の県健康福祉大会を開いた。 社会福祉に貢献した個人・団体の表彰後、表彰を受けた民生・児童委員の原川光世さん(77)=焼津市=や、里親として約150人の里子を育ててきた水野国彦さん(67)、厚子さん(66)夫妻=磐田市=が事例報告を行った。厚子さんは母親が自殺した女子高生を預かった事例などを紹介し、「わが子も人の子も区別なく育てるべき。子どもたちの成長を感じることができる生活をこれからも楽しく送りたい」と話した。 知事表彰を受けた個人、団体は次の通り。 【
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書道や生け花、成果披露 長泉町民文化祭
第57回長泉町民文化祭(町、町教委主催)が29日まで、町内で開かれている。地元で活動する約60の団体が展示やステージショーで成果を披露する。 コミュニティながいずみでは書道、生け花、絵手紙、郷土史を紹介する多彩な展示が並ぶ。最終日には、模型制作、バイオリン、Tシャツ作りなどの体験を実施する。長泉町文化センターベルフォーレでは芸能の部を開き、演奏やダンスを披露する。
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11月10日にがん相談会 河津
静岡県立静岡がんセンター(長泉町)は11月10日午後1~4時、がんに関する相談を無料で受ける「出張がんよろず相談」を河津町保健福祉センターで行う。 医師を含む2~3人のチームが、患者や家族の相談に応じる。 賀茂地区6市町の住民が対象。申し込みは2日までに専用ダイヤル<電055(989)5392>へ。
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豆相鉄道跡地巡る 長泉、伊豆箱根鉄道駿豆線の前身
伊豆箱根鉄道駿豆線の前身となる豆相鉄道を知ってもらおうとながいずみ観光交流協会が、豆相線の跡地を巡るツアーを長泉町下土狩で行った。 今月中旬のツアー当日は地域住民ら約10人が参加し、同会の職員らがガイドを務めた。当時、町内には三島駅(現JR下土狩駅)から三島町駅(現伊豆箱根鉄道三島田町駅)を逆放物線上に結ぶ豆相線が走っていたため、道路や家屋は線路に沿って整備された。参加者らはれんがでできた鉄橋跡を訪れたり、当時の地図と照らし合わせて線路に沿って整備された道を探したりした。 ガイドを務めた担当者は「当時の線路をたどることで、豆相線の確かな跡がわかる。参加者は積極的に豆相線の跡を探してくれた」と
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介護従事の外国人 9人入社 辞令交付 長泉・日本ケアクオリティ
静岡県内を中心に高齢者介護事業所を展開する日本ケアクオリティ(長泉町)は25日、ネパールとカンボジアの特定技能者を迎えた入社式を同町のコミュニティながいずみで開いた。 石井信社長が、今後グループホームなどで働く9人に辞令を手渡した。「日本語や日本の文化を覚えながら、頑張ってほしい」と激励した。 同社は、介護福祉に貢献できる人材を育てたいとの思いで、介護施設などの整備が不十分な東南アジアからの外国人受け入れを積極的に行っているという。
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コンビニ店員の中山さん詐欺防止 裾野署が感謝状
特殊詐欺被害防止に貢献したとして、長泉町のセブン-イレブン長泉下長窪店の店員中山陽子さんがこのほど、裾野署から感謝状を受け取った。同店は2年以内に3回以上特殊詐欺を防ぎ感謝状を受賞したとして、同署管内初の「優良店」にも認定された。 中山さんは9月21日、70代男性が慌てた様子で3万円以上の電子マネーカードを購入しようとしたため、特殊詐欺を疑い通報した。同店で行われた贈呈式で、清水正純署長が中山さんとオーナーの星屋貴人さんに感謝状と認定証を手渡した。店は高齢者の来店が多いという。中山さんは「止められてよかった。日ごろから、お客様とのコミュニケーションを大切にしたい」と話した。 同店は2021年
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四ツ溝柿出荷へ 糖度など良好 長泉で目ぞろえ会
JAふじ伊豆長泉四ツ溝柿部会は25日、長泉町の特産品「長泉四ツ溝柿」の目ぞろえ会を同町のながいずみ営農経済センターで開いた。収穫のピークは11月以降で、出荷は12月中旬まで続く。 愛鷹山麓を原産とする渋柿で、脱渋することで出る独特の甘みやみずみずしい果肉が特徴。生産者ら約10人がJA職員とともに色合いや大きさ、糖度などを確認した。 JAによると、夏の猛暑や雨不足の影響が心配されたが、10月中旬から気温が下がり着色や糖度が出て、品質は良好という。伏見政義部会長は「寒暖差でこれからさらに糖度が増す。コクのある甘さをぜひ味わってほしい」とPRした。 (東部総局・日比野都麦)
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パイスティックとハンバーガー 長泉ブランド 商品販売へ 新幹線通学生と認定店開発
長泉町の新幹線通学支援補助を利用する「未来人」の学生はこのほど、長泉ブランド認定店とつくるコラボ商品の最終確認を同町で行った。カスタードをパイ生地で包み特産品のブルーベリージャムをつけて食べるパイスティックと、特産品のコロッケを使ったハンバーガーを11月の町産業祭で販売することを決めた。 町商工会と町が本年度始めた事業「長泉未来人Company(カンパニー)」の一環。学生8人がコラボ商品を試食し、ソースの種類や具材の大きさなどを認定店関係者と話し合い、販売やPR方法について意見を交わした。パイを販売するグループの学生社長を務める千葉大4年のキャンパス・ウィリアムさん(22)は「学生で商品開発
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静岡県文化観光部 レガシー施設検討「まだ」 県議会が閉会中審査
川勝平太知事が東アジア文化都市事業のレガシー(遺産)継承拠点を三島市内に置きたいとした発言を巡り、県議会文化観光委員会は23日、閉会中審査を行い発言内容をただした。村松毅彦スポーツ・文化観光部長は「知事の思いやアイデアが言葉になったもので、部局として検討できる環境になかった」と述べ、レガシー拠点整備の具体的な検討はしていないとした。 川勝知事は10月12日の県内の商工会議所会頭らとの懇談で、拠点整備に向けて三島市内の国有地を定期借地で活用する検討が詰めの段階にあると語った。発言は翌13日の県議会9月定例会最終日に「議会軽視」と問題視され、知事は「職員レベルの内部検討は始まっている」と答弁し
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静岡県人口355万5818人 9月1日推計 前月比1295人減
静岡県がこのほど公表した9月1日現在の県の推計人口は355万5818人で、前月に比べて1295人減少した。推計人口の減少は15カ月連続。社会動態は5カ月連続で増加した。 ※画像タップで拡大してご覧になれます 転入数から転出数を引いた社会動態は741人増(転入1万1273人、転出1万532人)。出生数から死亡数を引いた自然動態は2036人減(出生1826人、死亡3862人)だった。 市町別で人口が増加したのは、掛川市の69人を筆頭に、清水町57人、浜松市34人、長泉町33人など6市町。減少は29市町で、最多の静岡市が442人、沼津市164人、藤枝市146人、御殿場市71人などが続い
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御殿場・富士山樹空の森、来園400万人 山川さん(長泉)家族に記念品
御殿場市の富士山交流センター「富士山樹空の森」が22日、来園者400万人を達成し、同施設で記念式典が開かれた。勝又正美市長も駆け付け、大台突破を祝った。 節目の来園者は長泉町の山川卓伺さん(57)、洋子さん(60)夫妻。孫の凱士君(6)と心葉ちゃん(4)と一緒に遊びに来たという。卓伺さんは「ビッグプレゼントに驚いた」と話し、洋子さんは「富士山がきれいで空気もいい。孫と一緒にさまざまな園内施設で遊んで帰りたい」と笑顔を見せた。4人にはバラの苗や記念品が贈られた。 富士山樹空の森は2011年4月に開園した。勝又市長は「市の季節を代表するイベントを催していて、公共施設の中核となっている。1年
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⚽女子サッカー ちびっこ「なでしこ」熱戦 長泉で大会
長泉なでしこサッカー大会(長泉町サッカー協会、長泉ロータリークラブ、県サッカー協会東部支部共催、静岡新聞社・静岡放送後援)が22日、同町の竹原グラウンドで開かれた。 静岡県内外から5チームが出場し、12歳以下と10歳以下の部に分かれて、リーグ戦で熱戦を繰り広げた。華麗なドリブルで相手を抜いたり、シュートを決めたりすると、仲間同士で拍手をして喜び合った。 主な結果は次の通り。 【U12】①長泉なでしこFC(長泉町)②酒匂カラーズSC(神奈川県)③FCパッセロ相模原(同)【U10】①酒匂カラーズSC②長泉なでしこFC③FCパッセロ相模原 4チームが出場する一般女子の部は、11月26日に開
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犬猫の不妊手術 メリット・デメリットを解説 長泉で講座
動物愛護に取り組む三島市のNPO法人「人と動物のハッピーライフ」はこのほど、「犬と猫の不妊手術について」と題した講座を長泉町の動物先端医療センター・AdAMで開いた。同センターの小林正行院長が飼い主ら約20人に不妊手術に関する知識を伝えた。 小林院長は不妊手術が生殖能力をなくすだけでなく、生殖器関連の疾患や問題行動を予防できる利点があることを、症例やデータを示しながら説明した。一方、麻酔リスクや術後の肥満、各種疾患のリスクなどの欠点も指摘した。 小林院長は「手術をしても性格が変わることはなく、健康に長生きできるようになるなど利点の方が大きい。犬の場合は疾患リスクの低い時期を選ぶ必要性があ
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長泉町内周遊ツアー 地域バスの便利さ体感 電子決済や運行状況確認
長泉町は21日、1月に再編したコミュニティバスを知ってもらおうと町内を周遊するバスツアーを開いた。交通系ICカードを参加者らに利用してもらい、キャッシュレス決済の利便性も併せて周知した。 高齢者や子ども連れなど約20人が参加。ながいずみ観光交流協会の職員がガイドを務め、JR下土狩駅から町内を小型バスで8の字に回る「循環線」に乗り込み、原分古墳など各地を回った。 参加者は交通系ICカードを使用してスムーズにバスに乗降。バス停に設置されたQRコードを読み取り、ウェブ上で運行状況を確認できる「長泉町バスロケーションシステム」を体験した。1年半前に免許を返納した芹沢和子さん(83)は「循環線に乗
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イソギク 環境に適応、旅を続け進化【しずおかに生きる植物 秋④】
伊豆半島の秋は、イソギクが見事な花風景を見せてくれる。空の青と海の青、磯に連なるイソギクの黄色。一度は見たい花の風景である。 晩秋、わが国の岩石海岸はさまざまなキクの花に彩られる。太平洋側に目を向けるとコハマギクが北海道から本州茨城県以北で、1科1属1種の貴重なハマギクは青森県から茨城県まで分布する。 茨城県南部から高知県物部川に至るまでは、舌状花のないイソギクの仲間の世界となる。イソギクは房総半島から伊豆半島、さらに御前崎まで、紀伊半島はキノクニシオギクが、徳島県蒲生田崎から物部川まではシオギクが分布する。さらに西に、白い舌状花を開くノジギクの仲間の世界へと続く。ノジギクは牧野富太郎が
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長泉鉄道まつり“発車” 地元クラブ「町のために」初開催 精巧模型など展示
長泉町を拠点に活動する鉄道愛好家団体「駿東鉄道模型クラブ」は「長泉鉄道まつり」を同町のコミュニティながいずみで初開催した。町のにぎわい交流イベント支援事業補助金を活用した。 10月中旬のイベント当日、会場は子ども連れや鉄道愛好家仲間ら400人超が集結。巻き取り式の行き先表示「方向幕」や発車メロディースイッチ体験、Nゲージ(150分の1スケール)の精巧な鉄道模型などを楽しんだ。 学校の鉄道好き仲間と訪れた沼津高専2年の鍵山昂志さん(17)は「地元の愛好家と交流する機会は貴重。社会人の愛好家には初めて会った。来年も開催してくれるとうれしい」と声を弾ませた。同クラブの前田諒馬代表(26)は「
