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三島駅⇄下土狩(長泉)駅 自動運転バス 実証実験 自治体またぎ検証へ

 JR三島駅北口(三島市)と下土狩駅(長泉町)を結ぶ市道・町道「下土狩文教線」で1日、自動運転バスの実証実験が始まった。両市町と裾野市、清水町でつくる富士山南東スマートフロンティア推進協議会が4日まで実施し、自動運転の実装に向けた検証を進める。複数自治体にまたがるルートは全国的にも珍しいという。

実証実験が行われた自動運転バスの車内。車内では運転手がハンドルを放している様子などが映し出された=長泉町
実証実験が行われた自動運転バスの車内。車内では運転手がハンドルを放している様子などが映し出された=長泉町
実証実験された自動運転バス=三島市
実証実験された自動運転バス=三島市
実証実験が行われた自動運転バスの車内。車内では運転手がハンドルを放している様子などが映し出された=長泉町
実証実験された自動運転バス=三島市


 乗務員が運転席に座り、状況に応じて手動運転に切り替える「レベル2」を採用。実証区間は約1・5キロで、最高時速35キロで走行する。安全確保のため、日本大学三島駅北口校舎(三島市)に設置した装置で遠隔監視する。車内には、自動運転で活用するカメラの映像や事前走行期間に生成した立体地図などを表示した。
 国土交通省の補助金の採択を受けて実施し、将来的には裾野市、清水町への横展開も検討する。三島市の豊岡武士市長はセレモニーで「知見を共有し、広域的に発展したい。実装に向けた関心が高まると期待している」と語った。
 裾野市ではトヨタ自動車が実証都市「ウーブン・シティ」を建設中。下土狩駅は同市と御殿場線で結ばれ、実証実験を提案した日本大理工学部の藤井敬宏特任教授は「新幹線駅と(トヨタ自動車の)ウーブン・シティを近づけたいと考えて提案した。2市2町にどう拡大できるか新たな動きもしていきたい」と語った。
 (三島支局・岡田拓也)

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