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テーマ : 川根本町

インド人材誘致にクリケット大会 2月、静岡県が富士で開催

 人口世界一となったインドから日本に進出している企業の拠点誘致やIT人材獲得を目指す静岡県は、インド系企業チームを招いたクリケット大会を初めて開催する。2月に富士市の富士川河川敷にある専用施設「富士クリケットグラウンド」を会場に、同国で国民的人気を誇るスポーツを生かして静岡県との接点や人脈の構築を図る。
 クリケットは英国発祥で野球の原型と言われる。日本クリケット協会によると、世界100カ国以上で行われ、競技人口はサッカーに次ぐ世界第2位。国内でも競技人口が増加傾向にある。県地域外交課によると、インドでは国民的な人気があり、日本国内のインド系企業の多くにクリケットチームがあるという。
 日本在住のインド人材が首都圏に集中し、本県の認知度が低いことを課題としている県は、会場にブースを設けて本県をPRするとともに、クリケットが楽しめる環境をアピールして再訪や移住・定住、企業のサテライト拠点開設への動機付けを狙う。
 大会は2月10日に開かれ、運営は日本クリケット協会に委託する。8チームを2グループに分け、リーグ戦と優勝決定戦を行う見通し。富士川緑地公園内にある富士クリケットグラウンドは、国内でもまだ数が限られるハードピッチと呼ばれる常設競技場で、晴天であれば、富士山の絶景も楽しめる。
 県は、川根本町を舞台にした外国人材の「第二の故郷創出支援事業」などで、クリケットを活用した町内のインド系企業と住民との交流をしてきた。松村昭宏地域外交担当部長は「『第二の故郷』とは別角度から重層的な取り組みをし、本県進出のきっかけ作りにしたい」と話す。

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