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高齢者の買い物支援へタッグ 長泉・池田区 町民と社会福祉法人
「家からスーパーが遠い」「免許を返納してから買い物に行きづらくなった」。そんな地元高齢者の悩みを解決しようと、長泉町の町民ボランティアが無償の買い物支援に乗り出した。社会福祉法人とタッグを組んで、利用者の自宅からスーパーまでの送迎に加え、荷物の運搬を補助する。町社会福祉協議会はこの活動を皮切りに、町内全域に支援の輪を広げたい考えだ。 主導するのは住民同士の助け合い活動を推進する有志団体「北小学校区第2層協議体やまびこ」。8月から月2回程度、社会福祉法人聖家族の園(同町)の協力のもと、地元池田区の高齢者を対象に支援する。 同区は主要道路に面していないことに加え、坂道も多く、高齢者は公共交通機関
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企業目標達成で高校生の夢応援 「生徒との約束守る」 山一金属(長泉) 寄贈型PIF
アルミのリサイクルを手がける山一金属(長泉町)は、環境や社会、経済の各分野における地域貢献を後押しする静岡銀行の「ポジティブ・インパクト・ファイナンス(PIF)」を通じ、高校生の自主性を養う教育支援に乗り出す。二酸化炭素(CO2)削減などPIFで定める目標達成状況に応じ、高校生の主体的なイベントに出資する。自ら課した条件を生徒との「約束」とし、自社の課題解決力に磨きをかける。 同社は運転資金として3億円の融資を受けるPIFの契約で、CO2排出量の2019年比28%減、25年までにリサイクルの新技術を開発―など7項目の重要業績評価指標(KPI)を設定。同行が毎年実施する審査で4項目以上を達成
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JR列車と女性衝突 踏切内に立ち入り 長泉町
18日午後0時45分ごろ、JR東海道線三島駅構内の三軒家踏切(長泉町)に30代の女性が立ち入り、三島駅行きの上り普通電車と接触した。裾野署によると、女性は頭部から出血して病院に運ばれたが、意識はあるという。 同署によると、女性は先頭車両の下でレールの間に寝転んだ状態で見つかった。同署が事故原因を調べている。 JR東海によると、乗客約100人にけがはなかった。沼津―熱海駅間の上下線で一時運転を見合わせ、計29本に最大2時間16分の遅れや運休が発生、約3910人に影響が出た。
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音たどって街歩きを 三島の音楽プロデューサーがアプリ開発 長泉で実証実験
三島市の音楽プロデューサーが東京芸術大発のベンチャー会社の技術を使い、地図と音のデータを組み合わせて町を散策するスマートフォンアプリを開発した。地域団体と連携して実証実験を重ね、音を活用した街歩きコンテンツの実用化を目指している。 企画したのは、広告音楽制作や音を使った空間演出などを手がけるプロデューサー片倉惇さん(37)。9月上旬、長泉町が実施したJR下土狩駅前のにぎわい創出事業「駅前リビング」のイベントに合わせて、GPS技術を使った親子向け謎解きゲーム「音のなぞときゲーム」を開発した。 開発には、東京芸術大発ベンチャー「coton」の技術「ソニックウオーク」を活用。地図アプリ上のさま
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静岡がんセンター出張相談 清水区で10月31日
静岡県立静岡がんセンター(長泉町)は31日午後1~4時、がんに関する相談を無料で受ける「出張がんよろず相談」を静岡市清水区の市役所清水庁舎で開く。 医師を含む2~3人のチームが相談に応じる。患者や家族の疑問や不安を聞き、共に考えて解決を手助けする。 原則として静岡市民対象。申し込みは20日までに専用ダイヤル<電055(989)5392>へ。
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狩野川治水の予算確保要望 国交省へ期成同盟会
狩野川流域の7市町でつくる狩野川改修促進期成同盟会は17日、国土交通省に小鑓隆史政務官を訪ね、治水事業の推進に向けた予算確保を要望した。 会長の関義弘清水町長、副会長の池田修長泉町長、監事の頼重秀一沼津市長が面会した。要望では、浸水被害が懸念される各市町の地区を示し、堤防の整備や河道掘削の推進を訴えた。南海トラフ地震への対策強化や水辺空間の創出も求めた。 狩野川水系は8月、国交省が気候変動を踏まえて河川整備基本方針を見直した。降水量の増加に伴い、従来の想定より水害リスクが増すとして、狩野川放水路の改築など追加対策を進めるとしている。関町長は取材に「放水路改築の早期着手など、流域全体の安全を守
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おじいちゃんも子育て支援の担い手に 長泉で講座 来年2月まで
長泉町は今月から、祖父に子育て支援の担い手になってもらう取り組み「NGF(ナイス・グランド・ファーザー)講座」を始めた。時代の変化にあった子育ての常識や地域の食材を使った料理を学び、祖父自身の人生を豊かにするのも狙い。 初回は60~70代の8人が参加した。子育て情報サイトを運営する一般社団法人「ママとね」(三島市)の中島あきこ代表が講師を務め、上手な子どもの褒め方やけがをしたときに傷口を洗い流す手当の仕方などを伝えた。 講座は来年2月までの全5回。今後、参加者は日本最大の料理レシピサイト「クックパッド」の協力を得て開催する料理教室、健康的な身体づくりのためのストレッチなどに取り組む。
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社説(10月17日)静岡県東部の企業誘致 地域を挙げて戦略的に
静岡県東部の市町による企業誘致が活発化している。雇用確保や加速する人口減への対策を目的に、東名と新東名の両高速道を擁する利便性の高さや、首都圏と中京圏との結節点としての地理的優位性を前面に押し出す。 「東京に近い」「交通インフラが充実」「水や森など資源が豊富」。大半の自治体がこうした地域の特徴を〝売り〟として発信している。県内の企業立地件数は2022年に52件で、地域別では東部の東駿河湾(伊豆を含む)が16件を占め、この数年漸増している。経済産業省によると、全国的に高速道のインターチェンジ(IC)と近接するエリアへ進出する傾向が強く、大半がICの約5キロ圏内だという。 一方、自治体が企業
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静岡人インタビュー「この人」 NFTアーティスト NAKANO yasuhiroさん(沼津市)
コピーされやすいデジタルアートに、「非代替性トークン(NFT)」の仕組みを使って複製を不可能にする「NFTアート」の作家として活動する。墨で描いた絵にコンピューターグラフィックス(CG)で動きを加える「動く墨絵」で注目を集める。11月に沼津市で開かれる「ぬまづ未来博」で基調講演する。長泉町出身。 -NFTアートの作家として活動を始めた経緯は。 「元々、個人や映像制作会社に所属してCMやアニメ制作に携わり、平行して2011年からデジタルアート作家として活動を始めた。20年からNFTアートを始め、21年からは専業作家になった。「動く墨絵」は、実写の映像とグラフィックスを重ねた映像制作をしてき
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戦禍で断たれたドラム演奏再び ウクライナから三島へ避難、ミランさんにバンドら協力
ロシアの軍事侵攻を受けるウクライナの東部ドニプロから三島市に避難しているネジェリコ・ミランさん(15)が、幼少時代から親しむドラム演奏に再び打ち込み始めた。一緒に音を奏でる仲間と出会い、同市のサロンとバンドの協力で練習機会も増えた。「大好きな趣味。ずっと続けたい」と笑顔を見せる。 物心ついた頃からドラムに触れ、8歳からドラム専門の音楽学校に通い続けてきた。しかし、週4日練習していた日常は突然の軍事侵攻で奪われ、卒業を迎えられないまま三島市の叔母原アンナさんの元に避難した。原さんは「言葉や環境が違い、友達もいない。1人でイヤホンを付けていることも多かった」と当時を振り返る。 ミランさんが再
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経営相談窓口の稼働率上昇報告 長泉町商工会 金融懇談会
長泉町商工会(白砂清一会長)は12日、財務省静岡財務事務所や金融機関の担当者を招いた金融懇談会を町防災センターで開いた。本年度上半期(4~9月)のワンストップ経営相談窓口の稼働状況は約84%で、年々上昇していることを報告した。 ワンストップ窓口は2018年度に開設。第2、第4金曜日に町役場で資金繰りや事業承継、起業など幅広い相談に応じている。稼働率は20、21年度が71・6%、22年度が73・9%だった。本年度の相談37件のうち、36件は商工会の非会員事業所で、担当者は「町内に少しずつ窓口が浸透してきている」と推測した。懇談会には地銀や信金、日本政策金融公庫から約20人が出席し、創業スクー
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静岡、山梨のRC 浜松で地区大会
静岡、山梨両県の74ロータリークラブでつくる国際ロータリー第2620地区の2023―24年度地区大会が14日、浜松市中区のアクトシティ浜松で始まった。15日まで。 本年度は地区創設50周年の節目。本会議で中村皇積ガバナーはロータリーの歩みを振り返り、「この数年で多くを失い、別れも経験した。新たな誓いに向けて握手を交わし、語り合う大会にしたい」と述べた。 日本のロータリークラブ創設者の米山梅吉を顕彰する米山梅吉記念館(長泉町)の活動を支援することや、財務報告の承認などを決議したほか、各クラブによる活動事例紹介などを行った。15日は会員の表彰やパネル討論などを行う。期間中に会員約1500人が集い
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アピアランスケア 前向きな社会生活支援【共に歩む 静岡がんセンター公開講座㊦】
がん治療に伴う外見変化による心身の負担を軽減する「アピアランスケア」の重要性が高まっている。長年ケアに取り組む、がん化学療法看護認定看護師の中島和子さんは「命に直結するわけではないが、前向きに社会生活を続けるには欠かせない」と意義を強調する。 がんの治療法の決定直後からケアを始める。まずは変化が表れる時期や程度を説明し、予防策や対処法を紹介する。患者が求めれば、医師や看護師、薬剤師がチームで支援する。変化を知られないようにするか、先にカミングアウト(告白)するかの決断を助ける。前者なら医療用ウィッグ(かつら)などケア用品の準備を始め、後者なら家族や職場への伝え方を考える。女性患者の子どもに
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建設発生土活用へ仮置き場 長泉、静岡、浜松に整備 県方針 年内に運用開始
静岡県は12日までに、ストックヤードと呼ばれる土砂の仮置き場を長泉町と静岡市、浜松市にそれぞれ整備する方針を固めた。工事現場などで生じる建設発生土の利活用を促す狙いで、年内の運用開始に向けて調整している。運営効果を検証し、2024年度以降はさらに複数の地域に整備することを目指す。 ストックヤードは建設工事やトンネル工事で発生した土砂を一時的に仮置きし、別の工事現場へ搬出して再利用するための施設。22年7月の県盛り土規制条例施行に伴い最終処分場の受け入れ費用が高騰する中、処分される発生土の全体量を減らし、環境負荷低減につなげようと、地域バランスを考慮しながら候補地の選定を進めていた。 県技術調
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高齢者見守りへ長泉町が連携締結 住友生命保険と
長泉町と住友生命保険沼津支社(沼津市)はこのほど、高齢者見守りネットワーク事業の協定を締結した。 保険の営業活動で従業員が町内を回り、高齢者宅で「郵便物や新聞がたまっている」「しばらく姿を見ない」などの異変を感じた場合、町に連絡して情報を共有する。町役場で開いた締結式で、新井邦由支社長(51)は「保険を通じて安心を届けたい」と述べ、池田修町長は「多くの人の目で見守ることに意味がある」と話した。
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子育てパパにアイロン講座 長泉で22日、参加募る
長泉町は22日午前10時から、子育て中の父親に向けたアイロン講座を同町納米里のウェルピアながいずみで開く。参加無料。 栄養士や衣類収納アドバイザーの資格を持つ家事コンシェルジュが講師を務め、衣類の干し方、たたみ方、アイロンがけのレッスンを行う。 男性の育児参画を促すNF(ナイス・ファーザー)事業の一環。 対象は町在住または在勤の子育て中の男性。定員は16人で先着順。問い合わせ、申し込みは町こども未来課<電055(989)5573>へ。
