川根本町の断水解消へ 自衛隊が復旧工事に着手 台風15号影響
台風15号の影響により川根本町水川地区で続く断水被害を解消するため、陸上自衛隊は30日、18人態勢で水川川取水えん堤の復旧工事に着手した。
同地区の断水は大雨による水量増加で取水用パイプが破損したのが原因とみられ、現在も85世帯で断水している。工事では水圧の強い別の箇所に土のうを積み上げて簡易的な取水口を作り、新しいパイプとつなげる。発災前の正常な取水量は1時間で約8トン。工事で半分の約4トンの取水を目指す。
隊員18人が午前9時半ごろから、スコップを使い、土のうを作る作業を開始した。現場を指揮した待鳥竜二曹長(50)は「生活用水で困っている人が大勢いる。本日中の復旧を目指す」と話した。
町内では台風の影響で一時、最大約1200世帯で断水が発生したが、水川を除く地区は復旧している。