どうなる音戯の郷 存続可否を検討 川根本町長が議会答弁
川根本町の薗田靖邦町長は20日、同町千頭の町営施設「音戯(おとぎ)の郷」について、多大な運営費や収支状況を踏まえ、存続可否を早急に検討する考えを明らかにした。町議会9月定例会で藤田至氏の一般質問に答えた。
音戯の郷は聴診器で自然や暮らしの中のさまざまな音を聞くことができる体験施設で1998年に開館した。現在は機械類の老朽化や生産されていない機器、特注品の部品が多く、修繕対応に苦労しているという。新型コロナウイルス禍で入館者数は減少傾向になっていて、収支は厳しい状況が続く。
薗田町長は「千頭駅周辺の周遊を促進する施設として果たしてきた役割は大きい」とした一方、「休日でしか集客が見込めないなど運営上の課題が多いのが現状。施設の維持管理に多くの経費を要している」と述べた。