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テーマ : 川根本町

「田代神楽」5年ぶり復活 初の女性舞い手 地域おこし協力隊員 SNSでメンバー募る 川根本町

 川根本町田代地区に伝わる県指定無形民俗文化財「田代神楽」の代表的演目「駒の舞」が16日、地元の田代会館で5年ぶりに行われた。本来舞い手を務める若い男性が確保できず中断していたが、地域おこし協力隊の渡辺実優さん(23)=同町=ら女性3人が舞い手を担い、復活を果たした。女性による舞の披露は初めてという。

女性3人が舞い手を務めた田代神楽=川根本町の田代会館
女性3人が舞い手を務めた田代神楽=川根本町の田代会館

 着物の帯を腰に巻き、耕作を象徴する馬の飾り物を手に、息の合った舞を披露した。会場に集まった地域住民約80人からは大きな拍手と歓声が上がった。田代神楽保存会の山田典秀さん(65)は「前回で最後になると思っていた。再び見ることができて本当に良かった」と喜びを口にした。
 渡辺さんは大学時代に研究で同町を訪れた際、人の温かさに魅力を感じ、大学4年時に同町の地域おこし協力隊員になった。田代神楽の話を山田さんから聞き協力したいと思い、交流サイト(SNS)でメンバーを募った。いずれも会社員の松浦あづみさん(25)=同町=、梶山寧々加さん(20)=島田市=が賛同し、6月から週1回練習を重ねた。
 渡辺さんは「こんなに人が集まるとは思わなかった。地域に愛される文化だと改めて感じた」と舞を振り返り、「これからも関わってくれる人を増やしていきたい」と意気込んだ。
 (島田支局・白鳥壱暉)

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