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温泉効果データ検証 静岡県、3事業採択 伊豆旅行開発へ

 静岡県は15日、伊豆地域で温泉を核としたヘルスケア産業創出を図る「ICOIプロジェクト」で、実証事業3件を採択した。温泉に情報通信技術(ICT)や食、スポーツを組み合わせた事業を展開し、参加者計約90人の身体データを測定して健康増進効果を科学的に検証する。健康への数値的根拠を伴った伊豆発の新たな温泉旅行商品の開発を目指す。

静岡県庁
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 竹屋旅館(静岡市清水区)は沼津市で、身体装着型の携帯端末を使ったスマートヘルスツーリズム事業を提案。温泉と健康食、軽運動などを組み合わせ、睡眠の質の向上やストレス軽減効果などを実証する。竹内佑騎社長は「分かりにくいとされる温泉の効果を『見える化』できれば、他の温泉地との違いが出せる。海外の観光客にもアピールできる」と意気込む。
 JTB総合研究所(東京都)は伊豆市の旅館「船原館」で、温冷交代浴を活用したスポーツ選手の疲労回復サービス構築を図る。ジェイアール東日本企画(同)は熱海など3市で企業向け健康増進ワーケーションプランを開発する。参加者の自律神経活動や運動機能改善効果を測定する。
 県によると、同様の取り組みは全国的にも珍しいという。県は2月に市町や業界団体とプロジェクト推進組織を設立済みで、今後は県外事業者にも実証事業の情報を提供していく方針。

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