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静岡がんセンター 大腸がんのロボット支援手術 年内にも国内最多2000例へ
静岡県立静岡がんセンター(長泉町)で、手術支援ロボット「ダヴィンチ」を使った大腸がんの手術(ロボット支援下手術)の症例数が1900例を突破した。国内医療機関で最多で、年内にも2千例に達する見通し。術後の合併症や排尿障害が減るなどの利点があり、大腸外科の塩見明生部長は「引き続き安全性を確保しながら良好な治療成績を示したい」と話す。 手術を担う医師「術者」が専用の操作台で患部の画像を見ながら遠隔操作する。先端に医療機器を取り付けたロボットアームが術者の手の動きを忠実に再現して“執刀”する。細かな作業を正確にできるのが特徴。大腸の一部である直腸の手術では、近くにある自律神
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遺伝カウンセリング 検査か否か決断支える 【共に歩む 静岡がんセンター公開講座㊤】
「予防と早期発見ができ、命を守ることにつながるかもしれません。でも、発症の不安が続いて結婚などの選択に影響する可能性もあります。遺伝子検査を受けるかどうか、ご家族と相談しながら考えてください」。遺伝外来の診察室で、遺伝カウンセラーの浄住佳美さんは30代独身女性に語った。女性は乳がん患者の娘。症状はない。家系内の状況から、がんの要因になりやすい遺伝子変化を生まれつき持つ可能性があるとされ、遺伝外来を訪れた。 がんは主に生活習慣など後天的な要因が重なって罹患(りかん)する。ただ、家系内に複数の罹患者がいる「がん家系」は25%に及び、その一部は生まれつき持つ遺伝子変化が発症の原因になっている。静
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明治安田生命 長泉町に寄付 パークゴルフ場運営費に
明治安田生命沼津支社は11日、長泉町に現金31万6500円を寄付した。町のパークゴルフ場運営費に充てられる。 町役場での贈呈式で斎藤和広市場統括部長(53)が「地域がいつまでも活気あることを願っている」と、池田修町長に目録を手渡した。池田町長はパークゴルフ場が町民の声からできた施設と説明し「寄付を生かしてきれいな状態をキープして、町民が楽しめる場所にしたい」と感謝した。 同社が2020年度から取り組む「地元の元気プロジェクト」の一環。従業員が出身地やゆかりのある地域に寄付し、会社からの拠出金を上乗せした。
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東部DI 1年ぶりプラス 7~9月期 非製造業が大幅改善
スルガ銀行系シンクタンクの企業経営研究所(長泉町)が10日までにまとめた県東部にある企業の7~9月期業況判断指数(DI)は7・2で、1年ぶりにプラス水準になった。製造業、非製造業とも改善し、前期(4~6月期)より18・6ポイント上昇した。 業況DIは3四半期連続で悪化していたが、1年ぶりに改善した。行動制限のない夏の観光シーズンを迎え、人流が回復。観光業や小売り・サービス業を中心に、非製造業の業況DIが前期のマイナス17・6からプラス10・9と大幅に上向いた。製造業の業況DIもマイナス2・4からプラス2・1に好転した。ただ、部品や原材料不足が解消に向かう一方で、輸入型のメーカーでは長期化する
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高齢者見守り事業 保険代理店と協定 長泉町
長泉町と保険代理店NEXUS(東京都)はこのほど、高齢者見守りネットワーク事業の協定を締結した。 同社は3月、沼津市にオフィスを構えたばかり。県東部担当の従業員が保険の営業活動で町内を回り、業務中に高齢者宅で異変を感じた場合、町に連絡して情報を共有する。町役場で開いた締結式で、羽根川大輔執行役員(55)は「一緒に町を守っていきたい」と述べた。
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裾野と長泉で移動スーパー MV東海 開始
食品スーパーのマックスバリュ東海(浜松市東区)は10日、裾野市と長泉町で移動スーパー事業を始めた。市街地から離れた地域を中心に商品を積んだ車両で回り、販売する。 同市役所で出発式を開き、作道政昭社長は「お客さまにマックスバリュがあってよかったと思ってもらえるよう、これからも地域に貢献していきたい」とあいさつした。同市の裾野茶畑店を拠点に月曜日から金曜日まで、運行するコースを変えて生鮮品を含む食料品や日用品など約500種類を販売する。キャッシュレス決済にも対応する。 同社の移動スーパー事業は県内7、8市町目。公共交通機関の減少や高齢化などで買い物が難しくなっている地域で、実際に商品を手に取って
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【第2章】学校の防災① 体育館の冷房進まず 避難所 熱中症対策急いで【東海さん一家の防災日記 南海トラフ地震に備える/いのち守る 防災しずおか】
南海トラフ地震が起きれば、多くの小中学校体育館が避難所になる。空調やトイレなどの設備は十分か。南海トラフ地震臨時情報が発表された場合、学校活動は休止するのか。第2章では自主防災会会長の東海駿河さん(71)やその家族と共に、学校の防災課題を点検していく。 10月のある週末の晩。東海駿河さんと妻の伊豆美さん(66)は、同居している小学校教諭の長女富士子さん(33)と3人で食卓を囲んでいた。 「最近やっと少し涼しくなったけど、今年の暑さは異常だわ。県内も5月から真夏日(最高気温30度以上)が始まって5カ月近く。体育館も熱気がこもって、のぼせるほど暑いし」。富士子さんは長い夏の疲労がたまった表
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カラマツ 砂礫地にたくましい森【しずおかに生きる植物 秋②】
富士山の森林限界にはカラマツが映える。カラマツは季節ごと見事に様変わりする。春の新葉は若緑色、夏はもえぎ色、秋を迎えた黄葉は落葉し、地面に黄色のじゅうたんを敷き詰め、松ぼっくりを落とす。冬の裸木はたくましく生きる樹形を見せてくれる。 カラマツは、本州中部の亜高山帯に限って自生するわが国固有の落葉針葉樹である。この亜高山帯はシラビソやトウヒなど常緑針葉樹の世界。しかし、その中でも常緑針葉樹さえ生きられない過酷な立地に、カラマツが生える。 独立峰の富士山は風が強く、特に冬季の偏西風は枝を伸ばすことすら許さない。砂礫[されき]地は乾燥、極低温。頻発する雪崩は裸地をつくる。この過酷な環境に生きる
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長泉・知徳高 創立90周年の節目祝う
知徳高(長泉町)の創立90周年記念式典が5日、同校で開かれ、在校生や近隣自治体、学校の関係者らが節目を祝った。 運営する学校法人三島学園の大川清仁理事長は「地域社会に貢献できる人材を育成し、愛される学校にしていきたい」と抱負を述べ、渡辺紀之校長は「地域で学んだことを社会のために生かしてほしい」と話した。 生徒会長の2年望月海覇さん(16)は「さまざまなコースがあり、自分にあった学びができる学校」と魅力を語った。 式典後、新制服セーターの披露や同窓会などからの目録贈呈があった。 知徳高は1934年、三島家政女学校と三島実践女学校を統合して三島実科高等女学校として三島市に開校。55年に共
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静岡県内外国人の研究、交流活動を助成 11月末まで 企業経営研究所
スルガ銀行系シンクタンクの企業経営研究所(長泉町)は11月30日まで、静岡県内の外国人を対象にした助成事業の対象者を募集している。 小中高校に勤務する指導者(講師)、県や市町の職員らが対象。研修・研究活動、地域でのボランティア活動、住民との交流活動などに1件最大50万円を助成する。研究所の公式サイトからダウンロードできる所定用紙に必要資料を添え、郵送で提出する。選考結果は12月下旬ごろに通知するという。 問い合わせは同研究所<電055(988)5020>へ。
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長泉の子育て、福祉、防災…地域に目を 課題解決へ“私の視点” 知徳高 1年生が探究活動
知徳高(長泉町)が、1年生を対象に地域課題解決のための新たな探究活動「Happy! プロジェクト」を始めた。このほど町職員やながいずみ観光交流協会員を講師として同校に招き、生徒らが町の課題を考えた。 生徒が自主的に行動し、長泉町民に「ハッピー(幸せ)」を届けることを目指した取り組み。子育て、外国人、福祉、健康、防災、観光の各分野の担当者が登壇。出生数が減っている現状や障害者らが情報収集に不安を感じていること、運動不足気味の住民の増加など各分野が抱える課題を指摘した。西根玲さん(15)は「全体的に若い世代に町の情報が行き届いていないと感じた」と話した。 1年生160人は今後、6~7人のグループ
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体育館の冷房導入進まず 静岡県内公立小中、設置率1.9% 避難所使用時熱中症の懸念
静岡県内の公立小中学校の体育館の冷房設置率が1・9%(昨年9月現在)と進んでいない中、夏に災害が発生した場合に避難所となる体育館での熱中症多発を懸念する声が防災の専門家らから上がっている。各市町の教育委員会は冷房が未整備の特別教室への完備を優先し、体育館は当面先となりそうな見通しだ。設置工事が不要でエアコンより安価なスポットクーラー(可搬式冷風機)を活用する例もある。 2日午後、吉田町の吉田中。屋外の温度計が29・4度を指す中、窓を閉めた体育館内で生徒が体育の授業を行っていた。1階の武道場とアリーナに計12基、2階のアリーナに16基のエアコン室内機が設置され、25度に設定された室内で生徒は
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長泉町民と学ぶ「地域日本語教室」 外国人20人参加
長泉町はこのほど、町内在住の外国人が日常生活で役立つ日本語を学ぶ「地域日本語教室」を同町のウェルピアながいずみで初開催した。ベトナム、中国、韓国など出身の20人が参加し、外国人学習者を支援する養成講座を受講した町民サポーターとペアになって習得に励んだ。 参加者は名前や年齢、住所など簡単な自己紹介の日本語の発音や書き方を、サポーターの支援を受けながらワークシートで確認し、発表した。シートには新しく知った日本語もまとめた。 フィリピンから仕事のために訪れたというシェガ・クリスチャン・ダナさん(29)は「退職という言葉を初めて知った。楽しかったので、次も頑張りたい」と意欲を見せた。サポーターとして
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油彩画中心 多彩な110点 長泉
第40回県油彩美術家協会東部展(同協会東部支部主催、静岡新聞社・静岡放送後援)が4日、長泉町のコミュニティながいずみで始まった。8日まで。 県東部在住の会員や愛好家らが油彩画を中心に、アクリルやパステル、水彩画など約110点を出展。子どもの七五三の様子やバラの花、富士山など人物、植物、風景、抽象画の多彩な作品が来場者の目を楽しませている。 節目の展示会となり、同協会の今井利男副会長(80)は「歴史のある美術展。テーマは自由なので、さまざまな作品が見られるはず」と声を弾ませた。
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静岡県内20施設で学級・学年閉鎖 インフルエンザ
静岡県は2日、幼稚園と小中学校計20施設でインフルエンザに感染したとみられる患者195人が確認され、学級閉鎖や学年閉鎖を行ったと発表した。 市区町別の患者数は次の通り。 【幼稚園】浜松市東区6人 【小学校】三島市6人、長泉町8人、同町7人、御殿場市7人、富士宮市6人、富士市10人、同市11人、静岡市葵区5人、藤枝市16人、浜松市西区14人、同市浜北区10人 【中学校】三島市14人、沼津市18人、裾野市8人、静岡市清水区11人、同区8人、焼津市12人、牧之原市8人、浜松市中区10人
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県議会 学童保育 支援員確保へ 副知事答弁 オンライン研修導入
