東部総局 天羽桜子
あもう・さくらこ 6月17日生まれ。徳島県吉野川市出身。静岡大学卒。2021年入社。整理部を経て、22年4月から社会部所属。
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土地取得44億円計上へ 小中校舎用地 22日に臨時会 長泉町
長泉町は19日までに、老朽化に伴う町立小中学校の建て替え計画に中心街にある同町下土狩の企業跡地を活用するため、土地を取得する方針を決めた。22日の臨時議会で、関連経費44億円を盛り込んだ特別会計補正予算案を提出する。 土地取得を巡ってはこれまで、町議会が活用法や購入金額など妥当性を協議する調査特別委員会を開き、「取得すべき」との見解で一致。15日の臨時会で、積極的な対応を求める決議書を全会一致で可決した。これを受け、町は取得を目指し、暫定的な予算を確保する方針。 取得を目指す土地は、長泉中西側の不二精機製造所跡地(約2万5千平方メートル)で、町の中心街では唯一の広大なスペース。町は今後、長泉
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伊豆長岡複合施設の柱、コストコ再販店が先行開業 カフェ、スポーツバルも集約
伊豆の国市長岡に会員制大型スーパー「コストコ」の再販店を柱にした新たな複合施設が5月、オープンする。地元中学生向けのカフェやスポーツバルなどの飲食店も集約。近くの伊豆長岡温泉からの観光客周遊も見込み、関係者は「活性化の核に」と期待する。 新施設の名称は「S PARK(エスパーク)」。敷地面積約2500平方メートルで、全5店舗が入る。コストコ再販店「LIFE MART(ライフマート)」は静岡県東部では最大規模とされ、4月18日に先行オープンする。年会費なしでコストコの人気商品が購入できるほか、約400平方メートルの店舗内に日用雑貨や飲食料品千品をそろえる。電化製品の受注も受け付ける。 地元
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サッカーボール作って遊び、SDGs学ぼう 静岡県協会、海洋プラ再利用 各地で体験会
静岡県サッカー協会4種委員会は2024年度から、海洋プラスチックごみを再利用した組み立て式のサッカーボール制作体験会を、県内で開く各大会に合わせて行う。対象は幼稚園や保育園などの園児。SDGs(持続可能な開発目標)を遊びながら学び、サッカーに触れ合う機会の創出を図る。 取り組みに使用するのはスポーツメーカーのモルテン(広島市)が開発した「マイフットボールキット」。地元企業に協力を依頼してキットを購入し、兄弟の大会に同行する園児や開催地周辺の子どもらが、スタッフから海洋プラスチックごみ問題について学びながら制作する。ボールは参加した園児らに寄贈する。サッカーに興味を持ってもらい、競技人口増に
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長泉中心街の校舎用地取得「積極対応を」 町議会が決議書可決 企業側との交渉金額など妥当
長泉町議会は15日、臨時会を開き、町立小中学校の校舎老朽化に伴う建て替えで町が中心街の企業跡地を取得する意向に対し、積極的な対応を求める決議書を全会一致で可決した。町財政や企業との交渉過程、土地の利活用への妥当性を考慮した。町には住民への十分な説明と財源確保も併せて求めた。 決議書は全15町議が名を連ねた調査特別委員会(委員長・植松英樹町議)でまとめた。建て替え計画や用地取得の交渉金額、不動産鑑定価格、財源、余剰地の処分などについて町側から説明を受け、全委員が「土地を取得すべき」との見解で一致した。財政状況の健全性、財源は全額起債のため世代間に公平性がある▽教育施設の建て替え計画を進める
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企業跡地「購入すべき」 小中校舎建て替え 長泉町議会特別委 結論
長泉町立小中学校の校舎老朽化に伴う建て替えで、町が中心街の企業跡地を取得する意向に対して妥当性を協議してきた町議会の調査特別委員会は12日までに、「土地を購入すべき」との結論を出した。関係者によると、全会一致で賛成した。町議会は15日に臨時会を開き、最終決定する。 特別委は3月29日に初会合を行い、これまでに3回開催した。町幹部から経緯と購入費用、取得のメリットなどの説明を受け、協議を進めた。特別委は全町議15人が委員となった。 町が取得を目指すのは、長泉中の西側に位置する不二精機製造所の跡地(約2万5千平方メートル)で、町の中心街では唯一の広大なスペース。建て替えを予定する長泉中、長泉小、
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“地域の目”11年 活動に幕 長泉3小学校スクールガード「どんぐりおじさん」80歳区切り 元警察官・渡辺さん
長泉町立全3小学校のスクールガードリーダーを長年務めた元警察官が3月末、活動に幕を下ろした。自らに課した使命は「地元の子どもたちの安心安全な学校を守り抜くこと」。子育て世帯が多く住む地域の安全を守り通した。 「無事に任務を終えてほっとした」。11年にわたり務めたのは、同町竹原の渡辺正幸さん(79)。秋になると子どもにどんぐりを配るため、「どんぐりおじさん」の愛称で親しまれるようになった。 子どもを守る大切さを強く感じたのは、2001年6月、大阪府池田市の大阪教育大付属池田小で発生した殺傷事件。現役の警察官として小学生の登下校時に通学路のパトロールをしたり、学校に見回りに立ち寄ったりした。
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「サクラサク」裾野と長泉、交流10年でまつり 太鼓やダンスに5000人
裾野、長泉の両市町の住民が交流するイベント「サクラサクマツリ」(実行委主催)が7日、両市町の4会場で開かれた。10年目を迎えた今回は桜の見頃と晴天が重なり、5千人超の来場があった。地元の子どもによる太鼓やダンスの披露もあり、節目の年に花を添えた。 地域住民による出店やキッチンカーなど約30店が桜並木沿いに並び、多くの家族連れでにぎわった。メイン会場となったフカサワ駐車場(同町桜堤)では、両市町の発展や地域活性化の願いを込め、桜をイメージしたピンクのバルーンを配り、両市町の首長からのあいさつや写真撮影をするセレモニーが行われた。シンガー・ソングライターのフルヤトモヒロさんのライブもあった。
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「社会人のマナー」新入社員に伝授 沼津商議所がセミナー
沼津商工会議所は5日、新入社員に実践的なビジネスマナーを伝えるセミナーを沼津市米山町の同商議所で開いた。 市内の22事業所から61人が参加。社会人としてのあいさつや身だしなみ、上司や取引先とのやりとりを講義と実践を通して学んだ。 ビジネスマナー研修などを手がける三和インターナショナル(東京)の加藤栄子氏らが講師を務めた。
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「子育ての町」長泉 出生率に陰り 地価上昇で転出増、ハードとソフト両面で事業拡充
「子育ての町」のイメージを打ち出している長泉町で近年、1人の女性が生涯に産む子どもの数を示す「合計特殊出生率」と出生数が、ともに減少傾向にある。国や静岡県との比較では依然高水準だが、2023年度からハードとソフトの両面で事業を拡充し、24年度は新たな施策を採用。「長泉方式」と呼ばれる独自策を充実させる。 県によると、22年の合計特殊出生率は全国1・26に対し、県1・33。町の独自調査では、12年の1・99から減少傾向が続き、22年には1・54と歯止めがかかる兆候はみられない。出生数も21年に1998年以来の400人割れをしてからは減少の一途だ。 町は、他市町に先駆けて実施した幼児教育・保
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静岡人インタビュー「この人」 残ガスを生かし、災害対策コインランドリーを展開する 白砂伸之さん(長泉町)
災害発生時に洗濯乾燥機をはじめ、電気、ガスなどのライフラインを地域住民に無料開放する「災害対策コインランドリー」を長泉町内に展開する。LPガス容器をくず化する際に生じる残ガスの活用のため、クロワッサン専門店も運営。ガス容器の再検査事業を行う大静高圧(同町)社長。47歳。 ―なぜ災害対策用なのか。 「災害用のコインランドリーに注目したのは、災害時、被災者の洗濯需要が高いと感じたから。2011年の東日本大震災を機に検討を始めた。LPガスは災害時エネルギー供給の『最後のとりで』と言われており、コインランドリーとかけ合わせられないかと思った」 ―具体的な機能は。 「コインランドリー名は『Fu
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記者コラム「清流」 すてきな取り組み
長泉町にコインランドリーに併設するクロワッサン専門店がある。いつも車で通る道沿いの店。前々から気になっていた。 「町内でおすすめの取材先ありますか」。何げない商工会職員との会話。紹介されたのがその店だった。LPガス容器をくず化する時に生じる残ガスで焼き上げる珍しい取り組みをしていた。 営業開始から2時間ほどたってから、取材で店内に入った。ふわっとバターのいい香り。こだわりが詰まったクロワッサンは、地域住民に人気で既に完売のものもあった。 コインランドリーも残ガスで稼働し、災害時、電気などのライフラインを住民に無料提供するという。無駄なく残ガスを活用したいという社長の思いと、地域住民にと
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盗撮常習犯逮捕に貢献 三島の阿部さん 小型カメラの仕掛け確認 沼津署が感謝状
沼津市の商業施設で20代女性のスカートの中を盗撮した男を追いかけて取り押さえ、逮捕に貢献したとして沼津署は27日、三島市の会社員阿部明尚さん(40)に署長感謝状を贈った。今回の逮捕で、男は数年間にわたり盗撮を繰り返していたことが発覚。阿部さんは「見て見ぬふりはできなかった」と振り返った。 阿部さんは15日午後1時45分ごろ、施設内の店舗で不自然に女性のスカートの中に片足を伸ばす男を目撃。その後、速足で店舗外に出た男を怪しいと感じ、気が付かれないよう追跡。男の靴に小型カメラが仕掛けられているのを確認した。男が逃げようとしたため、腕をつかんで押さえ、盗撮の事実を確認したところ男は認めたという。
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「外来ザリガニを餌にサーモン養殖」最優秀 日大三島高生に100万円 高校生の夢実現させる大会
アルミリサイクルを手がける山一金属(長泉町)は27日、高校生の夢を実現させるプレゼンテーション大会を町文化センターで開いた。日大三島高2年の畑岸孝伸さんと高井憂波さん、成田拓真さんのチームが最優秀賞に輝き、同社から100万円が贈られた。「ザリガニとサーモンで環境を循環させたい」との夢の実現へ始動する。 畑岸さんらは稲の根を食べ、在来種を絶滅危機に追いやるザリガニの存在に問題意識を持ち、減少法を提案。赤い甲殻に含まれるアスタキサンチンという色素が養殖サーモンの赤い身色を作ることに着目し、「ザリガニを全国から集めて餌にすることで、サーモンの養殖に生かせる」と発表した。3人は今後、同社にインタ
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サクふわ本場クロワッサン LPガス残ガスで焼き上げ 長泉の業者
LPガス容器をくず化する際に生じる残ガスでクロワッサンを焼く専門店が長泉町にある。LPガス容器くず化処理業大静テクノ(長泉町)の白砂伸之社長(47)が「地元のために残ガスを有効活用したい」と2020年夏に開店した。「やるからには本場と同じものを」とこだわり、町内外に根強いファンを持つ。 店舗名は「27LAYERS(レイヤーズ)」。レイヤーズは「層」を意味し、生地は27層にこだわる。冷凍保存をせず、毎朝営業日に焼き上げるのも店のポリシーだ。残ガスを利用して高熱で焼き上げ、外はサクッと、中はふわっとした食感が特徴。電気代を削減できる分、国産の発酵バターや県内産の抹茶を使用するなど材料費にコスト
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長泉町の3小中学校建て替え 企業跡地取得へ調整 町議会が調査特別委
長泉町が3町立小中学校の校舎老朽化による建て替えに伴い、中心街にある企業跡地の土地取得へ調整を進めていることが、25日までの関係者への取材で分かった。町議会は活用法や購入金額など土地取得の妥当性を協議するため、同日の3月定例会最終本会議で調査特別委員会の設置を決めた。町からの説明を踏まえ、6月定例会までに議会としての報告書をまとめ、公表する方針。 町が取得を目指すのは、長泉中の西側に位置する不二精機製造所の跡地(約2万5千平方メートル)。跡地は町中心街で唯一の広大な用地で、町はこれまでに町議会の全3会派から「教育施設整備のために利活用を」との趣旨の要望をそれぞれ受けている。不二精機製造所は
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沼津市 若手が改革「成果」 技術職員 採用実績 試験倍率が3倍 民間視点で適性検査
沼津市の若手職員による庁舎内改革「市役所新時代創造プロジェクト」が着実に成果を出している。技術職員の採用実績では、プロジェクト発足前に比べ、試験倍率が3倍、採用人数が3・6倍に上昇した。21日、プロジェクトメンバーが市役所で市幹部に向けて成果報告会を開いた。 報告会では、職員意識、人事評価、職員採用、広報、ICT(情報通信技術)の五つの改革をプロジェクトリーダーの青島大輔さんが発表した。青島さんは「今は小さな一歩に過ぎないが、未来の沼津市にとっては大きな一歩になるはず」と強調した。 職員採用チームは2022年度から、技術職員採用試験の一般教養と専門試験を廃止し、民間企業の採用試験で使われる総
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長泉町、新マンホール披露 下水道整備開始35年記念 最優秀・秋山さんのデザイン採用
長泉町は18日、下水道整備開始から35年を記念した新デザインのマンホールをお披露目した。「あなたのイメージする長泉町」をテーマに募集したデザインの中から、最優秀に選ばれた秋山友紀さん(24)=同町下土狩=の案を採用した。 新デザインは富士山のほか、町章の鼓、大いちょう通りのイチョウの木、鮎壺の滝、町の木と花のモッコクとサツキの6種類を着物柄にアレンジした。調和がとれるよう六角形に配置。4月以降、歩道で実施する下水道工事の際に設置される。 町役場で開かれた表彰式で秋山さんは「長泉のイメージが他市町の人に伝わればと思いデザインした。自分の絵が入ったマンホールの実物を見て感動した」と喜んだ。秋
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子どもの運動機会創出へ サッカー、アメフト教室 長泉・知徳高1年生が企画
知徳高(長泉町)は10日、子どもたちの運動機会の創出と競技普及を図ろうと、町内の小中学生を対象にサッカーとアメリカンフットボールの体験教室を同町の竹原グラウンドで開いた。同校の1年生11人が企画し、一緒にスポーツを楽しんだ。 12人の小中学生が参加した。サッカーはミニゲームやPK対決で競技を楽しめるように工夫。アメフトはタックルがなく、代わりに腰に付けたフラッグを取るフラッグフットボールを取り入れた。 サッカーを担当した岩崎駿侑さん(16)は「どう進行したら子どもたちが楽しむことができるか考え、とにかくみんなで盛り上げることを意識した」と振り返った。 体験教室は同校が本年度から1年生を
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マニアックな趣味に没頭「ぬまりびと」沼津に集結 流木アート、レスラー風マスクで動画…
探究・表現活動の熱中者が成果を発表する「ぬまりびと博覧会」(同実行委主催)が9日、沼津市のプラサヴェルデで開かれた。一つのことに没頭する沼にはまったような人を指す「ぬまりびと」が集結。来場者は「そこに目をつける!?」と驚きながら、ニッチな話を聞いて楽しんだ。 沼津の土産品を制作する人、流木でアート作品を作る人、プロレスラー風のマスクを着けて動画投稿する人など、マニアックな趣味を持つ25組がブースを構えた。来場者は各ブースを回って「何のぬまりびと?」などと質問を投げかけ、出展者の前のめりな話を聞いたり、商品を購入したりした。 ちょうつがいでアクセサリーを作る伊藤徹郎さん(54)は「柱と扉を
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国際女性デーに合わせ 沼津の醸造所、女性スタッフがビール仕込み
国際女性デーに合わせ、JR沼津駅前でビールの醸造兼パブを開くリパブリュー合同会社(畑翔麻代表)の女性スタッフが8日、女性の地位向上の願いを込め特別な麦を使ってビールを仕込んだ。店長の加藤瑞生さん(26)は「性別にかかわらず、多くの人にクラフトビールを好きになってほしい」と笑顔を見せた。 仕込んだビールはたる二つ分の700リットル。アメリカのホップ会社がこの日に合わせて作った「ピンクブーツブレンドホップ」の麦を使用した。加藤さんら女性スタッフ3人は国際女性デーのシンボルのミモザの花をイメージした黄色いTシャツを着て、ブルワー(ビール職人)に教わりながら麦を粉状に引いたり、ホップを釜に入れたり
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長泉町 スポーツの機会創出へ 10月に健康イベント開催
長泉町は2024年度から、10月の第1日曜に健康づくりイベント「ながいずみカラダフェスタ」を開く。区民対抗のスポーツフェスティバルに代わる自由参加型の催しで、年代や障害の有無にかかわらず、多くの町民がスポーツを楽しむ機会と位置づける。 6日の町議会3月定例会で、露木伸彦住民福祉部長が石川美穂氏(新緑)の一般質問に応えた。 イベントでは、アーバンスポーツの認知度向上のため、スケートボードや自転車のBMX、モルックとボッチャなどのニュースポーツの体験コーナーを設ける。最新技術を活用した体力や動体視力の測定、食育メニュー試食など参加者が自身の体の状態を知る内容も検討する。露木部長は「町民のニーズや
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空き家撤去の土地 一定期間、固定資産税を減免 宅地確保狙い 長泉町
長泉町は4日までに、空き家を撤去した土地の固定資産税を一定期間減免する方針を固めた。一定の条件をクリアした空き家への減免措置は静岡県内自治体で例があるが、町内全ての空き家を対象にするのは珍しい。県内外から引き合いのある市街地の宅地を確保するのが狙い。 空き家を撤去すると住宅用地特例を受けられず、固定資産税は増額になる。町によると、除去が1~3月の場合はその翌々年度から、4~12月の場合は翌年度から撤去前の税額を3年度分維持する。 同町は子育てのしやすさと、交通利便性が高いことで子育て世帯に人気だが、宅地に適した土地が少なく、町外への人口流出を食い止めるのが急務。特に、町南部はJR三島駅に
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「ハーモニカ」と「走り幅跳び」でアジア1位 異色のアスリート小林さん(富士市)指導者出会い成長
元小学校教諭の小林正人さん(66)=富士市=が昨年11月、フィリピンで開かれたアジアマスターズ陸上選手権大会M65(65~69歳)クラスの走り幅跳びで優勝した。小林さんはハーモニカのアジア大会シニア部門で2連覇も達成。100メートル元実業団選手の指導者と出会い、異色のアスリートは演奏に加え陸上でも世界で戦えるレベルに成長した。 10歳から陸上競技を始めた小林さん。大学生まで継続したが、社会人になるタイミングで一度引退。30代前半に復帰してからは、けがで引退と復帰を繰り返した。 2年前に復帰してから、競技場で練習していた時、他の人のパーソナル指導をしていた川端公人さん(31)に「自分も教
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ニュージーランド、食で感じて味わって 長泉の飲食店、姉妹都市PR
長泉町国際交流協会は24日まで、姉妹都市があるニュージーランドのPRイベント「KiaOra!(キアオラ)ながいずみ」を展開している。町内外19の飲食店がスタンプラリー形式のイベントと食を通じて魅力を発信している。 スタンプを7個集めると同国産の蜂蜜が当たる抽選に参加できる。各店はキウイパフェやフィッシュ&チップス、チーズケーキなど多彩なメニューを提供する。同町のクロワッサン専門店「27LAYERS」は同国産蜂蜜とキウイジャムを使用して「ハニーマスタードローストチキン」と「クロッフィンキウイ」を考案した。白砂伸之社長(47)は「クロワッサンの生地に合うように作った。ニュージーランドを感じてく
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災害、脱炭素 対策に課題 長泉工業団地協同組合(長泉町)/伊藤雅之理事長【キーパーソン・最前線】
金属製品や食料品メーカーなど14社の異業種が集まるのが特徴的な長泉町の工業団地。2022年から理事長を務める。社会的に注目が高まっている災害対策や脱炭素に向けた工業団地の対応を検討する。 ―県東部の潜在力をどう捉えるか。 「新幹線の駅があり、都心との人的交流がある。新東名高速道、東名高速道などインフラにもアドバンテージがある。今年はトヨタ自動車が裾野市に建設する次世代技術の実証都市『ウーブン・シティ』への注目度が一層高まるはず。波及効果は未知数だが、一つのモデルケースにはなるだろう」 ―防災への対応は。 「能登半島地震は木造の古い建物が倒壊している印象だった。工業団地は造設した土地で
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長泉町予算案 ソフト、ハード面 幅広く 24年度 一般会計171億円 過去最大
長泉町は26日、2024年度の当初予算案を発表した。一般会計は23年度当初比3・6%増の171億円で、3年連続過去最大。高齢者の健康づくりに関する新規事業や、子育てと教育支援の拡充、施設管理改修費など、ソフト、ハード両面への投資型予算編成となった。 池田修町長は記者会見で、第5次総合計画前期(21~25年度)の総仕上げを意識して編成したと強調。「障害者や高齢者に対する支援、宅地を増やすための減税事業、農業への投資、公園の整備など幅広く取り組む」と説明した。 主要事業は、健康づくりとして生活支援や介護予防サービスに取り組む住民団体への補助金を創設する。都市整備では、町道の無電柱化を進めるほか、
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長泉の新学校生活 スムーズに 元校長や園長派遣 現場に助言 町独自、幼小連携 評価で表彰
長泉町は、小学校や中学校に入学後の児童生徒が学校生活を円滑に送る環境を整備するため、経験豊富な元教員をアドバイザーとして町立の幼稚園や小中学校などの現場に派遣し、接続する両者の連携を図る町独自の取り組みを進めている。このうち、幼小連携の取り組みは本年度、県幼児教育センターの「幼児教育グッドデザインアワード」に選ばれた。 2020年から段階的に始まった取り組みは、元学校長や園長をアドバイザーに採用。現在は3人が、町内の幼稚園やこども園、小中学校を巡回し、教職員に助言している。アワードは教育、保育に確実に指導助言ができる体制づくりや教員間の連携が評価された。 今月中旬、アドバイザーの一人で幼小連
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ペットへの責任と課題議論 「年齢気にせず 飼える地域を」 サンフロント21懇話会富士山地区分科会
富士市で20日開かれた「サンフロント21懇話会」富士山地区分科会では、国際セラピードッグ協会創設者の大木トオル氏と静岡県健康福祉部の阿部冬樹技監の講演に続き、「動物とともに幸せに暮らせるまちづくり」をテーマにパネル討論を行い、さまざまな視点から課題の改善策などを話し合った。 パネリストは大木、阿部両氏と、会社を設立し、犬の殺処分ゼロを目指した活動に取り組むサッカーJ1リーグFC町田ゼルビアの鈴木準弥選手=沼津市出身=、企業経営研究所の中山勝常務理事。飼い主の責任とペットを飼い続けることへの課題が議論の中心となり、鈴木選手は「殺処分をなくして1匹でも多く助けたい。少しでも行動することに意味
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記者コラム「清流」 教壇に立って
2月上旬、沼津市内の中学校で職業講話をした。学生のころは講師として教壇に立つことなど考えていなかった。教える側として立ったわけだが、終わってみると、記者の方が得るものが大きかったと思う。 記者の経歴や仕事内容、やりがいをスライドにまとめた。飽きないよう、途中で質問を受け付け、クイズやペア活動を混ぜた。 徳島が故郷の記者は大学進学を機に静岡に来た。教育学部で、教育実習をしていたころは先生になる気満々だった。実際、小学校から高校までの教員免許をそれぞれ取得している。 「なんで記者に?」。多くの生徒から尋ねられた。答えるうちに、大切にしないといけない、芯のようなものを思い出すことができた。「
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長泉町、新東名IC付近に農業法人誘致へ 3区域を独自の“農業特区”に 24年度予算案
長泉町は2024年度、新東名高速道長泉沼津インターチェンジ(IC)付近の3区域を独自の“農業特区”と位置づけ、農業法人の誘致に乗り出す方針を固めた。農業に特化したエリアに大型法人などを呼び込むことで、地元農業の成長と担い手不足による耕作放棄地の解消を図る。一般会計当初予算案に関連経費300万円を盛り込む。19日までの関係者への取材で分かった。 対象とする区域は元長窪と上長窪の大規模農地がある3区域で、いずれも10ヘクタール超。同ICに近く関東と関西圏への出荷がしやすい上、南に開けた緩い傾斜面は日照も良く、農業生産への需要があると判断。関係者によると、3区域それぞれに
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世界に示した町工場の技術 打ち上げ成功「よしっ!」 静岡・清水町の「エステック」、H3ロケットエンジン部品製造
宇宙航空研究開発機構(JAXA)が17日、打ち上げに成功した国産新型H3ロケット2号機のメインエンジンには、清水町の航空宇宙部品メーカー「エステック」の製品が使われた。昨年3月の1号機打ち上げ失敗から約11カ月。新たに部品を製造した同社技術者は「感動的。無事に打ち上がってほっとした」と笑顔を見せた。従業員約40人の「町工場」が高い技術力を世界に示した。 同社はメインとなる第1エンジンの噴射器やバルブ、ノズルの部品製造を手がけた。前回の1号機打ち上げ時は第1エンジン切り離しまでは成功したが、第2エンジンの不調で失敗となり、製造部の菊地雅人さん(34)は「宇宙までは行ったのに」と残念がった。再
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小澤征爾さんとの交流紹介 長泉・井上靖文学館 原稿や写真で振り返る
世界的な指揮者の小澤征爾さんが今月上旬に88歳で亡くなったことを受け、長泉町の井上靖文学館は作家・井上靖(1907~91年)と小澤さんの交流を紹介するコーナーを設けた。小澤さんが「心の支え」として大切にした井上との思い出を記した原稿や、2人の生前の交流を振り返る資料が並ぶ。3月12日まで。 同文学館によると、井上は新聞記者時代、1960年のローマ五輪取材で初めてヨーロッパを訪れた。その案内役が前年の国際指揮者コンクールで優勝したものの仕事に結びつかず、日本に帰国しようか悩んでいた小澤さんだった。井上は「文学者は外国の人に自分の作品を読んでもらうのは難しいが、音楽なら理解してくれる」と励まし
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H3打ち上げ成功 軌道投入 衛星も分離 JAXA 新ロケット30年ぶり
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は17日午前9時22分、国産新型ロケット「H3」の2号機を種子島宇宙センター(鹿児島県)から打ち上げた。昨年3月の1号機では点火に失敗した2段目エンジンも正常に燃焼し、目標の軌道投入に成功した。搭載した性能確認用の模擬衛星と超小型衛星2機の分離も確認した。 H3は今後20年、日本の宇宙輸送を担う基幹ロケット。国産新型での成功は、1994年の「H2」以来で30年ぶり。実用化によって、世界で需要が拡大する衛星打ち上げビジネスへの本格参入を目指す。 開発責任者の岡田匡史プロジェクトマネジャーは記者会見で「打ち上げは満点。これからが勝負なので、しっかりと育ててい
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水質、日当たり良し 長泉町北部に花き栽培者 静岡県内外から集まる 口コミ広がりも
長泉町北部に近年、静岡県内外から観賞用の花や観葉植物を出荷する花き栽培者が集まり、生産や販売を手がけている。水質や日当たりの良さ、温度変化の少なさに加え、新東名高速道長泉沼津インターチェンジ(IC)が近く、出荷に適する場所として口コミで広がった。栽培者は「植物を育てるにはもってこいの場所」と口をそろえる。 富士山南部の愛鷹山系の水は、アルカリ性の軟水が特徴。千葉県から同町に昨年移住し、熱帯のシダを生産・販売する飯田史よさん(40)は、植物の管理のしやすさが同町を選ぶ決め手になったという。「ここの農業用水は葉に白い水あかが出ない。スペースに余裕があり日の向きに合わせてハウスを建てられたから、
