テーマ : 長泉町

似合う色で定年後もイキイキと 長泉で男性向けファッション講座 健康的に見える色をアドバイス

 会社員時代はスーツを着ていたが、定年後は何を着たらいいか分からない。クローゼットの中は暗い色の服ばかり-。そんな高齢男性の悩みを解決しようと16日、自分に似合う色「パーソナルカラー」を知る講座が長泉町で開かれた。60、70代の男性参加者が自身が健康的に見える色を調べ、ファッションの参考にした。

水色の布を付けて顔の印象を確認する参加者=16日、長泉町のパルながいずみ
水色の布を付けて顔の印象を確認する参加者=16日、長泉町のパルながいずみ

 「顔に艶があるので、はっきりとした色が似合います。逆に、シックな色だとぼんやりとした印象になってしまいます」「明るい青を選ぶと目力が強くなり瞳が輝きますね」。県内各地で色の講座を開くカラーコーディネーター小島真代さんが講師を務め、参加者一人一人にアドバイスした。首元にさまざまな色の布を次々に当て、健康的に見える色と避けた方がいい色を教えた。
 パーソナルカラーは数ある色の中から、明るさや彩度、清濁の特徴が似た色同士を春・夏・秋・冬の四つのグループに分類するのが一般的。例えば、同じ青でも紺に近い青が似合う人もいれば、空の青が合う人もいる。生まれ持った髪、目、肌の色を判断材料にして、自身の色素や雰囲気が調和するグループを調べる。
 明るくクリアな色や春に咲く花の色、ビタミンカラーが属する「春」が似合うと分かった植松幸則さん(64)は「色によって肌の明るさが違って見えた。これまで自分に合う色を比較したことはなかったので、今後は意識しておしゃれな服を買いたい」と振り返った。
 小島さんによると、パーソナルカラーを知ることで自信につながり、服装に取り入れると血色が良く見える。特にシニア世代は実年齢より若く見えることも。自分の色素と合う色のため、無理をしているように見えることはないという。「加齢により変化した肌や髪はマイナス面と捉えがち。でも、パーソナルカラーを知れば、外見のよくないと思っていたところが、身につける色によって明るく若々しく見えることが分かる」。ファッションへの意欲が湧けば活動的になり、コミュニケーションが活発になる効果も期待できる。
 いきなり全身をコーディネートするのが難しい人には差し色である「アクセントカラー」に自分の似合う色を取り入れる方法を勧める。「顔の近くに似合う色を持っていくと一番効果がある。差し色として使うだけでも顔が生き生きしてすてきに見えますよ」
 講座は同町が「NGF(ナイスグランドファーザー)講座」の一環で昨年度始めた。孫がいる男性が対象で、子育て支援の担い手になり、人生を豊かにしてもらうことが狙い。5回の講座で、来年2月4日の最終回で参加者がファッションショーをする。
 (生活報道部・伊藤さくら)

いい茶0

長泉町の記事一覧

他の追っかけを読む
地域再生大賞