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ヴァンジ美術館 1月末譲渡へ 委員会関連議案「可決すべき」

 静岡県議会文化観光委員会は14日、2021年10月に運営法人から県が無償譲渡の申し出を受けた旧ヴァンジ彫刻庭園美術館(長泉町、閉館)について、跡地の取得を前提に関連経費を計上した23年度一般会計補正予算案を全会一致で「可決すべき」と決めた。同美術館は24年1月末に県に無償譲渡される見通しになった。
 県は同美術館跡地の利活用計画の策定や、施設維持管理の費用1100万円を補正予算案に盛り込んだ。県側は委員会で、24年度に施設改修や施設活用のモデル事業を実施後、25年度以降に施設の本格運営を開始する予定を示した。
 横山雅機スポーツ・文化観光部理事は「民間活力導入など事業手法によっては(運営開始までに)時間を要することも考えられるが、管理上の費用も少なくない。できるだけ早く運営を開始したい」と説明した。
 県議会各会派には不採算施設を県有化することに懸念があり、これまで議論に約2年を費やして慎重に審査を進めてきた。知事に近い第2会派ふじのくに県民クラブの委員は採決前、「会派として公設民営の運営方法を強く訴えてきた」とし、地元自治体や企業の参画、民間活力の導入の検討を促す意見を述べた。
 (政治部・大沼雄大)

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