川根新茶 取引始まる JA大井川川根工場 最高値3万8888円
川根地域の新茶初取引が18日、川根本町上長尾のJA大井川川根工場で行われた。生産者や茶商らが開所式で今期の茶業発展や商売繁盛を祈念し、威勢良く取引に臨んだ。
高木郷美さん(66)=同町下長尾=の手摘みのやぶきた2口21キロが上場した。茶商が荒茶の水色や香りを確認した後、あっせん人を介して取引がスタート。折り合いがつくと、手合わせの音が響いた。最高値は3万8888円。
茶商の1人は「川根茶ならではの香りと渋みの中にうま味がある」と評価。高木さんは「1年間の苦労が報われてうれしい。さらにおいしい川根茶を提供できるように今後も高みを目指して、伝統を守り続けたい」と話した。