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テーマ : 川根本町

静岡空港国際線再開 訪日本格化に期待 観光業界「待ちわびていた」「励みになる」 受け入れ準備加速

 静岡空港国際線の再開が発表された5日、静岡県内の観光関係者からは「待ちわびていた」「地域活性化の励みになる」などと歓迎の声が上がった。定期便の再開につながれば新型コロナウイルス禍で約3年にわたり途絶えていた外国人観光客の来県が本格回復に向かうとみられ、各事業者は好機を逃すまいと受け入れ準備を加速させる。

外国語のパンフレットや音声ガイドの案内を準備する職員=5日午後、島田市のふじのくに茶の都ミュージアム
外国語のパンフレットや音声ガイドの案内を準備する職員=5日午後、島田市のふじのくに茶の都ミュージアム

 ふじのくに茶の都ミュージアム(島田市)はコロナ禍のあおりで、2018、19年度に年間各2500人を超えていた外国人来館者が激減。大半は茶への関心が高い中国や台湾、韓国のツアー客で、茶道体験や茶摘みが人気だった。白井満副館長は「国際線再開は大きな励み。国内客と合わせ、訪日客にも日本文化や茶畑の景観を満喫してほしい」と期待する。
 川根本町では、昨年の台風15号による被害で通行止めが続いていた人気スポット「夢のつり橋」の通行が14日に再開される。同町まちづくり観光協会の戸塚崇次長は「自然の中の絶景は訪日客の目的地になりつつある。ツアー実施が台湾などにも拡大するとうれしい」と話した。
 舘山寺温泉観光協会(浜松市西区)は、浜名湖上での舞台芸術を3年連続で行うなど、コロナ後を見据えた誘客策を進めてきた。金原貴会長は「舘山寺温泉の今後の振興に訪日客は欠かせない存在。地域の魅力を発信しながら、準備を急ぎたい」と言葉に力を込める。
 静岡市清水区の三保松原文化創造センター「みほしるべ」は、19年の入館者(約66万5千人)の2~3割を訪日客が占めていたが、21年の総入館者数は約25万人に落ち込んだ。23年は三保松原が富士山世界文化遺産の構成資産に登録されてから10周年。真田剛光所長は「世界に誇る三保松原の風景を一人でも多くの外国人に再び見てほしい」と意気込む。

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