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沼津・あわしまマリンパーク 25日まで営業「これが最大限」 閉館2週間延期
12日の営業をもって閉館するとしていた沼津市の淡島にある水族館「あわしまマリンパーク」は9日、閉館を約2週間延期し、25日に変更すると発表した。理由は予想以上の多くの来館者が訪れていることなどを挙げている。同水族館は「これが最大限の延期であり、最後の機会」としている。 先月22日の閉館発表後、入場制限するほど来館者が県内外から訪れ、入場しても混雑で水族館を楽しめていないとの声が出ているという。同水族館は「マリンパークを愛するより多くの皆さまに、楽しい思い出をご提供できるよう、精いっぱいのおもてなしに努める」とコメントした。 水族館ファンのほか、同館が登場する人気アニメ「ラブライブ!サンシ
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要支援者の避難考える 自主防、民生委員 連携探る 長泉町で会議
能登半島地震の被害状況を踏まえて長泉町は8日夜、障害者や高齢者など自ら避難することが困難な「避難行動要支援者」の支援を考える自主防災会と民生委員の合同会議を町防災センターで開いた。安全に避難させるために互いの連携に加え、支援者から了承を得た場合は近隣住民内でも情報共有をする重要性を確認した。 会議では、町担当者が能登半島地震の死者数の86%が建物倒壊などによる圧迫死で、そのうち70%が高齢者と説明。町内の要支援者は290人(1日現在)で、自主防災会の対策本部に民生委員が加わり、各班から上がってくる要支援者の避難状況を集約する方法や個人情報の公開の線引きについて議論した。住民基本台帳に班の区
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⚽アスルクラロ沼津 GK大友、MF柳町が完全移籍で加入
J3沼津は8日、GK大友竜輔(23)がJ2山形から、MF柳町魁耀(21)がJ2水戸から、それぞれ完全移籍で加入すると発表した。
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記者コラム「清流」 道が混む訳
1月下旬、取材で沼津市の内浦に向かった。休日だが混んでいた。名古屋や横浜など他県ナンバーの車もちらほら。1車線のくねくねした道をゆっくり走らせるとその訳が分かった。 淡島行き船乗り場に次々とウインカーを出す車。バス乗り場にできた行列。カメラを持った人、子ども連れの家族、友人と来たであろう若者たち。その道を通ったのは離島にある水族館「あわしまマリンパーク」が2月12日の営業を最後に閉館するという一報が出た後、最初の休日だった。 閉館にものすごい反響があったのは一連の報道やSNSで知っていたが、これほどとは。市を舞台にした人気アニメ「ラブライブ!」の聖地となっていることも影響しているだろう。
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五輪選手ら華麗な技披露 小中生 基本プレー磨く 清水町でホッケー教室
清水町は28日、ホッケー競技の元日本代表選手らを招いた教室を町総合運動公園で開いた。ホッケースクールに通う小中学生約60人が参加し、国内屈指のレベルの選手から直接技術指導を受けた。 オリンピックホッケー女子日本代表の田中花歩、元日本代表の坪内萌花、ホッケー男子元日本代表の山水翼瑳の3選手が講師を務めた。実演を交えながらドリブルやパス、シュートといった基本プレーを指導。相手をかわす際に使う「ターニング」や、空中に浮いたボールをバウンドさせるなどしてコントロールする「3Dドリブル」のこつを伝えた。試合形式のゲームも行い、華麗なスティックさばきを披露した。 清水中ホッケー部2年の松島涼介さん(
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避難所運営 多角的に 弱者対応 ゲームで考える 沼津
沼津市は27日、男女共同参画や性的少数者の視点を考慮した災害時の避難所運営ワークショップを市民文化センターで開いた。避難所運営を模擬体験する「HUG(避難所運営ゲーム)」を使い、自治会員ら22人が図面上で学校の体育館や教室の運営方法を考えた。 休日午前にマグニチュード8・0の大地震が起きたとの想定で、発生日の午後4~11時の運営を話し合った。参加者は障害者や子どもの人数など世帯ごとの情報が入ったカードを見て、配置を検討。「ナプキンが届く」「戸外で授乳をする女性がいる」といった避難所で起こり得る出来事を記したイベントカードに対応するため、支援物資を置く場所や授乳室など教室の機能を決めた。 愛鷹
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静岡人インタビュー「この人」 障害者の就労支援を兼ねて宅配事業を始めた 町塚俊介さん(三島市)
障害者の就労支援を兼ねて2023年11月、静岡県内で最も高齢者率が高い西伊豆町で栄養バランスのとれる弁当や総菜の宅配事業を始めた。食を通して障害者と主な宅配先の高齢者との交流を創出し、新たな福祉の形の提案を目指す。31歳。 ―なぜ西伊豆町で就労支援を始めたのか。 「町内は高齢化率が高い上、障害者の就労支援をする事業所が少ない。高齢者は1人暮らしや運転免許証の返納などから社会的孤立状態になりやすく、障害者は他の市町の事業所へ通ったり、家族ごと別の市町へ移住したりする現状があった。宅配事業は高齢者の食の困りごとを解決し、障害者が地域に住みながら活躍できると考えた」 ―就労支援に目を向けたき
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本から始まる交流拠点創出促進 長泉町、出版取次大手・日販と協定へ
出版取次大手の日本出版販売(日販)が、本を柱にしたまちづくりを長泉町で展開する。人と文化の交流拠点を創出し、町内に多い子育て世代を中心に、世代間の交流を通じて地域の活性化を目指す。同社は近く、町と包括連携協定を結ぶ。21日までの関係者への取材で分かった。 全国の書店数が年々減少傾向にあるなど出版業界の変革期の中、同社として初めてとなる自治体との協定締結で、地方での商機発掘を図る。人口増が続く同町での取り組みをモデルケースに、将来的には本を生かしたまちづくりを全国に広める考えだ。 同社と町は昨年9月、同町のJR下土狩駅前広場を対象に、本によるにぎわい創出のための社会実験を行った。同社の子
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ジムで地元の力に アスルクラロ沼津・鈴木選手が同級生と運営 清水町
サッカーJ3アスルクラロ沼津の鈴木拳士郎選手(27)=沼津市出身=が、同級生と清水町内でパーソナルジムを運営している。高齢者の健康寿命延伸と子どもの運動能力向上を目標に掲げ、将来的には医療機関や行政と連携し、運動面からのアプローチを図りたい考えだ。 ジムは「Xcount Fitness」。4年前に開業し、同町内に2店舗を展開する。鈴木選手はサッカー選手として活躍する傍ら、広報や運営のサポートにまわる。「地元貢献のために何か挑戦できないか考えていた。運動だったら力になれると思った」ときっかけを話す。 幼稚園、小中学校の同級生の山田健太さん(28)が代表を務める。腰や膝などの慢性痛改善、ダイ
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長泉に電子図書館、24年度開設へ 子育て世代ニーズ合わせ児童書中心
長泉町が県内の町として初となる電子図書館を2024年度に開設することが9日までに、同町への取材で分かった。第1段階として、町が重視する子育て世帯が利用する分野に的を絞り、児童図書を中心に選書。場所や時間を問わずに本の検索や貸し出し、返却が可能になる。図書館の利便性向上と新たな利用者の開拓も視野に入れていて、町は近く正式発表する。 非来館式で、23年8月に開いた町民図書館のホームページ内に開設する方向。利用者は自身のスマートフォンやタブレット端末を活用することで常時接続できる。町は20代後半から40代前半をターゲットに想定し、「育児が忙しい」「図書館へ行くのが困難」という町内の子育て世代のニ
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「選挙に行ってね」 二十歳祝う式典で投票呼びかけ 裾野市明るい選挙推進協議会
裾野市明るい選挙推進協議会は7日、二十歳を祝う式典「はたちの会」が開かれた市民文化センターで、投票率向上に向けた啓発活動を行った。4年ぶり。 「みんなで選挙」の文字が入った法被を身にまとった会員ら14人が参加。式典参加者や保護者に祝いの言葉を贈るとともに「選挙に行ってね」と呼びかけた。啓発冊子とアルコールティッシュを手渡した。 同会は選挙期間のほか、若者が集う行事などで投票を呼びかけている。山田秀一会長(69)は「地道な啓発が投票率向上につながるはず」と話した。
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「二番マグロ」177キロ豪快に解体 三島・沼津魚がし鮨でショー
東京・豊洲市場(江東区)のマグロの初競りに挑んだ「沼津魚がし鮨グループ」を運営する沓間水産(裾野市、沓間大作社長)は5日、競り落とした「二番マグロ」の解体ショーを三島市の沼津魚がし鮨三嶋大社通り店で行った。 二番マグロは177キロのクロマグロ。店に到着すると、大人7人がかりで大きなまな板の上に運ばれた。参拝に訪れた多くの人が足を止め、「すごい」「大きい」と驚きの声を上げた。解体が始まり、沓間社長がマグロの頭を切り落とすと、見物客から拍手が巻き起こった。その後、職人らが部位を説明しながら豪快にさばいた。 解体ショーを初めて見たという松下恵さん(35)=名古屋市=は「参拝に来て、たまたま見る
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静岡県内高齢化率1位 西伊豆で弁当宅配の新事業 障害者も力に 町塚さん開所
「障害のある方々が地域で活躍できる場をつくりたい」―。静岡県内で高齢化が最も進む西伊豆町で、三島市の町塚俊介さん(31)が障害者の就労支援を兼ね、栄養バランスのとれる弁当や総菜の宅配事業を始めた。食を通して、障害者と主な宅配先の高齢者のコミュニケーションを創出し、新たな福祉の形の提案を目指す。 事業を展開するのは、町塚さんが昨年11月に開所した就労継続支援B型事業所「とことこ西伊豆」。オーガニック食堂などで勤務経験のある従業員が調理を担当。精神、身体、知的の障害がある就労者らが出来上がった料理を容器に詰めたり、地域に届けたりする。宅配のほか、事業所内で販売も行う。 早くに夫を亡くし、1
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⚾沼津・愛鷹で公式戦「最低3回」 ハヤテ223、社長意向
来季からプロ野球2軍ウエスタン・リーグに参入する静岡市拠点のハヤテ223(ふじさん)の杉原行洋社長と池田省吾球団社長が26日、沼津市内で取材に応じ、来シーズンの公式戦のうち、「最低3回は(同市の)愛鷹球場で試合がしたい」との意向を示した。 杉原社長は「県民球団として中部だけでなく、東部、西部地区でも試合をして、プロ野球を身近に感じてほしい」と理由を説明した。池田球団社長によると、公式戦の会場は「最終調整中」で、愛鷹球場のほか、ホームの清水庵原球場(静岡市清水区)、草薙球場(同市駿河区)、浜松球場(浜松市中区)で開催を目指すという。「来年1月下旬には発表できると思う」と話した。今月入団の発表
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⚽アスルクラロ沼津 FWブラウンノアがJ2徳島に完全移籍
J3沼津は26日、FWブラウンノア賢信(22)がJ2徳島に完全移籍すると発表した。
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「ラブライブ!サンシャイン!!」トークショーでファン交流 沼津でクリスマスパーティー
沼津市上土町の沼津あげつち商店街振興組合は24日、同市を舞台にしたアニメ「ラブライブ!サンシャイン!!」のファンと地元関係者が交流するクリスマスパーティーを同市で開いた。アニメの関係者によるトークショーを行い、同組合は来年の新企画も発表した。 同アニメの“聖地”を紹介する雑誌プロデューサーの江本典隆さんは「皆さんが行ったことのないような場所を紹介できて良かった」と振り返った。アニメを企画するバンダイナムコフィルムワークスの米川充洋さんは「富士山も見えるし、海もある。豊かな環境で(登場人物の)ちかちゃんたちが育ったんだと想像した」と沼津の印象を語った。 同組合は来年
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クリスマス「書き入れ時なのに苦しい」 静岡県内ケーキ店 材料高騰で値上げ、遠のく客足
書き入れ時のクリスマスや年末年始のシーズンを迎え、追い込みをかける洋菓子業界。今年は例年になく卵やバターなどの原料高騰化により、静岡県内ケーキ店は苦境に立たされている。今年は値上げで対応するが、客数は減り利益を圧迫。関係者は「一番気合が入る時期。でも、無理をして注文をとっても利益は上がらない。予約で製造量を制限するしかない」と苦慮する。 タルトが人気の「パティスリール・タン」(浜松市西区)は輸入品を原材料に多く使う上、卵は前年比20%、包材は同10%上昇し、通常販売のケーキやクリスマスケーキの値上げに踏み切った。谷口哲郎オーナー(60)は「今年は新型コロナが5類に移行されて『巣ごもり需要
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⚽Jリーガーの技 間近に 沼津 東部の高校生と試合
サッカーJリーグで活躍するFC町田ゼルビアの鈴木準弥選手(27)=沼津市出身=やJ1で優勝したヴィッセル神戸の尾崎優成選手(20)らが19日、同市の愛鷹広域公園スポーツ広場で地元高校生の選抜チームと交流試合をした。選手らの合宿の一環で、高校生がプロの技術を肌で感じた。 約10人の選手が集まり、静岡県東部の3校(日大三島、富士市立、飛龍)から選抜した選手と20分3本の試合で汗を流した。 尾崎選手は「高校生から刺激を受けた。過ごしやすい気候でサッカーに専念できた」と振り返った。カマタマーレ讃岐で今季4ゴールを決めた富永虹七選手(19)は「すごく上手な高校生がいた。オフシーズンだけど、いい強度
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⚽清水エスパルスGK梅田 母校・長泉南小の児童と交流「なりたいものへ行動を」
サッカーJ2清水エスパルスのGK梅田透吾選手(23)=長泉町出身=が18日、母校の長泉町立南小を訪れた。プロになるまでの経緯や今後の目標を語り、「なりたいものや、やりたいことがあったら行動して」と6年生約130人に伝えた。 梅田選手は中学生の頃、清水エスパルスのスクールに入り、プロを身近に感じてサッカー選手になることを意識し始めたという。児童に夢があるか質問し、「周りが上手だと自分もやらないと、と思うから環境は大切」とアドバイスした。 梅田選手は昨年3月の右膝のけがが影響し、今季は一度も試合に出ずにシーズンを終えた。「来季はまず試合に出て、地元の人たちにプレーしている姿を見てもらいたい」
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知徳高生が園児とスポーツ アレンジ競技で交流会
長泉町の知徳高スポーツ健康コースの3年生が今月から、園児にスポーツの魅力を伝える交流会を始めた。来月中旬にかけて、生徒が先生役を務め、陸上や野球、アメリカンフットボールなど多彩なスポーツを子ども向けにアレンジして一緒に楽しむ。 13日には、東、長泉の2幼稚園の園児約30人を同校に招いた。生徒らは園児と「ハイハイ競争」などを交えて準備運動。その後、体育座りや寝転んだ状態から走り出す陸上の「変形ダッシュ」や柔らかいボールを打つ野球に取り組んだ。 東幼稚園の鳴海玲衣ちゃん(5)は「お兄さんの顔が優しかった。もう一回、野球をしたい」と笑顔を見せた。同校の杉山元太さん(18)は「目線を合わせて、声
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「駅前リビング」来場3倍 長泉町の社会実験、検証結果 滞留性向上、継続望む声も
長泉町は9日までに、にぎわい創出のためのJR下土狩駅前広場で本を柱にした社会実験「駅前リビング」の検証結果を公表した。実験中、広場に訪れた人は通常時の約3倍増となり、快適性や滞留性も高める効果があった。 実験は町などが9月1~10日に実施。出版取次大手の日本出版販売(日販)の子会社「ひらく」が手がける書店「文喫」によるプロデュースで、約100冊の本を広場に並べたほか、高さや大きさの違う椅子を置き、ボードゲームやバドミントンなどができる遊び場も設けた。 実験前の1日平均44人だった来場者は、実験期間中は130人に増加。10日間では推計1300人だった。特に子育てをする30~40代が過半数
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記者コラム「清流」 「でしょ」の意味
久しぶりに会った大学の友人に「『でしょ』ってまだ使ってる」と聞かれた。なぜそんなことを質問するのかと不思議に感じたが、話を聞いていくうちに、自分の顔が青ざめていくのが分かった。 取材の相手に確認をする時、上司の話に相づちを打つ時。「ですよね」という意味で「でしょ」を使っていた。故郷の徳島では、それを敬語だと思っていたからだ。そういえば、静岡の大学で陸上部に入部したころ。道具を片付ける位置を「ここでしょ」と先輩に確認した時、「生意気だな」と言われたことがあった。 ネットで「でしょ」と検索すると「関西 敬語」という言葉が続く。関西では敬語との認識があるが、静岡では親しい間柄で使う「ため口」に
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ブルーレヴズ、静岡県東部で始動 ラグビー栄光の地復活へ 中学世代の受け皿に
ラグビーリーグワン1部の静岡ブルーレヴズ(磐田市、BR)が、ラグビーの普及と次世代育成の受け皿づくりに向け静岡県東部で始動した。かつては複数の高校が花園出場を競った地域だが、先細る指導環境の中で有望選手が流出している現状がある。栄光復権の“奇跡”を起こせるか―。関係者の期待が高まっている。 県東部には現在沼津、三島、裾野市にラグビースクールがあり、小学生の指導に力を入れる。しかし、中学校のラグビー部は一つも存在しない。ラグビー部がある高校も今では沼津市の沼津工と桐陽だけだ。選手は地元で競技を続けるのは難しく、県内外の有力校に活躍の場を求める。 2019年のラグビー
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長泉町 諦めない気持ちで輝く 「総合力の結集」声援に感謝【市町対抗駅伝】
町の部で11年ぶり9回目の頂点に立った長泉町チームは2日、優勝旗を掲げて同町に凱旋(がいせん)した。報告会が開かれたウェルピアながいずみでは家族や関係者らが出迎え、「おめでとう」と声をかけ、選手とともに喜びを分かち合った。 前回は3位入賞を逃し、4位に終わった。今大会はその悔しさを晴らそうと一丸となって挑み、1区から先行した前回優勝の清水町を終盤で逆転した。選手らは走りを振り返り、大会ホームページに一番多く寄せられた町選手への応援の言葉や、沿道の声援が力になったと感謝した。 最終区で逆転した小林翔大主将(24)=滝ケ原自衛隊=は「全員で諦めずに前を追ったから抜くことができた」と感謝した。
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井上靖のブロンズ像披露 長泉町の文学館50周年記念で 女優・山本陽子さん朗読も
長泉町井上靖文学館は25日、開館50周年の記念式典を同館で行った。同町在住の彫刻家堤直美さん制作の井上のブロンズ像が初披露され、井上家の関係者と節目を祝った。 ブロンズ像は3月から制作を開始。11回の作り直しを経て完成させた。堤さんは「肖像は何度も作ったことはあるが、井上靖という作家を表現するのには苦労した」と振り返った。井上の長男修一さん(82)は「父のいいところが集まった感じ」と述べた。 式典では「しろばんば」のテレビドラマに出演した女優山本陽子さんによる作品の朗読も行われた。井上が新聞記者だった当時、原稿の伝達手段が伝書バトだったことからハト形のバルーンセレモニーも実施。池田修町長
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就労支援事業所に冷凍庫など寄贈 沼津ロータリークラブ
沼津ロータリークラブ(RC、大村愛美会長)は24日、沼津市高沢町の就労継続支援事業所「すずらん」に、業務用の冷凍庫とミニたい焼きの鉄板を寄贈した。市内で開いた贈呈式で、大村会長が事業所を運営する社会福祉法人「共生会」の杉山利朗理事長に目録を贈った。 事業所の利用者が新商品として販売予定のミニたい焼きカステラの製造に必要な機材を贈った。ロータリー財団地区補助金プロジェクト「未来の夢計画」を活用した取り組みで、高野章文施設長は「利用者の工賃向上のために役立てたい」と感謝した。
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小説家 万城目さん講演 創作秘話や静岡県内生活振り返る 長泉町
長泉町井上靖文学館はこのほど、人気作家の万城目学さんを招き、開館50周年記念講演会を町文化センターで開いた。万城目さんは影響を受けた井上の作品や自身のこだわりなどをユニークに語り、会場を「万城目ワールド」に包み込んだ。 万城目さんは以前、三島市の化学繊維メーカーに勤務しながら「硬派な歴史小説家を目指していた」と県内で過ごした日々を振り返った。三島時代に執筆に着手した作品は、井上の「天平の甍(いらか)」の作風に影響を受け、天平時代の仏師の物語を歴史文学賞に応募。同時に作風の全く違う「鴨川ホルモー」を新人文学賞に応募して受賞、作家デビューにつながったと明かした。「もしも結果が逆だったら、井上靖
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子育て支援拠点 機能拡充 長泉町 1、2歳児 預かり保育も
長泉町は21日の定例記者会見で、来年4月から子育て支援拠点「パルながいずみ」の機能を拡充すると発表した。未就学児までの短時間の一時保育に加え、新たに1、2歳児が一定期間継続して利用できる定期利用型保育事業を始める。町によると、公共施設内で年間を通じて定期利用型保育を実施するのは県内初という。 1、2歳児の保育室を新設。休所日を毎週火曜から毎月第1火曜に変更し、開館日を年間約40日増やす。利用時間は午前7時15分~午後6時15分に改め、これまでより3時間15分延長する。一時保育事業の受け入れ時間も拡大する。 町によると、保育園の申し込み数は増加傾向にあり、「特定の施設だけを希望」「保護者が求職
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アマモ育て 海守りたい 沼津・三津浜海岸 NPOが植生活動
沼津市のNPO法人「海プラスSOU」は19日、同市の三津浜海岸で海草のアマモの種を使った植生活動に取り組んだ。多くの水生生物のすみかや産卵場所になる群生地の再生を目指す。 親子連れや同市の水族館「伊豆・三津シーパラダイス」の職員ら約20人が、海中に設置してアマモを育てるマットを作製。麻袋に砂と種を入れ、スチール製の板に固定して完成させた。ペットボトルに砂と種、海水を入れた自宅観察用も作った。マットはスタッフが海底に潜って運んだ。東京から訪れた井田まりあさん(10)は「海をきれいにしてくれるはず」と期待した。同法人の杉山善一理事長(54)は「アマモの役割を多くの人に伝えて、豊かな海を守っていき
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長泉ブランド 新たに4品目追加 生産者「多くの人、知って」
長泉町商工会は13日、町特産品として認定する「長泉ブランド」に新たに3食品と1製品の計4品目を追加した。町防災センターで認定式を開き、芹沢良一副会長が生産者に認定証を手渡した。生産者らは「認定をきっかけにより多くの人に知ってもらいたい」と笑顔を見せた。 認定を受けた食品は麦の黒い線を切り、ぼそぼそ感をなくした永倉精麦(東野)の「国産もち麦(米粒麦)」、横山精肉店(下長窪)の人気商品「炭火焼あしたか牛ローストビーフ」とスパイスのきいた「あしたか牛100%ブラートヴルスト」。製品はエイ・エフ・エム・ジャパン(同)のゴルフゴールカップ用底上げ木製品「knock on wood」。 認定式では生
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町3役 報酬引き上げ答申 長泉町特別職報酬等審議会 財政状況踏まえ、町議も
長泉町特別職報酬等審議会(会長・中山勝企業経営研究所常務理事)は10日、月額報酬について、町長と副町長、教育長は約2・5%、町議は約8・5%、引き上げるよう池田修町長に答申した。引き上げが妥当とする理由について中山会長は「行財政運営状況や一般職の給与改定を踏まえた。議員のなり手不足解消にもなるはず」と述べた。改定されれば1997年以来、27年ぶりとなる。 審議会は町長の諮問を受け、8月から計3回開催。町の財政状況や県内各市町の特別職の報酬など計12の検討項目を基に精査した。 中山会長が同日、町役場を訪れ、高田昌紀副町長に答申書を手渡した。中山会長は「長期間にわたり、審議がされていなかった」と
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11月11日は「箸の日」 町有林間伐材でマイ箸 長泉町が園児に贈呈
長泉町は「箸の日」(11日)を前に10日、町有林の間伐材を使った名前入りの箸を、あまねこども園と町立東幼稚園の年中クラスに贈った。池田修町長から箸を受け取った園児らは「頑張って、嫌いな食べ物も食べる」と意気込んだ。 東幼稚園で行った贈呈式では、池田町長が間伐を行う道具や目的をわかりやすく解説した後、園児一人一人に手渡した。園児らはお礼に感謝の気持ちを込めて歌をプレゼント。畑周平君(5)は「すぐ使いたい。すっぱいものとか嫌いな食べ物をこれで食べたい」と笑顔を見せた。 町有林のヒノキ間伐材の有効活用策として、箸を使い始める時期の園児らに贈る「はじめてのマイ箸」プロジェクトの一環。昨年度のな
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長泉の旬、コース料理に 限定レストラン90人堪能 山田シェフ腕振るう
長泉町産の食材を使った限定レストラン「桃沢newバルバコア」(桃沢郷まつり実行委員会主催)がこのほど、同町の桃沢野外活動センターで開かれた。料理は都内で創作料理店を経営する山田チカラシェフ(静岡市駿河区出身)が手がけた。町内外から約90人が来場し、緑に囲まれた自然の中で食事を堪能した。 来場者は地元産キクラゲのアヒージョや、特産品でブランド牛の「あしたか牛」を用いたキーマカレーやバーガー、今が旬の四ツ溝柿のローストなど、子ども用と大人用の2コースの料理を堪能し、顔をほころばせた。家族で参加した富田和彦さん(52)は「キクラゲは肉厚で、歯ごたえもあっておいしかった」と声を弾ませた。 山田シ
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「するがの極」古米再利用 ラブライブ!コラボのクリアファイル開発 沼津・三津郵便局とJA
JAふじ伊豆と三津郵便局(沼津市、山下清文局長)は、バンダイナムコフィルムワークスの協力を得て、食用に適さない古米など廃棄米を活用したバイオマスプラスチック「ライスレジン」を用いて、同市が舞台のアニメ「ラブライブ!サンシャイン‼」のコラボクリアファイルを開発した。3日から市内4カ所で販売する。 古米は沼津、裾野、長泉、清水の4市町合同で栽培する新品種の米「するがの極」。2022年から、JAは同アニメとコラボしたパッケージで販売している。米のさらなる周知を図るため、ライスレジンとして使用し、クリアファイルのデザインも米の販売と同じデザインを取り入れた。 開発に携わった山下局長はこれまで、ア
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パイスティックとハンバーガー 長泉ブランド 商品販売へ 新幹線通学生と認定店開発
長泉町の新幹線通学支援補助を利用する「未来人」の学生はこのほど、長泉ブランド認定店とつくるコラボ商品の最終確認を同町で行った。カスタードをパイ生地で包み特産品のブルーベリージャムをつけて食べるパイスティックと、特産品のコロッケを使ったハンバーガーを11月の町産業祭で販売することを決めた。 町商工会と町が本年度始めた事業「長泉未来人Company(カンパニー)」の一環。学生8人がコラボ商品を試食し、ソースの種類や具材の大きさなどを認定店関係者と話し合い、販売やPR方法について意見を交わした。パイを販売するグループの学生社長を務める千葉大4年のキャンパス・ウィリアムさん(22)は「学生で商品開発
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フェンシング・サーブル 沼津で国内順位競う 日本代表ら6部門360人熱戦
