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「外来ザリガニを餌にサーモン養殖」最優秀 日大三島高生に100万円 高校生の夢実現させる大会

 アルミリサイクルを手がける山一金属(長泉町)は27日、高校生の夢を実現させるプレゼンテーション大会を町文化センターで開いた。日大三島高2年の畑岸孝伸さんと高井憂波さん、成田拓真さんのチームが最優秀賞に輝き、同社から100万円が贈られた。「ザリガニとサーモンで環境を循環させたい」との夢の実現へ始動する。

最優秀賞を受賞した日大三島高のメンバーと大賀社長=長泉町文化センター
最優秀賞を受賞した日大三島高のメンバーと大賀社長=長泉町文化センター


 畑岸さんらは稲の根を食べ、在来種を絶滅危機に追いやるザリガニの存在に問題意識を持ち、減少法を提案。赤い甲殻に含まれるアスタキサンチンという色素が養殖サーモンの赤い身色を作ることに着目し、「ザリガニを全国から集めて餌にすることで、サーモンの養殖に生かせる」と発表した。3人は今後、同社にインターンとして入り、来年2月までに具体化を図る。「餌作りやサーモンの養殖に費用を充てて、夢を絶対に成功させたい」と意気込んだ。
 県東部の4校から計12チームが参加。地元企業の関係者ら11人がプレゼンテーション力、内容、実現性の3項目で審査した。大賀俊和社長は「心打たれる夢をたくさん聞かせてもらった」と話した。
 (東部総局・天羽桜子)

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