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テーマ : 富士市

村地、新王者に 地元・駿河男児ジムから初 ボクシング

 ボクシングのWBOアジア・パシフィック・スーパーフライ級王座決定戦12回戦が30日、富士市のふじさんめっせで行われ、地元の駿河男児ジム所属で同級2位の村地翼(25)が同7位のウィルベルト・ベロンド(27)=フィリピン=に3-0で判定勝ちし、新王者に輝いた。同ジムから初めて王座を手にした。

鋭いパンチを浴びせる村地翼(左)=ふじさんめっせ
鋭いパンチを浴びせる村地翼(左)=ふじさんめっせ


 ■強打見切り主導権
 盤石といえる試合運びとなった。相手の強打は早々に見切り、強烈なボディーと持ち味の鋭く重い左ジャブで相手の体力を削り主導権を握った。
 ジャブ、ストレート、フックの順に大きく腕を振って迫る相手の攻撃に、村地は「(相手は腕が長いが)パンチは想定より伸びて来ない」と判断した。ガードを降ろして軽快なフットワークでかわす余裕も見せた。
 序盤から順調にポイントを稼ぎ、後半は判定を見据えて無理をしない展開に切り替えた。相手の動きが鈍くなってからもリングを広く動き回り、反撃の隙を与えなかった。
 3年前の初タイトル戦は8回TKO負け。試合を重ね「前島正晃会長に恩返しする」(村地)ために臨んだ一戦だった。手にしたベルトは真っ先に前島会長の腰に巻いた。

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