静岡県議会9月定例会は2日、自民改革会議の加藤祐喜氏(長泉町)と西原明美氏(藤枝市)、植田徹氏(富士市)、ふじのくに県民クラブの大石哲司氏(浜松市東区)が一般質問を行った。森貴志副知事は共働きやひとり親家庭の小学生を預かる放課後児童クラブ(学童保育)の待機児童対策として、子どもと関わる放課後児童支援員の研修制度を充実させる方針を示した。オンラインを活用するなど受講者の利便性を向上させ、人材確保につなげる。加藤氏への答弁。 放課後児童クラブを利用できない県内の待機児童は今年5月1日時点で661人。国の子ども・子育て支援新制度が始まった2015年以降で最少となったが、共働き家庭の増加などで利用ニ
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キャッシュレス決済 好評 長泉町立の幼保で導入
長泉町は9月から、町立の幼稚園と保育園の全7園で、保育園料などのキャッシュレス決済を本格導入した。園を利用する保護者からは「利便性があがった」との声が多く聞かれた。 北こども園では昨年10月、職員の給食費から試験的にキャッシュレス決済を開始。事務的な問題がなかったため、保育料にも拡充した。町によると同園を含む、二つの町立こども園でキャッシュレス決済の効果を検証し、保護者の約9割が利用したという。 同園に保育料を支払いに来た会社員山下亮輔さん(37)は「小銭を数えてぴったり持ってくる手間が省けた。普段からキャッシュレスなのでありがたい」と笑顔を見せた。新村あかね園長(58)は「保育料を預かった
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新会長に野木氏 ソロプチミスト駿河
国際ソロプチミスト駿河はこのほど、第46期理事会メンバーを決めた。新会長には野木明美氏(三島市)が選ばれた。このほかのメンバーは次の通り。 副会長 高田千恵子(長泉町)▽セクレタリー 木下益枝(伊豆の国市)▽C・セクレタリー 服部鈴子(裾野市)▽トレジャラー 小野寺春代(同市)▽一年理事 舟橋智子(三島市)▽2年理事 金子哲子(沼津市)
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まちづくり人財発掘 成果 支援受け4人開業 長泉コワーキングスペース開設1年 活動報告
長泉町がJR下土狩駅前にコワーキングスペースを開設してから、10月で1年。まちづくりを担う「人財」を発掘・育成する拠点が徐々に成果を出している。町の委託で運営を担い、移住や起業を支援する「日の出企画」(三島市)の山田知弘社長らが29日、町役場に池田修町長を訪ね、1年間の活動と今後の展望を報告した。 同社によると、1年間で23回のイベントを開き、スペース利用者を含め1300人超の来場があった。さらに、コワーキングの支援を受けながら4人が町内で学習塾や飲食店などを開業した。山田社長は「少しずつではあるが、コミュニティー作りからビジネス性を見いだせている」と強調し、SNSを利用した地元店の魅力発信
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フジアザミ 大きな頭花 荒れ地に「生命」【しずおかに生きる植物 秋①】
1707(宝永4)年の旧暦11月23日、富士山南東斜面中腹での大噴火は江戸の町にまで火山灰を降らせた。山麓の広大な森や草原は火山砂礫[されき]に埋まり荒れ地と化した。生命の全くない世界である。しかしここに最初に種を飛ばし、生きてきた植物がある。フジアザミである。 アザミの種類の中で世界最大級であり、その頭花は直径約10センチにもなる。葉を大きく広げ、鋭いとげを付けた巨大なアザミである。頭花の総苞片[そうほうへん]の縁にも鋭いとげが生え、他のアザミとは異なる。 富士山を中心地として中部日本に広がる。フォッサマグナ南側に分布する植物(フォッサマグナ要素)の代表種であり、わが国固有の多年草。キ
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決算認定し閉会 三島市議会
三島市議会9月定例会は28日、最終本会議を開き、2022年度一般会計歳入歳出決算や23年度一般会計補正予算案など11議案を認定、可決し、閉会した。 補正予算はJR三島駅北口と下土狩駅(長泉町)を結ぶ自動運転バスの実証実験の費用として歳入歳出にそれぞれ3千万円を追加した。 議員発議によるJR三島駅南口東街区再開発の事業計画変更に関する調査を求める議案は否決された。
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「ビジネスの根本 変革求められる」 長泉町 SDGs宣言事業者にセミナー
長泉町は28日、SDGs(持続可能な開発目標)の取り組みの誘発と加速化を図る「SDGs宣言」をした事業者を対象にしたセミナーを同町のコミュニティながいずみで開いた。SDGsに関する経営相談を受ける三井住友海上経営サポートセンターの五十嵐朋人さん(54)が講師を務め、SDGsとビジネスの関わりを伝えた。 五十嵐さんは2015年に採択されたパリ協定で世界の平均気温上昇を産業革命前と比べ、2度未満に抑え、1.5度未満を目指す「世界共通のルールができた」と紹介。レジ袋の有料化など社会の流れが激変し、脱酸素の取り組みが世界で加速したと説明して「根本的にビジネスのあり方の変革が求められる」と強調した。S
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芸術楽しみ 制作のきっかけに ながいずみ美術展、絵画や陶芸118点
第35回ながいずみ美術展(長泉町、町教育委員会主催)が10月1日まで、コミュニティながいずみで開かれている。 町民や町内の美術団体の会員らが日本画、洋画、彫刻、陶芸の4部門に118点を出展した。景色や植物の油彩画や、魚を色鮮やかに描き、焼き上げたつぼなど多彩な作品が並ぶ。 出展する陶芸愛好家団体「蒼土会」の上枝正樹会長(75)は「芸術作品を見て楽しんで、自分でも制作活動をするきっかけにしてほしい」と話した。
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生成AIを学校現場で使うのはあり?⑥ キュレーター/読者の意見【賛否万論】
生成AIの学校現場での活用の在り方について前回までに寄せられた投稿には、「AIは人間に取って代わるものではない」「他人に聞いてみる機会が大事」と従来の教育の重要性は変わらないという見方がある一方で、「AIと共存しなければならない時代」と捉えて上手な活用方法を習得すべきではないかという視点もありました。今回も引き続きキュレーターと読者の意見を紹介します。 たくさん触れて 正しい活用へ キュレーター 高木有加さん(長泉町) 1男1女の母。ママ防災塾マモルマムズ代表。レンタルスペース「ママとこどものヒミツキチmorisbase(モリスベース)」の管理人。ミッションは「孤独
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「華道」静岡県大会で優勝 田方農業高、全国へ
全国の高校生が華道日本一を競う「Ikenobo花の甲子園」(華道家元池坊主催)の静岡県大会がこのほど、静岡市葵区の市民文化会館で開かれた。田方農高(函南町)が優勝し、11月12日に京都府で開かれる全国大会の切符をつかんだ。 コロナ禍でオンライン開催が続いたため、対面の開催は4年ぶり。学校連合も含め13校から計11チームが出場し、3人一組で技を競った。当日発表された花材に持ち込みの1種を加えた17種の花を使って、30分間に1人1作品ずつ制作した。会場は緊張感が漂う中、生徒は真剣な表情で花と向き合い、丁寧に作品を作り上げた。 田方農高はジャガイモの断面を使って月を表現。伝統と新しい感性を融合
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ヴァンジ美術館跡地利用 「民間活力 最大限に」 静岡県議会
村松毅彦スポーツ・文化観光部長は、県に無償譲渡が提案されているヴァンジ彫刻庭園美術館(長泉町)の跡地利用について、「民間活力を最大限取り入れた施設になるよう検討する」と述べた。杉山氏への答弁。 県は、跡地を東部・伊豆地域の文化振興の拠点に位置付け、県や県東部の市町、民間の文化・観光施設、教育機関からなるネットワーク組織を設立する方針を示している。県議会第2会派ふじのくに県民クラブは譲渡後の施設の公設公営に反対し、コンセプトの明確化や民間活力の導入を求めている。 村松部長は具体的な活用方法として、県立美術館の企画展や県舞台芸術センター(SPAC)の公演など県事業のサテライト開催をはじめ、子
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補正予算案など14議案を可決 長泉町議会閉会
長泉町議会9月定例会は26日、最終本会議を開き、町監査委員の人事案や2023年度一般会計補正予算案、22年度決算など14議案について同意、可決、認定して閉会した。
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沼津信用金庫人事(10月2日、地名のみは支店長)
総務部(営業サポート部)副部長榎本孝宏▽長泉町(経営サポート担当課長)常盤康夫▽経営サポート担当課長(審査担当課長)勝又将彦▽審査担当主任調査役(長泉町)鈴木春海
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自動運転バス 12月に実証実験 三島駅北口―下土狩駅
三島市は22日、JR三島駅北口と下土狩駅(長泉町)を結ぶ自動運転バスの実証実験を12月に実施すると発表した。国土交通省の補助金事業に採択され、関連の補正予算案を市議会9月定例会に提出した。 実証実験は三島、裾野、長泉、清水の2市2町でつくる富士山南東スマートフロンティア推進協議会として実施する。持続可能な公共交通の検討や三島駅北口周辺の潜在的な移動ニーズの調査に役立てる。 乗務員が運転席に座り、状況に応じて手動運転に切り替える「レベル2」を採用する。補助金額は3千万円。補正予算案可決後、事業者を決定する。
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災害発生時、本社施設を使用 裾野署と静岡ロジスティクス協定
裾野署と貨物運送業の静岡ロジスティクス(長泉町)は20日、「大規模災害発生時等の施設借上げに関する協定」を締結した。地震や富士山噴火などの災害で警察署の機能が失われた場合、同社の施設を使用することで指揮機能の維持と円滑な対応の継続を図る。 同署で開いた締結式で、溝口守人社長と清水正純署長が協定書に署名した。代替施設として使用するのは、2階建て鉄骨造りの本社にある1室。2月に行った訓練で、無線が届くことなどを確認したという。 溝口社長は「協力態勢をとり、地域に貢献していきたい」と力を込め、清水署長は「さまざまな災害が各地で発生している。管内の安全確保に力添えをお願いしたい」と期待した。
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長泉RC 幼稚園にオルガン寄贈 園児、歌でお礼
長泉ロータリークラブ(鈴木真雄会長)は20日、幼児教育と保育活動充実のため、長泉町の長泉幼稚園と東幼稚園に学校用オルガンを1台ずつ寄贈した。 リトミック遊びや季節の歌の合唱などで使用する予定。長泉幼稚園で開かれた贈呈式で鈴木会長は「新しいオルガンで楽しく元気な声を響かせてください」とあいさつした。池田修町長は代表して「子どもたちの感性を豊かにする教育を期待したい」と謝意を述べた。園児はお礼として、寄贈されたオルガンの伴奏で歌を披露した。
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静岡県人口355万7113人 前月比1343人減 8月1日推計
静岡県がこのほど公表した8月1日現在の県の推計人口は355万7113人で、前月と比べて1343人減少した。推計人口の減少は14カ月連続。社会動態は4カ月連続で転入数が転出数を上回る社会増だった。 転入数から転出数を引いた社会動態は593人増(転入1万923人、転出1万330人)、出生数から死亡数を引いた自然動態は1936人減(出生1630人、死亡3566人)だった。 市町別で人口が増加したのは御殿場市63人増、小山町48人増、菊川市45人増、長泉町41人増など8市町あった。減少は27市町で、最多の静岡市が348人減、浜松市188人減、沼津市131人減、三島市122人減などが続いた。 社
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中体連 東海、全国大会 好成績 長泉の2校選手 胸張る ソフトボール、陸上など 町長に報告
