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川勝知事「東部へ県庁機能分散検討」 スポーツ・文化観光部有力

 川勝平太知事は18日、移動知事室で訪れた伊豆市内で取材に応じ、東部・伊豆地域の振興を目的に県庁の一部の機能移転を検討する考えを示し、最有力としてスポーツ・文化観光部を挙げた。「実現可能性は50%」としながら、富士山の存在や東京五輪・パラリンピック会場となったことを踏まえ、調整を始めるとした。

県温水利用研究センター沼津分場の量産実証施設を視察する川勝平太知事(中央)=18日午後、沼津市
県温水利用研究センター沼津分場の量産実証施設を視察する川勝平太知事(中央)=18日午後、沼津市

 川勝知事は20市町が所在する東部・伊豆には「広域的な観点が必要。それを担うのが県」と強調。「分庁も兼ねて東部地域に注力したい」と述べ、「(スポーツ・文化観光部が)一番可能性がある。役に立つ部局」との認識を示した。
 移動知事室では、新設した量産実証施設でノコギリガザミ(ドウマン)の稚ガニ生産を始めた県温水利用研究センター沼津分場(沼津市口野)や、県東部のクラフトビールの先駆けとなった「ベアードブルーイング」(伊豆市大平)などを訪問。知事は「東部の可能性を体中で感じた」と指摘した。
 移動知事室は19日までの2日間。テーマは「東部地域に息づく技術と文化」で、同日は沼津市の加藤学園暁秀中高と沼川新放水路(仮称)を視察し、住民代表との意見交換会に臨む。

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