フェンシング・サーブル種目の国内ランキングを決める「Proud NUMAZU CUPフェンシング選手権2023サーブルランキングマッチ」が21、22の両日、沼津市のキラメッセぬまづで行われた。同市で合宿をしていた日本代表をはじめ、全国から集まった約360人が熱戦を繰り広げた。 選手らは男女・年代別6部門に出場。鋭い突きと切りの応酬で予選リーグと決勝トーナメントを競った。2日目の女子シニア決勝には、合宿に参加していた江村美咲、脇田樹魅両選手が登場。多くの観客が見守る中、15―4で江村選手が優勝した。江村選手は「カウンターを狙いすぎず、相手に打たせたり、逆に自分から攻撃を仕掛けたりと同じこと
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長泉町内周遊ツアー 地域バスの便利さ体感 電子決済や運行状況確認
長泉町は21日、1月に再編したコミュニティバスを知ってもらおうと町内を周遊するバスツアーを開いた。交通系ICカードを参加者らに利用してもらい、キャッシュレス決済の利便性も併せて周知した。 高齢者や子ども連れなど約20人が参加。ながいずみ観光交流協会の職員がガイドを務め、JR下土狩駅から町内を小型バスで8の字に回る「循環線」に乗り込み、原分古墳など各地を回った。 参加者は交通系ICカードを使用してスムーズにバスに乗降。バス停に設置されたQRコードを読み取り、ウェブ上で運行状況を確認できる「長泉町バスロケーションシステム」を体験した。1年半前に免許を返納した芹沢和子さん(83)は「循環線に乗
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長泉鉄道まつり“発車” 地元クラブ「町のために」初開催 精巧模型など展示
長泉町を拠点に活動する鉄道愛好家団体「駿東鉄道模型クラブ」は「長泉鉄道まつり」を同町のコミュニティながいずみで初開催した。町のにぎわい交流イベント支援事業補助金を活用した。 10月中旬のイベント当日、会場は子ども連れや鉄道愛好家仲間ら400人超が集結。巻き取り式の行き先表示「方向幕」や発車メロディースイッチ体験、Nゲージ(150分の1スケール)の精巧な鉄道模型などを楽しんだ。 学校の鉄道好き仲間と訪れた沼津高専2年の鍵山昂志さん(17)は「地元の愛好家と交流する機会は貴重。社会人の愛好家には初めて会った。来年も開催してくれるとうれしい」と声を弾ませた。同クラブの前田諒馬代表(26)は「
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「後悔しないよう 地震への備えをして」 ⚽J3アスルクラロ・菅井選手 沼津・金岡小で震災体験語る
サッカーJ3アスルクラロ沼津の菅井拓也選手(32)=仙台市出身=がこのほど、沼津市の金岡小で防災講話を行った。対象の6年生に、2011年の東日本大震災で被災、父を津波で亡くした経験を語り、「後悔しないよう、家族との時間や会話を大切にし、地震への備えをしてほしい」と訴えた。 当時、菅井選手は仙台大1年生。地震発生時、サッカーの練習終わりで部室におり、揺れを感じてグラウンドに避難した。立ってはいられないほどの揺れで、グラウンドの照明がしなっていて、「自然と四つんばいになった。ものすごい恐怖を味わった」という。公共交通機関が止まり家に帰れず、ベンチコートにくるまって部室で一夜を明かした。「明か
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高齢者の買い物支援へタッグ 長泉・池田区 町民と社会福祉法人
「家からスーパーが遠い」「免許を返納してから買い物に行きづらくなった」。そんな地元高齢者の悩みを解決しようと、長泉町の町民ボランティアが無償の買い物支援に乗り出した。社会福祉法人とタッグを組んで、利用者の自宅からスーパーまでの送迎に加え、荷物の運搬を補助する。町社会福祉協議会はこの活動を皮切りに、町内全域に支援の輪を広げたい考えだ。 主導するのは住民同士の助け合い活動を推進する有志団体「北小学校区第2層協議体やまびこ」。8月から月2回程度、社会福祉法人聖家族の園(同町)の協力のもと、地元池田区の高齢者を対象に支援する。 同区は主要道路に面していないことに加え、坂道も多く、高齢者は公共交通機関
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廃プラ燃料の事業化に一歩 「災害に強い国に」裾野・豊富士商事
「ごみ屋として何かできないか」―。裾野市の一般廃棄物処分業者が、東日本大震災により各地で燃料不足になったことをきっかけに、廃プラスチックを原料にした油化事業に乗り出した。日本で初めてプラスチックから生成したリサイクル油の販売許可を国から取得。同社は「廃プラを油化して提供できる会社が各地にあれば、災害に強い国にできるはず」と見据える。 手がけるのはごみ収集業を担う豊富士商事。赤松剛社長(47)は2011年の東日本大震災時、同市に軽油が届きにくく、給油量が制限された状況を目の当たりにした。大分県出身で家から海が近かった赤松社長は海に浮かぶごみを見た子どものころの記憶を思い出し、「ごみを燃料に
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大きなサツマイモ「とれた!」 裾野の千福が丘小、収穫教わり笑顔
千福が丘小(裾野市)の1、2年生が17日、サツマイモ堀りを同校の畑で行った。児童35人は住民有志でつくる学校支援ボランティアのサポートを受けながら、土をかき分けて掘り起こし、「とれた!」と秋の味覚の収穫を喜んだ。 児童らは軍手をしてサツマイモの根を探し、傷つけないよう周りの土を丁寧に掘った。収穫すると「大きい」「見て」とボランティアにアピール。2年生の兼子朔和君(7)は「大きいサツマイモは重かった。とれてうれしかった」と笑顔を見せた。サツマイモはスイーツ作りに役立てる。 学校コーディネーターとして参加した田中保夫さん(82)は「手や服を汚しながらの収穫体験はいい思い出になるはず」とほほえ
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長泉の子育て、福祉、防災…地域に目を 課題解決へ“私の視点” 知徳高 1年生が探究活動
知徳高(長泉町)が、1年生を対象に地域課題解決のための新たな探究活動「Happy! プロジェクト」を始めた。このほど町職員やながいずみ観光交流協会員を講師として同校に招き、生徒らが町の課題を考えた。 生徒が自主的に行動し、長泉町民に「ハッピー(幸せ)」を届けることを目指した取り組み。子育て、外国人、福祉、健康、防災、観光の各分野の担当者が登壇。出生数が減っている現状や障害者らが情報収集に不安を感じていること、運動不足気味の住民の増加など各分野が抱える課題を指摘した。西根玲さん(15)は「全体的に若い世代に町の情報が行き届いていないと感じた」と話した。 1年生160人は今後、6~7人のグループ
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沼津出身⚽J選手鈴木準弥さん 流産経験者支援や犬の殺処分ゼロの力に 地元で会社1年
「1人のため、1匹のために力になりたい」。静岡県内出身のプロサッカー選手が、社会貢献のための会社を地元で立ち上げてから1年。自身が目の当たりにした流産を経験した家族の支援や犬の殺処分ゼロに向け取り組む。「サッカーと同じ熱量で活動する本気度を示すために立ち上げた」。社長と二つの顔を持つ現役選手の新たな挑戦が始まった。 社長を務めるのはサッカーJ2・FC町田ゼルビアで活躍するDF鈴木準弥選手(27)。昨年、小学生時代に県トレセンでコーチとして指導を受けた田中秀和さん(52)の協力を得て、会社「準弥」を沼津市に設立した。本業を生かしたサッカースクールでは、特にキックを重点的に直接指導。県東部のサ
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まちづくり人財発掘 成果 支援受け4人開業 長泉コワーキングスペース開設1年 活動報告
長泉町がJR下土狩駅前にコワーキングスペースを開設してから、10月で1年。まちづくりを担う「人財」を発掘・育成する拠点が徐々に成果を出している。町の委託で運営を担い、移住や起業を支援する「日の出企画」(三島市)の山田知弘社長らが29日、町役場に池田修町長を訪ね、1年間の活動と今後の展望を報告した。 同社によると、1年間で23回のイベントを開き、スペース利用者を含め1300人超の来場があった。さらに、コワーキングの支援を受けながら4人が町内で学習塾や飲食店などを開業した。山田社長は「少しずつではあるが、コミュニティー作りからビジネス性を見いだせている」と強調し、SNSを利用した地元店の魅力発信
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秋告げる宮神輿行列 沼津・日枝神社 100人超練り歩く
平安時代に山王社と称され、地元住民から「お山王(さんのう)さん」と親しまれる沼津市平町の日枝神社で23日、御鎮座927年を祝う祭典が始まった。今年で奉納300年を迎えた宮神輿(みこし)を中心に100人超の行列が市街地を練り歩き、沼津に秋を知らせた。24日まで。 新型コロナの影響で開催は4年ぶり。宮神輿は1723年に奉納され、神社の宝物殿で保管していた。白丁に身を包んだ氏子有志らが、和太鼓の音に合わせて宮神輿を担ぎ、沿道を埋めた多くの市民の注目を浴びた。境内隣接の山王公園には出店が並んだ。 宮司の内海守さん(70)は「地域の繁栄を願った祭り。秋晴れの日に形にできてよかった」とほほえんだ。近
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父親向け子育て情報発信 長泉町、9月から「NF通信」発行
長泉町は今月から、父親に向けた子育て情報を発信する「NF(ナイス・ファーザー)通信」を町公式LINEとホームページで発行する。男性の育児参画、孫の世話を通じて社会参加や自分磨きを目指す取り組み「NF・NGF事業」の一環。 9月から来年3月まで月1回発行する。男性学の視点から、男性の育児参画が叫ばれるようになった社会の流れや育児のヒントを説明する大妻女子大(東京都)の田中俊之准教授のコラムのほか、昨年にNGF(ナイス・グランド・ファーザー)講座を受講した男性の経験談も載せる。 町は子育て中の男性を対象に今後、アイロン講座や料理教室など実践的な家事・育児講座を開講する。町こども未来課の大川雄
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鈴木4強逃す フェンシング全日本選手権個人女子エペ 東晟ら女子フルーレ、準決勝へ
フェンシングの全日本選手権個人戦第1日は15日、沼津市の香陵アリーナ(市総合体育館)で行われ、女子エペの鈴木穂波(ネッツトヨタ静岡)が永井杏奈(中京大)との準々決勝で接戦の末に敗れ、ベスト4入りを逃した。 鈴木は第1セットを3―4とリードを許したが、第2セットで相打ちを含め、7連続得点を奪い逆転。10―7で迎えた最終セットは、相手の連続得点の猛攻で同点(両者とも14得点)とされ、延長で競り負けた。 女子エペは永井のほか、東京五輪代表の吉村美穂(アイヴァン)と佐藤希望(大垣共立銀行)、成田琉夏(新日本ウエックス)が準決勝に進んだ。女子フルーレは7月にイタリアで行われた世界選手権の団体で銅メ
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「フェンシングのまち・沼津」全国へ発信 注目選手集結 全日本選手権開幕
全日本フェンシング選手権が15日、沼津市の香陵アリーナ(市総合体育館)で開幕した。個人戦は、初日から盛り上がりを見せた。今夏の世界選手権メダリストや来年のパリ五輪でメダルが期待される国内トップクラスの選手らが集結し、訪れた次代を担う地元フェンサーにハイレベルの試合を見せ刺激を与えた。18日までの4日間、「フェンシングのまち」として売り出す沼津が全国発信される。=関連記事10面へ 「会場に入った時、雰囲気がすごいと感じた」。学校帰りに訪れた沼津東高フェンシング部2年の田中希佳さん(16)はトップ選手のオーラに圧倒された様子。一緒に訪れた沢村ちひろさん(16)も「競技の勉強になると思って来た」
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静岡人インタビュー「この人」 サッカーJ2で選手として活躍する傍ら社会貢献のために会社を設立した 鈴木準弥さん(神奈川県)
Jリーグ2部(J2)のFC町田ゼルビアの選手として活躍する一方、社長としての顔も持つ。故郷の沼津市に昨年、社会貢献を目的とした「準弥」を設立。サッカースクール開講のほかに、犬の殺処分ゼロに向けた活動や、流産・死産を経験した家族の支援、障害者の支援などを進める。27歳。 -選手生活を送る今、どうして起業したのか。 「設立したのは、移籍前のJ1FC東京にいたころ。知名度や影響力のあるうちに動くことに意味があると考えた。サッカーの合間に片手間で活動していると思われたくないし、同じ熱量で取り組むという本気度を示すため、会社を立ち上げた」 -なぜ犬の殺処分に着目を。 「コロナ禍でサッカーの練習
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記者コラム「清流」 確認体制の構築を
長泉町は、多額の支払い遅延と課税誤りの不適切な事務処理が本年度に入って発覚したことを発表した。なぜ防げなかったのか。 支払い遅延は担当者が上司の決裁を受けないまま、町営住宅などの修繕工事を発注した上、事務処理を放置。工事を受けた業者から、町に問い合わせがあり発覚した。課税誤りは担当者が本来適応すべき減額補正をせずに、処理を行った。別の担当者が固定資産税システムの土地に関する異動処理を行った際に、減額補正が適用されていないことに気付いた。 処理はいずれもヒューマンエラーだ。上司や同僚など別の人が確認をする、目を通すだけで防ぐことができたはず。人が関わると少なからずミスは起こる。再発を防ぐた
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「ミスター富士山」実川さん 富士山登頂2230回達成 「奇跡起こせた」
富士山頂に長年登り続け、「ミスター富士山」の愛称で知られる実川欣伸さん(80)=沼津市=が10日、「ふじさん」の語呂にちなみ目標としていた2230回目の登頂を達成した。実川さんは「大勢の登山者からのエールが後押ししてくれた。奇跡を起こせてうれしい」と声を弾ませた。 記念すべき登頂の瞬間を見届けようと、実川さんの登山仲間が集まった。雲が少なく星が鮮明に見えた同日午前4時ごろ、一行は裾野市の須山口を出発。富士宮ルートから登って、午後2時ごろ山頂に到着した。実川さんは「夜明けの青空がきれいだった。気温的にも登りやすかった」と振り返った。仲間からは胴上げなどで祝福されたという。 実川さんの次の目
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本や遊び楽しむ「リビング」に 長泉・下土狩駅前広場で社会実験 都内の書店が演出
長泉町が駅前広場を舞台に、「本」を柱ににぎわい創出へ始動する。事業を担うのは都内の人気書店の従業員。まずは期間限定で、広場に高さが異なる机や椅子、遊び場を設けて幅広い世代が楽しめる「リビング」のような空間を演出し、地元に住む県内屈指の割合の子育て世代をはじめ、多くの住民が気軽に集まれる雰囲気づくりを目指す。 舞台はJR下土狩駅前のコミュニティながいずみ北口広場。町は駅近くの景勝地「鮎壺の滝」に隣接する公園を2025年に整備するのに合わせ、20年度から駅周辺の活性化と回遊性向上に向けた事業を進めている。広場に町立図書館が併設することに着目し、ハードとソフトの両面で事業化することになった。
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阿波おどりの熱気、4年ぶり裾野駅前に戻る 6団体が「ヤットサー!」
「富士山すその阿波おどり」(実行委主催)が2日、裾野市のJR裾野駅前で開かれた。地元連と招待連の「ヤットサー」という元気な声が4年ぶりに、同駅周辺に響き渡った。 会場には飲食や雑貨、ワークショップなど約60店舗が出店し、多くの家族連れが訪れた。6団体がかねや笛、太鼓などの生演奏に合わせて阿波おどりを繰り広げ、駅前ロータリーを回りながら、総踊りを披露。子どもダンスとタヒチアンダンス、一輪車のグループも出演し会場を盛り上げた。 新型コロナウイルスの影響などで中断していたが、昨年度から規模を縮小し、会場も移して再開。今回は駅前に会場を戻した。渡辺憲弘実行委員長(46)は「やっと駅前に戻って来ら
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長泉ブランド商品 開発着々 新幹線通学生と認定店タッグ 産業祭販売へ試食会
長泉町商工会と町はこのほど、新幹線通学支援補助を利用する「未来人」と町特産品を販売する長泉ブランド認定店がタッグを組んで商品開発する新事業「長泉未来人Company(カンパニー)」を始めた。商品は11月の町産業祭で販売予定。 第1回は四つの認定店の関係者と未来人ら約15人が参加し、2店ごとに協力して試作した商品の試食会を町防災センターで開いた。学生は特産品のブルーベリーやコロッケを使ったパン3種類を試食し、「生地のもちもち感を生かしたい」「ブルーベリー感を強くしてみては」などと店関係者に提案した。 新商品開発は、進学などによる20歳前後の人口流出の抑制と新たなまちづくりの担い手を確保する「長
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畳の上「競技かるた」格闘 長泉で小中生熱戦 川瀬名人が手ほどき
長泉町井上靖文学館はこのほど、小中学生を対象にした競技かるた体験をコミュニティながいずみで行った。競技かるた日本一を決める名人戦で、昨年と今年(第68、69期)に名人に輝いた川瀬将義さん(29)=同町在住=が講師を務め、初心者も遊べる「決まり字かるた」で、畳の上の格闘技の世界を楽しんだ。 町内と東京都から11人が参加した。川瀬名人は決まり字かるたとかるたの払い方を説明。力を入れてはたくとかるたが畳の上を滑りづらいため、「前に押すような感じで、指の先で弾いて払う」とこつを伝授した。 参加者らは相手を変えて2回の対戦を行い、最後に2グループに分かれてチーム対抗の「源平合戦」で競い合った。初
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「未来人」に町内企業 紹介 長泉町 20歳前後の人口流出抑制へ
長泉町は25日、町の新幹線通学支援補助を利用する「未来人」の大学生らを対象に地元企業を紹介した。進学などにおける20歳前後の人口流出の抑制と新たなまちづくりの担い手を確保する「長泉未来人事業」の一環で、企業紹介は初。 町役場で開き、約50人の学生と町内に拠点を置く企業8社の担当者が出席。学生は町内出身の若手社員から家族や友人がいるため精神的に安定する、経済的負担が少ないなど地元企業に就職した利点を聞いた後、担当者から企業紹介を受けた。担当者らは、社で製造している製品やインフラなどを説明、仕事内容や地域貢献への思いを語った。 東京都の専門学校に通う内田奏さん(19)は「地元の企業を一気に知
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記者コラム「清流」 4年ぶりにわくわく
「わっくわっく!」と音楽に合わせて、拳を交互に突き上げ、跳びはねる幼児から大人。5日、長泉町のJR下土狩駅前の大いちょう通りには、法被や手作りの衣装を身にまとった祭りの主役である地元住民であふれていた。 4年ぶりに開かれた「長泉わくわくまつり」。取材した住民の中には、祭りが初めてという子ども連れも少なくなかった。「自分が子どものころから楽しみにしていた祭りに、子どもと来られたからうれしい」。町出身の親はそう話す印象が強かった。 幼少期の思い出深い祭りに、自分の子を連れてやって来る。祭りに向かう住民は、まさにわくわくしているように見えた。通りを笑顔で行き交い、一緒になって踊る姿を見て、地元
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子育て支援 リスタート 第二の「長泉方式」期待【東部 記者コラム 湧水】
子育てのまちといえば長泉町。そんなイメージの強い長泉町だが、出生数はここ数年、減少傾向にある。町は出産前から出産、育児中まで継続的に支援するため、本年度から県内初の第2子保育料無料化、妊産婦のタクシー利用代助成など事業を拡充し、子育て支援のリスタートを切った。今後の町民の意識の変化や他市町への影響を注視したい。 町住民窓口課によると、10年前の2014年度462人だった出生数は、16年度に512人(14年度比10・8%増)になった。その後は全般的には前年度比減となる年度が多く、22年度は372人(同19・5%減)だった。 出生数の減少をくい止め、増加に転じさせるには、家庭が経済的に安定し
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宮本が逆転V 自身シニア初 ゴルフ・ファンケルクラシック
PGAシニアゴルフツアーのファンケルクラシック(静岡新聞社・静岡放送後援)最終日(裾野カンツリー倶楽部、6993ヤード、パー72)は20日、首位と2打差の2位タイでスタートした宮本勝昌(熱海市出身、御殿場市在住)が通算14アンダーの202とし、自身初のシニアツアー優勝を逆転で飾った。初めて同時開催した女子シニアエキシビションマッチは斉藤裕子が通算3アンダーの141で勝利した。 前半3バーディーとした宮本は10、11番にも連続バーディーを奪い、初日から首位の細川和彦に並んだ。13番では3メートルのバーディーパットを決めて逆転。その後も2バーディー1ボギーで、細川を3打差で退けた。 藤田寛之
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児童のプログラミング 知徳高生サポート ICT特化コース新設に先駆け 長泉
長泉町の知徳高は16日、町内の小学5、6年生を対象にしたプログラミング教室を同校で開いた。児童は情報ビジネス科の教員や生徒のサポートを受けながら、ゲームを作成した。 同校が来年度、情報ビジネス科にプログラミングや動画編集などICT活用に特化した「ICTソリューションコース」を新設するのに先駆けて開いた。11人が参加し、リンゴなどの果物が落ちるのを猫が取ることでポイントが加算されるゲームを作った。果物ごとにポイントをつけたり、ランダムに落ちたりするようプログラミングした。 長泉北小5年の栢望結さん(11)は「指示を組み合わせて、ゲームを作るのが楽しかった」とほほ笑んだ。サポートした同校2年
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保育園選びの参考に 4施設巡るバスツアー好評 長泉町
長泉町はこのほど、初めて保育園選びをする保護者を対象に、町内の保育園を巡るバスツアーを開催した。10組の親子が参加し、将来通う保育園をイメージした。 一行は北こども園、中央保育園、竹原保育園、子育て支援センターみかんちゃんの4施設を見学した。町こども交流センターパルながいずみなどで子育てに関する相談対応を担う「子育てコンシェルジュ」や園長から説明を受けながら、施設の中を見て回った。 参加者からは「短時間でたくさん回れた」「中まで見られたので、選ぶための参考になった」などの感想が町に寄せられた。 (東部総局・天羽桜子)
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⚽逆転信じ声援最後まで サッカー女子W杯日本惜敗 アカデミー福島支えた裾野の応援団
「頑張る姿に勇気をもらった」。健闘及ばず敗れた“ファミリー”に最後までエールを送った。11日、サッカー女子ワールドカップ(W杯)準々決勝を見届けた裾野市の住民応援団。テレビ越しに強豪スウェーデンと接戦を演じた選手らの健闘をたたえた。 同市に拠点があり、「なでしこジャパン」に選手を輩出しているJFAアカデミー福島女子の住民応援団「サポートファミリー富岡会」が、富岡地区コミュニティーセンターでパブリックビューイング(PV)を開いた。来春、クラブが福島県に拠点を戻すのを機に解散するため、W杯は応援団にとって最後の大舞台。約20人が駆け付け、会場には同クラブ出身の遠藤純選手
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⚽アカデミー福島支えた裾野の住民団体解散へ サッカー女子W杯準々決勝へ関係者エール「夢追う選手応援これからも」
裾野市を拠点とし、サッカー女子日本代表「なでしこジャパン」の選手も輩出しているクラブ「JFAアカデミー福島女子」の住民応援団が、同市内で活動している。2016年から支えてきたが、来春クラブが本来の拠点の福島県に戻るのを機に、活動を終える。ワールドカップ(W杯)は応援団にとって解散前の最後の大舞台。「寂しいが、応援は一生続ける」と関係者。11日の準々決勝に臨むなでしこの勇姿を見守る。 応援団は「サポートファミリー富岡会」。「夢に向かって頑張る選手たちを応援したい」と、住民有志が集まった。 「親元を離れてサッカーに打ち込む選手の心のよりどころになりたい」。古田多津彦会長(75)は発足の経緯を
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世界の船員 山駆け巡る 沼津・伊豆でトレイルラン企画
新型コロナ禍で入港や下船の拒否、船員のコロナ感染など厳しい状況に見舞われた世界中の船員を勇気づけようと、英国を拠点にする世界規模の支援団体が静岡県を舞台に取り組みを始動した。第1弾として開催したのは沼津、伊豆両市を舞台にした「トレイルラン」。コロナ禍で疲弊した仲間同士が富士山と伊豆半島の雄大な自然を満喫し、心を新たにした。 団体は世界各国で船員を支援する「ミッション・トゥー・シーフェアラーズ(MTS)」。5月下旬の開催当日は19カ国から20~60代の約190人の船員、海運従事者らが参加した。参加者らは3人一組のチームを作り、2日間にわたり山中を駆け巡る「トレイルラン」を楽しんだ。海上輸送を
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19日長泉町民参加型アートフェス 町文化センター
長泉町文化センターベルフォーレは19日午前10時から、町民参加型イベント「ベルフォーレ夢アートフェス」(静岡新聞社・静岡放送後援)を開く。参加無料。 音楽クリエイターの谷真人さん(静岡市葵区出身)がプロデュース。館内に芝生を広げて、けん玉やこま回しなどの昔遊びをするコーナーや生け花、巨大アート作り体験などが楽しめる。 行政、商工、企業、文化芸術、学校などの各団体と連携する「ベルフォーレ未来プロジェクト」の1回目となるイベント。同センターの高橋健館長は「文化芸術の側面からまちづくりに貢献できれば」とPRした。問い合わせは同センター<電055(989)0001>へ。
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沼津商高生が税務署業務体験 模擬調査や差押調書作成
沼津商高(清水町)の2年生4人がこのほど、沼津市の沼津税務署で業務を体験した。2日間、模擬税務調査や差押調書の作成に取り組み、山本一朗署長から決裁をもらうなど実践に即した作業をこなした。 1日目は職員から国税庁について説明を受け、仕事内容を動画で確認した後、署内を見学。窓口業務の税務手続きを学び、確定申告書の作成を体験した。2日目は演習を中心に行い、最後に山本署長へ報告した。 国税局への就職を目指しているという石黒瑛さん(16)は「具体的にどんな仕事をしているのか、イメージの解像度が上がった」と振り返った。山本署長は「正義感を持ってできる仕事。興味を持ってくれるとうれしい」と話した。
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ニュージーランドで異文化交流 長泉で中学生出発式「良い研修に」
長泉町国際交流協会は6日、異文化交流を体験する中学生の出発式を町防災センターで開いた。夏休みを利用して生徒15人が同町の姉妹都市、ニュージーランドのワンガヌイ市を訪れる。 一行は14日まで、同国北島の西海岸に位置する同市に滞在。ホストファミリー宅や学生寮に滞在しながら現地の学校に通い、文化や歴史を学んだり、地域の人々と交流したりする。 出発式で、同協会の高田義信さん(63)は「語学や文化を学び、現地での生活を楽しんでほしい」と激励した。生徒を代表して長泉北中2年の杉山千咲音さん(13)は「たくさんのことを体験して、良い研修にしたい」と抱負を語った。 町はワンガヌイ市と1988年に姉妹都
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長泉の夏 活気みなぎる 「わくわくまつり」復活 2万人超
長泉町の夏の風物詩「長泉わくわくまつり」(静岡新聞社・静岡放送後援)が5日、JR下土狩駅周辺で4年ぶりに復活した。地元住民ら2万人超が訪れ、メインの「踊りパレード」や出店を、家族や仲間と楽しむ光景が広がった。 踊りパレードには町内の自治体や企業など約30団体、幼児対象の「キッズ踊りステージ」には9幼稚園など計約1500人が、法被や手作りの華やかな衣装に身を包んで登場。祭りのテーマソング「ポケットに勇気を」に合わせて、「わくわく!」と声を上げて跳びはね、リズムに合わせて踊って盛り上げた。 初めて参加し、踊りを披露したという町立東幼稚園の嵯峨花梨ちゃん(5)は「たくさん練習した。緊張したけど楽し
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長泉メロンのかき氷で涼んで 5日「わくわくまつり」で限定販売
