15種の舞 華やかに 川根本町 4年ぶり徳山神楽
川根本町徳山に江戸時代前期から伝わる県指定無形民俗文化財「徳山神楽」が8日、同地区の徳山神社で奉納された。徳山古典芸能保存会や地元小中学生が15種類の舞を連続して披露し、五穀豊穣(ほうじょう)や無病息災を願った。
新型コロナウイルスの影響などで中止や規模の縮小が続いたが、今回4年ぶりに全演目が披露された。木・火・土・金・水の五神が親和した姿を現す「五躰龍(ごたいりゅう)の舞」では、女子小中生5人が御幣と鈴を手に華やかに舞った。参加した中川根中1年の上野真侑華さん(12)は「お客さんがたくさんいて緊張したけど、楽しくできてよかった」と達成感を口にした。
徳山神楽は国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産である「徳山の盆踊」に並ぶ地域の伝統芸能で駿河神楽の一つ。