8月に本県や三重県などで行われた中体連の東海大会や全国大会に出場した長泉町の2中学校の選手らが19日、町役場に池田修町長を訪ね、成績を報告した。 訪れたのは北中のソフトボール部と長泉中の新体操、ソフトテニス、卓球、陸上競技の各部の計33人。東海大会で準優勝し、全国大会に出場した北中ソフトボール部3年の小山釉已主将(15)は「みんながいたから勝ち進めた」と胸を張った。東海大会で団体5位入賞を果たした長泉中新体操部の大塚ほなみ主将(14)は「たくさんの人に支えられていると感じた」と振り返った。 池田町長は「仲間や先生との絆は一生もの。経験を生かして、次の目標に向かって頑張って」と話した。
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知徳高アーチェリー部 全国総体団体個人入賞 長泉町長に喜び報告
知徳高(長泉町)のアーチェリー部が、8月に北海道で開かれた全国高校総合体育大会で団体5位入賞を果たした。県内高校の入賞は8年ぶり。メンバーの2年鈴木脩真さん(17)は個人でも7位入賞した。鈴木さんら3選手がこのほど、町役場に池田修町長を訪ね、喜びと今後の目標を語った。 鈴木さんといずれも3年の渡辺隼斗さん(17)、杉本迅さん(17)が訪問した。3人は高校からアーチェリーを始め、着実に実力をつけ、今年の県大会で優勝。東海大会は4位に終わった悔しさをバネに、全国大会で健闘した。 主将の渡辺さんは「一射一射思いっきり打った。最高のチームだった」と喜び、杉本さんは「重要な2番手を務めさせてもらっ
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頼朝・義経対面840周年記念 清水町 対面石八幡神社で奉祝祭
平安時代末期の1180年に源頼朝・義経兄弟が対面したとされる史跡「対面石」がある対面石八幡神社(清水町)は18日、2人の対面840年を記念した奉祝祭と例大祭を開き、記念事業で整備した境内周辺をお披露目した。 神社には、奥州から駆けつけた義経が頼朝と涙ながらに対面し、平家打倒を誓い合ったとする伝承が残る。2022年の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」にも登場した。記念事業では、観光バスが入れるよう町事業として神社南側参道を拡幅したほか、駐車場を整備。対面石の周囲に玉垣を設置し、鳥居や看板なども改めた。 同町の関義弘町長、長泉町の池田修町長や地元議員、周辺神社関係者ら約50人が出席。神事の後、勝又清文
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学習、生活の困り事に対応 学校「支援員」静岡県内も需要増
学校で子どもたちの困り事に対応する「支援員」のニーズが高まっている。授業の流れに乗り遅れた子どもに声をかけるほか、離席して立ち歩いた時に寄り添うなど、学習と生活の両面で支援に当たる。文部科学省の来年度当初予算の概算要求でも、重点項目に位置づけられた。県内の学校現場で、教室の様子を取材した。 町内にある小学校全3校の低学年クラスにそれぞれ1人ずつ「小学校1・2年生支援員」を配置している長泉町。9月上旬、町立南小1年のクラスの算数の授業で、児童は「とまとが15こあります。2こたべると、のこりはなんこになりますか」という文章題に取り組んだ。同学級の支援員の伊藤厚子さんはノートを書く手が止まった児
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父親向け子育て情報発信 長泉町、9月から「NF通信」発行
長泉町は今月から、父親に向けた子育て情報を発信する「NF(ナイス・ファーザー)通信」を町公式LINEとホームページで発行する。男性の育児参画、孫の世話を通じて社会参加や自分磨きを目指す取り組み「NF・NGF事業」の一環。 9月から来年3月まで月1回発行する。男性学の視点から、男性の育児参画が叫ばれるようになった社会の流れや育児のヒントを説明する大妻女子大(東京都)の田中俊之准教授のコラムのほか、昨年にNGF(ナイス・グランド・ファーザー)講座を受講した男性の経験談も載せる。 町は子育て中の男性を対象に今後、アイロン講座や料理教室など実践的な家事・育児講座を開講する。町こども未来課の大川雄
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「お達者度」自立健康生活期間、静岡県全体伸び 男性/菊川初のトップ 女性/御殿場6年連続
静岡県は15日までに、65歳から自立して健康に生活できる期間を示した2020年の「お達者度」をまとめた。男性は18・59年、女性は21・57年で、いずれも前年から延伸した。市町別にみると、男性は菊川市が19・45年で初めて1位になり、女性は御殿場市が22・57年で6年連続トップだった。 要介護度2未満の状態を「お達者」と定義し、人口や死亡数、介護認定状況のデータに基づいて県が毎年独自に算出している。県全体は前年に比べ男性が0・29年、女性が0・19年それぞれ伸び、いずれもデータの公表を始めた09年以降で最長となった。 2位以下は男性が裾野市、袋井市、湖西市、三島市の順。女性は湖西市、森町
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がん機器メーカーに出資 沼津信金などのファンド
沼津信用金庫と信金キャピタル(東京)が設立したファンド「ぬましん未来応援ファンド」が、乳がん検査機器開発のアイグリット(仙台市)に出資したことが15日までに分かった。初めての投資。出資額は非公表。同社は主要技術の開発を既に終え、2025年内の製品販売を目指している。 撮影した超音波画像を合成して立体データをつくり病変などの有無を調べるスマートフォンサイズの機器を実用化する。同社によると、一度に広範囲が検査できる上にデータの保存が可能で、従来の検査方法に比べて見落としのリスクが減る。検査費用は安くなり、体の負担も軽減されるという。 同社は20年に設立。近藤真一社長が医療機器ベンチャーで従事した
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インフルエンザ 静岡県内26校で学級・学年閉鎖
静岡県は12日、県内の小中学校と高校計26校でインフルエンザに感染したとみられる患者328人が確認され、学級閉鎖や学年閉鎖を行ったと発表した。県によると、1日の患者数が300人を超えたのは2020年2月4日発表分以来。9月の1日当たりの閉鎖施設数としては過去最多となった。 県が発表している直近1週間(8月28~9月3日)の定点医療機関1カ所当たりの平均患者数は、前週比1・52倍の2・19人。今後の集計分でさらに増える可能性がある。 市区町別の患者数は次の通り。 【小学校】下田市7人、熱海市6人、沼津市11人、同市30人、三島市12人、長泉町10人、裾野市14人、富士市5人、静岡市駿河区2
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ヴァンジ彫刻庭園美術館、9月末で閉館へ 管理継続が困難に
休館中のヴァンジ彫刻庭園美術館(長泉町)は12日、9月末で閉館するとホームページで発表した。同館を取り囲むクレマチスガーデンも閉鎖する。 コロナ禍による経営難を理由に、昨年12月末で休館していた。館内やガーデンの景観を損ねないよう清掃など環境整備に当たっていたが、運営上、管理継続が困難になった。 ホームページの更新と問い合わせ窓口は閉館前日の29日に終了し、同館が管理する「クレマチスの丘」のホームページも年内に閉鎖する予定。同館の飯野隆常務理事(67)は「経営体力的に困難で区切りをつけることになった」と話した。 同館は複合文化施設「クレマチスの丘」の一角に2002年4月に開館。彫刻家ジ
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松崎・西伊豆の魅力知ろう 長泉児童ら マリンスポーツなど体験
長泉町教育委員会はこのほど、小中学生らを対象にした「松崎町・西伊豆町体験事業」を行った。32人が伊豆半島西海岸でマリンスポーツなどを楽しんだ。 2013年に災害時相互応援協定を結んだのを機に、各町の魅力を知るために毎年実施している。松崎町ではシーカヤックやシュノーケリング、西伊豆町ではガラス工芸を体験した。 参加者から「海で遊べてよかった」「また参加したい」との声が寄せられた。
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記者コラム「清流」 確認体制の構築を
長泉町は、多額の支払い遅延と課税誤りの不適切な事務処理が本年度に入って発覚したことを発表した。なぜ防げなかったのか。 支払い遅延は担当者が上司の決裁を受けないまま、町営住宅などの修繕工事を発注した上、事務処理を放置。工事を受けた業者から、町に問い合わせがあり発覚した。課税誤りは担当者が本来適応すべき減額補正をせずに、処理を行った。別の担当者が固定資産税システムの土地に関する異動処理を行った際に、減額補正が適用されていないことに気付いた。 処理はいずれもヒューマンエラーだ。上司や同僚など別の人が確認をする、目を通すだけで防ぐことができたはず。人が関わると少なからずミスは起こる。再発を防ぐた
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大畑 地元勝利デビュー ボクシング・駿河男児 判定で3―0
富士市の駿河男児ボクシングジム主催の興行「駿河男児デサフィオ ふじのくに祭り」が10日、同市のふじさんめっせで行われ、ライト級6回戦で同ジム所属の大畑俊平=長泉町出身=が山口楽人(陽光アダチ)に3-0で判定勝ちし、地元でのプロデビュー戦を飾った。 序盤からジャブ、ワンツー主体で組み立て、時折フェイントを入れたステップで巧みにリズムを変えた。5戦全勝(2KO)で勢いもある山口に「経験とプロの戦い方を感じた」といい、リングを大きく使って冷静にストレートを当てた。 飛龍高時代は全国総体バンタム級3位に入り、東洋大では全日本選手権ライト級準優勝の実績を持つ。「僕の試合は派手じゃないけど、勝てば1
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1人暮らしの高齢者に花贈る 東静岡ヤクルト販売、敬老の日に 裾野など
18日の「敬老の日」を前に、東静岡ヤクルト販売(沼津市三園町)は11日、社会福祉活動「『愛の訪問活動』敬老の日お花プレゼント」を始めた。 ヤクルトレディが伊豆の国市、裾野市、長泉町に住む1人暮らしの高齢者宅を訪れ、花やメッセージカードなどを手渡している。井之原結奈さんから受け取った裾野市の女性(80)は「うれしい。いつも訪問してくれるのを楽しみに待っている」と話した。 15日までに約620人に実施する予定。
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沼津で文学バスツアー 10月21日に 参加者募る
沼津市芹沢光治良記念館は10月21日、同市出身の作家芹沢光治良と同市や伊豆市で少年時代を過ごした作家井上靖に関係する場所をたどる「沼津ゆかりの文学バスツアー」を実施する。 沼津市制100周年記念事業の一環。午前9時にJR沼津駅北口を出発。同記念館や、井上の自伝的小説「しろばんば」に登場する伊豆市湯ケ島の「上の家」、長泉町の井上靖文学館などを巡る。記念館や文学館の担当職員、ぬまづ観光ボランティアガイドが案内する。 定員35人で申し込み多数の場合は抽選。参加料は700円(施設観覧料、保険代)。住所、氏名、参加人数を記し、往復はがきで〒410-0823 沼津市我入道蔓陀ケ原517の1、沼津市芹
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認知症の早期発見、治療へ 初期集中チームが支援 長泉町議会 町部長答弁
長泉町は8日の町議会9月定例会で、医師や看護師などの専門職で構成された認知症初期集中支援チームが認知症を早期発見し、治療につなげるための支援に当たっていることを明かした。露木伸彦住民福祉部長が堀内浩氏(新緑)の一般質問に答えた。 町によると、2018年度にチームを立ち上げ、町内二つの地域包括支援センター内に配置。認知症の疑いがある人がいる場合は家庭を訪問し、認知症に関する心配や悩みごとの相談に応じ、かかりつけ医など専門の医療機関と連携して支援に当たる。4月1日現在、日常生活に支障をきたすような認知症患者は1053人で、22年度までに24人が支援を受けたという。 露木部長は「認知症の疑いがある
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藤枝市 サッカーのまち100周年 ミュージアム 市民会館に 市長答弁