4年ぶりに開く長泉町の夏の風物詩「長泉わくわくまつり」に向けて、町の特産品「長泉メロン」を利用したかき氷が完成した。地元学生と、地元で飲食店開業を目指す料理人がタッグを組んだ。祭り当日の5日午前11時から、JR下土狩駅前のコワーキングスペースで100食限定、500円で販売する。 コワーキングを利用する地元学生らがワークショップを通じて、地元農産品を生かした食品開発を提案。祭りにあわせて長泉メロンを使ったかき氷が作れないか模索していた。コワーキングの運営を担う日の出企画(三島市)の山田知弘代表が、菓子会社勤めの経験があり飲食店開業を検討する会社員武井健祐さん=沼津市=に提案した。 7月上旬
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「みこし渡御」威勢良く 沼津夏まつり 4年ぶり練り 声弾ませ
沼津市の夏の風物詩「第76回沼津夏まつり・狩野川花火大会」は30日、市中心街で市内の神輿(みこし)が集結する「みこし渡御」が繰り広げられた。4年ぶりに法被姿の担ぎ手が威勢の良い声を響かせた。 JR沼津駅から南に延び、歩行者天国となった「さんさん通り」には市神輿連合会に加盟する団体を中心に11基のみこしが勢ぞろい。上本通り商店街なども練り歩いた後、再びさんさん通りに集まった。神輿の担ぎ手800人超は最後の力を振り絞り「わっしょい」と声を上げ、通りに集まった地域住民や観光客を盛り上げた。 同会の渡辺浩一会長(61)は「4年ぶりにみこしが復活できてうれしい」と声を弾ませた。祖父のみこしを担ぐ姿を家
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ラブライブ!声優ら行進 沼津でパレード 市制100周年記念
沼津市制100周年を記念するパレードが29日、同日開幕した沼津夏まつり・狩野川花火大会に合わせて行われた。JR沼津駅から南に延びる「さんさん通り」を、市民のほか同市が舞台の人気アニメ「ラブライブ!サンシャイン‼」の声優3人と力士らが進行し、花火大会開催と100周年に花を添えた。 パレードは静岡県警音楽隊による演奏でスタート。地元高校生によるバトンや自衛隊、消防車両の凱旋(がいせん)、よさこいチームによる演舞も披露した。最後に小宮有紗さん(黒澤ダイヤ役)、斉藤朱夏さん(渡辺曜役)、高槻かなこさん(国木田花丸役)らラブライブ声優と、30日の大相撲沼津場所に臨む鶴竜親方(元横綱鶴竜)と枝川親方(
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沼津夏まつり開幕 夜空に大輪 きらめく海 児童、船上で夏の思い出
子ども食堂や学習支援の活動に取り組む三島市の一般社団法人「おたまちゃん食堂」(押田智子代表)に通う親子は29日夜、静浦漁港を出発し、船の上から沼津夏まつり・狩野川花火大会を楽しんだ。夜空を彩る色とりどりの大輪を海の上から見上げ、「夏の思い出になった」と喜んだ。 未就学児から高校生とその親約35人が、花火を心待ちにしながら、2隻の船に乗り込んだ。三島市立東小1年生の沖洋臣君(6)は「友達と花火が見られる。船の上から見るのは初めてだから楽しみ」と笑顔を見せ、妹の玲衣ちゃん(4)は「虹色の花火を見たい」と声を弾ませた。 花火が打ち上がると、親子は一斉に歓声を上げ、目を輝かせた。「海が光ってきれい」
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記者コラム「清流」 足取りが軽い理由
霧の日も雨の日も、炎天下の日も、あしたか球場に足を運んだ。春は野球取材に向かう球場までの坂道がつらかったが、夏はどんな天候でも足取りが軽い。 春はスコアブックをつけることで頭がいっぱいだった。夏は負担に感じずにつけられるようになったからか、視野を広げて試合を見ることができた。 選手らがマウンドに集まったときの表情、殊勲打を放ったときのしぐさ、勝ったとき、負けたときのチームの雰囲気。ピンチ、チャンスのときの監督の言葉がけ。 特に取材をしたことのある選手や監督の試合は、その行動や言葉を見て聞いたとき、こみ上げてくるものがあった。球場までの足取りが軽くなったのは、高校野球に潜むドラマを見よう
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⚾御殿場南49年ぶり4回戦進出 全国高校野球静岡大会3回戦
▽3回戦(あしたか第2試合) 御殿場南 000001101―3 小山 000000020―2 ▽本塁打 高木(小) ▽二塁打 石川(御)、高橋翔(小)▽暴投 長沢(御) ▽試合時間 2時間12分 【評】御殿場南が息詰まる熱戦を制し、小山を下した。 両者無得点で迎えた六回、御殿場南は中橋の適時打で先制。七回に1点を追加した。8回に追いつかれたが、九回に土屋が決勝打を放ち、主戦長沢の好投に応えた。 小山は高木の本塁打で同点にした後、続く好機にたたみかけることができなかった。 同点9回 土屋決勝打 初の大会3勝 御殿場南が49年ぶりに4回戦へ駒を進めた。夏の大会3勝は創部初。同点
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町民にデジタル商品券 長泉町配布方針 手続き簡略化
長泉町は19日までに、全町民を対象に、生活負担の軽減策を新たに導入する方針を固めた。69歳以下の町民にデジタル商品券、70歳以上には交通系ICカードをそれぞれ3千円分配布する。関連経費約1億4千万円を計上した補正予算案を24日の町議会臨時議会に提出する。 全住民を対象に、デジタルによる配布事業は静岡県内初。町民はデジタル化により手続きの簡略化や配布までの時間短縮が期待できる。 デジタル商品券は「QUOカードPay」。配布は9月中旬から3カ月かけて行う。町のLINE(ライン)公式アカウントの基本メニューに申請につながるボタンを追加する方針。マイナンバーカードか電子本人確認により申請者の情
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サンゴ増えきれいな海に 静浦小中一貫校、沼津で植え付け体験
静浦小中一貫校(沼津市)は19日、同市獅子浜でサンゴの植え付け体験を行った。 シーマンズ獅子浜ダイビングサービス(同市)の協力で実施。中学生に当たる7年生24人が、9年生時の沖縄修学旅行に向けた総合学習の一環として臨んだ。 生徒らは事前にヒメエダミドリイシというサンゴの一種が地元の海で失われつつある現状を学んだ。実習は職員からロープの間にサンゴを挟む植え付け方法を確認した後、同種のサンゴを丁寧に差し込んだ。 サンゴを植え付けたロープは海中に運ばれた。杉山優星さん(13)は「地球温暖化が影響してサンゴが減っていると聞いた。植え付けたサンゴが増えて、きれいな海になってほしい」と話した。
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愛鷹山の麓で自然体験 健康と交流にアプローチ 長泉町桃沢地区【わたしの街から】
富士山南東の愛鷹山の麓で、山に囲まれ谷間に位置する長泉町桃沢地区。町中心街から車で15分ほど走れば渓流桃沢川が流れ、自然豊かな風景が広がる。この場所に29日、住民の声から構想が動き出したパークゴルフ場が川沿いに全面オープンする。 現在営業しているAコース。平日もにぎわう カップを狙う利用者 お昼には飲食物を持ち寄ってクラブハウスで休憩 パークゴルフ場 29日全面開業 憩いの場願う住民の声から誕生 「健康のためにパークゴルフ場を造ってほしい」-。そんな住民の声をきっかけに町が2018年ごろから検討を開始。2コース18ホー
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⚾御殿場西 序盤猛攻 全国高校野球静岡大会2回戦
▽2回戦(あしたか第2試合) 星陵 1000000―1 230003×―8 御殿場西 (7回コールド) ▽二塁打 井口(星)谷口、原田、土屋(御)▽暴投 石川(星) ▽試合時間 1時間45分 【評】序盤に猛攻した御殿場西が星陵を7回コールドで下した。 先制された御殿場西は初回、敵失を足掛かりに1点を返すと、野口の適時打で逆転。二回に谷口、原田の連続二塁打などで3点を追加。六回にも3点を加え、ダメを押した。 星陵は初回に1点先制したが、二回以降は打線が散発。好機をものにできなかった。 (東部総局・天羽桜子) ▶高校野球しずおか 特設ページ イニング速報/日程・結果/
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⚾日大三島、関野 1安打完封 全国高校野球静岡大会2回戦
▽2回戦(あしたか第1試合) 知徳 000000000―0 00000020×―2 日大三島 ▽二塁打 相原(日)▽暴投 関野(日) ▽試合時間 2時間39分 【評】昨夏県覇者の日大三島が、知徳との投手戦を制し、初戦を突破した。両者無得点で迎えた七回、日大三島は浮田のスクイズで先制。さらに永野の適時打で1点を加え、守り切った。先発の2年関野は的を絞らせず、1安打無失点に封じた。知徳は主戦小船が力投したが、打線が相手を崩せなかった。 低め意識「打たせて取る」 連覇へ好発進 日大三島の左腕関野が、知徳を1安打完封し、夏連覇に向けて好スタートを切った。七回までは無
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⚾伊豆伊東が初戦敗退 今大会唯一の初出場 高校野球静岡大会1回戦
▽1回戦(あしたか第2試合) 湖西 20810―11 00000―0(5回コールド) 伊豆伊東 ▽三塁打 江川(湖)▽暴投 中戸川2(伊) ▽試合時間 1時間27分 【評】湖西が伊豆伊東を投打で圧倒し、5回コールド勝ちした。 湖西は初回、四球を足掛かりに盗塁を絡めて2点を先制。三回は崎田の2点適時打など打者一巡の猛攻で一挙に8点を奪った。守っては3人の継投で、二塁を踏ませなかった。 伊豆伊東は2安打に抑えられ、投手陣も制球を乱し、相手の勢いを止められなかった。 あきらめない姿 新たな伝統に 「もっとみんなと野球をしたかった。勝って校歌を歌いたかった」。今大会唯一の初出場とな
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⚾桐陽 野極 勝利呼ぶ14K 三島北との接戦制す 高校野球静岡大会1回戦
▽1回戦(あしたか第1試合) 三島北 100000000―1 桐陽 10000002×―3 ▽二塁打 志村(三)、太田(桐)▽暴投 千葉(三)▽捕逸 塩川(三)、秋山(桐) ▽試合時間 2時間31分 【評】桐陽が終盤までもつれ込んだ三島北との接戦を制した。 同点で迎えた八回、桐陽は1死一塁から代打太田の二塁打で勝ち越し点を奪うと、敵失で1点を加えた。主戦野極は力強い速球を柱に、毎回の14奪三振で完投した。 三島北は初回に1点を先制したが、二回以降の好機であと一本が出なかった。 エース強気に 悪天候も完投 濃霧と小雨の中、桐陽の主戦野極が躍動した。自己分析は「打たせて取
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静岡人インタビュー「この人」 全国高校生大作書道展で最高賞の文部科学大臣賞を受賞した 木村智祐さん(沼津市)
今年の全国高校生大作書道展(公益財団法人独立書人団主催)で、県内唯一の表彰を受けた。木簡をテーマにした書作品が評価された。沼津西高芸術科3年生で、書道専攻。プロとして作品を制作しながら、書道の先生になるのが夢。17歳。 -書道を始めたきっかけは。 「祖母が書道塾をしていた影響で、小学3年生から習字を始めた。そのうち、先生をする祖母がかっこよく見え、字を書くことが楽しくなった。本格的に書道に挑戦したいと思い、沼津西高に進学した。高校1年生から書道部に所属し、週5日、各3時間半ほど練習している」 -出展した作品は。 「縦240センチ、横510センチの大きな紙に、六つの木簡を書いた作品。木
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沼津に初「まちの駅」 再開発エリアでオール静岡県産品販売 地元住民の交流拠点へ
沼津市に地元住民の交流拠点となる市内で初のまちの駅が誕生した。場所は、再開発計画が具体化するなどにぎわい創出へ動き出しているJR沼津駅南口の商店街の一角。関係者は「町のハブとなるような場所になってくれれば」と思いを語る。 まちの駅となったのは、静岡県内産の加工食品や果物を使ったスムージーを販売する店「POPLY(ポップリー)」。再開発が始動したアーケード名店街近くにオープンした。外観は沼津の町をイメージした装飾を施した。 自動車やカーステッカーを販売するアキュームカンパニー(三島市)が手がける。矢崎実社長(55)が「生まれ育った町を盛り上げたい」と廃虚になっていた商店街近くのビルを202
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全国高校生大作書道展 木村さん(沼津西)最高賞
沼津西高3年の木村智祐さん(17)がこのほど、第17回全国高校生大作書道展(公益財団法人独立書人団主催)で、県内では唯一の最高賞の文部科学大臣賞を受賞した。木村さんの作品は15日から、東京都美術館で展示される。21日まで。 木村さんは同校に進学してから本格的に書道を開始。書道部に所属し、週5日練習に励んでいる。全国規模のコンクールで入賞するのは初。同法人によると、今年は全国から181点の応募があったという。 書道展には木簡をテーマに書作品を出展。六つの木簡の形を描き、その中にそれぞれの木簡に記されている言葉を書いた。木村さんは「太さがはっきりとした線、柔らかみのある字の形など木簡の特徴を
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にぎりずし 一つ一つ丁寧に 沼津で飛龍高生が挑戦
飛龍高(沼津市)のフードクリエイターコースの3年生は13日、沼津魚がし鮨グループを運営する沓間水産(裾野市)の協力ですし職人体験をした。同校で行われ、生徒約30人が一人前を丁寧に握った。 同社がすし屋の魅力を知ってもらおうと、2017年から毎年開催。川口武久広報部長(49)が講師を務め、米を丸形にし転がしてから、左手と人さし指で優しく包み込むシャリの握り方を生徒に伝授した。生徒らは慣れない動作に戸惑いながらも、マグロやイカ、エビなどのネタを一つ一つ慎重に握った。 将来、すし職人を目指しているという秋山琉輝斗さん(18)は「学校ですしを握れるなんて思っていなかった。将来に生かせそう」と声を
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男子は清水東が優勝 静岡県高校囲碁選手権団体 女子は加藤学園A
第47回静岡県高校囲碁選手権大会(県高校囲碁連盟、県高校文化連盟、静岡新聞社・静岡放送主催)の団体の部と初心者対象の「十三路盤の部」が10日、沼津市の加藤学園高で行われた。団体男子は清水東(鍋田佑樹、久保田大輝、鈴木優)が、団体女子は加藤学園A(高木栞、志方香琳、野中莉愛)が優勝した。十三路盤の部は太田拳斗さん(加藤学園1年)が制した。 団体男子は地区予選を通過した11校12チームがトーナメント戦で競った。清水東の鍋田主将(2年)は昨年の決勝戦で富士宮西に敗れたことを振り返り、「リベンジできて良かった。全国大会ではリーグ戦で全勝して決勝トーナメントに進みたい」と意気込んだ。 団体女子は2
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可搬ポンプ取り扱い 放水訓練に90人参加 長泉町自主防災会連合会
長泉町自主防災会連合会はこのほど、可搬式動力ポンプの取り扱い訓練を長泉小で行った。自主防災会41区の関係者約90人が参加し、消防用ホースやポンプの取り扱い方法を学び、実際に放水訓練をした。 大規模災害時には消防車が出払い、地域住民で協力して消火活動にあたらなければならない場合があるという。参加した役員らは、実践を通して可搬ポンプにホースを接続し、放水するまでの手順を学んだ。
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長泉町 産前産後サポート事業 ママ業お休み 子どものため ヨガやランチで元気に
長泉町はこのほど、生後2~6カ月の乳児と母親を対象にした交流会を桃沢野外活動センターで初めて開いた。参加した10組の母親は、乳児を託児に預け、ヨガやランチで心と体をリフレッシュした。 本年度から新しく始めた町産前産後サポート事業「ママのちょうどいいリフレッシュタイム」の一環。町から委託を受ける一般社団法人「食育スタジオDreamy」(沼津市)が運営を担った。 参加した母親はベビーマッサージを学んだ後、乳児を同法人の職員に預け、抱っこや授乳で疲れた産後の体をヨガで整えた。ランチでは栄養がバランス良く取れる弁当を食べながら、育児中に驚いたことや困りごとを共有した。 5カ月の娘と参加したという中尾
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「芝生ふかふか」 完成に思いはせ 鮎壺公園整備に園児参画 長泉
長泉町はこのほど、下土狩で工事が進む鮎壺公園の整備に園児が参画するプロジェクトを始めた。施工を担う加和太建設(三島市)とサッカーJ3アスルクラロ沼津とともに第1弾として、長泉幼稚園で園児33人に完成する公園の説明をした。 同社社員は公園のイメージ図を見せながら、2025年3月の完成を予定していると説明。紙芝居を用いて、公園に芝生を張ることで、遊んで転んでもけがになりにくいなどのメリットを伝えた。園児らは実際に公園に張る芝生を触り「ふかふかしてる」と話した。 園児らは完成する公園を想像しながら、「公園でやってみたいこと」を題材に1人1枚思い思いの絵を描いた。絵は今後、工事現場に掲載する予定。
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夢の起業へ「お試し開業」 週3営業、経営感覚養う 長泉の女性が量り売り専門店
長泉町の女性が体に優しい有機食品を広めようと販売に奮闘している。現在は週3日の「お試し開業」の段階で、経営の方向性や戦略の策定、需要の把握などに着手。将来的な本格開業を目指す。 起業したのは長坂真弓さん(52)。町からの委託を受けて下土狩駅コワーキングスペースの企画、運営を担う日の出企画(山田知弘代表)のサポートを得て、昨年11月に有機食品販売店「フルリ」を設立した。「好きなものを好きな分だけ買ってほしい」(長坂さん)と量り売りにこだわる。 今はコワーキングスペースでナッツやチョコレート、砂糖不使用のバナナチップスやオイルコーティングをしていないレーズン、肥料にわさびの茎を使った「わさび
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「現地応援型」ふるさと納税導入 長泉町
長泉町は30日の定例記者会見で、町内施設に訪れた町外からの利用者を対象に、8月から現地応援型ふるさと納税を新たに始めると発表した。ふるさと納税赤字額が2021年、全国町村の中で最大となる約1億6千万円となったことを受けての対応。 町によると、22年の町民税控除額は1億8千万円超に上ることが予想され、「アフターコロナ」による生活の変化で拡大する可能性があるという。 現地応援型ふるさと納税は桃沢野外活動センターやゴルフ場など町外からの来訪者が多い施設にQRコードや自動販売機を設置。クレジット決済により寄付することで、返礼品として施設の割引サービスを受け取れる仕組み。1万円の寄付で3千円分の割
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元教員が環境整備、沼津で中学生軟式野球クラブ始動 部活地域移行
中学校部活動の指導を地域クラブに委ねる「地域移行」。国は少子化対策や教職員の負担減を目的に本年度からの3年間で休日部活動の地域移行達成を目標に掲げているが、指導者不足や場所の確保など課題は山積する。県内でも取り組みが始まる中、沼津市では元教員が受け皿として軟式野球クラブ「沼津フェニックス」を立ち上げ、4月から本格始動した。 市内18の中学校のうち、野球部があるのは14校。昨年はその半数が他校との合同チームだった。背景に部活動は軟式、クラブは硬式と、中学野球の二極化があった。3月末に中学校教員を定年退職し、クラブの代表兼監督を務める内村義則さん(61)は、学校単位で単独チームが組めるのは競技
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歌人「明石海人」知って 一生を漫画に 母校・沼津商高同窓会が冊子作成
若い世代に沼津市出身の歌人明石海人(1901~39年)を知ってもらおうと、母校の沼津商業高の同窓会「明石海人の会」がこのほど、明石の一生を紹介する漫画が入った冊子を作成した。このほど関係者らが同校を訪れて完成を報告し、800冊を寄贈した。 会は約3年前から、明石海人研究家の岡野久代さんと冊子の作成に着手。高校生などにハンセン病に向き合った明石の生涯や歌人になった経緯をわかりやすく伝えるために漫画家ひらのとーるさん(38)に協力を依頼し、完成した。 冊子には明石の歌集「白描」の説明や一生を描いた漫画、ハンセン病の歴史的背景を掲載。寄贈した冊子は、岡野さんが毎年1年生に行う講義で使用する。
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未就学児親子、地元を探訪 子育て施設や人気店へ 長泉町がバスツアー
長泉町は19日、3年以内に町に転入した未就学児がいる親子を対象に、町内の子育て関連施設や町で人気の店を巡るバスツアーを開いた。8組が参加し、子どもが遠足気分を味わった。 町こども交流センターパルながいずみなどで子育てに関する相談対応を担う「子育てコンシェルジュ」の鈴木道子さんがバスガイドを務めた。公園や同センター、精肉店などを巡りながら紹介。子どもが遊びながら美術を体感できる「ビュフェこども美術館」で参加者が交流した。 鈴木さんは「町に住んでいても気付かない場所はたくさんある。これを機に知って、子どもとお出かけしてくれれば」と話した。1年前に名古屋市から転入し、2歳の娘と生後半年の息子と
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介護美容「福祉ネイル」 沼津・誠恵高生体験 千葉の大学職員が講座 認知症予防に効果
沼津市の誠恵高は12日、城西国際大学(千葉県)の職員を招き、介護美容の一種で、コミュニケーションの拡大や認知症予防効果がある「福祉ネイル」の体験を行った。受講した生徒は今後、福祉ネイルのボランティアとして文化祭などのイベントで活動し、地域の高齢者や子どもを対象にネイルを施す予定。 福祉系大学に進学を希望する2、3年生が受講。福祉ネイルの資格を持つ横山麗さん(35)から高齢者や障害者、子どもが対象で、一般的なネイルと異なり完成までの時間短縮が求められることなどを学んだ後、体験に移った。2人一組になり、爪用のやすりを使用して相手の皮膚を傷つけないよう、素早く爪を磨き、丁寧にマニキュアを塗った。
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親子でこいのぼり釣り 5日まで、沼津でフェス
沼津市中心部の狩野川沿いでこいのぼりを掲揚する「第39回こいのぼりフェスティバル」(同実行委員会主催)は4日、4年ぶりに親子ふれあいイベントを開いた。こいのぼり釣りや乗馬を無料で体験できる。5日まで。 親子連れなど多くの来場者でにぎわった。子どもらはミニこいのぼりやこいのぼり作り、ゲームや動物との触れ合い体験など全5ブースを回って楽しんだ。乗馬体験をした第四小2年の大和田百華さん(7)は「馬の上はすごく高かった。楽しかった」と声を弾ませた。体験コーナーのほかピザやかき氷などの販売も行っている。 イベントは青少年を中心とするボランティアの実行委が企画、運営を担う。浦口博暁委員長(22)は「
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お肉いっぱい食べ放題!子どもを招待 沼津の雄大グループ
静岡県東部を中心に外食事業を展開する「雄大グループ」(沼津市)は1、2日、こどもの日を前に食の力で子どもを応援しようと、市内のグループ店舗に子どもを招いた。 2日は同市の知的障害児入所支援施設「市立あしたか学園」の約40人を焼き肉店「焼肉カルビ一丁沼津店」に招待。子どもたちは食べ放題で、おなかいっぱい肉をほおばった。9歳の男児は「初めて食べ放題に来た。おいしい」と声を弾ませた。1日は、児童養護施設「松風荘」の子どもを食べ放題に招いた。 同グループが2020年から始めた「こどもの日プロジェクト」の一環。昨年まではコロナ禍の影響で、弁当を提供していた。土屋大雅社長(36)は「喜んでいる顔を見
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「ぬまづみなとまっぷ」刷新 店公式LINE掲載、メニューやクーポン配信 商店街協同組合
ぬまづみなと商店街協同組合(後藤義男理事長)に所属し、沼津港で海産物を扱う販売店や飲食店などがこのほど、店の公式LINE(ライン)アカウントを作成し、情報発信強化に乗り出した。27日には、店のラインアカウントのQRコードを加えて刷新した港の紹介地図「ぬまづみなとまっぷ」が完成。後藤理事長は「店のため、お客さまのために何かできないかと模索していた。大型連休が楽しみ」と期待した。 組合はコロナ後を見据えて販売促進と来店客増加を図るため、1月からラインアカウントの作成に着手。専門家に講義を依頼し、約3カ月かけて開設にこぎ着けた。ラインでは店のメニューを掲載するほか、店舗によってスタンプカードやク
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こいのぼり120匹 沼津・狩野川に悠々と 4、5日はイベントも
沼津市の初夏の風物詩「第39回こいのぼりフェスティバル」が29日、同市の狩野川緑地で始まった。市制100周年記念のロゴが入ったこいのぼりなど、大小色とりどりの約120匹が沼津の空を悠々と泳いでいる。5月5日まで。 市中心部のあゆみ橋から御成橋間の河川敷に立つ30本のポールに、市民から寄付を受けたこいのぼりが掲げられた。市が舞台になった人気アニメ「ラブライブ!サンシャイン‼」とコラボしたこいのぼりも揚がった。 家族で初めて来たという伊藤徹也さん(38)=清水町=は「息子に多くのこいのぼりを見せることができた」と話し、息子の大華君(3)は「青いのがかっこよかった」と笑顔を見せた。 4、5の
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「わくわくまつり」4年ぶり開催 長泉で8月 コロナ前の規模
長泉町最大のイベント「第27回長泉わくわくまつり」の第1回実行委員会が27日夜、同町防災センターで開かれ、8月5日に4年ぶりに開催することを決めた。JR下土狩駅周辺にコロナ前と同規模の踊りパレードや出店が戻ってくる。 祭りは毎年8月の第1土曜日に開催する町の夏の風物詩。コロナ禍で2020年から3年連続で中止していた。今年は感染収束の兆しが見え、関係機関と意見を交わした結果、開催に踏み切った。 地元企業や自治体、中学校の部活動が例年参加する踊りパレードのほか、公募によるステージパフォーマンスや子ども向けの企画も予定している。実行委員長の坂間福司町区長連絡協議会長は「町民が待ち望んでいるイベント
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総合格闘家 林源平さん 裾野市 スポーツ大使に 地元にベルト「持って帰る」 ミット打ち指導も 母校・深良小で委嘱式
裾野市は27日、市観光・スポーツ大使に、同市出身で総合格闘技の国内プロ団体「パンクラス」で活躍する総合格闘家林源平さん(33)を委嘱した。母校の深良小で委嘱式を開き、林さんが5、6年生にミット打ちの指導をした。 林さんは2013年にデビューし、現在はウエルター級(77・1キロ以下)でランキング2位。三島市のイギ-ハンズジムに所属し、4年前から拠点を東京に移した。6月4日に東京で開催する総合格闘技イベント「PANCRASE(パンクラス)334」のウエルター級王座決定戦で、同級1位の村山暁洋さん(43)と対戦する。 委嘱式で村田悠市長から委嘱状を受け取った林さんは「格闘技を通じて裾野の魅力を発信
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記者コラム「清流」 元教員独自のアイデア
中学校部活動の指導を地域のスポーツ団体などに委ねる「地域移行」。政府は休日から段階的に移行していくとの考えだが、指導者や場所の確保、財源の問題、保護者の負担増など先行きは不透明だ。3月、受け皿として沼津市でクラブチームを立ち上げた元教員の男性を取材した。 男性は市が本年度から平日の部活動を週3回、午後5時までと決めたことで、社会体育が始まる午後7時までの2時間、中学校のグラウンドの空き時間に着目したという。元教員だからこそ見つけることができた時間と場所だ。 県内にはほかにも「子どもの居場所を守るために」と中学校部活動の受け皿として立ち上がり、活動をしているクラブチームがあるはず。取材を重
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磯村勇斗さん、間寛平さん 沼津の観光大使に任命
沼津市は26日の定例記者会見で、市の観光PRを務める「市制100周年記念燦々(さんさん)ぬまづ大使」として新たに、同市出身の俳優磯村勇斗さん(30)と、お笑いタレント間寛平さん(73)を任命したと発表した。任期は2025年3月末まで。 磯村さんは第一小、第一中、沼津西高を卒業。これまで、同市のふるさと納税初代応援隊長就任や、移住定住PR動画出演、「20歳の集い」へのお祝いメッセージ動画提供などで、地元のPR活動に協力してきた。市制記念日(7月1日)の50日前にあたる5月12日から市公式ユーチューブで100周年へのお祝いメッセージを公開するほか、7月には市民文化センターで開かれる100周年記
