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テーマ : 川根本町

静岡人インタビュー「この人」 二科会写真部展で全国知事会賞を受賞した 塚本久雄さん(吉田町)

 第71回二科会写真部展で全国1万153点に上る応募総数の中から全国知事会賞を受賞した。観光地として知られる塩郷のつり橋(川根本町)の造形美を最大限に引き出した。吉田町を拠点に活動する榛南写真クラブの代表を務める。77歳。

塚本久雄さん
塚本久雄さん

 ―受賞作への思いは。
 「日々、人々が行き交うつり橋が一直線にどこまでも延びるかのように表現するため、全体をモノクロ風に仕上げた。自分の中で作品のイメージはできていたが、周囲の景色や撮影環境は季節によっても異なる。最終的には3年という期間を要したが、自分が納得できる作品が完成した」
 ―写真との出合いは。
 「20代の頃に趣味で始めたものの長続きはせず、改めてカメラを手にしたのは定年退職後。初心者ながら著名な写真家の方々との撮影会に同行する機会に恵まれ、撮影の基礎に加えて表現技法の幅広さを学んだ。幸運にも初めて出品した公募展で入賞することができた」
 ―撮影時に心がけていることは。
 「漠然と写真を撮るのではなく、こうしたら面白いだろうなという感覚、イメージを確立した上で撮影に臨むようにしている。写真は変化する一瞬を捉えることが大切。逃さないよう準備や苦労を惜しまず、自分なりの表現を突き詰めていくようにしている」
 ―今後の抱負を。
 「現在は写真クラブの代表を務めながら、初心者向けの写真教室を月に1度町内で開催している。自分がそうだったように、地域の方々にも写真の楽しさや魅力を知ってもらいたい。また自分の撮影技法を極めていくために今後も挑戦を続けたい」
 (榛原支局・足立健太郎)

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