藤枝市の北村正平市長は7日の市議会9月定例月議会の一般質問で、来年の「サッカーのまち100周年」を記念した特設ミュージアムを市役所に隣接する市民会館内に開設する方針を明らかにした。多田晃氏(藤新会)への答弁。市によると、来夏ごろの開館を目指す。 同会館1階ロビーに設置する。蹴球都市としての100年の歩みや、元日本代表でドイツ1部リーグ、アイントラハト・フランクフルトに所属する長谷部誠選手(39)ら同市出身の有名選手、藤枝東高や藤枝順心高など全国で活躍するユース年代の関連展示などを予定している。 2月から休館中の日本サッカーミュージアム(東京)からの借用品や、3月末に閉館した静岡サッカーミュー
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自治会加入率は86% 近隣市町と比べ高く 長泉町議会 町答弁
長泉町は7日の町議会9月定例会で、町内の自治会加入率は約86%(4月1日現在)で、近隣他市町と比べ、比較的高い率であることを明らかにした。災害などの有事の際、安否確認に役立てる。川口正晴総務部長が大沼正明氏(政和会)の一般質問に答えた。 町によると、自治会総世帯数1万8714世帯のうち、自治会から加入の報告があったのは1万6130世帯。8月下旬の総合防災訓練で行った安否確認訓練では、約60%の安否情報が報告されたという。 川口部長は地域コミュニティーの希薄化が進展し、未加入者が増えつつある現状に触れ、「災害時の『共助』の重要性の理解を促し、自治会への加入促進を継続したい」とした。 一般質問は
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本や遊び楽しむ「リビング」に 長泉・下土狩駅前広場で社会実験 都内の書店が演出
長泉町が駅前広場を舞台に、「本」を柱ににぎわい創出へ始動する。事業を担うのは都内の人気書店の従業員。まずは期間限定で、広場に高さが異なる机や椅子、遊び場を設けて幅広い世代が楽しめる「リビング」のような空間を演出し、地元に住む県内屈指の割合の子育て世代をはじめ、多くの住民が気軽に集まれる雰囲気づくりを目指す。 舞台はJR下土狩駅前のコミュニティながいずみ北口広場。町は駅近くの景勝地「鮎壺の滝」に隣接する公園を2025年に整備するのに合わせ、20年度から駅周辺の活性化と回遊性向上に向けた事業を進めている。広場に町立図書館が併設することに着目し、ハードとソフトの両面で事業化することになった。
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静岡県有権者301万3697人 6月から7458人減
静岡県選管が4日に公表した選挙人名簿登録者数(基準日9月1日)は301万3697人(男148万1489人、女153万2208人)で、6月1日の前回登録時と比べて7458人減少した。 増加したのは3区町で浜松市中区254人、同浜北区52人、長泉町40人だった。 減少数が多かった市区は静岡市清水区575人、沼津市551人、御殿場市485人、富士市481人。町部は小山町211人、函南町127人など。 定時登録は毎年3、6、9、12月の各1日に行われている。
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議長に下山氏 副議長に杉森氏 長泉町議会
長泉町議会は4日の9月定例会で、議長に下山和則氏(74)=政和会=、副議長に杉森賢二氏(47)=新緑=を選出した。 下山和則氏(しもやま・かずのり)土地建物取引業相談役。[元]行政書士。4期。下土狩 杉森賢二氏(すぎもり・けんじ)広告業社長。[元]自民党県連青年局長。3期。東野
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22議案を上程 長泉町議会開会
長泉町議会9月定例会は4日開会し、会期を26日までの23日間と決めた後、2022年度決算認定や2億4820万円を追加する本年度一般会計補正予算案など22議案を上程した。このうち、補正予算に含む新型コロナウイルスワクチン秋接種関連費5690万円の専決処分、石井宣明教育長の再任案を含む人事案などを承認、同意した。 一般質問は7、8日に行い、合わせて6人が登壇する。
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安田氏と若林氏 所属会派を変更 長泉町議会
長泉町議の安田三津子氏と若林徹氏が4日までに、所属会派を変更した。ともに、所属していた新風から、安田氏は政和会に、若林氏は新緑に移った。両者とも理由を「気持ち新たに残り2年の任期をベテラン議員の元で勉強したい」としている。 会派の新構成は新緑6人、政和会4人、新風3人、無会派2人となった。
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面接時のマナーを伝授 フリーアナ小沼さん。長泉で講座
長泉町は3日、フリーアナウンサーの小沼みのりさんを講師に招き、「学生のためのビジネスマナー講座」を同町防災センターで初めて開いた。大学生や専門学生ら約40人が今後の就職活動に向けて、面接時に必要なスキルを学んだ。 小沼さんは「面接では表情や声、想定外なことが起きた時の反応を見られている」と説明し、美しく見える姿勢や礼の仕方を指導した。話の内容は結論から話し、情報を絞り込んで「面接官にインパクトを与えて」と呼びかけた。 若者の町への定住を促そうと、新幹線通学支援補助金の申請者を対象に開催した。
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出店の不安解消や開業後押し 三島で支援プログラム 長期継続ビジネス目指す
出店や開業時の不安や怖さを抱える人の事業開始を後押しする支援プログラムが三島市で始まる。市街地の空き物件での事業化に向け、事業計画から物件の活用法、集客、運営まで一連の課題解決をサポート。近隣で事業を始めた“先輩起業家”や金融機関もサポーターとして携わり、市街地で長く続くビジネスの立ち上げにつなげる。 プログラムは、交流人口創出やテナント誘致などに取り組む加和太建設(同市)が、全国で同様のプログラムを展開するエンジョイワークス(神奈川県)と実施する。参加希望者向けの物件ツアーや相談会などを数回経て、8日までアイデアを募集。書類審査と面談で参加者を絞り込み、開業を支
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職員が魅力発信へ 福祉キャリア教育 長泉北中で討論会
地元をはじめ全国的な福祉分野の人材不足を受け、長泉町社会福祉法人連絡会「ながいずみーる」は、次世代へ福祉の魅力を発信する新事業「福祉キャリア教育」を始めた。長泉北中でこのほど最初の取り組みとしてパネルディスカッションを行い、五つの社会福祉施設の職員が仕事で感じた喜びを同校1年生に伝えた。 生徒と障害者施設などで働く若手職員らが参加。生徒は事前に福祉の仕事について学び、その中で感じた疑問を職員らに投げかけた。職員は施設で働き始めたきっかけや必要な資格、大変さと楽しさなど経験を交えて応え、「福祉職は人と関わり、なくなることがない、やりがいのある仕事」と強調した。 野津光琉さん(12)は「今ま
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長泉ブランド商品 開発着々 新幹線通学生と認定店タッグ 産業祭販売へ試食会
長泉町商工会と町はこのほど、新幹線通学支援補助を利用する「未来人」と町特産品を販売する長泉ブランド認定店がタッグを組んで商品開発する新事業「長泉未来人Company(カンパニー)」を始めた。商品は11月の町産業祭で販売予定。 第1回は四つの認定店の関係者と未来人ら約15人が参加し、2店ごとに協力して試作した商品の試食会を町防災センターで開いた。学生は特産品のブルーベリーやコロッケを使ったパン3種類を試食し、「生地のもちもち感を生かしたい」「ブルーベリー感を強くしてみては」などと店関係者に提案した。 新商品開発は、進学などによる20歳前後の人口流出の抑制と新たなまちづくりの担い手を確保する「長
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長泉・池田病院で不審者対応訓練
裾野署と池田病院(長泉町)は31日、病院や福祉施設を狙った不審者侵入事件が近年増えていることを受け、同病院職員約30人を対象にした不審者に対応するための防犯訓練を行った。 訓練は、健康管理センターの窓口に「院長に会わせろ」と要求する男が押しかけた想定で実施した。署員がふんする不審な男が刃物を振り回すと、職員が110番通報したり刺股を使って制圧したりした。 署員は訓練後、不審者と距離を取るために刺股は複数人で使用する▽緊急事態を知らせるため「刃物!」などと大声を出す▽大声を出されたら「落ち着いて」などと声をかけるなど、注意点を呼びかけた。
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時論(8月31日)朔太郎、「連詩の会」の系譜
口語自由詩を確立した詩人萩原朔太郎(1886~1942年)は、昨年が没後80年。秋から年明けにかけて焼津小泉八雲記念館(焼津市)など全国52カ所の文学館や記念館が企画展を実施した。 朔太郎の故郷前橋市などが主催する「萩原朔太郎賞」は、現代詩の賞としては屈指の権威を誇る。先週公表された今年の候補6詩集の作者名の欄に、静岡ゆかりの詩人がずらりと並んでいる。県内生まれが選ばれれば、2000年の江代充さん(藤枝市出身)以来。「文学の秋」の幕開けを飾る吉報を待ちたい。 20代の水沢なおさん(長泉町出身)の「シー」は、第25回中原中也賞を受けた「美しいからだよ」に続く第2詩集。ダブルミーニングを巧み
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公共施設の予約、10月からオンライン化 長泉町、DX推進
長泉町は29日の定例記者会見で、公共施設のオンライン予約の開始と町立幼稚園および保育園の全7園で保育料などのキャッシュレス決済を導入すると明らかにした。町は第5次総合計画の重点項目として「町DX基本計画」を掲げており、毎年度事業を見直しながら住民目線の行政サービスの再構築を図る。 公共施設の予約は窓口申請に加えて、10月1日からオンライン申請を開始する。窓口申請は利用者が朝から並んで抽せんをする負担があるが、専用サイトでは、予約受け付けから抽せん申し込みまでオンライン上で完結する。 キャッシュレス決済は町が昨年10月から、二つの町立認定こども園で4種類のバーコード決済を導入し、効果を実証
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マイナンバーカード申請、10月から出張受付 長泉町
長泉町は29日の定例記者会見で、高齢者や心身障害者などを対象に個人宅や通所、入所する施設に出向き、マイナンバーカードの申請を受け付ける出張サービスを10月から開始すると発表した。周辺市町に先駆けた取り組みという。 町のマイナンバーカード交付率は約79%(7月31日現在)。政府からの出張申請推進を受け、交付率の向上と来庁できない町民の負担軽減が目的。 受付期間は10月2日~12月28日。訪問希望日の1週間前までに家族か施設職員が、町住民窓口課に電話で申し込む。申請を終えると、後日、書留郵便で住民登録先に送付され、マイナンバーカードを受け取ることができる。
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長泉町議会4日開会 9月定例会
長泉町議会は29日、議会運営委員会を開き、9月定例会の会期を4日から26日までの23日間と決めた。初日に正副議長選挙を行うほか、任期満了を迎える石井宣明教育長の再任案、防災倉庫新設費や新型コロナ予防接種に関わる健康被害に対する給付金をはじめ2億4820万円を追加する本年度一般会計補正予算案など22議案を審議する。一般質問は7、8日に行う予定。
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巨大地震想定し情報集約を訓練 長泉町総合防災訓練
長泉町は27日、巨大地震発生を想定した総合防災訓練を町内で開いた。41の自主防災会から広域避難場所を通じて、火災や建物倒壊、土砂崩れなどの被害状況や被災者の安否確認に関する情報を集約し、対応策を検討する訓練を実施した。 平日の午前中、震度6強の揺れを観測と想定。県東部地域防災局の職員がコントローラー役となり、町防災センターに設置する災害対策本部で情報を共有、選別し、本部長を中心に対応策を練る流れを確認した。長泉小では町医師クラブに所属する医師や薬剤師が参加し、重症、中等症、軽症患者の振り分けをするなど救護所運営訓練を行った。
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井上靖文学館(長泉)11月に開館50周年 記念事業費募る