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藤井聡太六冠と佐々木大地七段対局 棋聖戦第3局 沼津御用邸で7月3日
将棋タイトル戦の一つ「第94期棋聖戦」5番勝負の第3局が7月3日、沼津市の沼津御用邸記念公園東付属邸で開催され、藤井聡太棋聖(20)と佐々木大地七段(27)が対局することが決定した。市が26日の定例記者会見で明らかにした。 同市では2013年から計8回、棋聖戦が開催されている。20年は新型コロナウイルス感染拡大のため開催地を絞って対局が行われ、22年は第5局の開催が同市で決定していたものの、第4局で勝敗が決したために非開催となった。今回、市制100周年に合わせて開かれるよう頼重秀一市長がトップセールスをしていた。 頼重市長は「大事な場面である第3局を誘致できて安堵(あんど)している。再度
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「たばこ吸わない、お酒飲まない」健康マージャン シニア層ブーム 沼津で広がる交流
「お金を賭けない、たばこを吸わない、お酒を飲まない」をルールにマージャンを楽しむ「健康マージャン」による交流の輪が沼津市の自治体を中心に広がっている。健康マージャンの普及を担う沼津健康麻将協会の酒井勝武会長(81)は「不健康のイメージもあるマージャンとは一線を画している。健康マージャンは高齢者の居場所作りが期待できる」と強調する。 同市の香貫、今沢地区などでは、健康マージャンを楽しむため週に1回程度、地元高齢者が集う。酒井会長は「男女差や体力差がないため、継続性があり、誰でも楽しめる」と話す。中石田自治会(同市大岡)でも、本年度から健康マージャンを定期的に開催する。同自治会の井口義房会長(
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⚾静岡市立 接戦制す 春季高校野球静岡県大会2回戦
▽2回戦(あしたか第2試合) 富士 000002100―3 01003100×―5 静岡市立 ▽暴投 水越2(富)、山下(静) ▽試合時間 2時間5分 【評】試合中盤に打線がつながり、リズムをつかんだ静岡市立が富士との接戦を制した。 静岡市立は1点を先制して迎えた五回、別府込の中前打を皮切りに5単打を重ね、3点を追加。六回には横山の左前適時打で追加点を奪った。 富士は六、七回に相手の失策などで3点を返したが、及ばなかった。 悪送球の横山 意地の適時打 「取り返してやろうと強い気持ちで打席に立った」。2点差に迫られた責任を背負い静岡市立の横山が“意地
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「大きいタケノコとれた!」 園児 にぎやかに収穫 長泉・桃沢幼稚園
長泉町立桃沢幼稚園は20日、同町の竹林で今年初のタケノコ掘りを行った。園児26人がスコップを使い、タケノコを協力して掘りおこし「大きいのとれた!」と喜んだ。 園児は手袋とスコップを手にして竹林に到着すると、タケノコの頭を探し、傷つけないよう周りの土を丁寧に掘った。「土が固い」「奥が深い」と苦戦しながらも、友達とあきらめず一生懸命取り組んだ。高村凰我くん(6)は「踏ん張ると力を使って掘れる。たくさんとれてうれしかった」と笑顔を見せた。収穫したタケノコは明日の昼食で味わう。 同園が毎年実施する春の行事の一環。佐藤美穂園長(50)は「園児が毎年楽しみにしている行事。実施できてよかった」と話した
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清水町のふるさと大使 鈴木さん(幼魚水族館長)らに委嘱
清水町は10日夜、商業施設サントムーン柿田川内の「幼魚水族館」館長でタレントの鈴木香里武さん(31)と同館広報の石垣幸二さん(55)、同町在住の写真家峯水亮さん(52)の3人を新たにふるさと大使に任命した。町制施行60周年に合わせ、鈴木さんらは環境や教育など多方面から、柿田川を中心に町の自然の豊かさを発信する。 町役場で委嘱式が開かれ、関義弘町長が委嘱状やふるさと大使の名刺を手渡した。石垣さんは「柿田川のおかげで駿河湾の豊かさがある」と話し、峯水さんは「写真を通して清水町の環境を伝えたい」と声を弾ませた。鈴木さんは「水や大地のすばらしさを、清水町を中心に世界に発信したい」と意気込んだ。
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記者コラム「清流」 頼もしい卒業生
「コロナ禍を乗り越えた自分たちは強い」。3月中旬、沼津市立第三中の卒業式で代表生徒が3年間の思い出を涙ながらに振り返った後、力強く発した言葉が印象的だった。中学・高校を巣立ったのは緊急事態宣言の中で学生生活を送った生徒だ。 入学式は2カ月遅れ、授業の大半がリモート。初めて会った友達はマスク姿で目元しか見えず、表情が読み取れない。「名前を覚えるのに苦労した。距離感もなかなかつかめなかった」と生徒。 「制限ばかりの生活はつらかった」と続けると思ったが、コロナ禍の中、楽しもうと工夫を凝らすことで、「仲間との距離が縮まり絆が深まった。かけがえのない3年間だった」と語った。会場を出る卒業生の背中が
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静岡人インタビュー「この人」 中学軟式野球クラブ「沼津フェニックス」を立ち上げた 内村義則さん(沼津市)
国が少子化対策や教員の負担軽減を目的に中学校部活動の指導を地域クラブなどに委ねる「地域移行」に伴い、受け皿として4月、沼津市で中学軟式野球クラブ「沼津フェニックス」を組織した。3月末に中学校教員を定年退職したばかり。長年の経験を生かし、地域移行化の先駆けとして同クラブの代表兼監督を務める。60歳。 -立ち上げのきっかけは。 「学校単位で単独チームが組めるのは、競技によって差があった。中学野球は部活動の軟式とクラブの硬式に二極化。軟式野球は競技人口が減り、沼津市内は合同チームが約半分になった。軟式野球を中学でも頑張りたい生徒の場所を守らなければと思った」 -取り組んだことは。 「学校の
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沼津のカフェ「ブルーウォーター」 静岡県産食材ふんだん25周年特別ランチ
沼津市魚町のカフェ「ブルーウォーター」は4月から、開店25周年を記念して県産食材を使った特別ランチの提供を始める。もちもちとした食感が特徴のオリジナル生パスタがメインで、季節ごとにレシピが変わる。 4月からのパスタは、菊川市産の半熟卵がのった「ナポリタン」と御殿場市産のアスパラを使った「厚切りベーコンとアスパラのゆず胡椒」の2種類。 カフェの加藤公康代表(59)は「高校生だった客が子どもを連れて来てくれることもある。これからも長く愛されるよう頑張りたい」と笑顔で話した。 特別ランチはサラダやスープ、ドリンクと、開店当時からの人気メニューのアップルパイが付く。税込み2500円。1日10組
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記者コラム「清流」 1カ月で感じた不便さ
沼津に異動してきて約1カ月。土地勘が少しつき、混雑する道が分かるようになった。3ガードのいずれかを通る必要のあるJR沼津駅周辺の南北移動は、時間がかかる。 着任3日目だったか。学校が並ぶ通称「学園通り」から「三つ目ガード」を夕方に通った。次の予定まで余裕がある。「早く到着するだろう」と踏んでいたが、信号が青なのに一向に車が進まない。サイレンの音も聞こえないため、事故の可能性は低い。 三つ目ガードに差しかかり、渋滞の原因と沼津で鉄道高架事業が注目される理由が分かった。まだ異動後1カ月の自分が駅周辺の南北移動に不便さを感じるのだ。市民はどれほど待ち望んでいるか。高架化により、3ガードは車線数
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池田柊線 全線開通 新東名に直結、利便性向上 長泉で式典
JR三島駅北口周辺から長泉町の国道246号を東西に結ぶ都市計画道路「池田柊線」が18日、全線開通した。同町東部から新東名高速道長泉沼津インターチェンジ(IC)や東名高速道沼津ICへの利便性が向上し、周辺道路の混雑緩和や企業立地など地域振興が期待される。 今回の開通区間は、いずれも同町下長窪の国道246号陣場交差点から町道城山尾尻線との交差部までの360メートルで、事業費は約27億円。2月に完成した都市計画道路谷田幸原線などと合わせ、県道三島裾野線から新東名長泉沼津ICまでが直結し、長泉町内の東西交通が改善する。 同町下長窪で開かれた開通式には国土交通省や県、町などの関係者が出席し、テープカッ
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奨学生の私立高卒業報告 静岡新聞放送財団「大学でも頑張りたい」
静岡新聞社・静岡放送が設立した「静岡新聞放送奨学財団」は13日、県東部の私立高校を卒業した奨学生を対象に卒業報告会を沼津市のサンフロントで開いた。財団初の卒業生が高校生活の思い出やこれからの抱負を語った。 報告会には奨学生3人が出席。卒業報告とともに「高校生活の幅が広がった」「やりたかったことに打ち込めた」と振り返り、「努力を忘れず大学でも頑張りたい」「教員になって東部を盛り上げたい」などと将来への抱負を述べた。 財団は卒業記念品として名前入りのペンケースを奨学生に贈った。財団の大石剛代表理事は「夢や目標を目指しながら、『静岡を盛り上げるために貢献する』という思いを持ち続けてほしい」と話
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⚽J3沼津 中山監督、初陣勝利ならず 讃岐に0ー1
中山雅史新監督率いるJ3沼津は5日、敵地で開幕戦を迎え、讃岐に0―1で敗れて初陣を勝利で飾れなかった。 沼津は前半、枠内に何度もシュートを放ってゴールを脅かしたものの、讃岐の守りを崩せなかった。試合終了間際の後半45分、讃岐に先制点を許し、そのまま無得点で敗れた。 次節の12日はホームで富山と対戦する。
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来春卒業生に会社説明 沼津高専就職祭 県内外52社がブース
沼津市大岡の沼津高専を2024年春に卒業する生徒を対象にした合同企業説明会「沼津高専就職祭」(静岡新聞社主催・沼津高専協力)が3日、同市のキラメッセぬまづで開かれた。 製造業や技術開発など県内外の企業や団体52社がブースを設けた。各社の採用担当者が組織体制や業務内容、求める人物像などを各ブースで5回に分けて説明した。 参加した本科4年生と専攻科1年生計約220人は、興味のあるブースを訪れ、メモを取りながら熱心に耳を傾けた。同校の女子生徒(18)は「これを機に、就職について本格的に考えなくてはと思った」と話した。
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今川義元杯静岡市民囲碁大会 団体戦、葵区が優勝
駿府城を中心に囲碁を広く普及したとされる今川義元の功績をたたえる「今川義元杯静岡市民囲碁大会」(同市主催)が23日、静岡市民文化会館で開かれた。10~90代の62人が団体戦や個人戦自由対局で熱戦を展開した。 葵、駿河、清水区で争った団体戦は3人一組で各区から4チームずつ出場し、区ごとに合計の勝利数を競った。駿河区は計6勝、清水区は計4勝で最多の計14勝を収めた葵区が団体戦で優勝した。個人戦自由対局で3勝以上の成績を収めた出場者に賞品を贈った。 個人戦に出場した葵区の望月勲さん(80)は「子どもから大人が一緒に競う大会は珍しい。いい力試しになる」と話した。
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富士山周辺の特色探求 地元児童「登山口サミット」成果報告
富士山の登山口に近い静岡、山梨両県の4小学校の児童はこのほど、地域の特色を考え自分たちにできることを探る「富士山登山口子供サミットプロジェクト」の成果報告会をオンラインで行った。 参加したのは富士宮市の大宮小、小山町の須走小、御殿場市の印野小、山梨県富士吉田市の吉田小の6年生。児童らは昨年4月から、富士山周辺の生き物や観光施設について探求してきた。 報告会で各校児童は、地元旅館で人気の食べ物を調査してパンフレットを作成したり、観光施設の清掃をして訪れた人の意見を聞いたりした活動を発表。野鳥の調査を通して、富士山の周辺では木の実などの食べ物や巣作りの材料が豊富で生き物が過ごしやすい環境が整
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こま回し 時間や技競う 静岡・葵区で大会 児童「ゲームより楽しい」
子どもに昔遊びの楽しさを伝える「子ども生き生き遊び研究室」(静岡市駿河区)は11日、同市葵区の麻機児童館でこま回し大会を開いた。同館を利用する児童約10人がこまの回った時間や技を競い合った。 児童らは一斉にこまを投げ、誰が長くこまを回すことができるか競ったり、トレーや菓子缶の上など、限られた範囲でこまを回したりした。 麻機小3年近藤洸さん(9)は「空中手のせ」という高い難度の技に挑戦し、成功させた。近藤さんは「何回も練習すると上手になるのが分かる。ゲームより楽しい」と声を弾ませた。 同研究室は県内の小学校や保育園、児童館でお手玉や折り紙など昔遊びの出前授業をしている。小林泰之代表(78
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平和の尊さ発信へ 生徒が写真展企画 静岡雙葉中・高
平和の尊さを発信する静岡雙葉中・高(静岡市葵区)の「PEACEプロジェクト」は17日まで、ミャンマーやウクライナなどに住む人の暮らしや風景をテーマにした写真展を同校で開いている。 ミャンマー国軍のクーデターから2年、ロシアによるウクライナ侵攻から1年を迎えるタイミングで平和のあり方を考えようと企画した。写真家の川口敏彦さんらが出品し、各国の美しい風景や戦争によって変わり果てた街などを写した約130点が並ぶ。 特別企画としてこのほど、川口さんを同校に招き座談会が行われた。川口さんはミャンマーなど現地の厳しい状況や歴史的な背景を説明し、「足を運んで、住む土地によって平和のあり方は異なると思っ
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「蝶と朝顔」出版 著者、思い語る 静岡・葵区でトークショー
静岡市葵区鷹匠の書店「ひばりブックス」で12日、南伊豆町出身の画家矢谷長治の生涯を追った本「蝶と朝顔」の出版を記念したトークショーが開かれた。店内に展示された矢谷の絵画を前に、この本の著者で伊東市の出版社「子鹿社」の編集者田辺詩野さんが執筆の際の思いを語った。 出版関係者や書店の常連客ら約30人が参加した。田辺さんは矢谷の死後、作品に感銘を受けて人物像を探ろうと情報収集を始めた。残っている資料や矢谷と関わりのあった人をたどって取材し、本を完成させたと説明。「矢谷の人物像は謎のままだが、執筆を通して矢谷が描こうとしていたものが分かった気がする」と話した。 本の題名でもある矢谷の絵画「蝶と朝
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生徒が「スイーツ店長」に 常葉大橘高 育てたサツマイモ商品販売
常葉大橘高の英数科1、2年生の有志が11日、同市葵区の焼き芋販売店「いもじぇんぬ」で、同校で育てたサツマイモで作ったスイーツを販売した。12日までの2日間限定で、生徒が店長として店頭に立つ。 生徒らは校内の空きスペースを有効活用するため、栽培しやすくて幅広い年代に人気のあるサツマイモに着目して、昨年5月から人気品種「シルクスイート」を育ててきた。 サツマイモで地域も盛り上げようと、同店の協力で商品化にも取り組んだ。 店頭には、焼き芋(税込み250円)、焼き芋に黒蜜をかけた「おいもカップ」(同350円)と「おいもでアイス」(同500円)の3種類が並んだ。 地元の幼稚園、小学校などにチラ
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ひとり親 新児童にランドセルを寄贈 静岡駿府ライオンズクラブ
静岡駿府ライオンズクラブ(村田明博会長)は8日、ひとり親家庭の当事者団体「静岡市母子寡婦福祉会」会員で、来年度、小学校に入学する予定の子どもがいる家庭にランドセル計5個を寄贈した。静岡市葵区で贈呈式が開かれ、同福祉会の増田真理江理事長らが受け取った。 ランドセルは新入学児童がそれぞれ選んだ色で、希望者には名前のイニシャルを入れた。贈呈式で増田理事長は「小学校入学は子どもにとって節目。思い出に残るプレゼントになる」と感謝した。 同クラブが2016年から始めた取り組みで、ライオンズクラブ国際財団の交付金を活用して寄贈している。村田会長は「子どもが喜んでくれると、自分たちもうれしい」と話した。
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「探求」3年間の集大成 静岡雙葉高2年生が発表
静岡雙葉高(静岡市葵区)は10日、2年生が中学3年次から3年間にわたって探求したテーマの成果発表会を同校で開いた。 2年生約130人は個人やグループに分かれ、「生命科学」「科学技術」「社会科学」「国際教養」の4テーマから一つを選び、各自で課題を見つけて研究に取り組んできた。 成果はポスターや口頭で発表。日本で同性婚ができない理由、3Dプリンターを用いて校舎の模型を作成する方法、色があせるメカニズムなど、多様なテーマを探究した。英語による発表もあった。 子どもの主体性を重視したオルタナティブスクールの教育を探求した藁科美有さん(17)は「授業ではこんなにじっくり一つのことを研究したことが
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CGで交通安全再確認 高齢ドライバー対象に教室 静岡・グランシップ
静岡県と静岡市、市シルバー人材センターは9日、高齢ドライバーを対象にした交通安全教室を同市駿河区のグランシップで開いた。同センターの会員約50人が参加。自転車の交通マナーを再確認し、CG動画を活用した自動車運転時の危険予測トレーニングを行った。 参加者らは交通指導員から、自転車での走行時は左側を通行する▽横断歩道を渡るときは降りる▽夜間はライトを点灯する-といった基本ルールの説明を受けた後、トレーニングを実施した。CG動画は自動車の走行中に運転席から見える景色を再現。参加者らは動画を見ながら、事故が起こる危険性のある場面を予測した。 同区の中尾謙次さん(77)は「動画の予測を通して、日ご
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カップ麺や菓子 食品60キロを寄付 小さな親切静岡県本部
「小さな親切」運動静岡県本部は8日、家庭から余った食品の寄付を受け付ける「フードドライブ」を行って集めた食品約60キロをNPO法人フードバンクふじのくに(静岡市葵区)に寄付した。食品は市町の社会福祉協議会などを通して生活困窮者に届けられる。 寄付したのは同本部が1月下旬にフードドライブで集めたカップ麺や菓子、缶詰など、消費期限まで2カ月以上ある未開封の食品。同区の県総合社会福祉会館で開いた贈呈式で、同NPOの池冨彰副理事長は「心温まる品物。大切に届ける」と感謝した。 同本部が食品ロス削減を目指して始めた環境保全活動の一環で、寄付は2回目。大畑佳彦事務局長は「食品を必要とする人に届けたいと
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防災・減災の学び発表 駿河総合高2年 冊子やポスター作製
駿河総合高(静岡市駿河区)の2年生が30日、防災・減災について学ぶ「地域防災コミュニティプロジェクト」の最終報告会を同校で開いた。 生徒約240人は昨年6月、4人一組のグループをつくり、市役所や消防署、子育て支援センターなどでフィールドワークを実施した。この日は訪れた先で見つけた課題の解決策を発表した。 各グループは、赤ちゃん用防災バッグを広く知ってもらうために冊子を作製したり、住宅用火災警報器の設置率を上げるためにポスターを制作したりした活動を説明した。 保育施設を訪問した塩津吏那さん(16)は昨年の台風15号で自宅が断水の被害に遭った経験から、災害時のトイレ問題をテーマに探究。段ボ
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救急、救助出動最多 静岡市消防局 2022年まとめ
静岡市消防局は27日までに、2022年の救急統計と火災発生状況の速報値をまとめ、県中部5市町に広域化した2016年以降で救急出動件数、救助出動件数がともに過去最多だったと明らかにした。火災件数は過去最少だった。 救急出動は前年比6535件増の4万5045件で、搬送者は同5643人増の4万904人。搬送者の6割以上が高齢者、4割以上が軽症だった。 救急出動が過去最多となったことについて、同消防局によると「新型コロナウイルス感染拡大の影響はあくまで一要因。交通事故による出動などが全体的に増えている」という。救助出動は同53件増の547件で、そのうち火災が148件と最も多かった。 火災件数は
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防災情報「見える化」 市職員が講演、自主防紹介も 7カ国の政府関係者、焼津で研修
独立行政法人国際協力機構(JICA)の研修の一環で、インドネシアやフィリピンなど7カ国の政府関係者12人が26日、焼津市消防防災センターを訪れ、市職員から防災対策や自主防災組織の活動などについて学んだ。 市地域防災課の見原汐音主事が同センターの役割として、有事の際に災害対策本部となり、大井川の様子をリアルタイムで写すモニターやドローンなどを活用して情報収集すると説明。「情報の『見える化』を推進し、もしもの時に迅速に対応できるよう工夫している」と強調した。 見原さんは1995年の阪神大震災で倒壊建物などから脱出して助かったケースのうち97%は自助、共助が占めていたとのデータを示した上で、「
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コロナ禍の出産 美食で元気に 焼津市立病院「お祝い膳」新しく
焼津市立総合病院は26日、コロナ禍に伴う面会制限などで出産を祝ってもらう機会が減った産婦を元気づけようとメニューを刷新した「お祝い膳」の試食会を同病院で行った。 昨年6月ごろから、同市のホテルアンビア松風閣と焼津グランドホテルの協力を得て試作を開始。牛肉や鳥肉、シラス、カツオなど県内産の食材を使い、日替わりで提供する7種類の新「お祝い膳」を完成させた。両ホテルの料理長らが食材や調理法を細かくアドバイスし、「(同病院栄養科職員の)情熱や本気度が伝わる料理」と高く評価された。 試食会には昨年、同病院の産科で実習した中部看護専門学校(同市)の3年生5人も参加し、「サーモンのパイ包み」と「静岡県
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交通事故死者 過去最少 2022年の静岡南署管内
静岡南署は25日の同署協議会(石田幸彦会長)で、昨年管内で発生した交通事故死者が過去最少の2人だったことを明らかにした。同協議会では今年1~3月の業務重点として、自転車事故と特殊詐欺被害の防止を推進する方針も決めた。 同署の統計記録が残る1955年以降、年間の交通事故死者数が最も少なかったのは2014年と21年の3人だった。死亡事故のうち1件は自転車による単独事故だった。 昨年の同署管内の人身事故は前年比30件増の1249件、自転車事故は同28件増の309件だった。特殊詐欺の認知件数は前年比7件増の30件で、被害額は2099万円増の8044万円。同署は昨年の自転車事故件数と特殊詐欺の認知
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社会福祉施設参加のまちづくり学ぶ 静岡市駿河区で研修会
静岡県知的障害者福祉協会は24日、会員となっている社会福祉施設の施設長らを招いた研修会を静岡市駿河区のグランシップで開いた。社会福祉法人「仏子園」(石川県)の清水愛美理事(50)が社会福祉施設が参加するまちづくりについて講演した。 施設長らの資質向上を図り、利用者の処遇向上につなげる狙い。清水理事は廃寺を施設利用者の働く温泉施設にリニューアルした同園の事業を紹介。「地域の特色や課題に目を向けて」と呼びかけ、後継者不足が懸念されるシイタケ農家の担い手として利用者が栽培、販売する取り組みも説明した。 同協会の天良昭彦副会長(63)は「共生社会実現への一つの道を示してもらった」と話した。 「
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若い力でまちづくり 静岡市駿河区の魅力発信 ワークショップ重ね成果発表
静岡市駿河区の区民意見聴取事業のワークショップ最終発表会が19日、同区役所で開かれた。地元自治会役員や大学生ら20~80代の約30人が「駿河区の魅力再発見」をテーマに事業案を説明した。 同事業は大学生ら若い力を生かしたまちづくりを住民が主体となって発案するのが目的。昨年11月から計4回のワークショップを重ね、同区の魅力や特色などを意見交換してきた。 最終発表会では、イチゴやしらすなどの特産品を売るイベントを開く▽大学生が中心となりSNS(交流サイト)で徳川家康ゆかりの地を発信する-などの案が出た。 全てのワークショップに参加した常葉大2年の天野菜月さん(20)は「異なる年代の方との意
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大工“弟子入り” くぎ打ちに苦戦 静岡・長田北小
静岡市駿河区の長田北小の6年生約80人が19日、同校で大工の仕事を体験した。静岡の木を身近に感じてもらおうと、地元の野沢工務店やNPO法人まちなびやなどが企画し、児童は職人に手ほどきを受けながらくぎ打ちに挑戦した。 同工務店の棟梁(とうりょう)我妻輝彦さん(44)が家が建つまでの工程を紹介した後、くぎ打ちを披露。「必ずくぎを見る」「まっすぐ打つ」といったコツを伝授した。 同法人の弓削幸恵理事長(53)はクイズを交えながら、二酸化炭素を吸収したり、水をためたりする森林の役割を説明した。 児童は5センチのくぎを角材に打ち込み、松永千波さん(12)は「くぎが曲がってしまった。思っていた以上
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記者コラム「清流」 爪痕は「見えない部分」に
台風15号で大規模な浸水被害に遭った静岡市清水区に足を運んだ。被災から3カ月後、道路に散らばった泥だらけの衣服や家具は撤去され、コインランドリーから行列は消えていた。港町は日常を取り戻したかのように見えた。 だが取材に入ると、すぐに思い違いだと分かった。その日は災害ボランティアの指揮をとる支援団体に同行した。70代女性の自宅は1階の断熱材や壁下にカビが生え、修理のために柱がむき出しになっていた。2階での生活に「上り下りがつらい」とうつむいた。土が薄く残るアパートで生活保護を受給しながら暮らしをつなぐ60代男性は「死んだ方が楽かも」と漏らした。 取材を通して見て聞いて、復興には時間がかかる
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がん検診受診率向上へ あいおい生命静岡営業部 オンラインで研修
三井住友海上あいおい生命保険静岡営業部は17日、県対がん協会の加藤薫事務局長を講師に招き、がん検診受診率向上のためのオンライン研修会を静岡市葵区で開いた。代理店の職員約100人がオンラインで参加した。 同社は昨年5月、県と「がん検診受診率50%以上」を達成するための協定を締結し、連携しながら啓発活動をしている。加藤さんは生涯のうちに日本人は2人に1人ががんになり、日本人女性は9人に1人が乳がんを患うとデータを紹介し、「がんは発見が困難な上、簡単に治療ができない。早期発見、治療につなげるためにも定期的に検診を」と訴えた。
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静岡人インタビュー「この人」 静岡県介護福祉士会会長に就任 水野公智さん(静岡市清水区)
昨年5月の理事会で副会長から昇格した。介護福祉士の上位資格である認定介護福祉士の資格を取得。静岡市駿河区の介護福祉施設に勤めながら、在宅介護についても学ぶため、聖隷クリストファー大大学院(浜松市北区)に通う。介護福祉士の資質向上や働きやすい環境づくりのために先頭に立つ。46歳。 ―福祉の世界に入ったきっかけは。 「専門学生時代、末期の大腸がんになった祖父の介護をした。当時の自分には排せつの補助などが苦痛だった。早く介護から解放されたいと思った直後に祖父が他界。『もっとできることがあったのではないか』という後悔の気持ちから、福祉の世界に入った」 ―会長として取り組むべきことは。 「会は
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静岡デザイン専門学校卒業生 絵画、写真作品展 22日まで葵区
静岡デザイン専門学校グラフィックデザイン科の卒業生6人による作品展が11日、静岡市葵区七間町の同校サテライトギャラリー「デザインファーム」で始まった。22日まで。 人、動物をアニメ風にパソコンで描いたデジタルイラストや水彩画などの絵画のほか、黒と赤の2色を基調とした花の写真、絵本などさまざまなジャンルの作品約60点を展示、販売している。 代表の小塚司さん(24)=同市清水区=は「学生時代から一人一人の技術が上がっている。作品を見て成長を感じてほしい」と話した。
