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テーマ : 川根本町

狩野川の築堤 着手 国交省 静岡県1257億円配分 本年度当初予算

 国土交通省は1日、2024年度当初予算のうち、公共事業の予算配分(箇所付け)を発表した。本県への補助事業の配分額は前年度当初予算比40億円増の1257億円。19年10月の台風19号で広範囲の浸水被害が発生した沼津市大平地区の浸水対策として、国直轄で狩野川の築堤工事に着手する。用地取得などに11億7千万円を計上した。
 そのほか、直轄の新規採択では、大井川の長島ダム(川根本町)のえん堤改良やストックヤード整備に2億1千万円を充てた。堆積が進む土砂を撤去し、貯水能力の回復を図る。過去の洪水で浸水被害があった掛川市の下小笠川などの改修にも5億円を割り当てた。
 道路関係の直轄は、国道1号静清バイパス(BP)に66億3千万円を付けた。清水立体区間(延長2・4キロ)の高架化を進める。同区間では23年7月、橋桁が落下する事故が発生し一時工事を中断した。「見直した工程に基づき新年度も着実に進める」(国交省)としている。島田金谷BPの整備には14億6千万円。旗指インターチェンジ(IC)-大代IC(延長4・3キロ)は24年度内に4車線化の供用開始を予定する。
 港湾関係では、清水港に直轄と補助を合わせて32億2千万円を計上し、新興津地区での国際物流ターミナル整備や護岸の老朽化対策などを推進する。御前崎港の防波堤改良にも直轄で1億6千万円を盛り込んだ。JR沼津駅周辺の鉄道高架事業には、県と沼津市への補助として前年度比2倍強の約36億6千万円を計上した。
 (東京支社・武田愛一郎)

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