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長泉町予算案 ソフト、ハード面 幅広く 24年度 一般会計171億円 過去最大 

 長泉町は26日、2024年度の当初予算案を発表した。一般会計は23年度当初比3・6%増の171億円で、3年連続過去最大。高齢者の健康づくりに関する新規事業や、子育てと教育支援の拡充、施設管理改修費など、ソフト、ハード両面への投資型予算編成となった。

長泉町2024年度 予算案 主な新規事業
長泉町2024年度 予算案 主な新規事業

 池田修町長は記者会見で、第5次総合計画前期(21~25年度)の総仕上げを意識して編成したと強調。「障害者や高齢者に対する支援、宅地を増やすための減税事業、農業への投資、公園の整備など幅広く取り組む」と説明した。
 主要事業は、健康づくりとして生活支援や介護予防サービスに取り組む住民団体への補助金を創設する。都市整備では、町道の無電柱化を進めるほか、JR下土狩駅前広場の改修と鮎壺(あゆつぼ)公園整備に計6億1900万円を投じる。農業法人誘致に向け調査を実施し、新規就農者への補助金も設ける。
 このほか、子育て、教育では待機児童減少に向け、保育室を開設して支援を拡充。不登校児童らに学習を保障するため、教育支援センターを新設する。防災では、北小体育館の空調設置に加え、災害用ドローンを整備する。
 歳入の約55%を占める町税は宅地確保のために固定資産税を減税する新事業を打ち出すものの、0・1%増の95億2200万円。町債は施設改修費の増大に伴い55・6%増の7億円とした。自主財源比率は64・3%で1・7ポイント減少した。
 特別会計、公営企業会計を合わせた総額は3・2%増の273億円。
 (東部総局・天羽桜子)

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