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居住相談高止まり 低所得、高齢者の賃貸契約難しく 台風15号被災の静岡・清水区
昨年9月の台風15号で大規模な床上浸水が発生した静岡市清水区で、低所得者や高齢者ら「住宅確保要配慮者」から寄せられた直近12月の居住支援相談件数は19件と、発災以来、ほぼ同水準で推移していることが10日までに分かった。災害から3カ月がたっても生活拠点がままならない被災者の現状が浮き彫りになった格好。支援団体は「件数が多く、迅速な対応が難しい」と苦慮する。 同区で住宅確保要配慮者の居住支援を行うNPO法人「WAC(ワック)清水さわやかサービス」によると、昨年9~12月の新規居住相談は84件で、前年同期の約2倍。内訳は9月21件、10月24件、11月20件と高止まりが続く。 住宅確保要配慮者
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心動いた場面 洋画家が描く 静岡のギャラリー十夢で作品展
静岡市葵区の洋画家横井友子さん(66)の作品展が10日、同区のギャラリー十夢で始まった。15日まで。 人や花、動物などを色鮮やかに描いた油彩画や水彩画25点が並ぶ。女性とユリを描いた「開花」は縦約190センチ、横約160センチの大作。鑑賞した同市駿河区の小林志津子さん(72)は「背景のユリが透けている感じが好き。大きいのでインパクトがある」と声を弾ませた。 横井さんは「今までの自分の経験の中で、心が動いた場面を描いた。作品を見に足を運んでほしい」と話した。
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家康の甲冑 御朱印に 切り絵や金紙で表現、歴史感じて 久能山東照宮
徳川家康をまつる久能山東照宮(静岡市駿河区)でこのほど、家康が着用したと伝わる甲冑(かっちゅう)の切り絵がデザインされた御朱印(初穂料700円)の授与を始めた。 デザインされた甲冑は、桶狭間の戦いの前哨戦とされる「大高城の兵糧入れ」で、19歳だった家康が着用した「金陀美具足(きんだみぐそく)」。金紙で表現された金陀美具足は明治時代以降、江戸城から久能山東照宮に奉納された。御朱印には家康が亡くなった後に神としてまつられている東照宮の社殿も切り絵で施されている。姫岡恭彦宮司(64)は「家康公の歴史が感じられる御朱印」とPRしている。 切り絵には、2023年の大河ドラマ「どうする家康」で家康役
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徳川家康生誕480年祝う 大河主演の松本潤さんら参列 静岡・久能山東照宮で「誕辰祭」
徳川家康の誕生日にあたる26日、家康をまつる静岡市駿河区の久能山東照宮で「誕辰(たんしん)祭」が営まれた。行政、商工会議所の関係者など約50人が出席し、家康誕生480年の節目を祝った。来月から放送されるNHK大河ドラマ「どうする家康」で主演を務める松本潤さんら俳優3人も参列した。 誕辰祭は明治時代以降、国家安泰と平和祈願も兼ねて毎年行っている。家康が好んで食べたとされる赤飯や、家康の「お手植えミカン」の木から収穫されたミカンなどを本殿に供えた。 式典には榊原康政役の杉野遥亮さんと井伊直政役の板垣李光人さんも参加。2人と拝殿で手を合わせた松本さんは「静岡に訪れるたび、いかに家康公がこの土地
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聖夜の空にサプライズ 静岡市駿河区の企業 入院中の子どもへ花火
静岡市葵区の県立こども病院に入院している子どもに喜んでもらおうと、地元企業による「クリスマスサプライズ花火」が25日夜、同病院近くのあさはた緑地で行われた。大小無数の打ち上げ花火が聖夜を明るく彩った。 金属加工の村田ボーリング技研(同市駿河区)が企画し、同病院に呼び掛けて初めて実現した。約550発の花火が次々と打ち上げられ、赤や黄、緑などさまざまな色の大輪を咲かせた。同病院によると、多くの子どもたちは窓越しに空を見上げて約10分間のショーを満喫したという。 同社は新型コロナウイルス禍で疲弊した地元を元気づけようと2020年から年1回、市内で花火を企画している。村田光生社長(65)は「入院
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静岡南自家用車協 幼稚園に二輪車 交通安全教育に
静岡南自家用自動車協会(静岡市駿河区)は19日、交通安全教育に役立ててもらおうと同区の南八幡幼稚園に二輪車3台を贈った。同園で贈呈式が開かれ、園児約160人にお披露目された。 同協会の松林彰会長は「仲良く遊んで交通ルールを勉強してね」と代表園児へ目録を手渡した。園児らは感謝の気持ちを込めて園歌を響かせた。 松本幸真園長は「子どもたちが楽しみながら交通安全を学べる」と話した。
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ネット依存に注意 科学技術高でモラル講演 静岡
科学技術高(静岡市葵区)は19日、「ICTモラル教育講演会」を同校で開いた。青少年ネット教育アカデミー(同市駿河区)の斎上達理事が交流サイト(SNS)の正しい使い方やネット依存について説明し、1年生約320人が耳を傾けた。 斎上さんは過去の投稿が就職活動に影響を及ぼす可能性があることを指摘し「自分本位な使い方は避けて」と呼びかけた。またネット依存は集中力や判断力を低下させるとして、「ネットの次に好きなことを見つけて段階的に切り替えを」と強調した。 深津延玲さん(16)は「ネットに自分が使われているかもと感じた。運動が好きなので、少しずつ時間を増やしていきたい」と話した。
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港パワーズ(焼津)全国へ 静岡県綱引選手権
第41回県綱引選手権大会(県綱引連盟、静岡新聞社・静岡放送主催)が18日、静岡市駿河区の草薙総合運動場このはなアリーナで開かれた。焼津市の「港パワーズ」が推薦で、昨年の大会に続き2度目の全国大会出場を決めた。3年ぶりに小学生の部「竹千代杯」も開催し、静岡市清水区の「チーム長崎ジュニア」が優勝した。 港パワーズは選手8人の合計体重が600キロ以下の男子ライトミドル級のチーム。今大会は、体重制限のない一般男子の部の優勝チームと決勝エキシビションマッチを行い、勝利を収めた。 全国大会は来年3月に東京都内で開催される予定。昨年は新型コロナウイルス禍の影響で全国大会が中止となったため、港パワーズは
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クリスマスディナー 専門学生が提供 静岡県産食材でフルコース
静岡市葵区の鈴木学園中央調理製菓専門学校静岡校は14日、クリスマスディナーの営業を同校レストランで行った。上級調理経営学科と製菓衛生師科の2年生約20人が、県産食材を使った和食、洋食、中華のフルコースを振る舞った。 浜松市内で養殖されたキャビアやホワイトタマネギなどを使った料理7品とデザート2品のフルコース。デザート「和三盆のパンナコッタ」は香り付けした牛乳の泡で雪、飾りのあめ細工で氷を表現した。予約で集まった約20人の客が、店の雰囲気や彩り豊かな料理を楽しんだ。 調理を担当した芹沢すずさん(20)は「おいしいディナーで特別な時間を過ごしてもらいたい」と笑顔を見せた。
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年賀状で笑顔になってね 地域の高齢者宛て、心込めメッセージ 静岡・安倍口小児童
静岡市葵区の安倍口小で13日、地域に住む1人暮らしの高齢者に向けた年賀状づくりが行われた。全校児童が参加し、もらってうれしい年賀状を考えながら、心を込めてメッセージや来年の干支(えと)「卯(う)」の絵を書いた。 児童らはパソコンで年賀状のデザインや「あけましておめでとう」の英語を調べて下書き。「2023年」の文字にウサギの耳をつけたり、来年頑張りたいことをメッセージで添えたりと工夫し、色を塗ってカラフルに仕上げた。 事前に描く絵を決めていたという4年の海野馨さん(10)は「かわいい年賀状を送りたかった。絵を見て笑顔になってほしい」と頬を緩めた。 はがきは安倍口地区社会福祉推進協議会を通
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リンゴ50種類、手に取って感じて 静大キャンパスミュージアム
リンゴを研究している静岡大園芸イノベーション学研究室の松本和浩教授(45)らは、リンゴの展示会を静岡市駿河区の同大キャンパスミュージアムで始めた。23日まで。 生食用以外のリンゴの魅力も知ってもらおうと企画。色や形、大きさ、香りが異なる50種類のリンゴが並んだ。イギリスで一番生産量が多く、酸味がある加熱用リンゴ「ブラムリーシードリング」や、松本教授が育成した赤い果肉が特徴の「美紅(みく)」など珍しい品種も展示した。 松本教授は「リンゴの世界は広い。果物の多様性を手に取って感じてほしい」と呼びかける。
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ユーコープに厚労大臣感謝状 静岡県共同募金会
静岡県共同募金会はこのほど、赤い羽根共同募金の寄付を通して子どもの貧困支援に協力したとして生活協同組合ユーコープしずおか県本部(静岡市葵区)に厚生労働大臣感謝状を伝達した。同区の県総合社会福祉会館で贈呈式が行われた。 ユーコープは昨年1~6月、子どもの貧困や教育支援に役立てようと静岡、神奈川、山梨各県の組合員から書き損じはがきや未使用の切手を回収して換金。店頭に設置した募金箱などと合わせて計約300万円を同募金へ寄付した。寄付金は昨年度、クリスマスや新年会などの交流行事に役立てられた。 贈呈式で同会の影島秀明常務理事は「協力のおかげで、子どもたちは楽しい時間を過ごせたと思う」と感謝し、同
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北回廊の漆塗り替え完了 静岡浅間神社 40年ぶり「つや感じて」
国の重要文化財に指定されている建造物の改修工事を進める静岡浅間神社(静岡市葵区)は3年前から実施してきた「北回廊」の漆の塗り替え作業が完了し、7日、「北回廊竣功(しゅんこう)奉告祭」を行った。化粧直しされた建造物が市や工事関係者など約60人にお披露目された。 同神社は「20年かけての化粧直し」と銘打ち、2014年から境内にある重要文化財26棟の漆と彩色の塗り替えを実施している。北回廊の塗り替えは40年ぶりで、約1トンの漆が屋根や壁を鮮やかに彩った。権禰宜(ごんねぎ)の宇佐美洋二さんは「きれいに生まれ変わった。漆のつやや美しさを見て感じてほしい」と話した。 来年は「大拝殿」の改修工事に移る
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性の多様性知ろう LGBTパネル展 静岡市駿河区
LGBTなど性的少数者や性の多様性について紹介する「おしえて!LGBTパネル展」(県、県男女共同参画センター交流会議主催)が、静岡市駿河区の同センターあざれあで25日まで開かれている。 「身体の性」「心の性」など性を表す4要素をはじめとする基本知識や、当事者のインタビュー内容を載せたパネル、本を展示。性的少数者の関係団体が作製したリーフレットも並ぶ。県民に性の多様性について理解を深めてもらおうと、来年1月まで県内の公共図書館を巡回する。 同センター交流会議事業課の市川千尋さん(49)は「LGBTという言葉は少しずつ浸透してきてはいるものの、まだ理解できていない人もいる。差別の目はないか、
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臨床式「信頼される歯科衛生士に」 静岡市駿河区の専門学校
鈴木学園専門学校中央医療健康大学校(静岡市駿河区)は1日、これから歯科医院などで臨床実習に臨む歯科衛生学科2年生33人の「臨床式」を同区で開いた。2年生を代表して望月日弥葵さんが「信頼される歯科衛生士を目指して勉学に励む」と決意を新たにした。 3年生や保護者、教職員に見守られる中、一人一人が親火から点火したキャンドルを持ち、「最善を尽くし、歯科衛生の向上に努める」「技術を磨き、知識を吸収する」などと誓いの言葉を述べた。 鈴木啓之校長は「これからの経験が将来に生きてくるはず。臨床現場で目標となる歯科衛生士を見つけて」と激励した。
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女性が働きやすい建設業界へ 静岡市駿河区で講演会
静岡市は29日、女性が働きやすい建設業界を目指して「建設業女性技術者講演会」と意見交換会を同市駿河区で開いた。日本セルフエスティーム普及協会(東京都)の須田彩さんが、自己肯定感をテーマに講演した。 女性ならではの悩みや情報共有の場をつくり、女性技術者のネットワークを構築することが目的。建設業関係者約60人が参加した。 須田さんは建設業に従事していた自身の経験から、女性技術者自身にも「建設業は男性が中心」という思い込みがあると言及。風通しの良い職場にするためには「無意識の思い込みをなくして、自己肯定感をあげる必要がある」と強調した。 講演会後はグループに分かれて、建設業界に入ったきっかけ
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スポーツ通じ多様さ理解 静岡聴覚特支学校と大河内小児童 「リアル野球盤」で交流
静岡市は29日、子どもたちのスポーツへの関心を高め、障害者への理解を深めてもらおうと「スポーツ交流会」を駿河区の静岡聴覚特別支援学校で行った。同校と葵区の大河内小の児童約30人が、ニュースポーツ「リアル野球盤」を楽しんだ。 両校の3、4年生でつくる実行委員会が7月からオンラインで打ち合わせを重ねて準備。同特別支援学校の児童は交流会の運営、大河内小の児童はリアル野球盤で使う道具作りを担当した。 リアル野球盤は、卓上で行う野球盤のルールを使い、実際に人が広い空間で行う。児童らは手作りバットを振り、赤、青、黄、無色の得点が書かれたペットボトルを狙って打球を放った。ホームランの赤色ペットボトルに
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心臓病患者の生活記録を 子ども守る会静岡県支部、冊子作成
全国心臓病の子どもを守る会静岡県支部は、先天性心疾患患者の病歴など生活全般を記録する冊子「ハートファイル」を作成した。清水裕子副代表が20日、静岡市葵区で開かれた支部主催の講演会で、自身の経験を基に「移行医療や親の亡き後に備えて活用してほしい」と訴えた。 清水副代表は作成に至った経緯を説明。重度の心臓病を患う娘の障害年金を申請する際、「母子手帳と日記だけでは記録が不十分だった」と振り返り、「自分が守れなくなった時のためにも、子どもにきちんと残すことが大切」と強調した。 同ファイルは検診や予防接種、学校での生活記録など20項目で構成。病児者に合わせて項目を選択、追加できるよう支部のホームペ
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松坂屋静岡店 90周年でトークショー 県内5人、ものづくり語る
静岡市葵区の松坂屋静岡店は19日、開店90周年を記念したトークショーを行った。ファッションデザイナーや板金屋など、県内でジャンルの異なる仕事に就く5人が登壇し、ものづくりへの思いや静岡の魅力を語った。 島田市を拠点とするファッションデザイナー村松啓市さんは自身が手がけるブランドを「糸や布まで一貫してデザインできるところが強み」と紹介。静岡の魅力は人の温かさにあるとし、「周りに支えられて、ここまでファッションデザイナーを続けることができた」と話した。 トークショー後、登壇した5人と来場者との交流会が開かれた。
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交通遺児支援や緑化活動に寄付 静岡県トラック協会
静岡県トラック協会(佐野寛会長)は17日、交通遺児等育成基金に74万9千円、「緑の募金」に10万円寄付した。静岡市駿河区で贈呈式が開かれた。 佐野会長が、自動車事故対策機構静岡支所の若山環チーフと県グリーンバンクの鈴木一雄理事長にそれぞれ目録を手渡した。寄付金は今後、交通遺児の支援や緑化活動などに役立てられる予定。
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ポイント巡り歴史文化学ぶ ロゲイニング、親子で楽しく 静岡
静岡市PTA連絡協議会は19日、創設20周年を記念し、静岡市葵区の駿府城公園を拠点に各ポイントを回って得点を競う「親子ロゲイニング大会」を開いた。親子54組が参加し、地図を片手に写真で示された場所を探して、得点を集めた。 同協議会は、ロゲイニングを通して地元の魅力を再発見してもらおうと、石碑や博物館、神社など約60カ所をポイントに選んだ。参加した親子らは制限時間内に効率よく場所を回るため、スタート前に作戦会議。よりポイントの高い場所を回れるよう、地図でルートを考えた。 安東小5年の増田結月さんは「一番高いポイントを狙いたい」と意気込んだ。同協議会の鈴木智之実行委員長(56)は「親子で楽し
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アフガン通し平和学ぶ 静岡雙葉、前大使招く 世界情勢講演会
平和の尊さを発信する静岡雙葉中・高(静岡市葵区)の「PEACEプロジェクト」のメンバーはこのほど、前アフガニスタン大使バシール・モハバットさんを講師に招き、「アフガニスタンの歴史と今」を学ぶ講演会を同校講堂で開いた。 同プロジェクトはロシアのウクライナ侵攻をきっかけに発足。世界各国の情勢を知り、平和について考えるイベントを行っている。 バシールさんはアフガニスタンにも四季やおもてなし文化があり、日本と似ていると紹介。旧ソ連のアフガニスタン軍事介入で普通の生活が送れなかった当時の状況と現在のウクライナの様子も似ていると説明した上で、「希望は絶対になくならない」と強調した。 同プロジェクト
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相続登記の申請 JR静岡駅で広報 静岡地方法務局
「いい遺言の日」の15日、静岡地方法務局は土地所有者の把握が困難となる「所有者不明土地問題」を解消するため、JR静岡駅構内で相続登記の申請と遺言書の利用を呼びかける広報活動をした。 同局の職員約12人が参加。マスコットキャラクターとともに2024年から相続登記の申請が義務化されることを周知するチラシを通行人に配った。福田克則局長は「次の世代に財産をきちんと引き継いでほしい」と話した。 同局は、相続登記の未了は適切な管理がされない空き家が増加する要因でもあると指摘。遺言書の利用が進むと残された家族に遺産の権利が早期に確定し、所有者不明土地問題の解決や空き家の減少につながることが期待されてい
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出勤前に清掃活動 会社員ら1380人参加 静岡市葵区
静岡市中心街の活性化を推進する「I Love しずおか協議会」(沼田千晴会長)は10日、同市葵区の青葉シンボルロードやJR静岡駅周辺などで清掃活動「おまちクリーンキャンペーン」を行った。出勤前のサラリーマンや市職員など86社・団体から約1380人が参加し、ごみを拾い集めた。 18日から始まる青葉シンボルロードのイルミネーションを心地よく楽しんでもらおうと実施した。参加者は配布されたトングでビルの隙間や脇道などのごみを拾い、3カ所に設けられた集積所で分別した。清田冬樹さん(51)は「仕事でよく通るエリア。少しでも協力したいと思った」と笑顔を見せた。 沼田会長は「きれいな街で過ごすことで、地
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ホームステイ 静岡の国際交流団体 設立40周年祝う
世界各国でホームステイによる国際交流に取り組む「ザ・フレンドシップフォース・オブ静岡」は8日、設立40周年記念式典を静岡市葵区で開いた。会員など45人がこれまでの活動を振り返り、節目を祝った。 ザ・フレンドシップフォースは世界各地に団体があり、ホームステイを通じて草の根の市民交流を続けている。静岡は、国内では東京と新潟に次ぐ古株という。新型コロナウイルスの影響で渡航が困難になってからは、英会話の講師を招いたり、月1回オンライン交流会を開いたりしている。 式典では新会員を紹介する記念誌が配布され、会員が歌や三味線演奏を披露した。鈴木靖子会長は「みなさんの英会話学習に対する熱意から国際交流へ
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本山茶味わって 静岡・駿府城公園紅葉山庭園でお茶まつり
静岡市の山間地で生産される本山茶を味わう「駿府本山秋のお茶まつり」(駿府本山お茶まつり委員会主催)が5日、同市葵区の駿府城公園紅葉山庭園と市歴史博物館で始まった。6日まで。 新型コロナウイルスの影響で開催は3年ぶり。会場では、生産者が丁寧に入れたこだわりのお茶を来場者が味わった。生産者が本山茶の歴史や製造法、入れ方も紹介している。 庭園の外には、抹茶ひきや手揉み体験のコーナーが設けられ、親子連れが茶に触れて、香りを楽しんだ。 庭園の茶室に訪れた同区の小柳愛子さん(25)は「甘みやだしのような深い香りを感じた。家で入れるお茶とは比べものにならない」と笑顔を見せた。 呈茶はお菓子付きで1
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日本平動物園で児童ガイド 静岡・東豊田小5年生 生態調べ準備
静岡市駿河区の東豊田小5年生約110人が4日、同区の日本平動物園で動物について解説するスポットガイドを務めた。担当する動物の生態を調べるなど6月から準備してきたといい、成果を披露した。 児童はハクトウワシが翼を広げた長さをひもで示したり、カピバラが1日に食べるえさの重さが水の入ったペットボトル何本分になるかクイズを出したりした。写真や手製のポスターなどでも来園者に紹介した。 佐野海空さん(11)は「具体的なもので表すことで分かりやすくなると思った」と声を弾ませた。 同園企画係の野田邦洋主任主事は「一生懸命準備してきたことが伝わった。動物に興味を持つきっかけになってくれれば」と話した。
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あおい塔 オレンジ色に 児童虐待防止へ啓発 静岡市役所
11月の児童虐待防止推進月間に合わせ、静岡市は1日から、市役所静岡庁舎本館ドーム「あおい塔」のオレンジライトアップを始めた。 オレンジ色は子どもの明るい未来を表す児童虐待防止のシンボルカラー。日没の午後5時ごろから午後10時まで点灯する。1~10日と25~30日にオレンジ色の単色で照らすほか、12~25日の「女性に対する暴力をなくす運動」期間中は、暴力根絶のシンボルカラーである紫色と合わせてライトアップする。 市子ども家庭課の栗田里紗さんは「ライトアップが児童虐待防止を考えるきっかけになれば」と期待した。
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在来作物 受け継ごう 静岡農高生、児童に研究室案内やクイズ
静岡農高(静岡市葵区)生物工学部は31日、小学校との連携事業として千代田小(同区)3年生を対象に、同市の在来作物を学んでもらう授業を同高の農場や研究室で行った。部員18人がクイズなどを通して在来作物の魅力を児童に伝えた。 在来作物はその土地で栽培され、種や苗が保存されて受け継がれてきた作物。同部は栽培者が減少して在来作物が途絶えることに危機感を持ち、植物組織培養などで在来作物を保護している。 部員は「かつぶし芋」「すじなし豆」を育てている畑や、「緑小豆」などを培養している研究室を案内。在来作物の名前から、特徴を考えるクイズを出題した。児童らは部員が作ったワークシートに熱心にメモを取った
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家康ゆかり「お茶壷道中行列」 静岡・久能山東照宮 本山茶を奉納
茶生産者やJA関係者らでつくる駿府本山お茶まつり委員会は30日、徳川家康ゆかりの「お茶壺(つぼ)道中行列」を静岡市駿河区の久能山東照宮で行った。奉行や茶娘などの時代衣装を身にまとった茶業関係者約30人が、熟成させた静岡本山茶を詰めた茶つぼをかごに入れて、社務所前から拝殿を練り歩いた。 家康がつぼに詰めた新茶を海抜が1200メートルある冷涼な井川大日峠の「お茶蔵」で熟成させ、秋に取り出して茶会で振る舞ったという故事にちなんだ行事。茶業関係者らは今年も5月に「茶詰めの儀」でつぼに本山茶の新茶を詰め、お茶蔵で半年熟成していた。 この日は井川大日峠での「蔵出しの儀」を経て、久能山東照宮へ茶つぼを
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ドローン操縦に熱中 静岡・千代田小児童 ゲーム感覚で学ぶ
静岡市葵区の千代田小は27日、キャリア教育の一環で6年生を対象にドローン教室を開いた。同区のドローンスクール「スカイファイトスタジオ静岡」のスタッフを講師に招き、児童約150人がドローンの活用法や操縦法を学んだ。 児童らはスタッフから操縦法を教えてもらった後、小型のドローンを操縦。数メートル離れたボウリングのピン型の的へドローンを当てるゲームに熱中した。6年の渡部倫太郎君は「上手にコントロールできなかったけど楽しかった」と振り返った。 操縦体験後は、6年生の全クラスが将来的にドローンが物資の輸送を担うことなどを学ぶ講習を受けた。 講師を務めた山本香里さん(42)は「体験を通してドローン
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翠城会出品の多彩な書並ぶ 30日まで、静岡市役所市民ギャラリー
静岡県内の書道愛好家でつくる「翠城会」の作品展が27日、静岡市役所市民ギャラリーで始まった。県書道連盟の会長を務めた故山本翠城さんの門下生ら11人が約50点を出品した。30日まで。 漢詩や俳句などの書のほか、季節の花や干支(えと)を描いた俳画などを展示し、書の多彩な楽しみ方を紹介している。墨をはじく特殊な液体を使い、背景が黒、文字が白と色を反転させた作品も並ぶ。 藤原岳城会長(80)は「形にとらわれない作品ばかり。お部屋に飾りたくなるような書が見つかるはず」と来場を呼びかける。
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静高柔道部OB会130年記念 中高生らと合同練習
静岡高柔道部OB会はこのほど、同部の創立130年を記念した合同練習会を静岡市葵区の同校で開いた。指導者や中高校生など64人が乱取りや打ち込み稽古に汗を流した。 技術向上を目的に、実戦を意識した打ち込みや寝技の稽古に取り組んだ。参加者には記念誌も配布した。 同校柔道部は、旧制静岡中時代の1891(明治24)年に創立した「柔克会」が前身。現在は部員が3人のため、練習に限界があるという。 石田康次朗部長(16)=2年=は「このような機会をつくってくれてうれしい。次の大会に生かしたい」と声を弾ませた。望月敏男会長(78)は「稽古は心身の鍛錬。本気で臨むことの大切さを感じてもらいたい」と話した。
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水防災 避難行動考える 駿河総合高×静岡北特支南の丘分校
静岡市駿河区の駿河総合高で21日、2年生有志12人による水防災授業が行われた。「共生共育」の一環で、同校と静岡北特別支援学校南の丘分校2年生の生徒56人が一緒に災害時の情報収集の方法や避難のタイミングについて学んだ。 生徒有志らは水防災教育学生サポーターの静岡大の学生から助言をもらい、9月から準備。授業ではクイズを交えながら、台風の接近を想定し、警戒レベルの各段階でどのような避難行動を取るべきかを議論した。 生徒はブレーカーを落としたり、ハザードマップを確認したりするタイミングを話し合った。国土交通省静岡河川事務所などが作製した教材も使用した。南の丘分校の藤浪脩二さん(16)は「最近台風
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しずおか新聞感想文コンクール 49点審査、12月結果発表
静岡県内の小中高校生を対象にした2022年度しずおか新聞感想文コンクール(静岡新聞社・静岡放送主催、県教委など後援、静新会協力)の最終審査会が21日、静岡市駿河区の静岡 新聞放送会館で開かれた。 小学生、中学生、高校生の3部門に計6310点の応募があった。審査委員長の柴雅房県立中央図書館長ら8人の審査委員が、2次審査を通過した49点の中から最優秀賞や優秀賞を選んだ。今回はロシアによるウクライナ侵攻やSDGs(持続可能な開発目標)、ジェンダーレス社会などの記事を選んだ作品が目立った。 新聞を通じて活字に親しみ、読解力や思考力、表現力を養うとともに、地域や社会への関心を高めてもらおうと毎年開
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静岡市出身奏者ら聴衆魅了 静岡音楽館AOIで慈善コンサート
アイワ文化福祉財団(静岡市葵区)は20日夜、チャリティーコンサート(静岡新聞社・静岡放送後援)を同区の静岡音楽館AOIで開いた。約500人の来場者がバイオリンやハープの音の重なりに酔いしれた。 3月まで東京芸術大学長を務めたバイオリン奏者の沢和樹さんとその家族や、同市出身者としてハープ奏者の斎藤樹里さんとフルート奏者の古川はるなさんが出演。ドビュッシーの「フルート、ビオラとハープのためのソナタ」など全11曲を披露した。 コンサートの収益金は県内で文化芸術の振興や子どもたちを支援する団体に寄付される。
