「持続可能な鉄道重要」 大鉄復旧で島田市長 静岡県の財政支援に言及
島田市の染谷絹代市長は2日の定例記者会見で、2022年9月の台風15号で被災し一部区間で運休が続く大井川鉄道(同市)について、静岡県による財政支援の必要性に言及した。
3月末に県庁で開かれた大鉄のあり方検討会では、早期の運行再開を目指す方針で一致したが、運行再開に必要な費用約22億円のうち、大鉄が負担する8・4億円以上の財源をどう確保するかが今後の課題になっている。染谷市長は「川根本町と島田市だけでどれだけの支援ができるか。県が大鉄にコミットできるかだ」と述べた。その上で、「災害復旧だけで終わらせてはいけない。持続可能な鉄道であることが重要」と指摘した。市として市施設の指定管理やコミュニティーバスの運行委託などで経営を側面支援していることも強調した。
大鉄は台風15号により全線で土砂流入などの被害を受け、現在も川根温泉笹間渡―千頭間(19・5キロ)が運休している。