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「駅前リビング」来場3倍 長泉町の社会実験、検証結果 滞留性向上、継続望む声も

 長泉町は9日までに、にぎわい創出のためのJR下土狩駅前広場で本を柱にした社会実験「駅前リビング」の検証結果を公表した。実験中、広場に訪れた人は通常時の約3倍増となり、快適性や滞留性も高める効果があった。

約100冊の本やくつろぐための椅子などを置いた社会実験「駅前リビング」=9月、長泉町のコミュニティながいずみ駅前広場
約100冊の本やくつろぐための椅子などを置いた社会実験「駅前リビング」=9月、長泉町のコミュニティながいずみ駅前広場


 実験は町などが9月1~10日に実施。出版取次大手の日本出版販売(日販)の子会社「ひらく」が手がける書店「文喫」によるプロデュースで、約100冊の本を広場に並べたほか、高さや大きさの違う椅子を置き、ボードゲームやバドミントンなどができる遊び場も設けた。
 実験前の1日平均44人だった来場者は、実験期間中は130人に増加。10日間では推計1300人だった。特に子育てをする30~40代が過半数を占めた。297人から回答を得た来訪者アンケートでは、56%が30分以上滞在し、41%が「居心地が良い」と答えた。94%が今後の継続実施を希望した。
 町建設計画課の木塚拓磨さん(37)は「本を使った空間づくりは、豊かな時間が生まれることが分かった」と話した。
 (東部総局・天羽桜子)

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