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校舎にデジタルアート 光の万華鏡世界へ 「後輩の思い出に」静岡英和女学院中・高の卒業生菱田さん
静岡市葵区の静岡英和女学院中・高で19日夜、壁などに映像を投影するプロジェクションマッピングの技術を活用したデジタルアートのイベントが開かれた。同校卒業生で宝塚大4年の菱田友里佳さん(21)らが「後輩たちの思い出になれば」と企画。中庭の校舎が光の世界に包まれた。 菱田さんは所属するゼミの仲間に協力してもらい、3月から準備。プロジェクションマッピングで4枚の絵を重ね合わせ、万華鏡の世界を表現した。校舎を背景に360度のデジタルアートを映し出した。吹奏楽部18人は「アナと雪の女王メドレー」など2曲を披露。生徒や保護者ら約200人の来場者が光と音の調和を楽しんだ。 菱田さんは「こんなに多くの
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熟年メッセージ大会 福島さん(浜松市中区)グランプリ
しずおか健康長寿財団と県はこのほど、県すこやか長寿祭熟年メッセージ大会(静岡新聞社・静岡放送後援)の審査会と表彰式を静岡市葵区の県総合社会福祉会館で開いた。グランプリに福島正義さん(浜松市中区)が輝いた。 熟年世代を対象に、自分の生き方や社会への呼びかけなどのメッセージを募集した。県内から29点の応募があり、書面やスピーチを審査した。 福島さんは浜松市の佐鳴湖のごみ問題をテーマに発表した。湖岸にごみが堆積した佐鳴湖に「住民として恥ずかしい」との思いを抱き、ごみゼロを目指して3年前から始めた清掃活動を紹介。「子どもたちが楽しめる佐鳴湖にしたい」と今後の目標を述べた。 このほかの主な入賞者
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92歳 1年かけ準備、仲間と絵画展 15日まで静岡市葵区
静岡市葵区のデイサービス「亀寿庵」で絵画を指導する利用者の大村光代さん(92)が15日まで、同区の西奈生涯学習センターで絵画の展示会を開いている。大村さんの活動を取り上げた昨年9月の本紙記事をきっかけに、同施設を利用する70~90代の仲間と初めて開催した。大村さんは「仲間と一緒に開くことができてうれしい」と頬を緩めた。 大村さんが60歳から描いてきた水彩画や、仲間による色鉛筆画など約90点の作品が来場者の目を楽しませている。仲間の作品は童画や美人画などで知られる中島潔さんの作品を模写した。 同施設の亀井正代表(62)によると、利用者が展示会開催を目標に1年かけて準備してきたという。作品を
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切子の世界楽しんで 静岡・亀山画廊、グラスなど110点並ぶ
都内を中心に活躍する切子作家ともかさん(27)の個展が24日まで、静岡市葵区鷹匠の亀山画廊で開かれている。グラスや花瓶などの生活雑貨やアクセサリーなど約110点を展示・販売している。 ガラスの表面を削って線や柄などの模様を入れる切子細工。吹きガラス職人にベースとなる赤や青、緑などの色を付けたグラスや皿の作製を依頼し、ともかさんが星や湾曲する線などの模様を入れてデザインしたという。 ともかさんは「カラフルな切子の世界を見て楽しんでほしい」と声を弾ませた。
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記者コラム「清流」 胸にひっかかる言葉
9月末、静岡市葵区呉服町の雑居ビル火災で死亡した男性消防士の消防葬が営まれた。火災発生から2カ月がたとうとしているが、どうしても胸に引っかかって忘れられない言葉がある。 「活動に問題はなかった」。火災から一夜明けた8月14日の記者会見。市消防局の担当者が口にした言葉に、耳を疑った。男性消防士所属の駿河特別高度救助隊は隊員同士を結ぶロープを付けていなかった。火元情報を関係者から聞き取っていたが、先行隊は方向の異なる部屋を捜索していた。何より殉職者を出している。何を根拠に「問題なし」と言い切るのか。 同局は事故調査委員会の報告書を2023年1月末までにまとめると発表した。徹底的な原因究明と再
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県定時制通信制高校発表大会 漆畑さん(科学技術)最優秀
静岡県内の定時制、通信制高校で学ぶ生徒の生活体験発表会(県定時制通信制高等学校長会など主催)がこのほど、静岡市葵区のアイセル21で開かれた。生徒らは学校生活を通して学んだことなどを発表。最優秀賞には科学技術高4年の漆畑美広さんが輝いた。 東、中、西部の各地区大会で選ばれた15人が出場。漆畑さんは亡くなった恩師との思い出をスピーチした。自身の中学時代を「不良のようだった」と振り返り、電気工事受験部顧問だった恩師との出会いをきっかけに資格試験に挑戦するなど「まじめになれた」と胸を張った。将来は電気工事の分野に進み「恩師のように熱心に仕事に取り組みたい」と語った。 優秀賞の受賞者は次の通り。
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高齢者の交通事故防止を JR静岡駅北口で啓発活動
静岡県交通安全対策協議会は29日、JR静岡駅北口地下広場で高齢者の交通事故防止を呼びかける街頭啓発活動を行った。 県や静岡中央署、交通安全協会静岡中央地区支部の担当者ら約10人が参加した。ポスターやのぼり旗を掲げ、反射材ストラップ付きライトを配布しながら通行人に注意喚起した。県くらし・環境部の森本礼子主査は「自分の身の安全を守るためにも反射材などをつけてほしい」と話した。 同署によると、県内の高齢者が絡んだ交通事故による死者は9月は8人で、前年に比べ増加しているという。
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共生社会実現へ 福祉の人材養成 静岡でフォーラム、事例学ぶ
障害の有無にかかわらず誰もが平等に尊重される社会の実現に向けた人材養成研修「共生社会フォーラム」(厚生労働省主催、県手をつなぐ育成会など主管)が29日、静岡市駿河区のグランシップで開かれた。福祉職関係者ら約100人が参加し、福祉サービスの質向上のための事例を学んだ。 2016年に起きた相模原市の知的障害者施設「津久井やまゆり園」での殺傷事件を受けて厚労省が始めた事業で、県内では初開催。 講師を務めたNPO法人アートコネクトしずおかの遠藤次朗理事は障害者による美術作品を紹介した。福祉施設には「個性や才能を持った利用者がいる」とし、「社会や人とのつながりをつくるためにアートを生かして」と強調
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給水支援に住民感謝 清水港に大型巡視船 清水海上保安部
断水が続いている静岡市清水区では、26日も区内各地で給水支援が行われた。 清水海上保安部は横浜海上保安部所属の大型巡視船「いず」を派遣し、計約520トンの給水支援を行った。同巡視船が清水港に災害派遣として訪れたのは東日本大震災以来。50台以上の車が開始前から列を作り、ドライブスルー方式で給水した。諏訪部正人さん(60)は「近くの給水所が終わっていたから来た。ありがたい」と感謝。清水海上保安部の戸田陽一部長は「水道が復旧するまでの間は続けていきたい」と意気込んだ。 国土交通省清水港湾事務所は港湾業務艇で御前崎港から清水港へ備蓄用飲料水を海上輸送した。同港で合計約1350リットル分のペットボ
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断水被害で緊急要望 静岡市に自民党清水支部、共産党市議団も
自民党静岡市清水支部(大村一雄支部長)と共産党静岡市議団(内田隆典団長)は26日、台風15号による静岡市清水区の断水に関し、市に対してそれぞれ緊急の申し入れを行った。 同支部は市有度生涯学習交流館(同区)で田辺信宏市長に要望書を提出。国や県、民間の力を活用した給水活動の拡充▽道路などインフラ設備の早期復旧▽地域の掲示板などを活用した紙での広報や同報無線での情報提供▽高齢者や障害者ら社会的弱者の水確保への配慮を求めた。大村支部長は「清水区民から切実な要望の声が多く届いている」と訴えた。 共産党市議団は市役所で学校や公民館、公園などへの仮設トイレや風呂施設の設置、備蓄の簡易トイレの有効活用な
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草薙大龍勢空高く 清水有度一小、二小児童 落下傘に「願い」
静岡県指定無形民俗文化財「草薙大龍勢」(草薙龍勢花火実行委員会など主催)が25日、静岡市清水区の草薙スポーツ広場周辺で開かれ、龍勢花火を打ち上げた。新型コロナウイルスの影響で開催は3年ぶり。清水有度第一小、第二小の児童らが目標や願いを込めて製作した「大落下傘」が、爆音とともに青空を舞った。 会場には、大会関係者や地域住民ら千人以上が集まった。15発の龍勢花火が、児童や草薙神社龍勢保存会のメンバーらのかけ声に合わせ、20分おきに1発ずつ空高く打ち上げられた。火薬が空中で爆発して落下傘が飛び出すと歓声が上がり、会場が拍手に包まれた。 同保存会の増田正彦会長(75)は久々に打ち上がった龍勢花火
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“県内産”のアクセサリー 東急ハンズ静岡で販売
静岡市葵区の東急ハンズ静岡店は10月11日まで県内を中心に活動している作家が製作したアクセサリーやインテリアグッズを販売する「静岡マルシェ」を開催している。 押し花のイヤリングや天然石のリングなどのユニークな作品に、買い物客が足を止めて見入っている。22日まではアクセサリーなどの小物類、23日以降は室内に香りを広げるディフューザーや、バックなどの生活雑貨などを中心に販売する。作家によるワークショップコーナーもあり、自分だけのオリジナル作品を製作できる。 同店の沢田智樹さん(25)は「地元で活躍している作家と話をして、作品の魅力を知ってほしい」と述べた。
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スポーツボランティア研修 話のきっかけが大切 静岡・葵区
静岡県は18日、ふじのくにスポーツボランティアの研修会を静岡市葵区で開催した。NPO法人日本スポーツボランティアネットワークの高尾都茂子さんらが講師を務め、スポーツボランティアに必要な基礎知識を伝授した。 ふじのくにスポーツボランティアは県がスポーツを支える人材確保のため今年1月に設立したばかり。主に県や市町が関わるスポーツイベントで活躍しており、研修会は初開催。 高尾さんはスポーツボランティアの活動現場では年齢や性別、国などさまざまな人と接する機会があると紹介。豊かなコミュニケーション能力が必要で「話のきっかけをつくることが大切」と強調した。 県スポーツ・文化観光部スポーツ局の太田亜
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竹工芸や藍染め 匠の技展示・販売 静岡駅の「駿府楽市」
静岡市の伝統工芸職人でつくる「しずおか匠(たくみ)の会」による「匠の技展」が27日まで、JR静岡駅構内のアスティ静岡西館「駿府楽市」で開かれている。竹細工や花器、ストールなど約150点を展示、販売している。 竹工芸は同市葵区の「然林房」が出品。静岡の竹細工は竹ひごを穴に通して組み上げるのが特徴という。同工房の野田日出国さんは「若い人に手に取ってもらえるようデザインにこだわった」と声を弾ませた。 同展では同市駿河区で駿河藍染めを手がける「増田あいぜん工房」の帽子や手ぬぐいなど、日常生活で使える作品も並んでいる。
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丁寧に洗米「親しまれる地酒に」 静岡平喜酒造、今年の仕込み始動
静岡平喜酒造(静岡市駿河区)は13日、同社の酒蔵で今年の酒造りをスタートさせた。初日は、こうじなどを作るために酒米を丁寧に量り、洗米作業を行った。戸塚堅二郎社長(35)は「地酒として親しんでもらえるものを作りたい」と意気込む。 同社は2012年に創業した新しい酒蔵。アルコール添加をせず、酒米とこうじ、水だけで酒を作ることにこだわっている。酒米には県産「誉富士」、水は同区の安倍川の伏流水を使用した。 洗米作業は酒米が水分をどれだけ吸ったかを管理しながら行った。戸塚社長は「酒造りの技術が出来に直結する。多くの人に地酒の魅力を知ってもらいたい」と頰を緩ませた。
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「シラス丼」ぺろり 用宗産の釜揚げ堪能 静岡でわくわく給食
静岡市は12日、市内の全公立小中学校に駿河区の用宗産の釜揚げシラスを使った「わくわく給食」を提供した。同区の長田南小では、児童らがご飯の上にシラスをのせて地元食材の味を楽しんだ。 わくわく給食は、子どもたちに地元への愛着と誇りを持ってもらおうと市学校給食課が企画し、市内産の食材を使って学校給食で特別メニューを提供している。本年度は6回予定し、今回は2回目。 特別メニューは釜揚げシラスと卵、刻みノリを自分でご飯にのせて食べる丼で、児童らは頬を緩ませながら口に運んだ。同校5年の竹下宗介君(11)は社会科見学で用宗漁港へ行ったことから「地元のシラスに興味を持っていた。食べることができてうれし
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パークラン100回目 120人、潮風の中で汗 静岡市駿河区
住友生命静岡支社の協力でパークランジャパンが主催するランニングイベントが10日、100回目を迎えた。約120人が参加し、静岡市駿河区の広野海岸公園で潮風を感じながら汗を流した。 好きなペースで5キロのウオーキングやランニングをする「パークラン」。1周1キロの公園内コースを参加者同士で励まし合いながら走り抜けた。 2019年11月から原則週1回続けているという。イベントディレクターの仁科斉さん(59)は「運動をする機会のない人でも参加できるイベント。これからも盛り上げていきたい」と話した。
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二輪車安全普及協会静岡支部が寄付 児童養護施設へ
静岡市二輪車安全普及協会静岡支部(田中政光会長)は31日、児童養護施設「静岡ホーム」(同市葵区)に25万円を寄付した。 同ホームで贈呈式が開かれ、同支部の発足時に二輪車販売店から集めた入会金の一部を、田中会長(74)が鈴木啓一施設長(59)に手渡した。 田中会長は「子どもの成長のために使ってほしい」と話し、鈴木施設長は「生活支援のために使わせていただく」と感謝した。
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投票模擬体験 選挙の流れ学ぶ 静岡北特別支援学校南の丘分校
静岡市の駿河区選挙管理委員会事務局は30日、「選挙の出前講座」を同区の静岡北特別支援学校南の丘分校で開いた。同分校の1~3年生約50人が選挙の歴史や選挙期間の流れなどを学んだ。 同事務局の梅田しおりさん(57)は若者の投票率が低い点に言及し、「選挙に参加しないと若者向けの政策がどんどん減っていく」と強調。実際の選挙で使われる記載台や投票箱で代表生徒2人に模擬投票を実演してもらい、選挙会場での流れを説明した。 模擬投票を行った3年の中島大地さん(18)は「投票は自分の意見を言うことができるチャンス」と来春の統一地方選の投票に前向きな姿勢を見せた。同分校の川崎みどり副校長は「生徒一人一人が
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視覚障害者の補助入門講座 静岡県視覚障害者情報支援センター
静岡県視覚障害者情報支援センターは24日、「視覚障害サポート・ボランティア入門講座」を静岡市葵区の県総合社会福祉会館で開いた。情報通信技術(ICT)の発達と視覚障害者を取り巻く環境の変化について紹介した。 土居由知センター長が講師を務めた。受講生6人は、パソコンやスマホの操作を音声でガイドしたり、画像を解析して音声化したりする機能を学習。点訳や音訳の技術を使うことで、視覚障害者の暮らしをサポートできることも教わった。 土居センター長は「ICTを活用することで、視覚障害者の情報アクセスが容易になる」と利点を説明した。
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指揮、上手にできるかな 静岡地区私立幼稚園PTA連 県警音楽隊を招き演奏会
静岡地区私立幼稚園PTA連合会は25日、県警音楽隊を招いた「ちびっこ祭り サマーコンサート」を静岡市葵区の市民文化会館で開いた。同市葵区と駿河区内の私立幼稚園の年長園児と家族約620人が来場し、音楽隊の奏でるハーモニーに耳を傾けた。 同音楽隊はフルートやクラリネットなどの楽器名や音色を紹介。「おどるポンポコリン」や「ドラえもん」など子どもになじみのある曲を演奏した。園児らはリズムに合わせて手拍子をしたり、体を揺らしたりしてコンサートを楽しんだ。 指揮者体験コーナーでは代表の園児2人が観客を前に指揮を披露。静岡聖母幼稚園の柳沢改君(6)は「楽しかった」と笑顔を見せ、静岡若葉幼稚園の林竜之介
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国道の清掃活動で県内外2社と協定 静岡国道事務所
国土交通省静岡国道事務所は23日、管轄する国道の清掃活動や道路環境向上のため、企業2社と「ボランティア・サポート・プログラム」の協定を締結した。静岡市葵区の同事務所で締結式を行った。 協定に基づき、同市清水区の国道1号沿いの歩道などで雑草除去に取り組む。障害福祉サービス事業を営むイデオモーター(同区)は、同社のサービス利用者に除草作業に協力してもらう。清掃機器メーカーのケルヒャージャパン(横浜市)は同プログラムのため除草機器を提供する。 締結式には同事務所の柳野和也所長、イデオモーターの浅井賢太郎管理者、ケルヒャージャパンの高橋陽介静岡営業所長らが出席した。柳野所長は協定締結で「地元住民
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10年前ウクライナ 人々の日常写す 静岡市葵区で個展
静岡市葵区のアマチュア写真家大石安任さん(84)の個展「ウクライナよき日」が23日、同区の県教育会館で始まった。2012年、ウクライナを訪れた際に撮った「人」に焦点を当てた写真約40枚が並ぶ。28日まで。 子どもが円になって遊んだり、男女が肩を組んだりしている写真など、ウクライナの人々の日常を切り取った。大石さんは「写真を見て、『ウクライナに一刻も早く日常生活が戻ってほしい』という思いになってくれれば」と話した。 同会館地下ギャラリーでも、2018年に大石さんがヨーロッパのライン川やドナウ川をクルージングした際のスナップ写真約10枚が展示されている。
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親子で調理「防災ランチ」 静岡県立大短期大学部でワークショップ
静岡県立大短期大学部は17日、災害時に水道やガスが止まった状況を想定し、カセットこんろなどを活用して料理する「防災ランチ」の体験型ワークショップを静岡市駿河区の同学部で開いた。 県民の日(21日)の関連事業として同学部で開かれた「けんたんわくわく体験会」の中で開催した。幼児や小中学生、保護者ら約35人が参加。学生が調理法をまとめたパスタやオムレツ、きな粉餅のレシピに沿って、食品保存用のポリ袋やカセットこんろなどを使って料理し、出来栄えを試食して確認した。 同学部社会福祉学科の江原勝幸准教授(60)は「手軽でおいしいレシピを学生が考えてくれた」と笑顔を見せた。
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能の所作「すり足」に挑戦 小学生が体験
静岡県文化財団などは17日、小学生が第一線で活躍する能楽師から芸能の特徴を学び、能の所作を体験するプログラム「能楽師に会いに行こう!」を静岡市駿河区のグランシップで行った。 観世流の山階弥右衛門さんが講師を務めた。山階さんは能面や装束の種類について説明した後、参加者に「すり足」を伝授。頭上に扇子を乗せ、頭が動かないように歩くことがポイントと強調した。能面や装束を身に着ける体験も行われ、参加者は能楽の世界を堪能した。 静岡市立東源台小5年の鈴木渚紗さん(10)は「能楽のことを深く知ることができてうれしかった」と笑顔を見せ、母さやかさん(45)は「貴重な体験ができた」と話した。 (社会部・
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印刷工場 親子で見学 大きな機械に「びっくり」 静岡
静岡市こどもクリエイティブタウンま・あ・るは11日、同市葵区の総合印刷会社「日興美術」の協力を得て、工場見学ツアーを同社の本社工場で開いた。市内の小学生と保護者10人が参加し、印刷の流れや仕組みについて理解を深めた。 参加者はカラー印刷が黒、青、赤、黄の4色の点で表現されていることをルーペで確認。工場内を見学し、4色の版を重ねフルカラーの印刷物ができあがることやインキが乾くのを防ぐために工場内の温度と湿度が一定に保たれていることなどを学んだ。 静岡市立東豊田小6年の山本莉央さんは「印刷機の大きさや音にびっくりした」と笑顔を見せ、母の祐子さんは「印刷物に対する見方が変わった」と工場見学を堪
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人物画家穂坂さん 女性中心に155点 静岡・葵区で個展
静岡市内を中心に活動している人物画家穂坂まさとしさん(72)のイラスト展が11日、同市葵区のギャラリーえざきで始まった。3年かけて描いた女性を中心とした人物画155点が並ぶ。16日まで。 目の色や光、髪の動きや艶をアクリル絵の具や水彩色鉛筆などを使って着色し、リアルに表現。赤やピンク、オレンジなどの暖色で女性に温かさを出している。穂坂さんは「女性の表情や雰囲気にこだわった。ぜひ足を運んで作品を見てくれれば」と話した。
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プロの演奏家と一体 県民参加型ステージ 静岡で「音楽の広場」
静岡県文化財団は7日、県民参加型の演奏会「音楽の広場2022」を静岡市駿河区のグランシップで開いた。県内各地から集結したアマチュア音楽家に加え、音楽やダンスに励む子どもたちが、プロの演奏家と一体となり、ステージを作り上げた。 この日のために166人で結成した「音楽の広場オーケストラ」と、ジュニアオーケストラ44人などがバッハ「G線上のアリア」やヘンデル「水上の音楽」など全15曲を演奏。約1100人の観客がバイオリンやフルートなどの音の重なりを楽しんだ。 浜松市出身で世界を舞台に活躍するピアニスト仲道郁代さんは、オーケストラと共にベートーベン「皇帝」を披露。仲道さんは「オーケストラのみなさ
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記者コラム「清流」 憧れの存在 いつか自分も
「羽生善治九段のように、終盤に強い将棋が指せるようになりたい」。7月末に静岡市駿河区で開催された将棋の「こども大会」で、優勝した小学生が目を輝かせながら、憧れの棋士を目標に掲げた言葉が印象に残った。 こども大会の後、同じ会場で羽生九段(51)と菅井竜也八段(30)が対局するプロ公式戦が行われた。菅井八段はこども大会について「初めて出た大きな将棋大会だった」と懐かしそうに振り返った。菅井八段は小学生時代に2度、同大会で優勝している。 プロと同様に棋譜の読み上げや大盤解説がある中、羽織はかまを着て堂々と対局した小学生の姿は立派な棋士に見えた。今回の優勝者らがプロ棋士となり、本県で凱旋(がいせ
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仕事の魅力 社会人に学ぶ 静岡、静岡東、清水東高生が対面
静岡市などは3日、静岡高、静岡東高、清水東高の1、2年生に、社会のさまざまな仕事について学んでもらう「キャリア形成プログラム」を市内で実施した。葵区の静岡商工会議所を中心とした静岡会場のプログラムでは、法律事務所や病院などで働く社会人8人に日ごろの業務内容などを尋ねた。 高校生の時から職業について考えるきっかけをつくり、地元での就職促進につなげる狙い。静岡、清水両会場で参加した生徒計33人は事前に質問事項をまとめた上で、講師と対面し、1日の業務内容や流れをインタビューした。市立静岡病院薬剤科の高井彩花さんは病院薬剤師の魅力について「患者の状態を継続的に見ることができる」と紹介した。 将来
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高校生、薬学「楽しい」 静岡県立大講座 実験や演習体験
静岡県立大薬学部は3、4の両日、高校生を対象にした薬学講座「夏休みファーマカレッジ」を静岡市駿河区の同大で開いた。県内の40人が薬学の実験や演習を体験した後、2日間の研究成果を発表した。 4人1グループとなり「薬の効きは遺伝子によって異なるのか」「最先端技術で分子を可視化しよう」など10分野について研究した。血液を固まりにくくする薬「ワルファリン」の効果について実験したグループは頬の粘膜の細胞からDNAを採取。薬を分解する代謝の度合いを分析して、薬の効き目に個人差があることを発表した。 将来、薬剤師や研究員を目指している清水南高3年の松浦莉子さんは「学校の授業では学べない、専門的な知識
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日本平動物園へプリンター寄贈 静清信用金庫
静清信用金庫はこのほど、子育て支援を目的とした静岡市との連携協定に基づき、日本平動物園(同市駿河区)にプリンター1台を寄贈した。 同園で行った贈呈式で、同信金の鈴木義行理事が竹下秀人園長に目録を手渡した。鈴木理事は「運営や子育て支援に役立てていただければ」と話した。竹下園長は同協定が2016年10月に結ばれて継続していることに言及し、「これまで以上に関係を密にしていきたい」と感謝した。
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ワニの食事の様子公開 静岡・日本平動物園で夏休みイベント
日本平動物園は30日、夏休み期間イベント「夏の動物園まつり」を静岡市駿河区の同園で始めた。初日はワニの食事の様子を公開し、多くの親子連れが観察を楽しんだ。 同日正午ごろ、園舎内で飼育員がワニの一種「クチヒロカイマン」に馬肉400グラムを与えた。来園者は餌に食らいつくワニの様子を見ながら、写真や動画を撮影した。児童らは「すごい」「意外と動きが遅い」と歓声を上げた。 ワニを目当てに訪れたという藤枝市立葉梨小5年の神戸優維さん(10)は「食事を見ることができて良かった」と喜んでいた。 夏の動物園まつりは8月28日まで。鳥類や動物の餌やり観察、園舎見学などの各種イベントを予定する。
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羽生九段2回戦へ 攻める菅井八段に冷静対応 将棋JT杯静岡大会
「将棋日本シリーズJTプロ公式戦/テーブルマークこども大会」静岡大会(日本将棋連盟、静岡新聞社・静岡放送主催)が30日、静岡市駿河区のツインメッセ静岡で開かれた。1回戦第4局を行い、後手の羽生善治九段が先手の菅井竜也八段を128手で下し、2回戦に進出した。 羽生九段が菅井八段得意の「中飛車」に対し、「相中飛車」で応じる珍しい出だし。菅井八段は中盤、2三銀成で攻め込み会場を沸かせたが、羽生九段は冷静に対処した。終盤に6一金で攻め駒の角を取り、勝負を決めた。 終局後、羽生九段は序盤の相中飛車について「先手からどう打開するのかわからなかったので、やってみた」と振り返り、「久しぶりの公開対局に勝
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晴れやか 朝顔並ぶ 8月1日まで静岡浅間神社
静岡朝顔研究会の大輪朝顔展が29日、静岡市葵区の静岡浅間神社で始まった。約250鉢の赤や青、深紫色の色鮮やかなアサガオが並び、訪れた参拝者の目を楽しませている。8月1日まで。 会員らが約70日間かけ、丹精込めて育てたアサガオを「あんどん作り」と「切り込み作り」の2部門に出品した。長さ60センチの支柱につるを巻き付ける「あんどん作り」は1鉢に15個ほどの花を咲かせ、一つ一つの花が大きいのが特徴。つるを切ってコンパクトに仕上げる「切り込み作り」は屋内観賞用で花の数は少ないものの、色が濃く、しま模様や「吹雪」と呼ばれる点模様が花びらに表れる。 同展を目的に訪れた椎名啓之さん(78)は「季節の花
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障害者就労や進路に理解 宮竹小教職員、交流通じ研修 静岡
静岡市駿河区の宮竹小は26日、障害者就労支援事業所「キャンバス」(清水区)の利用者や指導員を同校に招き、教職員向けの研修を行った。教職員らは利用者との交流を通して、障害者が仕事する上での苦労や小中学校卒業後の進路について理解を深めた。 研修では利用者がグアテマラのコーヒー豆と抽出器具「フレンチプレス」を使い、コーヒーをいれた。教職員らは試飲しながら、利用者に仕事のやりがいや小中学生時代の過ごし方などについて質問を投げかけた。 伏見倫也校長(59)は同校に特別支援学級や通級指導教室があることを説明し「共生教育のために勉強する機会になった」と笑顔を見せた。同事業所の望月導章さん(66)は「児
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オクシズの木製品販売 東急ハンズ静岡店にPRコーナー