11月に長泉町井上靖文学館が開館50周年を迎えるにあたり、町は10月29日まで、ふるさと納税「ガバメントクラウドファンディング」を活用し、記念事業に充てる寄付金を募っている。 目標金額は100万円で、寄付金は11月に現役作家を招いて行う記念講演会や式典、学者と作家ら3人の初公開原稿を盛り込んだ記念ブックレットや井上靖ブロンズ像の制作費などに充てる。返礼品は長泉ブランド認定品の詰め合わせを送る。 申し込みは町ホームページの「寄附申込書」に必要事項を記入の上、町役場企画財政課に郵送などで送るか、ふるさと納税サイト「ふるさとチョイス」から。問い合わせは同課<電055(989)5503>へ。
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畳の上「競技かるた」格闘 長泉で小中生熱戦 川瀬名人が手ほどき
長泉町井上靖文学館はこのほど、小中学生を対象にした競技かるた体験をコミュニティながいずみで行った。競技かるた日本一を決める名人戦で、昨年と今年(第68、69期)に名人に輝いた川瀬将義さん(29)=同町在住=が講師を務め、初心者も遊べる「決まり字かるた」で、畳の上の格闘技の世界を楽しんだ。 町内と東京都から11人が参加した。川瀬名人は決まり字かるたとかるたの払い方を説明。力を入れてはたくとかるたが畳の上を滑りづらいため、「前に押すような感じで、指の先で弾いて払う」とこつを伝授した。 参加者らは相手を変えて2回の対戦を行い、最後に2グループに分かれてチーム対抗の「源平合戦」で競い合った。初
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新社名「フカサワ」に 創業60周年、三島で式典
電子制御装置の製造、プリント基板の実装組み立てなどのフカサワ(長泉町)は26日、創業60周年記念式典と祝賀会を三島市で開いた。深沢電工から社名を変更し、新たに就任した深沢嘉信社長は「世界の方々に面白いと思ってもらえる会社、お客さまや地域に今まで以上に貢献できる会社を目指す」と決意を表明した。 取引先関係者や来賓、従業員ら124人が出席した。会社の沿革を映像で振り返り、深沢好正会長(前社長)は「事業を広げる中で社名を変更した。小さくても社会に影響を与える会社づくりをこれからも進める」とあいさつした。 同社は1962年に個人事業として制御盤の製作を始め、64年に法人化した。高齢者や障害者雇用
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「未来人」に町内企業 紹介 長泉町 20歳前後の人口流出抑制へ
長泉町は25日、町の新幹線通学支援補助を利用する「未来人」の大学生らを対象に地元企業を紹介した。進学などにおける20歳前後の人口流出の抑制と新たなまちづくりの担い手を確保する「長泉未来人事業」の一環で、企業紹介は初。 町役場で開き、約50人の学生と町内に拠点を置く企業8社の担当者が出席。学生は町内出身の若手社員から家族や友人がいるため精神的に安定する、経済的負担が少ないなど地元企業に就職した利点を聞いた後、担当者から企業紹介を受けた。担当者らは、社で製造している製品やインフラなどを説明、仕事内容や地域貢献への思いを語った。 東京都の専門学校に通う内田奏さん(19)は「地元の企業を一気に知
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「わたしの主張」県大会 沼津・長井崎小中の大城さん最優秀賞
中学生が日常生活で感じたことを発表する「わたしの主張」県大会(県教委など主催)がこのほど、長泉町文化センターベルフォーレで開かれ、沼津市立長井崎小中一貫校9年の大城柚稀さんが最優秀賞に輝いた。 大城さんは地元の小中学生が取材や編集に携わった情報誌「うらっち」で、過疎化が進む地域の魅力や仕事の発信に取り組んだ経験を発表した。11月に東京都で開かれる全国大会の出場候補者として推薦される。 県内の13人が出場した。会場の中学生が投票して決める「共感賞」は、浜松市立与進中3年の鈴木優菜さんが受賞した。アトラクションとして、長泉町立北中吹奏楽部と長泉新体操クラブスポーツ少年団がステージ発表した。そ
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キャンドル2000本 夜の境内彩る 長泉・割狐塚稲荷神社
伊豆半島ジオパークのジオサイトに認定されている長泉町の割狐塚(わりこづか)稲荷神社で26日、境内にろうそく約2000本をともす「ながいずみキャンドルナイト」(実行委主催、静岡新聞社・静岡放送後援)が開かれた。 地元有志が企画し、今年で6回目。地元の園児が描いた絵で装飾したペットボトルのキャンドルが、幻想的に境内を彩った。ながいずみ観光交流協会によるジオガイドツアーや、地元の子どもたちや音楽家のステージ、飲食店やワークショップなども出店し、にぎわった。
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新設校、校歌制定にも新風 静岡県立ふじのくに中学校、伊豆伊東高
自校の教育理念や地域の自然・文化を織り込んだ高校や中学の校歌は、在校生のみならず卒業生にとっても心のよりどころとして機能している。社会の変容に基づいて学校の統合や新設が相次ぐ中、制定の方法や作者の人選にも新しい風が吹いている。県内の二つのケースを追った。(教育文化部・鈴木美晴、橋爪充) ふじのくに中学校、県内初の夜間中学 1期生の思いを表現 県内初の夜間中学「県立ふじのくに中学校」の第1期生が校歌づくりに取り組んでいる。新設校ならではの取り組みを通し、生徒が自ら何かをやり遂げる経験を積み、主体的に学ぶきっかけの一つとするのが狙い。 三島市の同中学三島教室で7月中旬、藤枝市出身のシンガー
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親子連れらアート体験 長泉でフェス
長泉町文化センターベルフォーレはこのほど、町民参加型イベント「ベルフォーレ夢アートフェス」(静岡新聞社・静岡放送後援)を同所で開いた。地域団体などが出展し、来場者がガーベラやトルコキキョウを1本ずつ飾る生け花や、館内に敷かれた人工芝の上でこま回しや紙芝居を楽しむコーナーを設けた。巨大な木が描かれたイラストに夢を書いた紙の「葉」を貼りつけるアート作りでは、親子連れが「そらをとびたい」「パティシエになりたい」などと自由に夢をつづった。 父親と訪れた稲葉侑晟君(6)=三島市=は「こまを上手に回せて楽しかった」と笑顔を見せた。
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新型コロナワクチン接種 長泉町で9月20日から
長泉町は25日までに、新型コロナウイルスワクチン秋接種の関連経費5690万円を追加する本年度一般会計補正予算を専決処分した。9月20日から、65歳以上の高齢者と基礎疾患者、生後6カ月以上の未接種者などを対象に接種を開始する予定。 集団接種は同30日から11月21日までの全5回。ウェルピアながいずみで午後に行う。個別接種は9月20日から町内8カ所の医療機関で順次実施。ファイザー社かモデルナ社のオミクロン株「XBB1・5」対応のワクチンを使用する。 予約は町ホームページからの専用サイトと特設コールセンターで主に受け付ける。混雑緩和ため、同4~8日まで、高齢者を対象に対面による予約代行を1日1
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医師志望の沼津東高生 静岡がんセンターの“裏側”見学
沼津東高(沼津市)理数科の生徒9人が24日、県立静岡がんセンター(長泉町)を見学した。普段は立ち入れない診療室の裏側や治療法研究の現場に入って説明を受けた。最前線に立つ医師と交流し、医師を志す決意を強めた。 生徒は専用装置で腹腔(ふくくう)鏡手術のトレーニングを体験した。モニターを見ながら、長いはさみのような器具「鉗子(かんし)」を操った。四苦八苦しながら糸を結んだ。陽子線照射室の裏側やゲノム研究の現場も訪ねた。講義や質疑応答の時間もあり、「一生懸命やってうまく処置できた患者が再発すると落ち込む」と医師の苦悩を知った。 参加生徒の大半は医師志望。3年の田中久遠さん(17)は「病院で何をや
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長泉で防災・エネルギー講座 児童が液体窒素使い実験
長泉町はこのほど、小学3~6年生を対象にした「都市ガスの防災・エネルギー講座」を町防災センターで開いた。児童15人がガスをはじめとするエネルギーについて学び、生活の中で幅広く使われている液体窒素で物を凍らせる実験に取り組んだ。 静岡ガス(静岡市駿河区)の社員が講師を務めた。児童は天然ガスの特性や、気体から液体へ体積を凝縮させることで外国から多くの天然ガスを輸入している現状を学習した。防災クイズの後、実験を行い、超低温の液体窒素の中に家から持ち寄った菓子やテニスボールなどを入れ、物体が凍っていく状態変化の様子を観察した。
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記者コラム「清流」 4年ぶりにわくわく
「わっくわっく!」と音楽に合わせて、拳を交互に突き上げ、跳びはねる幼児から大人。5日、長泉町のJR下土狩駅前の大いちょう通りには、法被や手作りの衣装を身にまとった祭りの主役である地元住民であふれていた。 4年ぶりに開かれた「長泉わくわくまつり」。取材した住民の中には、祭りが初めてという子ども連れも少なくなかった。「自分が子どものころから楽しみにしていた祭りに、子どもと来られたからうれしい」。町出身の親はそう話す印象が強かった。 幼少期の思い出深い祭りに、自分の子を連れてやって来る。祭りに向かう住民は、まさにわくわくしているように見えた。通りを笑顔で行き交い、一緒になって踊る姿を見て、地元
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子育て支援 リスタート 第二の「長泉方式」期待【東部 記者コラム 湧水】
子育てのまちといえば長泉町。そんなイメージの強い長泉町だが、出生数はここ数年、減少傾向にある。町は出産前から出産、育児中まで継続的に支援するため、本年度から県内初の第2子保育料無料化、妊産婦のタクシー利用代助成など事業を拡充し、子育て支援のリスタートを切った。今後の町民の意識の変化や他市町への影響を注視したい。 町住民窓口課によると、10年前の2014年度462人だった出生数は、16年度に512人(14年度比10・8%増)になった。その後は全般的には前年度比減となる年度が多く、22年度は372人(同19・5%減)だった。 出生数の減少をくい止め、増加に転じさせるには、家庭が経済的に安定し
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スルガ銀、拠点施設再編 本部機能一部 県東部に回帰
スルガ銀行は2025年度までに、拠点施設を再編する。東京の本部機能の一部を沼津市と長泉町に移して地元回帰を図るとともに、店舗網を再構築する。業務のデジタル化や効率化も推進。年間経費を現在の中期経営計画が始まる前の18年度実績に比べて約3割減らし、コスト構造改革を完遂して収益力を高める。 オンライン技術進展に伴い、東京の立地の必要性を改めて検証。市場金融部門やコンプライアンス部門を県東部に移転し、東京本部のオフィスを縮小する。同時にウェブ完結手続きの拡充やインターネットバンキングの普及など顧客の利便性を考慮しながら、支店の統廃合と、複数店舗を同じ建物で営業する店舗内店舗化を進める。 店舗数は2
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静岡県東部DI、マイナス11.4 非製造大きく悪化 4~6月期
スルガ銀行系シンクタンクの企業経営研究所(長泉町)がこのほどまとめた静岡県東部にある企業の4~6月期業況判断指数(DI)はマイナス11・4で、前期(1~3月期)より3・5ポイント悪化した。悪化は3四半期連続。製造業の業況DIは大幅に改善したが、非製造業が大きく下落した。 非製造業は基幹産業の観光系が全国旅行支援の規模縮小の影響を受け、建設業は工事案件が減った。業況DIは前期のマイナス2・4から同17・6になった。 製造業の業況DIは逆に、前期のマイナス15・4から同2・4に上昇した。食料品や一般機械、製紙関連など幅広い業種で生産が回復するとともに、原材料や部品不足も緩和されてきたという。
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静岡産業大と教育交流協定 知徳高 長泉町
静岡産業大(磐田市、堀川知広学長)と知徳高(長泉町、渡辺紀之校長)はこのほど、教育交流協定を結んだ。高大が連携し、マネジメントやスポーツ科学の専門性を高校教育に取り入れ、地域社会の発展に貢献する人材育成に取り組む。 同大が県内高校と協定を結ぶのは24校目。高校生が大学教員の講義を受けるほか、大学施設を見学したり、大学生と探究活動で交流したりする。教職員向けの合同研修なども実施する。 知徳高で開いた締結式で、堀川学長は「実践的な教育をさらに発展させ、若い力を育んでいきたい」と話した。渡辺校長は「大学生との交流は生徒にとって卒業後の進路を考えるロールモデルになるはず」と期待した。
