運休の大井川鉄道車両きれいに 川根本町・千頭駅、住民有志が計画
川根本町の住民有志が1日、大井川鉄道千頭駅に停車している車両を清掃した。全線復旧に向け、地元から機運を高めようと初めて企画した。
昨年9月の台風15号被害以降、同駅に停車したままの21000系の車両2両を親子連れなどの住民ら約30人が掃除した。モップで車体を磨いたり、列車内をぞうきんできれいにしたりした。線路付近の草取りも行った。地元住民の山口捷彦さん(78)が中心となり、「復旧に向けた思いを行動で示したい」と計画した。
清掃後は赤石太鼓の演奏も披露された。演奏に参加した三ツ星小4年の薗田萌々香さんは「大井川鉄道が大好き。早く千頭駅にSLが来てほしい」と話した。
大井川本線は家山―千頭間で運休し、代行バスを運行している。大鉄は家山―川根温泉笹間渡間について、10月1日をめどに再開する方針。