静岡市葵区の東急ハンズ静岡店は28日、市内の中山間地域で生産された木材をPRするため「オクシズ生まれの木製品」の展示販売コーナーを開設した。8月3日まで。 地元企業の魅力を知ってもらおうと6月下旬から設けている「しずおか再発見」コーナーの一角に期間限定で開いた。市内産のヒノキを使用したスプーン、フォークや、シデ、キリの木材で作られた積み木などが並ぶ。 同店の加藤久義主任(42)は「静岡にはまだまだ知られていない魅力がたくさんある。隠れた良い品を知ってもらえる機会になれば」と話した。
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安全に電気使おう 静岡る・く・るで児童学ぶ
中部電気保安協会は26日、8月の電気使用安全月間を前に、小学生を対象とした「キッズでんき教室」を静岡市駿河区の静岡科学館る・く・るで開いた。市内外から3~5年生と保護者ら約20人が参加し、電気の安全な使用に理解を深めた。 児童らはコンセントについて、ぬれた手で触ると感電の恐れがあり、ほこりを被っていると発火の可能性があることなど電気の危険性を学んだ。「うそ発見器」のキットを回路基板から組み立て、二つのアルミ板の電極に指を当てて電気が通るかどうかを実験した。 富士市立丘小4年の堀川蓮さん(9)は「電源とスイッチをリード線でつなげるのが難しかった」と振り返り、母の恵さん(42)は「理科が好き
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風船にメッセージ 建て替え予定の園舎に感謝 静岡聖母幼稚園
静岡市葵区の静岡聖母幼稚園で23日、建て替え予定の園舎に感謝を伝えるイベントが開かれた。在園児や保護者らが「楽しい思い出ありがとう」「幼稚園大好き」などとメッセージを入れた風船150個を飾り付け、園庭を彩った。 創立70周年を記念して園舎の更新が決まり、10月に工事が始まる。イベントには約540人が訪れ、思い出を振り返りながら、学びやに感謝した。来場者に記念のポストカードも配られた。 在園児の高橋なな子ちゃん(5)は「寂しいけど、楽しみ」と話した。卒園生で子ども2人も通園中の後藤麻莉奈さん(34)は「自分も子どもも思い出がたくさん詰まっている」と園舎との別れを惜しんだ。
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高校生平和大使 活動10周年、静岡市で記念集会
国内外で核兵器廃絶や世界平和の実現を訴える「高校生平和大使」の静岡派遣委員会は23日、活動10周年を記念した集会を静岡市葵区のもくせい会館で開いた。 歴代の高校生平和大使など約35人が出席した。核兵器廃絶に向けた署名運動などの活動をスライドで振り返った後、歴代大使が制作した動画を披露した。動画は米国の水爆実験で焼津市のマグロ漁船「第五福竜丸」が被爆したビキニ事件を、分かりやすく伝えようと絵本風に仕上げた。 本年度の長崎派遣代表を務める藤枝東高1年の山中このみさん(15)は「私たちの活動を通じ、平和の輪が静岡から日本に広がってくれれば」と話した。
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カルガモのひな 炎天下救出作戦 親子10羽、ビル5階から登呂遺跡に 静岡市駿河区、消防隊が出動
静岡市駿河区の静岡新聞社制作センター5階テラスでふ化したとみられ、孤立していたカルガモのひな9羽が22日、静岡市消防局駿河消防署の“アニマルレスキュー”に救出され、親ガモと共に同区の登呂遺跡付近に引っ越した。 カルガモのひながいたのは地上から約20メートルのテラス。20日ごろから親ガモとともに目撃されていた。水辺がなく、直射日光が照りつけるテラスは、カラスも飛来し、ひなにとって危険な場所だった。9羽のひなは大雨後の22日朝には3羽しか確認できず、6羽が行方不明になっていた。 同署隊員は22日午前9時半ごろ3羽を保護した後、残り6羽の捜索を開始。テラスの排水溝などを
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色鮮やかな下駄 200点展示販売 JR静岡駅
静岡木製はきもの商工業組合は21日、下駄の日(7月22日)に合わせた特別展示会をJR静岡駅構内の駿府楽市で始めた。子どもから大人用まで約200点が展示販売されている。8月2日まで。 足を乗せる台は国産のキリを使用。鼻緒部分には、色鮮やかな市松模様や麻の葉柄が入っている。期間中は台と鼻緒を選んで、自分だけの下駄を作ることができる。同組合の片桐良浩理事長(77)は「下駄は涼しくて履きやすい。ぜひ自分の足にあったものを見つけて」と話した。
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用宗海岸 海開き 静岡市駿河区、シーズン中の無事故祈願
静岡市駿河区の用宗海岸海水浴場が17日、海開きを迎え、同区の用宗公民館で安全祈願祭が行われた。8月21日まで開放する。 安全祈願祭には市川靖剛駿河区長や地元自治会長、市職員など約30人が出席。神事を行い、シーズン中の無事故を祈願した。悪天候のため、予定していた海開きパレードは中止した。 用宗町内会の松永謙一郎会長は「海水浴場のルールを守って、事故のないように楽しんでくれれば」と話した。市川区長は「駿河区内で唯一、海水浴を楽しめる場所。皆さんと連携し、用宗を盛り上げていきたい」と述べた。 (社会部・天羽桜子)
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「歴史のまち」テーマにカフェ 静岡市・しずチカ 茶と菓子、おむすび楽しむ
静岡市は26日まで、「歴史のまち」をテーマにした企画カフェをJR静岡駅北口地下広場しずチカで開いている。静岡茶商工業協同組合が協力し、茶と一緒に菓子やおむすびが楽しめる。 静岡茶の始祖とされる聖一国師誕生の地である葵区大川地区の茶や、徳川将軍家に献上されたことで知られる同区足久保地区の茶がテイクアウトできるほか、安倍川もちや瓦せんべい、「タヌキおやじ」と呼ばれた家康にまつわる食材を使ったおむすびなどを販売している。市広報課の膳亀加奈子さんは「企画カフェは市の情報発信を通じて、茶業界や飲食店の底上げにつながれば」と話した。 28日からは「多文化共生」、来月25日からは市内の中山間地域「オク
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リニア論争「環境への影響客観的視点を」 常葉高で難波県理事が講義
常葉大は13日、同大付属常葉高の生徒に対する主権者教育の一環として静岡県の難波喬司理事を講師に招き、「リニア中央新幹線」をテーマにした授業を静岡市葵区の同校で行った。 高校生の授業は初めてという難波理事は、リニア問題を巡る県とJR東海、国との折衝の経緯などについて、1~3年生約20人に説明した。リニア問題に関する賛否に対し「考え方の違いでなく、論争の根底に目を向けて」と訴えた。 南アルプストンネル工事の難度については図を用いて紹介。「10メートルトンネルが通っただけで地層の構造が変わる」と指摘し、「環境に与える影響を客観的に見る必要がある」と強調した。生徒からは「(リニア中央新幹線が走
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子ども観光大使 SPACの活動見学 演劇への理解深める 静岡
NPO法人「子ども未来」と静岡県は10日、「ふじのくに子ども観光大使」事業の一環で、県舞台芸術センター(SPAC)の劇場や稽古場の見学講座を静岡市駿河区の県舞台芸術公園で開いた。市内外から小中学生や保護者ら約50人が参加し、演劇への理解を深めた。 SPAC俳優の永井健二さんらが野外劇場や屋内ホールを案内した。小中学生は舞台に上がり、広さや舞台からの客席の様子を体感。稽古場では演劇練習を見学し、俳優らの歌唱力や表現力、衣装や小道具に目を輝かせた。 小学1年生から同事業の講座に参加しているという富士市立田子浦中2年の小宮山陽菜さん(13)は「行ったことのない施設を回ることができてうれしかった
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新技術、基盤整備を解説 静岡市駿河区、建設関係者ら学ぶ
静岡県新技術協会(静岡市葵区)は8日、国立研究開発法人土木研究所の西川和広前理事長(69)を講師に招き、建設業に関する研修会を同市駿河区のグランシップで開いた。 県内の土木事務所関係者ら約100人が新技術導入時に注意することやインフラメンテナンスについて理解を深めた。 西川さんは新技術導入時に開発者とユーザーの要求が異なることに触れ「新しいだけでは価値がない。目的や使い方を変えてみることで、新しい価値が生まれることがある」などと強調した。 研修会はオンラインで生配信され、全国約300人が参加した。同協会の近藤大智会長(36)は「県内の技術向上に役立ててほしい」と話した。 (社会部・天
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願いかないますように 園児「七夕祭」飾り付け 静岡県護国神社
静岡市葵区柚木の県護国神社は6日、市内三つのこども園を招いて「七夕祭」の飾り付けを行った。園児ら約60人が短冊や色とりどりの折り紙をササに結び付けた。 大小2枚の短冊を渡された園児は「コロナがなくなりますように」「幼稚園の先生になりたい」などとそれぞれ願いを書いた後、神社に飾る大きいササと自宅に持ち帰る小さいササに飾り付けを行った。同市駿河区の「だきしめこども園」の大石晃誠くん(5)はパイロットになりたいと将来の夢を記し、「願いがかなってほしい」と笑顔を見せた。 巫女(みこ)の佐藤舞琳さん(23)は「コロナ禍での子どもたちの健康祈願も兼ねている。来年、再来年も元気に過ごしてくれれば」と話
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戦争や人権テーマ 静岡吹奏楽団 グランシップで演奏
静岡県人権・地域改善推進会は2日、静岡市駿河区のグランシップでロシアによるウクライナ侵攻や人権をテーマに「ハートフルコンサート」(静岡新聞社・静岡放送後援)を開いた。約300人の聴衆が、静岡吹奏楽団の美しいハーモニーに耳を傾けた。 楽団員約40人が計7曲と音楽物語を披露した。映画「ひまわり」の主題曲に合わせ、常葉大短期大学部の有志ら14人が谷川俊太郎の詩「生きる」を朗読。会場は拍手で包まれた。 天野一会長は「ウクライナ人の心に寄り添い、音楽を通して戦争や人権問題について考えていこう」と聴衆に呼び掛けた。
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静清信金「打ち水大作戦」スタート 9月末まで、平日夕方に実施
静清信用金庫は1日、地球温暖化防止に向けた取り組みの一環で、「打ち水大作戦」と題した活動を静岡市葵区の本店営業部前で始めた。9月30日まで平日夕に毎日実施する。 初日の「出陣式」では、佐藤徳則理事長が「打ち水で連日の猛暑を乗り越えよう」と関係者に呼び掛けた。法被や浴衣を身にまとった役員や職員ら5人が声を掛け合い、手おけからひしゃくで水をまいた。 県地球温暖化防止活動推進センター職員が打ち水をする前と実施後の路上の気温と表面温度を計測。開始10分で気温は1・8度、表面温度は8度下がり、早速効果が表れた。 期間中は脱炭素化社会実現に関するロビー展も開催されている。
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児童生徒がクイズで交流 安倍川中と田町、駒形小 静岡
静岡市葵区の安倍川中は1日、本年度から小中一貫教育に共に取り組む田町小、駒形小と3校合同で初めて集会を開いた。同中学校区の自治会長らが見守る中、各校の全クラスをオンラインでつなぎ、児童生徒約700人が安倍川もちに関するクイズを通して交流した。 総合的な学習の一環として、1年間にわたり安倍川もちについて探求した2年の代表者2人がクイズを出題。児童生徒らは手で「○」か「×」かを示し、画面越しに回答した。安倍川中2年の池田唯花さん(14)は「みんな真剣に答えを考えてくれた。小中一貫の実感が湧いてきた」と笑顔を見せた。 同中の片川宣彦校長(59)は「3校で一体となり、安倍川地区に生ま
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NPOの野中代表「環境問題は命の問題」 静岡雙葉中・高で講演
静岡雙葉学園は29日、「未来への志を育む講演会」を静岡市葵区の静岡雙葉中・高で開いた。地球環境やエネルギー問題、地域活性化に取り組むNPO法人ガイア・イニシアティブの野中ともよ代表が登壇し「環境問題は命の問題」と生徒ら約600人に訴えた。 野中代表は大気汚染や水問題、温暖化などの地球規模の課題を説明し、将来も健康で元気な生活を送るためには「地球で起こっている問題を自分のこととしてとらえてほしい」と話した。現代は人種や宗教などさまざまな属性の人が集まっている多様性社会であることに言及し、「何事も一度は自分の頭で考えて」と願った。
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更生保護の役割学ぶ 観察官ら講演 静岡・長田西中
静岡市駿河区の長田西中は24日、静岡保護観察所の保護観察官や法務事務官を講師に招き「更生保護制度」についての講演会を開いた。道徳の授業の一環で、1年生約180人が耳を傾けた。 大倉雄平主任保護観察官(38)は寸劇などを通して、保護司の役割などを説明。「(対象者が)更生するためには何が必要か」などと問い掛けると、生徒らは「家や仕事、仲間が必要だと思う」などと答えた。加藤心都さん(13)は「初めて『保護観察』という言葉を知った」と述べ、大長憲明教頭は「罪を犯してしまった人を支える人がいるということを学ぶ機会になったと思う」と話した。
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沖縄慰霊の日前に 県民犠牲者名、読み上げ配信 静岡の語る会
23日の沖縄慰霊の日を前に、沖縄にゆかりある静岡県民でつくる「静岡・沖縄を語る会」は16、17の両日、静岡市葵区の「ギャラリー集」で、沖縄戦などで犠牲になった県民1715人の名前を読み上げた。全国各地の団体がリレー形式で名前の読み上げをつなぐイベントに参加し、動画投稿サイト「ユーチューブ」で生配信した。 イベントは今年初めて企画された「沖縄『平和の礎』名前を読み上げる集い」(同実行委員会主催)。全国の参加団体が、米軍死者を含め計約24万人の犠牲者の名前読み上げを西から東へと受け継いで弔った。 語る会は会員約350人で活動。沖縄の実情を静岡県民に知ってもらうため、月2回の米軍基地反対運動や
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長田西中学区の小中一貫教育 指導連携へ合同研修会
静岡市駿河区の長田西中は15日、長田西小、長田北小の教職員を招き、合同研修会を開いた。本年度から3校で小中一貫教育を始めたことに伴い、教科ごとに系統性を意識した授業を目指し、教員間の指導の連携を深めるのが狙い。 研修会には3校の教職員と長田地区の自治会連合会の会長ら約100人が参加した。教員らは担当する教科の公開授業を参観。各教科で意見交換し、小中9年間の授業のつながりや児童生徒の目指す姿などを話し合った。 全体会では同中の長沢滋文校長が「長田西中学区全体で子どものつまずきに対応していこう」と呼び掛けた。 3校は「児童生徒のコミュニケーション能力向上」「あいさつの日常化」「分かりやすい
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静岡・清沢地区で田植え 城南静岡中生が棚田体験
静岡市葵区清沢地区で耕作放棄された棚田の保全に取り組む市民グループ「清沢塾」は13日、同市駿河区の城南静岡中の生徒を「清沢の棚田」に招き、田植え作業の体験会を行った。 同校の1~3年生55人が清沢塾のメンバー7人と交流し、自然との共生、食の大切さについて理解を深めた。 同塾が無農薬・無肥料にこだわって再生している同棚田には、イモリやホタルなどが生息。生徒らは生き物に触れ合いながら、田植えを楽しんだ。同校1年の安藤大樹さん(13)は「苗の根をつかんで、倒れないようしっかり植えた」と声を弾ませた。 小長谷建夫塾長(74)は「自然の豊かさを体全体で感じてほしい。この体験を通して米の実り方を学
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就活生に26社がPR 身だしなみ講座も 静岡
2024年春以降に卒業予定の学生らを対象にした「新卒のかんづめ 就活フェス in SHIZUOKA」(静岡新聞社主催)が12日、静岡市葵区で開かれた。県内企業26社がブースを設け、担当者が事業内容や仕事のやりがいを紹介した。 24年卒に向けた就活スタートイベントで、約200人の学生が参加。学生は各社のブースを回り、担当者から求める人物像や福利厚生などの説明を受けた。メークや身だしなみに関する講座も開かれ、メモを取って熱心に聞き入った。日本大3年の小原あゆ美さん(20)は「気になることがあれば、質問できるのでありがたい。今後の就活に役立てようと思う」と話した。 合同企業説明会は8月17日、
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静岡市みのり大学開講 しずおか環境教育研究会の山本さん講演
静岡市が社会教育事業として実施している高齢者学級「みのり大学」の合同開講式が8日、同市葵区の市民文化会館で開かれた。オンラインも含め、全16学級の生徒約850人が参加した。 岡本裕治市民局次長(55)は「人生100年時代。みのり大学を通して新たな知識をつけ、学級生との交流を深めてほしい」とあいさつした。 NPO法人しずおか環境教育研究会の山本由加理事長の講演も行われた。山本理事長は「遊ぶことは学ぶこと。学級で学びあう仲間とともに人生を豊かにしてほしい」などと話した。 (社会部・天羽桜子)
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移動販売、静岡・清沢に喜び運ぶ 「とらや」協力、衣服や日用品
静岡市葵区の清沢地区社会福祉協議会は7日、同地区で移動販売車による買い物支援を始めた。静岡県中部を中心に食料品や衣料品などを販売している「とらや」の協力を得て、過疎地域を継続的に支援していく。 山間部に移動販売車が出向き、高齢者の買い物の負担を軽減する狙い。この日は特注トラックの荷台部分にお菓子や衣服、日用品などが並び、高齢の地元住民らがブラウスや靴下などを買い求めた。 買い物に訪れた原田早苗さん(80)は「服の種類がたくさんあった。これからも来てくれるのが楽しみ」と声を弾ませた。 同協議会の梶山倫久高齢者福祉部会会長(63)は「長く継続して、移動販売が地元住民になじんでほしい」と期
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高木さん(城南静岡高)全経簿記上級合格 16歳は全国で7人
静岡市駿河区の城南静岡高2年の高木要さん(16)がこのほど、2月に受けた全国経理教育協会の簿記能力検定上級に合格した。公認会計士や税理士の登竜門といわれる難関試験で、2月の受験者2212人の合格率は約14%。16歳の合格者は全国で7人だった。 高木さんは高校の授業をきっかけに簿記に興味を持った。1年時の夏休みから簿記部に入り、平日は3時間、土曜日は7時間勉強している。本格的に上級試験の勉強を始めたのは昨年10月からで、わずか4カ月間で一発合格した。 高木さんは「集中力が必要なので、スポーツと同じように体力的にも精神的にも大変」と話す一方、「突き詰めれば突き詰めるほど奥が深くて面白い」と簿
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鷹匠公園シンボルのサクラ伐採 住民に見守られ 静岡市葵区
静岡市葵区の鷹匠公園のシンボルであるサクラの木が老齢化で倒れる恐れがあるとして3日、地元住民に見守られながら伐採された。「楽しい思い出ありがとう」と感謝をつづったボードを持った地元住民らが駆けつけ、サクラの木との思い出を振り返った。 根元にできた空洞が原因で木が傾き、伐採されることが決まった。最期の姿を見ようと子ども2人と駆けつけた公務員新村樹里さん(43)=同区=は毎年春、子どもたちとこのサクラの下にレジャーシートを敷いて花見を楽しんできた。 「なくなるのは寂しいけど仕方ない。人が集まる木だった」と新村さんは振り返り、伐採の様子を写真に収めた。次女実里さん(静岡大付属静岡小2)は「木に
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サツマイモ大きくなれ 静岡・長田西小 丁寧に苗植え付け
静岡市駿河区の長田西小で1日、2年生と特別支援学級の児童が校庭脇の畑にサツマイモの苗を植えた。NPO法人丸子まちづくり協議会の協力を受け、農業体験学習の一環として行った。 同協議会の松川和夫環境部会会長(70)ら6人が植え付け方法を説明した。児童らは「土はどこまで掘ればいいの」などと積極的に質問した後、畑に移動して1人1株ずつ丁寧に植え付けた。 初めて苗を植えたという女子児童(8)は「(苗に)しっかりと土をかぶせた。収穫するのが楽しみ」と笑顔を見せた。松川会長は「元気な子どもたちを見てパワーをもらった。これからも続けていきたい」と話した。
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長田音頭フェスティバル 22日本番「楽しみ」 静岡・駿河区
静岡市駿河区長田地区の住民有志らでつくる長田音頭実行委員会は22日、「長田音頭フェスティバル」を同区の用宗漁港西岸壁で開く。新型コロナウイルス感染拡大の影響で過去2年は中止となったため、出場チームは開催を心待ちに練習に励んでいる。 同フェスティバルは地域活性化と住民交流を目的に2018年から始まり、今回が3回目。園児から80代までの約150人、11チームが出場する。 参加チームの一つ、「万葉の姫」は20日、同区の長田西中体育館で本番に向けて振り付けを確認した。鈴木晴輝君(長田西小4)は「わくわくしながら緊張もしている。本番で踊るのが楽しみ」と意気込んだ。 長田音頭は歌詞にシラスやミカン
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あいさつ自慢の学区へ 長田西中/長田西小/長田北小 運動開始
静岡市駿河区の長田西中で19日、2022年度から長田西小、長田北小との小中一貫教育の一環として取り組む「あいさつあふれる地域づくり運動」の開始を祝う式典が開かれた。自治体連合会やPTAと一体で、元気なあいさつが自慢の長田西中学区を目指す。 3校の校長や関係者ら約40人が出席した。式典では児童らが同運動をPRする横断幕とのぼり旗を披露。標語、キャラクター案が採用された児童生徒ら4人が表彰を受けた。 標語が選ばれた長田西中生徒会副会長の鈴木リタさん(3年)は「学校の枠を超えて、地域の人にもあいさつの輪が広がってくれれば」と話した。 長田西自治会連合会の村松勝美会長(80)は「小中一貫教育を
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静岡県の木、魅力知って 椅子製作、「ヨキカグ」プロジェクト
静岡市の林業家や製材、家具職人などが参加する「ヨキカグ」プロジェクトは31日まで、県庁東館2階ロビーで県内のイタヤカエデ、サワラ、ヤマザクラなど6種類の木で作った椅子を展示している。 ヨキカグは県内の身近な木を大切に生かすことを目的に始まった。県内では流通の99%がスギ、ヒノキなどの針葉樹。同プロジェクトでは山林に道を造ったり街中の工事で切られたりした広葉樹も活用して家具を作り、木の大切さをPRする活動に取り組んでいる。展示は椅子ごとに、材料の木を育てた人、切った人、製材した人、家具を作った人の名前も紹介している。 ヨキカグ実行委員長の横田宏樹静岡大准教授(44)は「地域の人に手で触れ
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元気です「食堂あんと」 静大生の胃袋支え40年 静岡・大谷
静岡大の学生向けの寮やアパートが多く集まる静岡市駿河区大谷地区。1999年に完成した大谷川放水路の建設に伴う区画再編で街並みは少しずつ変化してきたが、若者たちの胃袋を古くから支えてきた飲食店は今も元気だ。変わらない味や豊かな自然に囲まれ、学生たちの明るい声が響く。 「おまちどおさま」―。食堂あんとの店内に深山益江さん(66)と長男で店長の隆治さん(45)の笑顔がはじける。旧大谷街道沿いに、益江さんと夫で元店長の正博さん(66)の夫婦で店を立ち上げて約40年。苦難を乗り越え、家族で店を守ってきた。 益江さんと正博さんは「安くておいしくてボリュームがある店にしよう」と1983年11月にオープ
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骨粗しょう症予防へ カルシウム摂取の重要性説明 静岡市で講座
静岡市葵区のしずおか健康長寿財団は17日、雪印ビーンスターク中部支店静岡事務所(同市駿河区)の栄養士神谷早月さんらを講師に招き、「骨の健康講座」を葵区の県総合社会福祉会館で開いた。 骨密度低下によるけがを防ぐため、カルシウムを多く含む食品や吸収を高める方法などを紹介。60~70代の男女19人が参加した。 神谷さんは骨粗しょう症の予防にカルシウム摂取が重要であることを説明し、吸収を高めるためにサケやマイタケなどビタミンDを多く含む食品を取ることを勧めた。 参加した足立晶子さん(75)=駿河区=は「(骨粗しょう症予防には)運動や日光浴も効果的だと知った。これを機に、歩くことを心掛けたい」と
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自治会の課題へ解決策提案 市人材育成講座で実践報告 静岡・葵区
静岡市主催の人材育成講座「地域デザインカレッジ」の2021年度実践報告・活動情報交換会が14日、静岡市葵区のアイセル21で行われた。受講生5グループが各自治会・町内会の課題を整理し、解決策を提案した。 受講生は役員の担い手不足や、個人情報保護を理由に住民情報収集が困難なことなどを自治会・町内会の課題として把握。「(自治会・町内会役員の)仕事の見える化」や「見守り体制の強化」などをテーマに練った策を発表した。 駿河区寿町の宮崎寿弘さんは、地域コミュニティー機能を維持向上するための一手として、有事の際に地域で暮らす要支援者の安否確認を円滑に行える「要支援者マップ」を披露した。 受講生は昨年
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太鼓の振動、体全体で 音に合わせ生き物表現 静岡・駿河区の保育園
静岡市駿河区西脇の若草保育園で10日、三島市を拠点に太鼓奏者として活動するはせみきたさん(46)と安藤則子さん(37)が和太鼓演奏を披露した。園児らは音に合わせ生き物の動きを表現し、床に寝そべって太鼓の振動を体全体で感じた。 静岡市が昨年度から取り組む「文化アウトリーチプログラム事業」の一環で、さまざまな環境の子どもたちが幅広い文化芸術に触れる機会を創出することが狙い。本年度に全11回予定され、今回が1回目。 はせさんらは太鼓をたたきカエルや鳥などの生き物を表現。クイズ形式にしたり、生き物の動きを体でまねたりするなど「園児にあったプログラムを考えた」という。太鼓の演奏を鑑賞した園児らは「
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ホテルで食堂車の旅気分 新幹線のレシピ再現 アソシア静岡
静岡市葵区のホテルアソシア静岡は4日、名古屋市の「リニア・鉄道館」とのコラボレーションで、静岡で旅の気分を味わえるイベントを同ホテルで開いた。東海道新幹線停車駅のご当地料理や鉄道プラ模型、JR駅員の制服での記念撮影などが楽しめる。 料理はビュッフェ形式で、かつて「走るレストラン」として人気だった東海道新幹線の食堂車のレシピを再現。ロビーを駅、会場を新幹線の車内、入場用のチケットを切符に見立てるなど細部までこだわった演出にした。同館の収蔵品である旧国鉄時代の列車のヘッドマークや車両形式プレートなども展示している。
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多職種連携へ研修 中央医療健康大学校新入生、他学科と交流 静岡
静岡市駿河区の鈴木学園専門学校中央医療健康大学校は28日、理学療法士、鍼灸(しんきゅう)師、柔道整復師、歯科衛生士をそれぞれ目指す新入生約150人を対象に、多職種連携の意識を高める研修を同区のグランシップで行った。 他学科の学生や教員と交流を深めることも目的に、学生が20グループに分かれ、「学生生活におけるマナー」について話し合った。「言葉遣い」をテーマにしたグループは、好ましくない言葉遣いやその理由を付箋に書き出し意見をまとめた。 理学療法学科の久保山奈南さん(18)=焼津市=は「他学科の人と話すことがないので緊張した。違った視点の意見が聞けて良かった」と話した。 (社会部・天羽桜子
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子ども食堂を支援 静岡中央RC、NPOと連携
静岡中央ロータリークラブ(RC)は25日、NPO法人「静岡市子ども食堂ネットワーク」と連携支援に関する協定を同市葵区で締結した。同RCは4月から5年間、生活困窮世帯に無料で食料を届けている同法人に、毎月1万円を支援する。 昨年10月、同法人の飯沼直樹理事長から新型コロナウイルス禍の子どもの現状を聞き、同RCが協力に乗り出した。葵区のホテルで行った締結式で、飯沼理事長は「支援を機に、もっと意欲的に活動を広げていきたい」と感謝した。同RCの川島啓晃会長は「困窮している家庭の子どもに同団体を通じて支援できる」と話した。 (社会部・天羽桜子)