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迎春準備「新年は豪勢に」 静岡県内、コロナ禍前のにぎわい

 2023年も残すところ、あと1日。新型コロナウイルス感染症の5類移行後初の年末を迎える中、静岡県内の商業施設は30日、正月用の食材などを買い求める人が押し寄せた。コロナ禍前の活気が戻り、物価高の家計への影響はありつつも「新年は豪勢に」と高額商品に手を伸ばす買い物客の姿も見られた。
正月用の食材を買い求める人たち=30日午前、焼津市の焼津さかなセンター(写真部・二神亨) 焼津市の焼津さかなセンターは、カニやマグロといった高級食材を買い求める客で混雑した。カネトモさかなセンター営業所の小長谷基所長(48)は人出の多い光景に「コロナ禍前のにぎわいに戻ってきた」と歓迎する。
 カニやマグロ、シラスなど多くの海産物を買い込んだ島田市の田原よし子さん(43)は「コロナ禍が落ち着いたことで久しぶりに来た。来年は良い年になるように、と高かったけど奮発した」と声を弾ませた。
 浜松市南区のJAとぴあ浜松ファーマーズマーケット白脇店は、開店前から長蛇の列ができた。同店では27日から開店時間を30分前倒しして対応。年内最後の営業日だったこの日も、入場制限をかけるほどの人出だった。しめ飾りや切り花、おせち料理の具材などが飛ぶように売れ、開店から間もなく野菜類を中心に品薄状態となった。
 同区の主婦内山まさ子さん(86)は「お客さんが多くてびっくり。(年末は)娘家族が来て大変だけど、正月はのんびりできるのでもう少し頑張る」と笑顔を見せた。
 清水町の沼津卸団地食遊市場は、営業開始の午前6時から、正月飾りや食材を買い求める家族連れらが詰めかけた。ズワイガニや数の子が人気で、従業員はマスク越しに来店を呼びかけた。青果や野菜を取り扱う海野商店の浅野純二専務取締役(53)は「昨年に比べて野菜は全体的に安くなっている」と語る一方、「今年はコロナが5類になり出かける人も多いのか、煮物野菜などの大量買いはあまり見かけない」という。
 両親と買い物に来た杉山晴美さん(55)=裾野市=は「かまぼこなどが安かったのでありがたい。家でゆっくり過ごしたい」と話した。
【清水町・沼津卸売団地食遊市場】 photo03

新年を控え海産物を買い求める人たち=30日午前10時20分ごろ、清水町の沼津卸団地食遊市場(東部総局・田中秀樹)
  photo03 新年を控え海産物を買い求める人たち=30日午前11時ごろ、清水町の沼津卸団地食遊市場(東部総局・田中秀樹)   photo03 新年を控え海産物を買い求める人たち=30日午前11時ごろ、清水町の沼津卸団地食遊市場(東部総局・田中秀樹)  
【焼津さかなセンター】   photo03 正月用の食材を買い求める人たちでにぎわう焼津さかなセンター=30日午前、焼津市(写真部・二神亨)   photo03 正月用のマグロを買い求める人たち=30日午前、焼津市の焼津さかなセンター(写真部・二神亨)   photo03 正月用の食材を買い求める人たちでにぎわう焼津さかなセンター=30日午前、焼津市内   photo03 正月用の食材を買い求める人たちでにぎわう焼津さかなセンター=30日午前、焼津市内  
【JAとぴあ浜松ファーマーズマーケット】   photo03 正月準備の買い出しに訪れた客でにぎわう店内=30日午前、浜松市南区のJAとぴあ浜松ファーマーズマーケット白脇店  

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