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沼津でワークショップ 拝啓 大切なあなたへ 「ありがとう」手紙に
植松グループ地域振興協会などは21日、大切な人に手紙で感謝を伝えると同時に地域活動に貢献する「手紙ワークショップ」を沼津市のららぽーと沼津で開いた。夏休み中の親子連れらが、普段は気恥ずかしくて言葉にしづらい家族や友人への思いを手紙に託した。 参加者は相手の顔を思い浮かべ、はがきやメッセージカードに思いの限りを書き記した。手作りの消しゴムはんこや押し花で彩り、会場のポストに投函(とうかん)した。山口快晟君(9)=長泉町立南小3年=と妹の望那さん(5)=沼津学園第二幼稚園年長=は神奈川県在住の曽祖父母に「また遊びに行くね」と書いた。「喜んでくれたらうれしい」とはにかんだ。 切手代は同協会が負担す
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芥川賞選考委員へ“幻の腕時計” 井上靖文学館(長泉)が確認 1958年だけ配布
芥川賞(日本文学振興会主催)受賞者の正賞として授与されることで知られる懐中時計。このほかに、1958年の同賞選考委員のみに配布された“幻の腕時計”が存在していたことが19日までに、長泉町井上靖文学館の調べで分かった。 腕時計はロンジン製。2019年に個人から同館に寄贈された際にはすでにベルトがなく、裏面に「芥川賞委員 井上靖殿 日本文学振興会 1958」と刻まれていた。寄贈直後に同館の学芸員徳山加陽さんが振興会に問い合わせたが、「昭和30年代前半の資料がなく、配られた経緯は不明」と回答があった。 徳山さんは企画展「井上靖と芥川賞」の準備を機に今春、1958年当時に
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大腸検査に「内視鏡AI」 精度一定、見落とし防ぐ 静岡県立静岡がんセンター
静岡県立静岡がんセンター(長泉町)が、大腸のがんやポリープを見つける内視鏡検査で人工知能(AI)の支援を受ける「内視鏡AI」の活用を進めている。大腸がん検査の課題とされる見落としを防げるのが最大の特長。千人以上の検査で用いた実績があり、国内の病院では先進的という。 内視鏡の世界トップメーカー、オリンパスのプログラム「EndoBRAIN(エンドブレイン)」を2019年から本格運用している。内視鏡で撮影した大腸の画像を認識し、がんやがんの元となるポリープなどを発見する。医師による内視鏡操作が早すぎる時に警告する機能もある。 内視鏡検査では医師の力量の差による病変の見落としが課題だった。AI
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がんセンターの出張相談が再開 4年ぶり、浜松から
静岡県立静岡がんセンター(長泉町)はコロナ禍で中断していた出張がんよろず相談を4年ぶりに再開する。29日に浜松市中区の口腔(こうくう)保健医療センターで行う。 医師を含む2~3人のチームが患者と家族の相談を受ける。原則として同市民対象。無料。 先着3組。申し込みは22日までに予約専用ダイヤル<電055(989)5392>へ。 10月31日に静岡市、11月10日に河津町で行う予定。
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静岡県人口 355万8456人 7月1日推計 前月比1073人減
静岡県がこのほど公表した7月1日現在の県の推計人口は355万8456人で前月と比べて1073人減少した。減少は13カ月連続。社会動態は、3カ月連続で転入数が転出数を上回る社会増だった。 転入数から転出数を引いた社会動態は521人増(転入1万765人、転出1万244人)、出生数から死亡数を引いた自然動態は1594人減(出生1688人、死亡3282人)だった。 市町別で人口が増加したのは富士市の52人増をはじめ、三島市36人増、袋井市33人増など10市町あった。減少は25市町で、最多の静岡市が312人減、藤枝市127人減、御殿場市111人減、磐田市100人減などが続いた。 社会動態が増加し
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児童のプログラミング 知徳高生サポート ICT特化コース新設に先駆け 長泉
長泉町の知徳高は16日、町内の小学5、6年生を対象にしたプログラミング教室を同校で開いた。児童は情報ビジネス科の教員や生徒のサポートを受けながら、ゲームを作成した。 同校が来年度、情報ビジネス科にプログラミングや動画編集などICT活用に特化した「ICTソリューションコース」を新設するのに先駆けて開いた。11人が参加し、リンゴなどの果物が落ちるのを猫が取ることでポイントが加算されるゲームを作った。果物ごとにポイントをつけたり、ランダムに落ちたりするようプログラミングした。 長泉北小5年の栢望結さん(11)は「指示を組み合わせて、ゲームを作るのが楽しかった」とほほ笑んだ。サポートした同校2年
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平和への思い新た 静岡県東部各地で追悼式【戦後78年 しずおか】
終戦から78年を迎えた15日、県東部の各地で戦没者を追悼する式典が開かれた。遺族の高齢化が進み、ロシアのウクライナ侵攻が続く中、悲惨な戦争体験の継承や不戦の誓いを新たにした。 富士市 戦没者追悼式で平和を祈る遠藤さん=富士市のロゼシアター 富士市のロゼシアターで行われた戦没者追悼式には遺族や小長井義正市長ら約160人が出席。黙とうと献花をささげ、犠牲者3697人の霊を慰めた。 市遺族会を代表してあいさつした遠藤保豊さん(83)は、戦争で父親を失った悲しみと悔しさを語り「いまなお世界では争いが絶えない。改めて平和を祈る」と述べた。 富士宮市 戦没者に花を手向ける参列者=富士
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地域花壇の整備に実行章 「小さな親切」 三島・佐藤さんら5人
「小さな親切」運動県本部はこのほど、三島市の伊豆縦貫道脇にある地域花壇を整備する佐藤勝子さん(82)=同市=ら5人に実行章を贈った。 十数年前の花壇は、街路樹が1本のみで雑草が生えてごみが散乱していた。見かねた佐藤さんが2011年ごろから草を刈り、花を植え始めた。最初は自宅から水を運んでいたが、近所の人が水道を貸してくれたり、整備に協力してくれたりするようになった。 贈呈式が長泉町の静岡銀行長泉支店で開かれ、同本部長泉地区支部長の杉山正則支店長が佐藤さんと協力者の渡辺洋子さん(74)=三島市=に実行章を手渡した。佐藤さんは「花壇を見て『きれいだね』と喜んでくれることが何よりうれしい」と整
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保育園選びの参考に 4施設巡るバスツアー好評 長泉町
長泉町はこのほど、初めて保育園選びをする保護者を対象に、町内の保育園を巡るバスツアーを開催した。10組の親子が参加し、将来通う保育園をイメージした。 一行は北こども園、中央保育園、竹原保育園、子育て支援センターみかんちゃんの4施設を見学した。町こども交流センターパルながいずみなどで子育てに関する相談対応を担う「子育てコンシェルジュ」や園長から説明を受けながら、施設の中を見て回った。 参加者からは「短時間でたくさん回れた」「中まで見られたので、選ぶための参考になった」などの感想が町に寄せられた。 (東部総局・天羽桜子)
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微生物ってすごい 酵母やカビを観察 長泉で児童が研究員体験
長泉町は11日、夏休み体験講座の一環で、小学4~6年を対象に微生物の探究講座をコミュニティながいずみで開いた。同町に研究拠点がある製薬会社協和キリンが協力した。児童らは白衣を着て研究員になりきり、顕微鏡で酵母やカビなどさまざまな微生物を観察した。 同社の岩本晋さん(49)が講師を務め、これまでに発見されている微生物は10万種類もあり、発酵食品は微生物が作ることなどを伝えた。児童らは知識を深めた後で実験に移り、ドライイースト、チーズ、ヨーグルトドリンクの3種類の発酵食品に潜む微生物を顕微鏡で観察。酵母、カビ、バクテリアの形をスケッチした。 北小5年の佐野雄一君(10)は「顕微鏡の倍率を高くして
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先生の残業代 どうあるべき?④ キュレーター/読者の意見 【賛否万論】
授業準備、児童生徒のケア、保護者への対応、部活動の指導…。多忙化が進む公立学校の教員に関し、「定額働かせ放題」とやゆされる給与制度や働き方の見直しについて取り上げています。キュレーターや読者からの投稿によって、学校現場の過酷な実態が明らかになってきました。さまざまな仕事で働き方改革の必要性が叫ばれていて、教員だけが特別ではないという声がありますが、学校や教員の問題は社会全体で解決策を模索していくことも求められそうです。今回もキュレーターや読者の意見を紹介します。 そもそも「厳格で特殊」なのか キュレーター・杉山有希子さん(掛川市) 杉山有希子さん イベ
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長泉町が課税誤り
長泉町は8日、2018度以降の固定資産税と都市計画税で町民ら22人、国民健康保険(国保)税で3世帯の課税に誤りがあったと発表した。 町税務課によると、固定資産税と都市計画税は総額268万4千円分、国保は総額1万600円分多く課税していた。7月13日、担当者が固定資産税システムの土地に関する異動処理を行った際に、該当の土地に本来適用されるべきだった「都市計画道路予定地に対する減額補正」が適用されていないことに気付いた。 対象者には戸別訪問しておわび文と通知書を手渡し、過大徴収分を口座に振り込んで返還する。
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読書感想文のこつ 学芸員が教えます 長泉町・井上靖文学館
長泉町井上靖文学館は7日、学芸員がマンツーマンで夏休み課題の読書感想文を手助けする小中学生向けワークショップを同館で開いた。 参加者は学芸員の徳山加陽さんが作成したワークシートで「本を選んだ理由」「自分だったらこうすると思ったところ」など文章の構成要素を整理し、原稿用紙に清書した。毎年参加している森島心美さん(三島沢地小4)は「シートに書くことで自分の思いを整理でき、人に見てもらうことで新しい視点を得られる」と振り返った。 2021年に始めた講座は年々人気を集め、本年度は同日を含む3日間で計約30人が参加した。コンクール出品を目標に、感想文を書き上げてから参加した子どももいたという。徳山
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「トー横」 静岡県東部から家出の10代も 夏休み 静岡県警、警戒強める
東京・歌舞伎町の一角に「トー横」と呼ばれるエリアがある。近年、若者が薬物事件や犯罪に巻き込まれるなど社会問題化する中、静岡県東部の子どもが家出して訪れたり、防犯ボランティア団体に保護されたりするケースが出ている。学校が夏休みに入り、静岡県警などは地理的な近さから安易に「トー横」を目指して集まらないよう呼びかけている。 「SNSを見て境遇が近い子の存在を知り、トー横に集まるようだ」。歌舞伎町で活動する防犯ボランティア団体「オウルxyz(オウリーズ)」代表の男性は言う。男性は警察や行政と連携し、同町の若者の食事支援や家族の悩み相談、家出人捜索の支援などに取り組む。近年、若者が都内近郊だけでな
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「伊豆と箱根のおいしさをとどける」 駿豆線三島駅に副駅名 東平商会がスポンサー
伊豆箱根鉄道はこのほど、駿豆線三島駅の副駅名権のスポンサー契約を東平商会(長泉町)と締結し、駅名標の除幕式を行った。副駅名は「伊豆と箱根のおいしさをとどける東平商会」。同社の山本雅弘社長は「食品事業を通じ、伊豆、箱根を中心とした沿線の発展に貢献したい」と語った。 駅名標には副駅名と同社のキャラクター「しずころ」があしらわれた。同駅を発車・到着する際に車内では「伊豆と箱根のおいしさを届ける東平商会最寄りの駅です」というCMを流す。 山本社長は一日駅長として、出発の合図も担当した。同社が地元産のニンジンを使って作ったジュースを駅利用者らに配った。 同社はみしまコロッケなど、伊豆や箱根地域の